一番星と宝石   作:アルモタヘル

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ダイヤくんはまるで神に愛されてるかのように運がいいです。

カップルの理想身長差って15cmらしいですね。
そのためダイヤくんの身長を167cmにナーフしました。
すまんなダイヤ。


契約〜神木ヒカル〜

僕、神木ヒカルはダイヤさんとある契約をしている。

『星野アイとその周りには手を出さない代わりに、こちらの行動を見逃す』という契約を。

 

 

 

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

 

 

 

僕がダイヤさんと知り合ったのは僕が14歳、劇団ララライに所属していた時でした。

その時にアイさんと出会い、一番星のように輝くその命に価値を見出し、彼女の命を背負いたいと思いました。

そのためにアイさんに近づいたのですが、話すにつれて彼女をより輝かせ、より価値を与えてる存在に気づきました。

 

それが星空ダイヤでした。

 

より命に価値を与えてる彼と話せば、これから背負うであろう命に重さを与えられるだろうと興味を持ち、アイさんに頼んで二人きりで話せるように場を整えてもらいました。

 

 

約束の日、ダイヤさんとカフェの個室で待ち合わせ、そして話をしました。

 

話しててわかったのは、ダイヤさんは演じているのに演じていない、よくわからない人という印象でしたね。

誰かを演じているのにそれが素であるかのように振る舞っていて、本当か嘘かよくわからない人でしたね。

 

 

「さぁてと、そろそろお腹を割って話さないかなぁ?君がアイちゃんに抱いてる感情とかについてさぁ」

 

 

突然そう言われた時、アイさんから『ダイヤは恋バナが好き』と言っていた事を思い出し、僕のアイさんへの気持ちを恋愛感情だと勘違いしてると思いました。

 

 

「僕はアイさんにそういった感情は向けていませんよ」

 

「お兄さん、嘘はいけないと思うなぁ。カミキ君ってアイちゃんに特別な感情を向けているだろう?他の人に向けるものとは違う、特別な感情を」

 

 

ああ、この人は見透かしてるんだとわかり全部話しましたよ。

 

 

自分の命に重さや価値を感じないこと。

だから人の命の重さを背負いたいこと。

そのためにもアイさんを殺したいこと。

 

 

僕の考え方、僕の価値観、僕の想いを全部ぶちまけました。

言い終わった時、ふとダイヤさんの顔を見たんですよ。

怒りに震えてるのか、恐怖しているのか、どんな顔をしているのだろうかと。

 

 

微笑ましいものを見る目でこちらを見ていました。

 

 

「どうか…しましたか?」

 

「ん?いやぁ、ごめんごめん。実はさっきまでの会話、全部録音してたんだ」

 

 

そう言いながらボイスレコーダーを取り出した時、虚を突かれて言葉が出なくなりましたね。

自分でも迂闊だったと反省してますよ。

 

 

「気が昂ったのかもしれないけど、そういう会話は確認してから話すべきだったね」

 

「さて、ここからは録音せずに話そうか」

 

 

今までの会話がなんでも無かったかのように、愛する人に向けられている殺意を戯言とでも言うように、そのまま話を続けたんですよ。

 

 

「話を少し戻すけど、どうやら僕とカミキ君の考え方は逆のようだね」

 

「逆、ですか?」

 

「うん、カミキ君は人を殺し命の重さを感じることで価値を増すと思っているようだけど、僕は違う」

「命とは人を愛し愛されることによって輝きを増し、より美しくなっていくって思っているんだ」

「僕の考えだと全員生きてないといけないからね。そういう意味では逆だなって」

 

「あぁ、安心してくれよ。さっきまでの会話は誰にもバラすつもりはないよ」

「だってそしたら、君は危ない人ってことで遠くに行っちゃうかもしれないよね?」

「せっかくのアイちゃんの友達が悪い人だったなんて知ったり、遠くにいったらアイちゃん悲しんじゃうでしょ?」

「だから、誰にもバラさないよ」

 

「まさか、そのだけの理由で僕を見逃すんですか?」

 

「?、そうだよ?」

 

 

なんでもないように、それが当たり前かのように、僕の質問の意味がわからないとでもいうかのように言い切ったのです。

ここで話を止めれば良かったんでしょうね。

まるで普通の会話をし、話し疲れてオレンジジュースで喉を潤すように振る舞う彼に興味が出てしまいました。

 

 

「…しかし、その理屈ではアイの周りを殺して命の輝きを失わさせる。そんな可能性のある僕を見逃さない方がいいと思いますが?」

 

「うんうんそうだね。だからアイちゃんの周りにも手を出さないで欲しいんだ」

「ある程度関係のない人なら僕は何も言わないよ」

「その人の分、僕がアイちゃんを愛するからね」

「もし、僕が死んじゃったらその分愛してくれる人を探さないといけないのはどうしたものかって感じだけどね」

 

 

まるでアイさん以外の全ては彼女を輝かせるためのもので、それら全ては自分で代用できるとでも言わんばかりでした。

その上で自分の代用すらも出来る人を探すと言い切る彼に、言葉が出なくなりましたよ。

 

 

「ヒカル君、僕はね…アイちゃんが大好きなんだ」

「人生苦しいこと悲しいこと色々あるからある程度は仕方ないよ?」

「その上で、僕はアイちゃんに愛の溢れる幸せな人生を歩んでほしいんだ!」

「だからねヒカル君、アイちゃんにバレないようにしてね?」

「そして、ずっと良い友達でいようね!」

 

 

生まれて初めて得体の知れないものへの恐怖を感じましたね。

おそらくこの人はアイが殺されたら、僕を文字通り死ぬ気で殺しにくるでしょう。

これからも命を重さを背負いたい僕からしたら、初めから殺される危険性を負うのはリスクが高いと判断しました。

 

 

「…わかりました。アイとは仲の良い友達であり続けますよ。その代わりに」

 

「うん、このことは誰にも話さないよぉ。さぁて、僕たちは心の奥底に秘めた想いを語りあったから僕たちは親友だねぇ!親友との約束は守るよぉ!」

 

「…貴方、距離の詰め方がおかしいってよく言われませんか?」

 

「え?そんなにおかしかったかなぁ?」

 

 

 

 

 

♦️ ♦️ ♦️

 

 

 

 

 

それ以来、僕とダイヤさんはいわゆる親友といえる関係にはなりました。

アイさんとも良好な関係を続けていて、この環境が心地良いとも思い、手放したくないと心のどこかで感じています。

 

だからこそ、いつかアイと貴方の命の重さを背負い、その価値を感じさせてもらいますよ。




副音声

♦️(アイちゃんの友達の神木くんかぁ、仲良くなりたいなぁ。なんか距離を感じるというか隠してる感じするなぁ。…は!あれかなぁ!?アイちゃんに恋愛感情抱いてるのかなぁ!?ちょっとそのことについて聞きたいなぁ!)

♦️(え?恋のライバルだと思ってたら違ったんだけど?恋愛的な意味でアイちゃんのハート狙ってるのかと思ったら、ゴルゴ的な意味で狙ってたんだけど?)

♦️(…あ!中二病と照れ隠しかぁ!うんうん、そんな歳だもんねぇ。思わず微笑ましいものを見る目で見ちゃったけど、本人は真剣だし真面目な顔しないとねぇ!)

♦️(公衆の面前で物騒な言葉遣いするのは注意しないとねぇ。去年くらいの僕もこんな感じだったのかなぁ…)

♦️(…なんかポケットに違和感あるなぁ?えっ!?ボイスレコーダー!?しかも起動してるし!間違えて持ってきちゃったのかなぁ?マズイぞ、神木くんの中二病発言録音しちゃったなぁ…。バレないように消去しないと…。)

♦️(バレちゃったかぁ…、どうやって誤魔化そうか…。そうだ!こっちも中二病ムーブすればいいんだ!得体の知れない悪役を演じて、その上でアイちゃんへの愛を語れば、神木くんも諦めてくれるかも!…)

♦️(即興劇苦手なんだよなぁ…所々おかしくなってるけど、そういう悪役多いしなんとかなるかなぁ?)

♦️(え?身を引いてくれるの?中二発言録音したのに仲良くしてくれるって神木くんすっごく良い子だなぁ!僕たちは親友だよぉ!)

こんなアホに良いようにされるラスボス可哀想
ラスボスがちょっと馬鹿っぽくなったのは許してください、作者より頭の良いキャラ書けないんです…

ちなみにダイヤくんは演じているとあまり喋りを伸ばさなくなります。
また、嘘をつく必要がないから言わないだけで嘘はつけますが、普段から自分を演じてるのでめちゃくちゃ見抜きにくいです。
それこそ長い付き合いでないとわかりません。

カミキくんを光堕ちさせて、アイちゃんダイヤくんカミキくんの仲良しトリオにしてもいいですかね?え?この前カミキくん殺害予告してたって?ベジータみたいな感じですよ「僕が殺すんですから僕以外に殺されるのは許しません」みたいな。一応どっちも書けるように用意はしてるので

  • 光堕ちさせて仲良くギャグらせろ
  • 闇落ちのままでシリアスしとけ
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