遠山キンジの独白 作:緋色
オオカミ風の耳と尻尾を付けたレキ
いつものフリフリ改造の武偵制服の理子
へそ出しチューブトップミニスカ天使の白雪
ティンカーベルっぽい妖精のアリア
病室にいたのは見る人によっては大枚はたいても惜しくない光景であろう。少々見過ごせないものが見えるが。
「で?お前らこれはどういうことだ?」
レキのベッドに鎮座する
理子が背負ってるのは
白雪が持ってるのは
どれもこれも武偵が所持を禁じられてる武器である。
そこら辺守ってない奴なんていくらでもいるが、武偵病院等で所有を見せびらかすのはマズイ。吸血鬼対策と言えばギリ通りそうな気もするがルーズな武偵校周りでも見せしめなんかで規律守ってるアピールとかするんだからよくない。
「違法物を持ち出してんじゃねえ。やるにしてもバレねえようにやれ」
そう言ってさらに説教を重ねようとした俺に対して――ぺらっと3人が見せてきたのは公安委員会が発行する重機検査登録制度――通称『銃検』の登録証だ。
「――偽造か?」
「あややの仕事に抜かりはないのだ!
しゃあ、とベッドのカーテンを開けて登場したのはカボチャカボチャしたかぼちゃのコスプレ?をした平賀さんだ。
そのまま渡されたのは銃検の代理申請サービスとやらのチラシ。
ふはふはは!と笑う平賀さんの笑い方的に儲かってる時のアレだ。なんかいろいろ誤魔化すようなチラシ文章を要約すると――金次第で法の目を掻い潜るような申請でお上にヤバい銃を認めさせる代行業――という事か。
なるほど。
「犯人お前か」
「とーやまくん!?あややの頭をぐりぐりしちゃダメなのだ!?」
「流石にこれアカンから今すぐ廃業しろ」
「あだだだだ!?わかったわかったのだ!?」
脅迫が成功したので一旦やめる。
「とーやまくんのベレッタも違法改造なのだ……。とーやまくんにも必要なのだ」
「俺のベレッタはお上が違法扱いしてるのは変わらんし功績上げて相殺してる結果で見逃されてるのはまだいいんだよ。だけどこれは守られるべき一線が守られてない違法行為が認可される悪しき前例になってるからダメなんだわ。グダグダなし崩しの悪化が一番最悪だからな」
忘れがちだが銃規制解除でアメリカから銃が流れてきて治安悪化、対処のために武偵制度が追認されたという歴史になっている。散々反対されてた銃規制解除は強行された経緯は後から政界への賄賂が発覚し大疑獄に発展したわけだが……どうでもいいので割愛する。
「あ、そうだ!これは試供品ですのだ!とーやまくん使ってみて感想聞かせて欲しいのだ!」
誤魔化すようにそう言って渡されたのは――
「初速は遅いですけど、そう! これは発砲して張るワイヤー、『
「つまり撃って使うワイヤー弾ね。2秒あれば掴むのは十分かな。……張力は大丈夫なのか?推奨距離は?」
「1μ経時で0.2t。納豆の糸ぐらい細くなってもぶら下がれますのだ。距離は25m以内を推奨するのだ。50mだと切れちゃうかもなのだ。リキッドは京都化繊が開発した物だけど銃弾に仕込んだのはあややなのだ。特許申請中ですのだ」
ふーん。実用化前に京都化繊の株買っとけば儲かりそうだな。
話をごまかすために用意してた感じだが……まあ便利ならありか。
「話を戻すけどお前らなんでそんな物騒なもん引っ張り出してきたんだ」
「昨日の敵に対抗するためです」
レキがしれっと答えたが――その敵ってジーフォースの事だよな?
「でも、平賀さんが銃検取ってくれたし……イロカネアヤメ、取られちゃったし……」
「それはすぐ取り返すからしまっとけそんな
白雪は機関銃で顔の下半分を隠し、目だけで『だって、だって』という感じだ。それを「ゆきちゃんマジ天使!」とか言いつつケータイで写真をパシャパシャ撮る理子をげんこつで黙らせてから説得するが――
「…それに……あの小娘ェ――あの子、おかしいんだもん! 私と戦った時自分こそがキンちゃんと一番近い存在だ、とか言ったんだもん! おかしいね、おかしいよね、キンちゃん。 うふふふ、うふふふふ。 おかしいねェー」
白雪は光を失った瞳で、機関銃を抱いたままカラカラ笑ってる。駄目だコレ。話にならんわ。
もう頭痛がするから帰った方がいいかな?でも説明せずに揉めた方が面倒くさいか?
別ベクトルで問題児のアリアはどうなのかと見てみると――我関せずとももまんを食べながら小包を開けていた。
「なんだそれは?イタリアからみたいだが?」
「『パステル』。バチカンからのお見舞いの手紙付きで届いた――
「連絡は来てねえから知らん」
「そ。あんたのメインは
見せて貰うとイタリア語は読めんが聖ペテロの鍵のマークと国際基準として義務付けられた刻印から武偵弾の詰め合わせらしい。普通に買ったら50万はするぞこれ。それをポンと送ってくるとか……。ますます面倒くせえことに巻き込まれてるのを実感する。
「……あー。お前らしばらく養生してろ。こっちはこっちで何とかするから」
時間おいてから話すべきかととりあえずクールダウンを狙ってみるも
「これは強化合宿よ。やられっぱなしってワケにはいかないでしょ」
「キンちゃんと一番近い存在は私なのっ。あんな女はダメ。ダメ、絶対!」
「くふふふ。こういう女子会、面白くてさぁー。理子ワクテカしちゃう」
「武偵は1発撃たれたら、1発撃ち返すものですから」
ジーフォースにこっぴどくやられたから――負けず嫌いのアリアが指揮を執り、白雪は謎の私怨にかられ、理子はノリで、レキはプロ意識で――4人で、報復攻撃の準備をしてるってワケか。
気持ちは凄くわかるけどな。
どうしたものかと頭を掻いていると頭を掻いてると――軽い足音が近づいてくるのを耳が拾う。
この部屋に入る前に近くの病室を確認したがVIP対応なのか患者はいなかったため十中八九ここが目的だろう。このタイミングで来たかぁ……。
「やっと見つけた。
急に入ってきたことで殺気立つアリア達と対照的に俺を見つけたジーフォースは屈託のない純粋な笑顔で笑う。
「部屋の鍵渡してたろ。探してたのか?」
「うん。一緒に帰ろ」
と、ぎゅっと俺の腕に身体をくっつけてきた。
――のはいいとして(よくないが)女性陣のまたかこいつみたいな空気が耐えられん。
……もうこれ全部ぶちまけた方がいいなこれ。
「はい。ちゅーもーく。えーっと彼女はジーフォース?だそうです。よく知らんけど妹らしいです」
そう言いながらジーフォースを引きはがして肩に手を置く。
「
「!?!?」
え?それ言うの!?みたいな混乱してるジーフォースに主導権握る前にテキパキと進める。
「少しだけ質問を受け付けます。5 4 3「はい!」――理子どうぞ」
「キーくんが誑し込んだんじゃないの!?」
「違います。俺をなんだと思ってんだ。――人たらしっぷりなら理子が適任か?任s「絶対ヤダ!」……そうか」
「誰がそれを言い出したんですか?」
「知らん。俺が集まる前に勝手に決められてたからな。クレームはジャンヌに言え。消去法でそんなん言うのあいつだけだし」
ワトソンとメーヤは詳しくないだろうから乗っただけだろう。となると言い出しそうな策士(笑)はジャンヌだろうし。玉藻は何処まで知ってるのか知らんがこっちの可能性も無くはないか?
「キーくんに白羽の矢が立ったんだー。ロメオだロメオ」
「誰が
「キンちゃんは悪くないけどそれはちょっと……」
「いやなんで受け入れてるのよキンジ!」
むぎぃー!と青筋立ててて激怒する
「……?妹が増えるだけでは……?」
「そこでガチのキョトン顔するけどそういう所だぞー?」
?
何を問題視しているのか?まあいいや話を続けるか。
「まあどこで嗅ぎつけたのかは知らんけど。体質が近いのは何となく感じるからな。遠縁か類似なんだろ。うちの一族死んだふりして姿隠すのちょくちょくいるから知らん親戚いてもおかしくないし」
まあ脳卒中みたいな症状が出やすいし目立つだろうから生き延びて出会う確率は相当低いと思うが。
「遠縁じゃないよ?50%のデオキシリボ核酸が同じ兄妹なんだよお兄ちゃん」
「ちょい待て。待て待て待て待て待て待てちょっと待てい!?」
デオキシリボ核酸――DNAが50%同じ……?
見た所年齢は14くらいだが……
「え?その言い分だと血縁なの?父が同じって事になりませんか?」
「そーだよ。お兄ちゃん。ずっと言ってるじゃん妹だって」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そーいや父さんちょくちょくアメリカに出張してたな」
AAとどう絡ませるかな?
原作と描写が矛盾するからパラレルっぽいんだよなアレ……
妹
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姉桜妹Ⅳ
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姉Ⅳ妹桜
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どっちも妹