遠山キンジの独白 作:緋色
「今回は情報収集です。先輩の思いつきとしか思えませんが3人で賞金首を捕らえる課題を達成するにしても何も情報なしでは何も始まりません。足で調べます」
ジオ品川
ジオフロント開発失敗の結果、東京でも屈指の治安の悪さを誇る地域。アジアから悪党が続々と引っ越してきているとも言われる地域。
そんな地域に『ジオ品川に賞金首いるらしいから逮捕してこい妹同士の連携訓練にはちょうどいいやろ?』と行く羽目になったのは私、桜と
「それくらい私一人で十分なんだけどなぁ」
あまりやる気の無さそうな先輩の妹さんである遠山かなめと
「しかし妹君。師匠にお二人を任された故に某にお任せくだされ」
なぜか張り切っている風魔先輩
「だから三人で協力って言ってますよね?」
3人で聞き込みはやっぱり無理があったようですね……。
治安が悪いのもあって一人で情報収集は良くないと思いますが――背に腹は代えられませんか。
「とりあえず風魔先輩は風魔先輩で情報収集をお願いします。私とかなめさんで地道に聞き込みとかしますので」
「私も一人で情報収集するよ?」
「かなめさんがどれくらいできるのかはわかりませんが――アメリカと日本では風土が結構違いますので一人で捜査は無謀でしょう。この地域に日本の風土が適応されてるのかは疑問ですけど」
中国語や英語ですらない看板があちこちにあるこの地は異国と言われても違和感はない。一応道路標識はそのままである分、日本と似ている異世界感もある。
「非合理ぃ」
と言いつつも一人でどこか行く気はないようだ。
「治安が悪い故、気を付けるでござる。何かあればすぐ呼ぶでござるよ?」
「大丈夫ですよ。先輩に逃げ足は鍛えられてますので。何かあったらこの
「異議なし」「はーい」
それではと姿を消す風魔先輩にかなめさんは「oh...NINJA」とアメリカンな反応をしている。
と同時に悪のニオイが強まる。
先輩も厄介な人押し付けてきましたね!?
事の始まりは遠山先輩の妹(ガチ)が留学?してきたらしく顔合わせするから風魔先輩を捕まえてβ戦略会議室まで来いというメールでした。
「合わせる顔がないでござる!」と言葉の割に逃げ回るキレがない風魔先輩を捕まえて指定されたβ戦略会議室までいくと。
「おう。遅かったな。いや風魔捕まえるの失p――いや捕まえてんのか」
「ふにゅぅ」
女子生徒を抱きしめている先輩がいた。
……。
「とりあえず同意ですか?無理矢理ですか?」
「なんでリボルバー取り出したの?」
「銃無しだと先輩に100%逃げられますので」
β戦略会議室――窓は無し出入り口はこの扉のみ。逃げるには私を倒すしかないけど近寄る前に頭を撃てば銃に対応するための動きの終わりに蹴りを入れれば――
「目が据わってるけど要求してきたのはこの子だからね?」
「……」
「疑いの視線が強くなったな?」
どう説明すっかなーと髪をガシガシ各姿を見ると嘘ではなさそうですが
「師匠はなぜ
「ん?んー?なんでかって言うと――何でだろうな?かなめ。そろそろ離れろ。紹介すっから。おめーらはとりあえず座れ」
「はーい。お兄ちゃん」
……。
「妹君?お兄ちゃん?」
「某のクラスに転入してきた師匠の妹君にござる」
……。
「先輩妹いたんですか!?」
「気持ちはわかるが落ち付け。俺も先週存在を知った」
「桜ちゃんが落ち着いた所で」
「ご迷惑をおかけしました。でも先輩が悪いです」
「これに関しては俺は悪くねえ。強いて言うなら世界が悪い。――と話がそれたな。今回呼んだのはかなめに紹介するためだ」
こいつね。と指し示したのに合わせて彼女は立ち上がり――
「遠山かなめです。お兄ちゃんと同じ学校に通うために
にこっと花が咲くように笑った。
……。
「某は風魔陽菜。妹君とは同じクラスゆえ何でも聞いて下され」
「乾桜です。中等部3年です」
「この二人は――俺の妹とそのまた妹だな」
ゾワッとするぐらい鼻につく悪のニオイがかなめさんから発せられる。
見た目は何も変わっていないが逆におかしいほどの……!
「某は妹ではなく弟子でござる」
「……っ。先輩それだと勘違いされ、ます。
風魔先輩の言葉でニオイが薄らいだのを見て畳みかける様に話す。
それが功を奏したのかニオイが半分くらいにまで抑えられた
「それ本当なのお兄ちゃん?何か変な事してない?」
「格闘とか追跡術の訓練ぐらい?教本から外れてる実践主義だから変なこと教えてるってのは否定できねえが」
変じゃない教育ってしたことないんじゃ?と唸ってる先輩の天然のおかげで余計な疑惑は薄まったらしくニオイがだいぶ落ち着いた。
妹が地雷だったんでしょうけど。先輩はかなめさんの危険性に気付いているんでしょうか……?
「なら私もお兄ちゃんの
「ん?それは無理。風魔を
「……そーなんだ」
気付いてない!表面上まったく変わらなくてもこの発するどす黒いニオイしてるこの女は……!
「それに
「え?そうなの?」
「そうなんだよ。一応は人を育てる制度だからね。修行したいんだったら普通に声掛けてくれればいいぞ?可愛い妹の頼みなら用事と仕事がなければいつでも付き合うぞ」
可愛い妹の頼みなら仕方ないもんなあと先輩はかなめさんを抱きしめて頬ずりしている。そのことで悪のニオイもすん、っとだいぶ抑えられて……あれやっぱり気付いてる……?
一瞬だけですがかなめさんがこっちを見てニヤッとしたようにも見えましたが
なんかこっちに優越感を持ってるようですけど……。
あれ抱きしめているというより暴れないように拘束してるような……。
……どういう関係……?
「……師匠席を外しましょうか?」
「別に外さなくてもいいが」
「いえ。そろそろ修行の時間が――」
修行?――そういえば今日は風魔先輩はバイトのシフトでしたね。
「ああバイトね。依頼で稼げよ。鈍るぞ?」
「なかなかいい仕事がなく……」
「ふーん。まあいいや。時間がないみたいだし本題に入ると――まあ俺いない時でも仲良くやって欲しいし?三人で協力してなんかやって貰おうかね?お互いの足引っ張ったり背中を刺す卑怯な事にはなって欲しくないし?」
「それが本題でござるか」
ぐんにゃりと居心地悪そうにしていた風魔先輩がシャキッとスイッチが入ったように椅子の上に正座する。
なんでその一瞬で正座を?
「あ、ならちょうどいいのがあったな。お前らには――
というわけで後日集合したというわけです。
ジオ品川といえど昼間ならそこまでひどい治安でもないため一通り近くを歩いてみつつ情報収集を行おうと思いましたが――
「完全に遠巻きにされて警戒されてますね」
「言わないでください……」
前に先輩と情報収集しに来た時以上に遠巻きにされてます。
武偵高の制服で出歩いているからというより、これは雰囲気で避けられてますね。
『桜ちゃん警察っぽい雰囲気出し過ぎてるからねえ。ある程度できる奴にはもろバレよ?』とは先輩の言い分でしたが――
「聞き込みなんて非合理的」
「ではどうするんです?」
「こんだけ電波が飛んでるなら拾った方がいいよ」
小悪魔的にポーズをとって装着したのは――近未来的なバイザーを取り出して装着する。
「なんですかそれ?」
「テラナ――The Tella Net Assist system――お兄ちゃん曰くAI付き思考入力コンピュータみたいなものだよ。これで近場の違法な電波や無線全部拾って解析すれば一人一人会話するより短時間で多くの情報が得れるね。じゃ、いきましょうか桜さん?」
「は、はい」
鼻歌でも歌う様に楽し気に電波を求めて大通りから気になる電波があると脇道に入ったり――途中でチンピラに絡まれて二人で戦ったりと時間をギリギリまで散策して最初の集合地に戻ることにした。
実力も能力も高いなんて――そして途中途中の挙動で暗示を掛けようとするなんて……
『桜ちゃんは鼻がいいから掛からんだろうけど――一応忠告しておくね』
『なんです?』
『かなめは俺に暗示かけようとしてるからね。流石に何度も喰らったから対策するってのに』
遠山かなめ要注意人物です。
いくら見直しても誤字脱字が直んねえ……
いつもありがとうございます
以下考察
AAではかなめが暗示を使って女子を操って兵として学校の独裁者とか軍議拠点作るとかの無理しかない物語なんですが――原作キンちゃんの変な挙動考えるとこれキンちゃんにも暗示かけてますよねコレ
キンちゃんは催眠に弱いので普通にかかってるけど誘導された結果というか思考が低下してるような感じだからヒスらなかったのかなぁと思います
というかそうじゃねえとなんでその後……だし
なのでこっちのキンちゃんはハグ止まりです