遠山キンジの独白   作:緋色

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なんか変だと調べた所テキサスバーガーは発売が2010年らしく作中は一応2009年なんで売られてないんですよね……


喧嘩

 一夜明けて現在は海外企業のハンバーガーチェーン店に来ている。

 

「チキンタツタっておいしいねぇお兄ちゃん!」

「復活してほしいメニューNo1だったらしいからなぁ」

「好きな人と一緒に食べるとおいしさ10倍だね!」

「それは補正デカすぎひん?」

 

 青空の下、かなめが兄妹デートと喜んでいるは謎だが――これからアリアを呼んでの休戦協定を詰める予定である。

 白雪とレキはジーサード戦への協力は兎も角かなめと戦闘するつもりはなくなったらしい。

 

「キンちゃんに何があっても私はキンちゃんの味方だから――絶対に帰ってきてね(星伽ならどうとでも匿えるし)

「受け入れられるのもそれはそれでどうかと思うんだが……」

 

 昨日の説教もだいたいこんな感じで終わった。

 というかボソッと言ってる事もわざと聞かせたんだろうな。

 行方不明になる前にと――。頭が上がらんわな。

 

 閑話休題(話は逸れたが)

 

 意固地になってるアリアとそれに付き合ってる理子との落とし所を作りたいと思っている所だ。

 ぶっちゃけ変にあれこれ命令しても絶対拗れるので喧嘩――決闘という形で殴り合わせるしかないと思っている。

 武偵は不意打ち上等の常在戦場であれという感じなので不意打ちされたことに固執するのもアレなのだが――アリアの場合最終的に勝利した経験はあれど敗北した経験がないからどうしようもなくなってるらしい。

 アリアの成長は緋緋色金で止まっているらしいからそれが原因なのだろうか?それ以外にも理由はありそうだけどどうしようもないのでどうする気もない。

 この店を選んだのは人目を気にする妹らが出合い頭に戦争始めないようにするためである。人目のない所だと強襲仕掛けかねないだろうし。――すでに店内に()()()()()()()()()()()し無駄だったかもしれないが

 適当に考えつつ、かなめとよくわからない話を駄弁っていると――隠す気のない怒気みたいな塊が近づいてくるのを感じる。

 そっちを見るとスズメが逃げ出すように道を譲るような存在感あふれるアリアがいた。

 

「おーう。先に食ってるぞー。注文してきたらどうだ?」

「別に駄弁りに来たわけじゃない」

「駄弁りに呼んだんだよ。ポテトたりねーから追加で買いに行くからついでだついで」

 

 そう言いながらコーラとポテト追加で買いに行くのに合わせてアリアもつれて行き選ばせる。

 ハッピーセットは嫌だったのか結局ビッグマックセットを頼んだ。

 ……連れて行ったのは俺だけど俺が払うべきなのかねこれ?

 しっくりこないがまあ必要経費として置いておこう。

 

「とりあえずここは武偵校(しま)の外だ。私情による発砲(チャカ)斬撃(ドス)格闘戦(ステゴロ)は一切禁止だ。今日は話し合いに来たんだからな。破ったら俺が両方に拳骨だからな」

 

 一応注意をしてから対面になる形で座らせ――「死刑だね」

 5秒で破綻した。

 

「チビはお兄ちゃんに妹として扱われるんだってね。それなのにお兄ちゃんにぞんざいとか万死に値するよ」

「アタシは妹じゃなくてパートナーよ!」

「はん」

 

 鼻で笑ったかなめに対してアリアが激昂しかけたので口にポテトを放り込んで落ち着かせる。

 かなめになぜか睨まれたのでして欲しいのかと思い「あーん」ってしたらご機嫌になったようである。アリアの機嫌が急降下したが。

 

「かなめ。あなたを調べたけど――ジーフォースとしてアメリカの武偵として登録だけはあったのよね」

「それが何?」

「武偵同士が依頼者(クライアント)の利害以外で戦うのは良くないわ。だからバスカ―ビルでは代表者による報復戦(リベンジ)を武偵校決闘ルールに則り行う事にしたわ」

 

 ……ふむ。良い流れだ。

 一応、レキに決闘する様に誘導してくれと頼んでおいて正解だったな。

 白雪だと俺によりすぎだから失敗する可能性は高く、理子は着拒(全然気づいてなかった)していたための消去法だったが――うまくいって何よりである

 武偵高では――『生徒同士の決闘は何れかの公式ルールに基づき、あまりしない事」という非公式な通達が、 1年の時点で教務科(マスターズ)からなされる。

 決闘などという血なまぐさい行為は我が国では違法なのだが、血なまぐささに慣れておかねばならない我が校では黙認されているのだ。

 相手を殺したり重大な障害を残すような事でもしない限り。学校も当事者も訴訟沙汰にしてならない。

 ――イカレタ学校でも一応の一線はあるがその一線のラインが低すぎる気がする。

 

「代表はあたしよ。もちろん受けるわよね?」

「あったりまえじゃん。受けるよチビ」

 

 火花を散らす二人には悪いが――こいつらなんで争ってるんだろうと思うんだよな。

 どっちも命の危機抱えてる似た者同士なのに。緋弾と反逆防止システムという内容は違うが生き延びるためには動くべきはずなのに。なんで俺が悩んでこいつらは悩んでないんだろうか?

 そもそもなんで妹らは命の危機なのに危機感薄いんだ。

 かなめはもう諦めかもしれんがアリアは他人事感がある。

 人は心を御せないしバカの考え休むに似たりと考えているのか。最悪シャーロックが介入すると判断してるのかもな。実際あいつが何か企んでるのは確定的に明らかだしな。

 アリアの件は協力者が何人も作れそうだし、なんか日英あたりは国家プロジェクトみたいな気配もあるから何とかなるちゃっなるだろう。よく知らんけど専門家もいるし最悪俺無しでもいいだろう。専門家共がやる気なさそうに見えるがたぶん余裕って奴だろうたぶん。

 問題はかなめか。生い立ちも経緯もすべて問題だし面倒事を嫌う日本政府のバックアップも望めないだろう。

 ロスアラモスから情報奪取――あと後続ユニット作られないようにするために父親のDNAの抹消は必ず行わなければならない。

 となると情報収集と作戦立てるユニットがいるんだよなぁ。戦力兼交渉材料(いけにえ)として死んでもいいカス(ヒルダ)を連れて行くのは確定なんだが。死んでもいいが使い勝手もいい情報収集屋は両立しないこともあるし俺の情報を売られても困る。

 

「――だからあたしはこういう卑怯なマネはしないんだよッ」

 

 口喧嘩に発展していたかなめが通りすがりの人店員のお尻を掴んだ。

 

「さっきから気になってたけど何してんだジャンヌ?バイトか?」

「バイトではない――師団(ディーン)の協力だ」

 

 見つかった、と碧眼を見開いて驚くジャンヌに愚痴るとなんだかよくわからん反論で俺が悪いと責める目付きで見てくる。アリアと理子にゴリ押されたのかな?

 協力なら任せてた藍幇(ランバン)に対してでいいのに余計な事を……。

 

「うわ、美っんんんー。 お兄ちゃんって美人に弱いんだよねぇ」

 

 ため息をつく俺に対して青筋浮かべたかなめが思いっきりガンを垂れてる。

 

「お客様ー。店員へのおさわりは厳禁ですぞー」

 

 と現れたのはこれまたアルバイト店員の恰好をした理子だ。

 

「神崎・H・アリア、峰 理子――お兄ちゃんのやさしさにつけ込む『双剣双銃(カドラ)』の妹モドキとお兄ちゃんを誑かすジャンヌ・ダルク――『銀氷の魔女』。お前らまとめて狩り(ハント)してやる」

 

 ……最悪なまでに目立ってる。評判の悪い武偵校の制服着てる客に店員も武器身に着けてるのバレバレだから客は店から逃げ始めてるぞ――

 もうこれ下手したら通報されてるだろ……。

 チラッと店の方を見ると巻き込まれただけっぽいバイトが涙目で祈る様にこっちを見ている。

 うん。そりゃ怖いよね。警官なりが駆け付ける前に解散させた方が良さそうだ。

 

「んじゃ決闘な。時間は明日夜。今日中にお互いが納得する決闘方法を提示して俺にメールしろ」

 

 解散かいさーんと一触即発の中かなめの背を押して離脱を促す。

 異論はないのか睨むだけで済んだようだ。よかった一般人のいる中での発砲はシャレにならないし。

 

 あ、そうだ。

 

「ジャンヌ。あとで今後の人生分付き合って貰うから時間があっても無くても来いよ?」

「!?」




イロカネアヤメは昨日返却済み
お義姉ちゃんと妹の関係になっている
もう少ししたら親切講習も始まる
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