遠山キンジの独白 作:緋色
あとなんで読者はお尻ペンペン好きなのん?
月明かりが遮る事のないくらいの星空の下――第2グラウンドに集まっていた。
「今回の審判役の遠山キンジと判定役の乾桜だ。双方が大怪我する前に止めるけど……喧嘩しないでくれない?」
睨み合う双方に面倒くさくなって話しかけたが――
「いやよ」「キーくんお願いでも無理」「お兄ちゃんのお願いでも難しいかな」「お願いだ止めてくれトオヤマ!」
――予想通りに拒否される。
面倒くさいが仕方ない。発散しないといけないのは確定だろう怪我しない程度に頑張って貰うとして――
「かなめちゃん!アリア先輩の胸を借りるつもりで頑張って!」「怪我しないようになー」
なんか知らんが観客に1年が集まっている。
中立?になった白雪とレキは兎も角なんでアリアの
「桜ちゃん。なんでいるんだこいつら?」
「えーっと決闘に呼ばれたのがバレまして……」
「ついてきたってわけか」
ため息を吐くがオーバーキル対策に桜ちゃん呼んだのは失敗だったかな。下負けは不名誉な事として隠す内規だから――アリア達が負けたら永久に拗れるぞこれ。
かといって追い返せばプライド傷つけられて面倒なことになるだろうし――なんで俺がここまで頭悩まさねえといけねえんだ面倒くせえ。
さっさと初めてさっさと終わらせるか。
「
武偵校のバカみたいな集団決闘方式の中では比較的縛りの多い決闘方法である。
ルールは単純。キングとなる人物を敵味方決めてそのキングの降伏か行動不能となれば終了。ただし飛び道具は禁止。
この飛び道具禁止が厄介であり、銃火器だけでなく手裏剣とか挙句の果てには目潰しで砂を投げたりもアウト判定になったりならなかったりで――結構イチャモン付けやすいのだ。
「というわけでキングが倒されるまでは終わらないわけだ。キングはかなめとアリアで相違ないな?」
「そうよ」「いいよ~」「それはいいが私は参加する気はないと――無視しないでくれ!?」
チラッと下を見ると理子の影とは別に女の影絵が映っている。
「……一応確認するが参加はアリア、理子でいいんだな?」
「そうだよ」
「じゃ、決闘中は離れてろ」
理子じゃない方の影にヒルダナイフを突き刺してみた所、飛び出すようにヒルダが引きずり出され――この骨ナイフは影にも効果あるんだ?
「
口をとがらせる吸血鬼の首根っこを掴んで観客席?に置いておく。
なんか外野が騒いでるが面倒くさいので無視する。というか間宮はなんで吸血鬼に驚いてるんだよ。
なんで決闘前から面倒臭い感じに余計なこと増えてんだよ……。もう多少強引にでも始めた方がいいな。
「なんかゴタゴタしてたが――それじゃあ、お互いに誇りとかそういうのを賭けて――決着付けやがれ」
挙げた手を下ろす形で決闘の開始を告げると、全員刀剣を構え――ジャンヌを中心とするように全員が動き出す。
デュランダルを盾に逃げる様に距離を取ろうとするジャンヌに対してかなめは
……ジャンヌに?
「ジャンヌ!あんたキンジを誑かして!」「ちょ、違!トオヤマに地獄まで付き合えと誘われただけで」「へえぇぇ!キーくんと地獄に堕ちようって!?それは良かったねぇ!」「違う!」「タカラヅカはお兄ちゃんのお気に入りみたいだねぇ……?」「むしろあまり好かれてないから!?」
妙に腰の入ってないジャンヌはそれでも幅広のデュランダルを盾に凌いでいたが――不利な位置取りになる様にかなめが誘導(あれ観客に見えないように蹴り入れてるな?)してみるみるうちに追い詰められているな。
「遠山先輩――ジャンヌ先輩に何したんですか?」
「やる事やって発散したぐらい?」
うわ!?なんかアリアと理子の攻めが激しくなった!?かなめも隠す気がなくなったのか思いっきり蹴りを入れているな。
「……で、何があったんです?面倒くさがらずちゃんと話してください」
「別に桜ちゃんに話すことは無――わかったわかった話すから睨むな。と言っても大した話じゃないぞ?頼んでた依頼放置してたからお仕置きしただけで」
巻き込んだ戦争?とやらにやる気なしなのかとお仕置きしたわけだ。尻が紅く染まった所で戦後――ロスアラモスから情報の奪取とDNA情報抹消についてふんわりと伝えて協力を強制したのだが――アメリカを敵に回すから(ジャンヌは)地獄の逃避行だろう。下手したら俺も追い回されるな。くらいしか伝えていない。
ジャンヌとヒルダを主犯として生贄にするのはありだが、いう事聞かせるには連れていく以外にないだろうし、まあ俺の存在は露見するだろうな。
話は逸れるが話を終わらせて情報交換のために隠れてた体育倉庫から出た所でアリア達に見つかり――尻が痛いのか歩き方が変だったジャンヌにキレて決闘に参加することになったようだ。
ともあれ桜ちゃんに話す内容ではないな。
「なるほど。先輩が悪いですね」
「話聞いてた?」
どこが俺が悪いんだよ。
反論しても無駄そうなので決闘に集中するが――3方向からボロボロになったジャンヌがデュランダルを手放した所で中国拳法っぽい動きで理子がジャンヌを投げて取り押さえた。
「やるわね」「先輩も」
多少すっきりしたらしいアリアとかなめはさっきまでの薄暗い雰囲気は消えてさわやかに笑い――武器を構えた。
かなめの
対するアリア刀は二刀ともあり寸詰まり――通常より短いが人間国宝の弟子とやらの作品でいい刀である。
打ち合いならアリアは不利だが――
シィッ!
かなめが蜻蛉の構えから踏み込んで一刀両断にしようと振り下ろす。しかしアリアは百戦錬磨。俺から見ても見事な撃ちこみにアリアはあえて前に踏み込んですれすれで避ける。
そうアリアの性格からは想像しにくいがパワーのごり押し型ではなく紙一重の回避からの反撃――テクニカルタイプだ。
撃ちこみでブレた体幹をアリアが見逃すこともなく、峰打ちに持ち替えた刀を押し付ける様にかなめを投げ飛ばし――
「……まいりました」
「精進しなさい」
倒れたかなめに馬乗りになる形で刀を構えて
うん。これは疑いの余地ないな。
「勝者・アリアチーム」
勝利宣言でアリアは力が抜けたようで立ち上がり
「ほら」
「ありがとうごさいます」
差し伸べられた手をかなめがとって立ち上がった。
うん。終わり良ければ総て良しだな。
まあ大惨事にならず決着にそっと胸をなでおろしてると
「キンジ。コーヒー」
「アクエリしか用意してねえよ」
なんだかいつも通りに戻ったらしいアリアの命令から、そのままお月見に雪崩れ込むこととなった。
なんで?
戦闘描写難しい……
キンちゃんが知らん所で後輩グループはぶつかってるんじゃないですかね
流石にAAの空港みたいな理解しがたい流れではないと思いますが
ヒス失敗からの人生相談を桜ちゃんにしてそうなイメージ(他に適任が思い浮かばない)