遠山キンジの独白 作:緋色
好感度をどう調整するかそれが問題だ
「まず状況を整理する。現在意味不明な戦だか何だか知らん争い「キーくんキーくん
色々忙しかった上になんかややこしい事になっていたがバスカ―ビルメンバーを集めていた。
ちなみにかなめは女子寮に入寮するとかで不在である。気を利くようになったのか何よりである。
「意味不明な戦って何よ?」
「いい質問だなアリア。しかし、その質問に答えるためには致命的な問題があってな。……俺もジャンヌに騙されて強制参加させられた後になんか襲ってくるから迎撃しているだけでよくわからないんだ」
「あんた理解してなかったの!?」
「なに驚いてるのか知らんが。
俺が巻き込まれるだけならイ・ウー潰した件で筋はギリギリ通るが当時存在していないバスカ―ビルで指定されてるあたり、巻き込みたいのはどちらかと言えばアリアの方なのだろう。
特に消息不明の
「俺はまったく理解できない事だがアリアの所有する緋弾とやらが超常の核物質とかで凄いお宝らしいからな。一応の目的は狙われてるらしいこれの守護と研究――になるのかな?」
そういってアリアの心臓に埋まってるらしい緋弾とやらを指し示すのと自然と全員の視線が集まる。
「アリアの俎板を守るためにかー。貧乳は希少価値だけど無乳はスッカスカじゃない?」
「どういう意味よ!?」
「ほらでっかく豊かな方がさぁ……」
なぜ見せつける様に胸を揺らす。
そしてなんでこっちを意味深に見る。
「キンちゃん様を誘惑する躾の鳴ってない雌猫……ッ!」
ちょっと目を逸らしたら変な方向性で飛び火していた。
あとレキ。しれっと俺の後ろに移動して盾にすんな。
「キーくんは雪ちゃんとあたしのおっきなおっぱい好きだもんね~」
「この雌猫より私の方が好きだよね!?」
「雌猫いうのやめなさい。俺も男子だしそれなり以上の大きさがあれば好きではあるが――いや、なんでこっちに飛び火させた?」
それを聞いてわなわなしてるアリアが――あ、まずい。
「か・ざ・あ・な!!」
「うるせぇ。話終わってからにしろ」
銃を抜いた所で危ないのでアリアに拳骨を落として座らせ、それを見て笑った理子をぐりぐりの刑に処す。
「んで、現在アリアから殻金7枚?とかいうウイルスバ●ターみたいなのが抜かれて7つのうち5つが奪われている状態だ――いやヒルダから1つ取り戻したから4つか。詳しく知らんけどこれないとアリアが緋弾に憑りつかれて死ぬらしい。というわけで独断と偏見でバスカ―ビルの方針としてこれを取り戻すことに注力する。想定敵戦力は――
『
・
・
・イ・ウー
・ハビ
――が敵戦力として戦う事になるだろう。
「ウルスの射程に入れば撃ってます。また近寄らせないことが『風』の命令です」
「攻め込むのに協力は?」
「ウルスの数が少なく滅ぼされる隙となります」
「守勢なわけね。別にいいけど」
『風』とやらがイロカネ?の意思らしいし、その意思に従っているウルスが動かないのは当然か。
少数民族でいつ滅んでもおかしくない数らしいし、
「
問題は逮捕できる口実があるのかという点なのだが。
「キーくんキーくん。それは難しいと思うよ?」
「なんでだ?」
「諸葛静幻って教授と同じくらいの策略家かつ武闘派で潰し合いは無益だからって不戦条約みたいなの結んでたそうだよ?」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺はシャーロックに勝ってるから問題ない」
「何よ今の間は」
「気のせいだ。Blitznakなだけで」
推定
最後に見た弱体化状態から回復することは無いだろうから気軽に仕留めるとか言えたわけで全盛期レベルの相手とか関わりたくない。
「日程としては12月の修学旅行Ⅱ――チーム海外出張演習にて行先に香港がある。――よって、俺らは
「ありません」
「ないですなー」
「……」
「あたしはあるわ」
……いやな予感がする。
「すぐに香港に攻め込めばいいじゃない」
ほらな。
「まず1点。アウェイで土地勘はない。少なくとも海外旅行慣れしてない俺や白雪は確実にパフォーマンスが落ちるぞ?」
「だらしないわね」
「慣れてないならそんなもんだろう」
特に海外の
「……次に諸葛を逮捕する口実がない。軽く調べたが表向きは実業家として社会貢献してる素晴らしい人物だそうだ。下手につつけばこっちが悪者だな」
「殻金を持っていってるじゃない」
「どこにあるかもわからんし。身体から飛び出た宝石?とやらの所有権をどうやって証明するんだよ。それがどこにあるのかも含めて調べる必要があるから捜査は兎も角攻め込むのは勇み足すぎ」
「うっ」
「そして最後に――」
「金がない」
おいなんだよその呆れた感は。
「一応言うけど切実な問題なんだからな?海外遠征は金食い虫だし一度の遠征で済む保証はまったくない。何度も行き来するとなると学校の単位を取るのも厳しくなってくるから工作も必要になってくるし」
「あんたフリーで色々仕事してるみたいなのになんで金欠なのよ」
「金にならない仕事が多いし、貰えるはずだった報酬も特に貰えてないからそら金欠になるわ」
主にクロメーテルとかクロメーテルとかクロメーテルとか。
あっちの口座に手を付けると貢いでるだのなんだのであまり派手に金使えないし。
金はあるのに使えないとは何の意味があるのだろう……。
まあそんなこと言っても信用されないだろうしな。
「貰えるはずだった報酬?」
「ん?原子力潜水艦制圧したのに分け前なかったからな。人が入院してる間に勝手に話終わってたし」
目を逸らすな。
俺タダ働きで武藤には報酬払ってたそうじゃねえか。
「新幹線ジャックもなんか報酬貰えなかったし」
「それは姿くらましたアンタが悪いでしょ」
かもしれない。
「他にもイ・ウー絡みの賞金首の換金とかもできてないし」
「ごめんなさい」
「なぜ理子が謝る?」
……あぁ、そういえば武偵殺しも賞金首だったな。
俺は捕まえてないから貰う筋ないというのに。
「何度か入院してるし、使ってる装備も
「心の底からごめんなさい」
「なんで五体投地してんの理子?」
許しを請う罪人みたいな雰囲気出しているんだろうか。
「キンジ。その……明確に私が悪かったわ。ごめんなさい」
「……アリアが謝……った……!?槍でも降るのか!?」
驚天動地の出来事である。まさか色金に憑りつかれた……!?
「どういう意味!?」
「あれ?いつものアリア……?白雪、ちょっと憑りつかれてないか調べてくれ。必要なら時任先輩も呼んでくれ」
「キンちゃん驚き過ぎて疑うのもわかるけど憑かれてないよ?」
「嘘だッ!」
あの後ブチギレたアリアに散々追いかけられて東京湾に沈められたが――それは些細なこととなので置いておこう。
最終的にバスカ―ビルの口座を作ってそこに軍資金を
バスカ―ビルで仕事を受けた報酬とかもここに入るので定期的に使い道確認しとけばOKだろう。
――なぜか設立して初日で2億近い金額が入っているがアリアと理子がぶち込んでいるようである。ブルジョアの金銭感覚がわからねえ。
しれっと数百万いれている白雪とレキが霞んでるぞ。
俺は金ないので入れてないけども……ここだけ見たら追放される前振りみたいだな。
頭を切り替えてと――
アレだけ色々言っててアレだが自分の分の金稼ぐ事は自分でやるべきだろう。
気まぐれ2人の財布は基本当てにしない方がいいだろうし。
手頃な賞金首でもいないかとサイトを眺めていると
ガタッ
「は?」
ONLY DEAD
伊藤マキリ
多分なかった話
「キンジさんが困っているのでしたら使いますか?」
「うん。これレキの個人口座だよね?」
「私はキンジさんのモノなので私ごと管理しても何も問題ありません」
「……最近構ってなかったから拗ねてんの?」
「拗ねてません」
(拗ねてる……!)