遠山キンジの独白 作:緋色
原作沿いにしようとしたはずなのに
白雪から着拒(機械音痴というか携帯音痴なので無視してるだけだろうが)されているのが悲しいので、どうにかしなければならない。
こういうのは長く放置してると拗れて問題になるのだ。
主に俺の精神衛生上の問題で。
普段から世話焼かれていたため無視されるとつらい。
別に生活自体に支障はないし、なんならサバイバルで一カ月ぐらい自給自足できるがそういう問題ではない。
いつもお兄ちゃんぶっている反動で誰かに甘えたくなる。
……キモい事言ってる自覚はあるが、お兄ちゃんの弊害で俺を頼ってる人物が庇護対象にしか見えなくなってくるので見栄張っちゃうのである。
逆に自分じゃ出来ない事や任せられることを任せられる相手だと甘えやすいので気が楽なのである。
謀略任せてた菊代や良妻賢母の白雪と相性がいいのはこの辺が理由である。
甘えやすいし甘えられるから健全な関係だと思う。健全?か?自信はなくなってきたな……。
なおこれを知ってる武藤に「昭和の男か?」と呆れられてるが昭和ではなく平成(現在2009年)の男である。
なお不知火はなぜか納得していた。何に納得したんだあいつ?
それは兎も角、避けられてるなら捕獲しなければならない。
『今日デート行こうぜ』
どう転んでも反応あるだろうメールを送る。
対面できれば誤解を解くこと自体は楽ではある。アリアの勘違いだし。
件のアリアは自習して雄蕊雌蕊から学習したらしく、俺の顔を見て赤面して固まるか逃げるので邪魔にはならんはずだ。何を想像したんだろうかあいつ?
「あ、白雪」
「!」
登校中に白雪を発見したが、やはり俺の顔を見て逃げる。
いや、逃げんな。
とりあえず追い付いてから足払いして、お姫様抱っこをする。
「え?いやなにを!?」
「逃げたら捕まえたくなるじゃん」
……?重くない?
いやお姫様抱っこって女側が慣れてないとガチガチに固まるから重くなるものなんだが、白雪は日本刀をメイン武器にしてるはずなのに、感触からして背中に両刃の西洋剣みたいなの仕込んでるっぽい?
「きs――キンちゃん!未婚の淑女に何を」
「この前お姫様抱っこされたい言ってただろ?」
「それは……」
なおその時はその場でしたので反論に困る内容ではない。
こうして見てみると顔に違和感があるな。
マスクか?
……こんな近距離で見てもよくわからん変装マスクの使い手なんて一人しか知らんな。
「降ろs」
「黙れキスするぞ」
「はぅ」
あれ?黙った?
まあいいや。とりあえずこの場から離れるか。なるようになれだ。
「そこのお前」
「え?私?」
「俺と白雪はデートするからサボるって伝えといてくれ。返事」
「あ、はい」
「任せたぜー」
さっきから見ていた生徒に報告任せて適当な方向に向かう。
めっちゃ見られてるが、本物の白雪に伝わるのも時間の問題だろう。
適当な喫茶店に入り、コーヒーを注文する。
「まず誤解しているだろう事を解いていきたい」
相手が白雪じゃないにしても白雪として話さなかった場合不自然だろう。
あれだけ目立つ様に白雪を連れて行った筈なのに白雪がいれば騒ぎになるはずだ。なら、俺がやるべき事は時間稼ぎである。あと相手の正体を探ることだ。
単なるイタズラの可能性も否定出来ないが、
「話す事なんてありません」
隙見て逃げようとしているようだが、そうはいかない。
「だから誤解だ。アリアがキスしたら子供ができるとか言うレベルだぞ?」
「ごふぁっ――ゲホゲホッ!?」
笑いを堪えようとして咽たなこやつ。
反応的に少し疑ってはいたが理子ではないようだ。笑いこらえようとしたら猫っぽくなるし、初めて会う人間だろう。
飛行機の時の変装考えたらギリギリあるかなと思っていたんだが。
まあ、別人なら容赦なく取り押さえられるか。
テーブル挟んだ位置に座ったのは失敗だったか?でも隣だと仕掛けられやすいから良し悪しかな?
「な、なにを――」
「そんな小学生並みの知識しかないのがアリアだ。だから勘違いしないように」
「そ、そう」
プルプルしてるがそんなにツボだったのだろうか?
「そういや俺の部屋に盗聴器仕掛けてたけど。あれお前だろ」
「なななななにを根拠にそんな」
あれ?
なんでめっちゃ心当たりある感じで動揺してんだ?
白雪に化けてるなら心当たりないと白を切る場面では?白雪は悪戯がバレちゃったかみたいな可愛い仕草するけど、俺以外には仕掛けないから基本的にはバレてないはずなのに。
「いや業者来た後に確認するのは鉄則でしょ。理子も遊びに来た後、バスルームに隠しカメラ仕込んでたし(嘘)」
「理子が!?」
知り合い確定かなこの反応。驚き方からしてクラスメイトの友人とかそれぐらいの存在か?
ちなみに半月に一回は模様替えと称して徹底的に探す習慣がついている。
おかげで
下らないことを考えながらそろそろ逮捕した方が話早いかなと視線をずらすと、視界の端に見覚えのあるリボンが
「天誅!」
「うおっ!?」
慌てて飛び退くと白雪が白雪(偽)に斬り掛かっていた。
「キンちゃんとデートしたいからって私に化けるなんて!この後何処に行くつもりだったの!このいやらしい魔女!」
「待て!?なんの話だ!?違うが!?」
白雪と白雪(偽)ってややこしいな。偽雪でいいか。
こうして声を聴き比べないと違いはわからないな。
電話越しだったら聴き分けられないくらいには作っている。
白雪が偽雪を誅殺する前に偽雪逮捕した方が問題は収まりそうだな。
「殺すなよー。逮捕してから聞きたい事聞くから」
「聞くべきことなんかありません!」
いや変装してる目的とか聞きたいこといっぱいあるんですが。
頭に血が上ってる様子。
「やはりバレていたか!」
そう言って偽雪が地面に叩きつけたのは発煙手榴弾!?
適当に携帯用カラーボール(平賀印)を偽雪の方に投げてから、白雪を抱えて距離を取る。
刺激臭からして催涙系の仕込みをしてあったっぽい。
すぐに煙が晴れて店の裏口の方も確認したがもう逃げ切ったようで、白雪の顔のマスクが捨てられていた事を除けば収穫はなかった。
これは後で鑑識にでも回しておこう。
色は残ってないし、カラーボールの匂いも残ってないからそもそも当たっていなかったっぽい。
うーん。悠長に構え過ぎたか?
「キンちゃん!あの泥棒猫になにかされてない!?」
「コーヒー飲んだくらい?」
「カフェデート!?」
あ、駄目だ。頭に血が上ってるから何言っても超解釈して話にならん状況だ。
「大丈夫だ。白雪。そもそも今日はデート行く予定だったろ?」
「は、はい」
「放課後。時間作っといて」
「はい!」
よし。何とかなった。
後から来た武偵校生が聞いてもいないのにペラペラ話した情報だと、授業始まる寸前に白雪が教室に入ってきて、その時ちょうど白雪がサボりだと報告している所だった為、嘘吐くんじゃねーっと担任にシバかれたとかなんとか。
これに関しては俺悪くないと思う。
自分も途中で気付いたと言い訳しておく。
PPPPPP
「はい。遠山です」
『んー?遠山かー。星伽も一緒にいるな?』
……本物か?
「いますけど」
『今すぐ
武偵校での暗号S4は潜伏者がいるだったか?
何はともあれ
暗号は原作と被ってなきゃいいかなと適当です
原作何巻まで読んだ?
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読んでない
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1~10
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11~20
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21~30
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31~39