遠山キンジの独白 作:緋色
まだ理屈がわかる範囲だし
あとカナっていつからアレに参加してたんでしょうか?
AA見る限り2年前にはアレに参加してるみたいだし
高校入試は東京武偵高校を受ける事にした。
理由はいくつかあるが推薦で行こうと思った神奈川武偵高校から手に負えないと遠回しに拒否されたのが1つ。
警視庁に行きたいのが1つだ。警視庁に行きたいと言っても就職とかそういうのではなく、確証はないがカナと思われる存在が抹消される前の事件記録に残っていたのが原因だ。
公安が資料を全て持っていき、口外禁止にするほどの事件があった。それだけなら管轄の問題なので心底どうでもいいが、日本に入り込んだマフィアの捜査中にカナらしき人物が関わっている。というか引き抜きみたいなことを行ったというのが無視できない話だ。あの変な大鎌持ってる女とかそういないだろうし。
カナに直接探り入れても絶対碌なことにならん上にはぐらかされるだろうし。今ローマ武偵校へ留学中なので物理的に問いただせない。探りを入れる為にメールを入れたら
調べていくにしても全国レベルの事件に関わる事もある警視庁に行き、遠回りでも探るしかない。とっかかりの無い県警より、探るにしてもリスクを最小限に抑える意味でも最善だろう。
ま、それも入試失敗したら水の泡だが。
南北2km、東西500mに及ぶ程の元々は空港滑走路として使われるはずだったが何らかの計画が頓挫したのかは知らないが投げ売りされていた
現在、入試の為に東京武偵高校へモノレールで向かっている所だ。
「試験は二日間。1日目は筆記で2日目は実技か。一日でやればいいのに…」
前日に筆記にするのは
正直、武偵高校の偏差値はそこら辺のヤンキー高校よりかはマシというレベルだ。噂じゃ小学校卒業時の四則演算ができれば入学できると言われている。
一応法関係も学ぶのに何でここまで学力酷いんだろうか…。一般的な知識を学ばないからか?文科省から教育機関の癌と目を付けられてるらしいし。
筆記に関してはまあ特筆すべきことはない。普通に中学の勉強してれば点を取れるぐらいには余裕だ。問題を一通り体験した感想でいうと、大半は中学レベルなのだが急に大学レベルの問題が混ざってる印象だ。専門分野とかそういうのの適性を測る為なのだろうか?意図が読めない。
まあ歴史以外は解けたと思う。歴史は謎の事件だの知ってるはずなのに経緯がおかしかったりとこんがらがるので苦手だ。江戸時代の将軍の順番は同じなのに殴り合いで将軍を決めた将軍決闘の乱とか意味がわからないでしょ?
2日目の実技試験を受けるにあたって時間に余裕を持って学校に向かう。筆記と違い専門課程ごとに試験が変わる為、試験開始直前まで試験会場には近づけないらしいが外から見えるだろうし学校見学のついでだ。散歩する事にする。
こうしてみると受験に来ている生徒は玉石混交なのが見て取れる。
明らかに緩んだ雰囲気の戦闘慣れしてないのが見て取れる一般人。喧嘩慣れしてるだけの
あとは存在自体が意味わからないタイプもいる。見た所、明らかに弱いのだが下手に関わると死ぬという危機感を感じる雰囲気を持ってたり、見た目は強力そうな体格なのだが戦闘力は分析すると0に近かったり。張りぼてならいいが分析をバグらせてるとなると勝ち負けで言うなら負けだから絶対戦いたくないな。
そんな風に目星を付けながら歩き回っていると。
「だ…誰か!助けてください変な人が…」
「おっと――おっと!?」
ポス――むにゅん
おかしい。
急に曲がり角を飛び出してきた女生徒を、避けきれないので受け止めようと、かっこいい感じで片腕に収めようとしたはずなのに失敗して抱きかかえるような状態になってしまった。
その時、2つの柔らかい膨らみが胸に押し当てられ、受け止めた際に白桃の香りが鼻をくすぐる。やわっこーい桃っぱーい(※語彙力死亡中)。
「おー?なんか先客が来てるみたいじゃねえか?」
「ち…違います。この人はたまたまぶつかっただけで…!」
「たまたまじゃなくて今この再会は運命だよ」
なるほど。染めた髪にグラサンやパンチパーマ。糞ダサいアクセサリーをじゃらじゃら鳴らすチンピラに追われていたらしい。
箱入りだから怖くなって逃げたのだろうか?まあ試験前だし弱すぎる相手に怪我させて試験堕ちたら洒落にならないからね。
「あー?なんだカッコつけか?正義の味方気取りですかー?」
「一応武偵になろうとしてるんだし一応正義の味方側であるべきだと思うけどね。ま、君たちにはこっちの方が効くだろうけど」
そう言いながら面倒事を避けるために取り出すのは
バカじゃないならこれ見せつけたら大概は大人しくなる。
「あん?神奈川県警?ここ東京だぞ?越権行為じゃないですかねえ?」
「たっちゃん!
「は!バカかよ。武偵校に
普通にいるんだよなぁ。
バカだった。想像以上にバカだった。
偽造してるバカがいたら組織力使って絶滅するまで殺しに来るぞ。
「黙っててやるからそいつ渡しな。なんならお前m――」
「――ちょっと黙ろうか」
「怪我は無いかい?」
「あ…ありがとうございます」
「気にしなくていいよ。男は女を守るものだからね。見違えるくらい綺麗になったね白雪」
「キ…キンちゃん!?」
こっちが気が付いたきっかけは匂いだと知ったら悪い意味で泣かれるんじゃなかろうか。嫌われるだけで済めばいいな…。というかすぐに気が付かれなかったの地味に傷つくなこれ……。
いや漫画じゃないんだしすぐに気が付くのもファンタジーかな?自分は匂いで気が付いてるわけだし。
なぜか泣き崩れる白雪を宥めすかして試験会場である
……あれ?星伽から出たら駄目とか言ってた気がするけどなんで東京にいるんだ?
ヒスった場合の継続時間は体感的には1~2時間ぐらいが維持される。
つまり何が言いたいかというと。
『試験開始!』
ヒスった状態のまま試験を受ける羽目になったという事だ。
これだと普段の実力測れないから個人的にあまり良くないんだが。普段の実力を知りたいのと自分の弱点なんかを把握したいのでバフ入ってる状態だとドーピングみたいであまり良くないんだよな…。
試験内容は10名の受験生がお互いにお互いを敵として行動不能にするというシンプルなルールだ。
武器はありだが、銃の使用は無し。
大怪我させずに制圧できれば何でもありのシンプル過ぎるルールだな。まあ実戦だと基本何でもありだから当然だが。
手持ちの武器はベレッタとリボルバーの2丁拳銃と
銃使えないなら警棒持ってくればよかったな…。ナイフより殴り合いの方がやりやすそうだし。盾にもなるし。
ウダウダ言っても始まらないしベストを尽くすだけだ。
挟撃の形で出て来た受験生を体術が出来そうな方に接近し、首を締め上げてダウンさせる。的確に頸動脈を押さえれば数秒で失神するので便利なテクだ。下手したら死ぬので人体構造学を極めるか、ちゃんとした指導を受けて黒帯になってから行う様にしましょう。
くだらない事を考えながら二人目が女生徒だったので傷つける選択はなくなった。ヒスると女性を傷つける選択肢が無くなるので割と困る。
普段は男女平等主義なので普通に殴れるのだが、ヒスると殴れないし傷つけられないので手段が限られる。
これ殺人を躊躇しないタイプの女性犯罪者が相手だと下手すれば死ぬからマジで治したいんだがどうすればいいんだ?
父は愛すればいいとか女の敵みたいな事言ってて、カナは友達になればいいとか言ってたけど。爺ちゃんは婆ちゃんにシバかれてたから参考にならないけど、うちの一族は女の敵しかいないんじゃ…?
それは兎も角、すり取っておいた手錠で拘束した所でハッと気が付く。
――あ、しまった。これじゃ離れられねえ!?
当たり前だが犯人を拘束したら放置で終わりではない。逮捕した後、きちんと牢まで移送するまでがセット、なんなら護送車などに引き継ぐまでが仕事だ。
戦闘不能状態の人間を放置して銃撃戦で死亡とかになった場合、思いっきり責任問題になる。
「この状態で乱戦とかもしかしてこの試験相当に性格悪いのでは?」
「なにがよ?さっさと他の受験者でも捕まえに行ったら?」
独り言のつもりだったが聞こえてたらしい。
周囲を警戒しつつ、会話に応じる。
「カワイイ女性をこの状態で放置するほど人でなしじゃないんでね。実戦だとしても倒したら終わりじゃないし、さてどうしたものか」
「抵抗できないと思ってるなら舐めすぎだよ!」
蹴り入れようとしてきたのでその足を軽くつかんで捻り、動けなくなるように殴ろうとしても出来ないので、頭にコツンと打撃を当てて脳脊髄液を揺らして失神させる。
ヒスった状態の自分の女性への攻撃判定基準がわからねえ…。
とりあえず下手に攻撃されないよう転がってたドラム缶とかを盾になるように配置してから白旗っぽいのを作って見えるところに置いておく。
ま、気休めにはなるだろ。
といった所で残り二人になっていたのでさっさと拘束し、試験終了かなと気を緩めた所で――不意討ちを避ける。
「受験生――には見えないな。教師か?」
「油断はなしと。――教官として戦闘能力を測りに来た」
「追試は嫌いなんだけど!なぁ」
会話中に不意討ちを仕掛けたが予期されていたのか普通に避けられる。
身のこなしからしてたぶん自衛隊格闘術の使い手だな。中学にも格闘の教師で使ってる奴がいたしたぶん間違いない。相手ナイフ持ってるけどこっちに合わせてくれてるのか素手で対応してくれるようだ。
というか防御気味に動かれるとカウンターしにくいから困るなあ。流れるように移行した乱打戦を攻めるが動かされてる気がする。経験の差かな?
ボクシングの階級差はほぼ絶対なのと同じように殴る蹴るの打撃戦だと
重心と軸を意識する。
相手の打撃を受け流し、回転扉が回るようにそのまま
「む!?――猪口才な!」
全身に衝撃が走って痙攣する俺の秘技(※別に隠してないし隠せてない)なのだが、自分の身体を殴って相殺されるとは思わなかった。というか相殺できるんだそんな方法で。
「…お前ホントに人間か?」
「最近の若いのは簡単に人外だと思いたがるようだが。遺伝子上は純粋な人間だぞ?獣耳とか尻尾とかないだろ?」
「おっさんの獣耳とか需要ねえよ!」
こいつタンク性能高すぎて何度攻撃が入っても中々倒れない。
途中から戦いというかゲーム攻略やってる気分になってくる。
大体の打撃技効かないし、締め技はするっと外されるし、投げ技決めても立ち上がってくるし何なんだこいつ!
「む。もういいか――ウワ―ヤラレタ」
――パタン
『試験しゅーりょー』
気の抜けた倒れ方をされた後に気の抜けた試験終了が宣言される。
「……は?ふざけてるのかおっさん」
「試験終了だ。これ以上やったら殺し合いになりそうだったからな。ここまで殺さないように倒すために動いていたことは評価に値する。君の勝ちでもよいと判断した」
「――ああ、評価してたのね。勝った気しねえ…」
後日、届いた試験結果は合格だったのは想定通りだが、Sランク認定はおかしいだろ。
あのオッサンマジで何者なんだよ。
入試で教官を倒した化け物みたいな中学生
というかキンちゃん教師陣に勝ってる姿がなんか想像できないんですよね
原作何巻まで読んだ?
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読んでない
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1~10
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11~20
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21~30
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31~39