闇の戦士達は神殺し   作:紙の子

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15話:訓練

「なるほど…神代魔法…」

 

案内されたハジメは現在、アルフレリックと向かい合って話をしていた。

 

内容としては、オスカーの話、そして、ハジメ自身が異世界の人間であること。

 

 

すると案の定、下が騒がしくなった。俺は早速そこへ向かった。

そこで見たのは……

多くの亜人達を座布団にして座るバルロス。

よく見ると、ハウリアの皆は怪我をしている。どうやらこいつ等にやられたようだな……。

そこへ、アルフレリックが来ると、他の亜人共がこっちを向いた。

 

「アルフレリック……貴様、どういうつもりだ。なぜ人間を招き入れた?

こいつら兎人族もだ。忌み子にこの地を踏ませるなど……

返答によっては、長老会議にて貴様に処分を下すことになるぞ」

 

熊男がアルフレリックに何か言ってきた。どうやら何も知らない無能のようだな。

 

「なに、口伝に従ったまでだ。

お前達も各種族の長老の座にあるのだ。事情は理解できるはずだが?」

 

「何が口伝だ!そんなもの眉唾物ではないか!

フェアベルゲン建国以来、ただの一度も実行されたことなどないではないか!」

 

「だから、今回が最初になるのだろう。それだけのことだ。

お前達も長老なら口伝には従え。それが掟だ。

我等長老の座にあるものが掟を軽視してどうする。」

 

「なら、こんな人間族の小僧が資格者だとでも言うのか!

敵対してはならない強者だと!」

 

「そうだ」

 

熊男はどうやら族長の一人らしい。

 

「なら試してやるよぉ!!!」

 

熊男はハジメに向かって全力で殴りに掛かる。

しかし、何故仲間であるユエやバルロスは助けに来ないのかと疑問に思うシア達。

 

「…何かしたか?」

 

熊男の前に立っていたのはベリアルの姿になったハジメ。

それもその場に立っており何事もないように見つめる。

 

「……今、何かしたか?

これが全力というのであれば、拍子抜けもいい所だなぁ〜」

 

「な、なにぃ!?」

 

頭に血が回った熊男は連続してハジメを殴り続ける。

ハジメは避ける事もせずただ攻撃を受ける。

しかしダメージが無いのか平然としている。

やがて息切れを起こしたのか肩で呼吸をする熊男。

その隙を突いて熊男の懐に入ると、首を掴み持ち上げた。

そしてそのまま壁に叩きつける。

まるでゴミを投げ捨てるように放り投げると、ドゴォン!!と轟音を響かせてた。

 

「はぁ〜バルロス。お前の元の姿に戻せ。どうせここに留まる理由は無いからな」

 

「そうか〜人間の姿も一苦労だぜ」

 

バルロスの姿が変わったことにアリフレリックやカム、シアも驚いている。

 

「ま、まさか魔人族と旅をしていたのですか?!」

 

ハジメは無視して出口の方に向かった。

外には武装した亜人族が囲っているが、皆先程の力を見て震えている。

 

「そうだ。大樹の近くに拠点を張るから、その場所とフェアドレン水晶は貰っていく。もしこいつらに他を出したら…お前らの種族がこの世界から消えると思え」

 

ハジメは変身を解きその後をユエ、バルロスと我を取り戻したハウリア達が続々と移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ〜し!今からお前らを訓練する」

 

早速置いた拠点にて、第一声を上げる。皆ポカンとしているが……

 

「え、えっと……ハジメさん。特訓というのは……?」

 

「勿論そのままの意味だ。どうせまだ時間はたっぷりあるんだ。

時間の有効活用ってやつだ。

俺が居なくても自分の身は自分で守れる位に、強くなってもらわないと困る」

 

「な、なるほど……。」

 

まぁ、唐突に言われても……ってやつか。

 

「そもそもだ。俺の護衛で今生きている以上、俺がいないときの場合も考えておかなきゃいけない。

フェアベルゲンという隠れ蓑もなくなった以上、魔物も人も全てが敵だ。

皆容赦なく襲ってくる。

そんな中で弱いままだと、あっという間に全滅だ。

それでも弱いままでいいのかい?」

 

「「「「「「……。」」」」」」

 

黙り込んだってことは、事の重大さを理解できたってことだな。

 

”ハジメ変われ!”

 

突然意識が遠ざかりベリアルが入り込んできた。

 

 

 

「いいかテメェら!この世で最も必要なのは”力”だ!何者にも指図されず

生きていける程の圧倒的な力が!

それともなんだ、このまま無謀に魔物や帝国兵に捕まって家族を奪われたいか?」

 

しばらく黙り込んでいたハウリアであったが、誰かがポツリと漏らした。

 

「そうだ……ただ奪われて終わるなんて、良いわけが無い」

 

「なら戦え!持てる知識、戦術を使い無能扱いする亜人族すらも超える力を!」

 

「……ですが、私達は兎人族です。

虎人族や熊人族のような強靭な肉体も翼人族や土人族のように特殊な技能も持っていませ「知るか、そんなこと」…え?」

 

「だからこそ俺様たちが教える!

…ただし、地獄を見る覚悟があるならな」

 

「やります。私に戦い方を教えてください!もう、弱いままは嫌です!」

 

シアが名乗りを上げると、他の者達も続々と立ち上がった。

 

「ハジメ殿……宜しく頼みます」

 

…どうやら、覚悟は決まったようだな。

 

 

 

 

その日の夜、ハジメとバルロスは外にいる。

 

 

「ハジメ。あいつらをどうする気だ?」

 

戦闘経験の無いハウリア達、ナイフを持たせてもどうせ殺せるとは思えない。

シアはユエに任せるとしてどうやって育てるか。

 

「コイツを使うしかないか」

 

ハジメは宝物庫から1本のガラス瓶を取り出す。

見たことの無い液体が入っておりバルロスは質問した。

 

「ヒュドラの血を1滴入れた神水だ」

 

「お前まさかそれを飲ませる気か?!」

 

「戦う覚悟があるならコイツを飲んでも耐えれる。逆に中途半端に戦う覚悟があるやつは植物人間になるだろうな」

 

バルロスはなんて物を

と思いつつも、自分達のためでもあるため何も言えない。

 

「それに俺の世界にこんな言葉がある。

 

 

 

戦わなければ生きていけない」

 

「そうかい」

 

バルロスはそう言いテントの中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

翌朝、ハジメの予想通り全員揃いも揃って戦闘にならない。

花を踏めないや動物を殺すのに躊躇っている以上3ヶ月所の問題では無い。

これは無理だと思ったハジメは宝物庫から昨夜バルロスに見せたガラス瓶を数分用意した。

 

「使いたくはなかったが使う必要性が出来た。

お前ら全員コイツを飲め」

 

ハジメはハウリア全員にヒュドラの血入の神水入のガラス瓶を渡す。

 

「ちなみに間違えれば体はボロボロになり動かすことすら不可になる。

それでも己自身を変わりたいならそいつを飲め」

 

そんな恐ろしいものを飲みたくないと思うハウリア達、しかしカムは蓋を開けて一気に飲み干した。

 

その途端体が暴れ始め悶える。

しかしカムは変わりたいと願いつつ必死に耐えた。

すると次第に落ち着き始めた。

どうやら成功したらしい。

 

「おめでとうカム。生まれ変わったようだな」

 

「ハジメ殿。特に変わった様子はありませんが…」

 

カムがそういうので宝物庫から木材を投げる。

自分を狙っていると分かったカムは木材を叩く。

その途端木材は木っ端微塵になる。

 

「今の反射神経と威力を見ても変わってないと?」

 

「い、いえ」

 

その後他の面々も神水を飲み全員が適合したのでバルロスを含めて訓練を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

悪夢だ!

何なんだよこれは!

 

帝国兵はヘアベルゲンを慌てながら走る。

50といた仲間が兎人族にやられた。

それもたったの5人。

剣術、魔法の精鋭部隊であったのに関わらず”無傷”で殺された。

話が違いすぎる。

 

そう考えて走り続けるも木々を飛び越える影が見えた。

 

「うわぁああ! 来るなっ! 来るなぁあ!」

 

闇雲に剣を振り回すも隙を狙われ首を切り落とされた。

 

「我らの同胞を殺したお前らに言われる筋合いはない」

 

帝国兵を全滅させたハウリア達はその場から直ぐさま姿を消した。

 

 

 

 

10日後、ユエの訓練を合格したシアはだうやら一緒に旅に出るらしい。

カムはそれを許しここに残るらしい。

 

「お父様、皆〜いってきま〜す!」

 

カム達に見送られシアを引き連れて旅路を再開する。

 

 

 

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