"おいでませ!ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪"
この文字を見てやる気が下がった。
ブルックの宿で1泊したハジメ達は翌朝には大迷宮攻略のために森の中を歩いていた。
長く歩いている途中、シアがお花摘みに行った先に大声を上げまさかの大迷宮の入口を見つけた。
色々とムカつくが先に進むしかないと大迷宮内に進む。
道沿いを歩き続けると行き止まりになる。
万が一のためとマッピングしていたので違和感がないか探す。
する1つの壁のレンガが奥に押し込まれトラップのスイッチが作動、それと同時矢がハジメ達に向かって放たれる。
ハジメはベリアルの姿に変身して鋭い爪で矢を切り刻んでいく。
これ以上は矢が飛んでこない事を確認したハジメは、警戒しつつ先に進むと石板が建っていた。罠だと確信しつつ警戒して近づくと、石板が徐々に光り文字が形成される
"あんな罠に引っ掛かって恥ずかしくないの?プ~、クスクスw"
「…バルロス。ユエとシアを抱えてこの場を離れろ」
「はぁ?何する気だ?」
ハジメは胸元にエネルギーを溜める。
「この迷宮を爆発させる」
その言葉を聞いたバルロスは急ぎとユエとシアの腹を抱えて出口に向かって走り出す。
「テメェが俺に喧嘩売ったんだからな。覚悟しろ、デスシウム・ダイナマイト!」
ハジメの怒りを込めた一撃が大迷宮を揺るがし大爆発を起こした。
爆心地と思われるクレータを中心に全ての障害物を消滅させた光景だった。唯一残っているのは、大きなゴーレムが何かを護るように丸まっていたぐらいだ。
『なぁぁあああにしてくれてやがりますかこの馬鹿はああああああ!?』
大きいゴーレムは手足が動かないのか中から小さいゴーレムが叫びながらこちらに飛んでいた。
ムカついたハジメはゴーレムの頭を掴む。
『・・・ごめんなさい』
ハジメの威圧を受けたゴーレムは、素直に綺麗な土下座で謝罪する。恐らく、次に何かしらの攻撃が直撃したら壊れるのではないだろうかと言ったところだろう。
「お前がこの迷宮のボスか?」
『私はスーパーミレディちゃん!解放者の一人にしてスーパーアイドルだよ♪』
これを聞いた皆は、ミレディに対して残念な子を見るような眼を向けた。
「まぁいい。さっさと神代魔法を寄越せ!俺はあのクソ神を殺しに行く必要がある」
『分かった〜分かったからぁぁぁぁ!』
ミレディを解放して神代魔法を貰うために案内してもらった。
どうやら神代魔法を手にするにはオルクスと同じく魔法陣が描かれた床に乗る必要があるみたいだ。
その後、何事もないように帰ろうとした所をミレディに
『せめて迷宮を戻すのを手伝ってください』
と土下座されたので仕方なく修復の手伝いをして迷宮を後にした。
ライセンの大迷宮を攻略した翌日、ハジメ達は世話になったギルドの婆さんに挨拶に向かった。
「おや?メンバー全員で何かあるのかい?」
「来て早いが、俺達は次の街に向かう事にした」
「寂しくなるねぇ…なら、これを持っていきなさい」
そう言われ婆ちゃんから手紙を受け取った。
困った時にその国の偉いさんに渡せと言われたので有難く受け取り俺様はギルドを出る。
そして外では何故かハジメ達の周りに人集りが出来ていたが面倒なので先に街の外に向かった。
「…はい。イレギュラー達はライセンの大迷宮を攻略したようです。
…わかりました。引き続き監視を開始します」
ノイントは上空からハジメ達の監視をしていた。
神の命令でハジメがしようとしていることは不愉快な事なので止める義務がある。
「全く、私もいい加減ベリアル達と合流したいのに、諦めて私にこの体を渡すに気はありませんか?」
「ふざけないで下さい!
この体は真の神の使徒である私の体です!
あなた方の様な愚弄者に渡してたまりますか!」
周りから見たらブツブツと独り言を言っている残念な子にしか見えない光景だ。
「はぁ〜。あなたの主は既に死んだと言うのに…仕方ないですね。少しづつあなたを侵食しますのでどうぞ抗って下さい」
ノイントは純白の翼を羽ばたかせその場から姿を消した。