闇の戦士達は神殺し   作:紙の子

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お久しぶりです。
家庭の事情でバタバタしていました。
この半年は余裕がありませんでした。

今月に入り漸く一通りの事が片付いたのでゆっくりで、短いかもしれませんがよろしくお願いします。


26話 救いを求めて

現在、ホアルド支部にいた

 

本来なら素通りしてもよかったのだが、フューレンのギルド支部長イルワから頼まれごとをされたので、それを果たすために寄り道したのだ。

 

「とりあえずギルド支部長に手紙渡して来るわ〜」

 

ハジメは手紙を手に持ち受付の女に手紙とステータスプレートを渡した。

 

 

その間バルロス達は入口前で待機している。

 

すると勢いよく扉が開き、ボロボロな姿をした青年が転がり現れる。

その青年に幸利と恵理は驚く。

 

「遠藤?!どうしたんだその姿?!」

 

「清水…清水?!」

 

遠藤は慌てて幸利の両肩を掴んでは慌てた顔をしている。

 

「頼む!俺と一緒にオルクスに来てくれ!…助けてくれ!」

 

「待て待て!一旦落ち着け!

メルドさんや騎士団の人もいるんだろ?「…されたんだよ」はぁ?」

 

「殺されたんだよ!メルドさんも、騎士団の人達も…殺されたんだ!」

 

幸利と恵理はそんな馬鹿なっと言った表情をしている。

そこにハジメと支部長らしき人が現れる。

 

「どうやら遠藤の1件。支部長と関係があるみたいだ。

悪いがちょいと奥まで来てくれ」

 

そう言い全員支部長の後を着いて行った。

 

 

 

 

 

 

「……魔人族……ですか」

 

 

冒険者ギルドホルアド支部の応接室にハジメの呟きが響く。対面のソファーにホルアド支部の支部長ロア・バワビスと遠藤浩介が座っており、遠藤の正面にハジメが、その両サイドにユエとシアがシアの隣にティオと幸利と恵理が座っている。

バルロスは壁にもたれて立っている。

 

「さて、ハジメ。イルワからの手紙でお前の事は大体分かっている。随分と大暴れしたようだな?」

 

「まぁ、全部成り行きだ。

それ暴れたのは俺では無いし」

 

成り行き程度の心構えで成し遂げられる事態では断じてなかったのだが、事も無げな様子で肩をすくめるハジメに、ロアは面白そうに唇の端を釣り上げた。

 

「手紙には、お前の〝金〟ランクへの昇格に対する賛同要請と、できる限り便宜を図ってやって欲しいという内容が書かれていた。一応、事の概要くらいは俺も掴んではいるんだがな……たった半日でフューレンに巣食う裏組織の壊滅……にわかには信じられんことばかりだが、イルワの奴が適当なことをわざわざ手紙まで寄越して伝えるとは思えん……もう、お前が実は魔王だと言われても俺は不思議に思わんぞ」

 

 

「俺をそんな雑魚と一緒にしないで欲しいな」

 

「ふっ、魔王を雑魚扱いか? 随分な大言を吐くやつだ……だが、それが本当なら俺からの、冒険者ギルドホルアド支部長からの指名依頼を受けて欲しい」

 

「……勇者達の救出ですか?」

 

遠藤が、救出という言葉を聞いてハッと我を取り戻す。そして、身を乗り出しながら、ハジメに捲し立てた。

 

「そ、そうだ! 南雲! 一緒に助けに行こう! お前がそんなに強いなら、きっとみんな助けられる!」

 

「……」

 

見えてきた希望に瞳を輝かせる遠藤だったが、ハジメの反応は芳しくない。遠くを見て何かを考えているようだ。遠藤は、当然、ハジメが一緒に救出に向かうものだと考えていたので、即答しないことに困惑する。

 

「どうしたんだよ! 今、こうしている間にもアイツ等は死にかけているかもしれないんだぞ! 何を迷ってんだよ! 仲間だろ!」

 

「……仲間?」

 

ハジメは、考え事のため逸らしていた視線を元に戻し、冷めた表情でヒートアップする遠藤を見つめ返した。その瞳に宿る余りの冷たさに思わず身を引く遠藤。先程の殺気を思い出し尻込みするが、それでも、ハジメという貴重な戦力を逃すわけにはいかないので半ば意地で言葉を返す。

 

「あ、ああ。仲間だろ! なら、助けに行くのはとうぜ……」

 

「何勘違いしてるの?俺は1度もお前達を仲間だと思ったことは無いよ」

 

「なっ!? そんな……何を言って……」

 

ハジメの予想外に冷たい言葉に狼狽する遠藤を尻目に、ハジメは、先程の考え事の続き、すなわち、光輝達を助けることのデメリットを考える。

 

(香織がいるから助けるついでに連れて行くか。

アイツらと居ると毎回助けに行くのもダルいし)

 

「…しゃあない。助けに行くか」

 

バルロスやユエ達からしたら何故助ける必要があるのか疑問に思っていた。

逆に幸利と恵理は

 

(香織を助けて拉致る気だ〜)

 

とハジメの考えを読んだ。

 

「という事だ。遠藤、さっさと案内しろ!」

 

ハジメは遠藤の首根っこを掴み引きずる。

 

 

「分かった!分かったから放して!」

 

その遠藤の悲痛の叫びがギルド内に響いた。

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