闇の戦士達は神殺し   作:紙の子

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27話救出

オルクスの大迷宮内を走り続けるハジメ一行。

勇者組遠藤はと言うと

 

 

 

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!南雲!!

速い…速すぎるってぇぇぇーー」

 

 

ハジメに担がれながら悲鳴を上げていた。

ハジメ達の速度と体力に追いつけない遠藤をハジメは面倒くさそうにしながら適当に担ぎ道案内を頼んでいる。

 

 

流石に走りでは到着までに時間が掛かると考えたハジメは突然止まる。

その後ろにいるバルロス達も止まる。

 

「面倒臭いから直下掘りするわ〜」

 

ハジメは亜空間からパイルバンカーを取り出し真下に構える。それをハジメの傍で見ていた遠藤は顔を青ざめさせる。

今から何が行われるのかを理解したのだ。

ハジメはパイルバンカーを下に突き刺して、魔力を流して真下に掘り進める。

魔力操作により速度が上がり、あっという間に深さ50メートル以上を掘削する。

そしてそのまま奈落の底へ到達する。

 

到着した先には傷だらけの勇者一行と赤髪の女魔人族に魔物がいる。

 

 

 

「ハジメ君!!」

 

声の方を向くと重症の八重樫と香織がいる。

 

「よう!相変わらずだなお前らは」

 

ハジメは亜空間から神水を2本取り出し香織と八重樫に渡した。

直ぐに2人は飲み、八重樫の傷は直ぐに回復した。

 

 

「さて、おいそこの魔人族、さっさとこの場から去れ!」

 

「……何だって?」

 

 

もっとも、魔物に囲まれた状態で、普通の人間のする発言ではない。なので、思わずそう聞き返す魔人族の女。それに対してハジメは、呆れた表情で繰り返した。

 

 

「戦場での判断は迅速にな。死にたくなければ消えろと言ったんだ。わかったか?」

 

改めて、聞き間違いではないとわかり、魔人族の女はスっと表情を消すと「殺れ」とハジメを指差し魔物に命令を下した。

 

その直後背後にキメラが突如姿を現しハジメに襲いかかる。

 

「オイオイ……こんなものか?」

 

だが、振り向きざまに裏拳一発で頭を破裂させて吹き飛ばした。

その光景を見た他の魔物達は、一斉にハジメに向かって突進した。

 

「バルロスとユエは魔物の処理、シア、ティオはそこに倒れている騎士の手当て、幸利、恵理は馬鹿共の護衛!」

 

『了解!』

 

ハジメの指示の元、各自が行動に移る。

バルロスは拳で魔物の顔を狙い殴り続ける。

ユエは無詠唱魔法で次々と倒していく。

シアはメルドの手当て、ティオがその間魔物が近づかない様に護衛をしている。

幸利と恵理はバカ勇者を止めてもらっている。

 

魔物を蹂躙している

その時、「キュワァアア!」という奇怪な音が突如発生した。ハジメがそちらを向くと、六足亀の魔物アブソドが口を大きく開いてシアの方を向いており、その口の中には純白の光が輝きながら猛烈な勢いで圧縮されているところだった。

 

 

周囲数メートルという限定範囲ではあるが、人一人消滅させるには十分以上の威力がある。

その強大な魔力が限界まで圧縮され、次の瞬間、シアを標的に砲撃となって発射された。

 

その間にバルロスが入り込み、砲撃を受け止めた。

 

「俺を舐めるなぁ!!!!」

 

砲撃は風船のように破裂して消滅した。

ただし、バルロスの皮膚は焦げ魔物の肌が現れていた。

その姿は魔人族の女にも見られている。

 

「貴様魔人族か?

何故同じ魔人族が人間に手を貸す?」

 

「はぁ?てめぇらが勝手に俺を封印しておいて何文句言ってやがる?」

 

バルロスは人間の姿をやめ、魔人族の姿に戻る。

 

「お、お前は…バルロス?!

なぜだ!お前はオルクスの深層で封印されていたはず。

それも魔王様以外解くことが出来ない術式を!」

 

「ああ、それな。ハジメが解いたんだよ」

 

「そんな……馬鹿な……」

 

「さて、おしゃべりはここまでにして……死ね」

 

バルロスが一瞬で魔人族の女の目の前に現れ拳で殴りかかる。

女は顔面を殴られ背後の壁まで吹き飛ばされる。

そして魔物は魔人族の女を守ろうとバルロスを囲むも瞬殺された。

 

守る魔物がいなくなったのでハジメは魔人族の女の前に立つ。

 

「さて、誰の命令で動いている?」

 

「あたしが話すと思うのかい? 人間族の有利になるかもしれないのに? バカにされたもんだね」

 

ハジメは笑顔で魔人族の女の顔面を殴る。

女は咄嵯に障壁を張って防ごうとしたが、障壁ごと粉砕されて口から血を吐き出す。

 

「もう一度聞く、誰の命令で動いている?」

 

再度聞くが口を開く気配がない魔人族の女にハジメは口を割るまで殴り続ける。

 

 

 

どれだけ殴ったか。

ハジメの手は血まみれに、地面にはかけた歯に血溜まりが散らばっている。

魔人族の女はハジメを睨みつけ

 

「いつか、あたしの恋人があんたを殺すよ」

 

 

その言葉に、ハジメは口元を歪めて不敵な笑みを浮かべる。

 

「なら次はお前の彼氏を地獄に叩き落としてやるよ」

 

役に立たないと思いハジメは剣を握り突き刺そうという瞬間、大声で制止がかかる。

 

 

「待て! 待つんだ、南雲、彼女はもう戦えないんだぞ! 殺す必要はないだろ!」

 

 

勇者(馬鹿)の天之河だった。

 

 

 

 

 

「馬鹿かお前?

コイツはメルドやお前達に攻撃してきた敵だぞ?

何故助ける理由がある?」

 

ハジメは魔人族の女を掴みながら天之河を睨む。

 

「そうだ!捕虜にしよう!殺すのはダメだ!」

 

ハジメは天之河の発言に呆れトドメをさそうとする。

意識がある魔人族の女は服の中から1つのアイテムを手にした。

 

(?!バトルナイザー?!ハジメそいつから離れろ!)

 

ベリアルに操られ半強制的に魔人族の女から距離を取る。

するとバトルナイザーが光り、カードの様な物が中から現れ1体の魔物が現れる。

 

 

「ゼットーン……」

 

黒いカミキリムシの様なガタイの魔物が現れハジメを標的として歩き始めた。

 

(アイツは宇宙怪獣ゼットンだ。

俺様ほどでは無いが、過去にウルトラマンを倒した怪獣だ)

 

「たく!後で問い詰めるしかない。

バルロス。その女抑えとけ」

 

俺はベリアルの姿になりゼットンを相手にする。

 

 

 

 

結果は圧勝。

テレポートやビーム吸収にバリア等あったが、ベリアルが強すぎる為あっさり倒してしまった。

 

抑えてもらっていた女は完全に意識を失いバトルナイザーも機能していない。

 

「はぁ…とりあえずコイツらを外に出るまで護衛だからさっさと着いてこい」

 

ハジメは先頭に立ち勇者組を地上に案内する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そうですか〜彼がベリアルの憑依者」

 

鏡からハジメ達を見ている男がニヤッと笑みを浮かべ玉座に座っている。

 

「しかし彼女も役に立ちませんでしたね。

バトルナイザーも彼に奪われゼットンも簡単に倒されてしまいました〜

 

 

 

 

 

 

 

まぁいいでしょう。

こちらも次の行動に移しましょう」

 

 

 

"神の子エヒトが宣告する。

南雲ハジメを反逆者と命ずる"

 

 

 

 

 

彼はハジメを反逆者と宣告した。

その声はある男に聞こえそそくさと行動に移した。

 

 

「さてこれからどうするベリアル?

 

 

 

フフフ…フハハハハハハハハハハハハ!!」

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