才羽ミドリは部室を開ける。そこには今日もまた愛すべき姉と愛すべきバカな先生がシナリオと仕事サボってゲームをしていた…今日は桃鉄か。
モモイ「はい勝ちぃーーー!!先生弱っ!!桃鉄すっごい弱い!」
先生「うっせ!!ダイスが腐ってんだよ!マリパじゃ勝ったんだから良いの!3本先取で1・1だからね!」
部室に来て早々二人して画面に集中して煽り合っている。今日は何を賭けているんだろう?きっとその場で決まった物を賭けているに違いない、まぁシナリオ作りの息抜きに多少のバカ騒ぎも良いだろう。
そう思って眺めているとゲームを消してお姉ちゃんが声を上げた。
モモイ「愛してるゲームで勝負だよ!!」
先生「えっ、何それは」
モモイ「えー?先生知らないのぉー?」
先生「ちょっと待っててググるから」
急に姉が陽キャみたいな事を提案してきた。ゲームはゲームだけれどもお姉ちゃんにしては珍しいこと言ってるなー…なんて思っていたら今度はこちらを向いてきた。
モモイ「私の代わりにミドリがやるよ」
ミドリ「えっ」
愛してるゲームとは
相手が「愛している」といろいろな言葉で伝えて、それを照れずに堪えるというもの。そして今度は受けた側が愛してると投げ返す。
照れてしまって吹き出したり、笑ったりしたほうが負け。つまりは惚れさせた方の勝ちなのだ
先生「オッケー、大体わかった。壁ドンとか物理的なのはナシでね。あれ吊り橋効果で動揺するだけだって聞いてるし」
モモイ「言葉だけだね、余裕だよ」
ミドリ「ちょっとお姉ちゃん、何で私がやるの?自分でやりなよ」
モモイ「ミドリ分かって無いなぁ?私は勝ちたいの!だから勝つためには何でも使う!私のかわいいかわいい妹なら勝ち間違い無しなの!!」
ミドリ「さいですか、ちなみに私に拒否権あるの?」
モモイ「無い!勝って!」
拒否権は無いまま話が進んでいく。
先生「じゃあ先行はさっき負けた先生が貰うね」
モモイ「はいはい、まぁね!私の妹は最強なんで!高レアシスターだからこの勝負貰ったよ!!」
先生「妹の威を借る姉とか情けなくない?」
そしてお互いが見合い合って、勝負は始まる。
先生「ミドリ、愛してる」
ミドリ「せ、先生…嬉しい…」
勝負は、一発で決着となった…!
モモイ「ちょ、ちょーーーーーっと待った!!三回勝負だよ!!後二回あるし!!」
ミドリ「えっ!?」
先生「えー?うーん…いいよ、ちょっと気分良いし。なんだか負ける気しなくなったから。先生一回負けたら敗北で良いし後攻で良いよ」
モモイ「舐めたプレイして!いいよ!敗者に相応しいエンディングを見せてやるんだから!!」
ミドリ「お、お姉ちゃん!?」
モモイ「ミドリ!!舐めプしてるよ!!チャンスだよ!!いけ!!今度こそ先生を仕留めてきて!」
ミドリ「えっ!?えっっ!?無理…」
モモイ「やれ!!!」
余裕が出てきた先生に対し動揺するモモイ、こうして急遽三本先取の第2ラウンドが切って落とされる。
ミドリ「愛してます」
先生「うん、愛してるよミドリ」
ミドリ「服を脱ぐね…」
モモイ「お、おーーーーーい!?」
第2ラウンド 先生の勝ち
モモイ「待って!!なんでそんなにミドリ弱いの!?上着から煽情的に脱がないで!!お姉ちゃん心配になるよ!?」
ミドリ「む、無理だよお姉ちゃん。大人は強いんだよ…!」
モモイ「ミドリがクソザコなだけだよ!!」
先生「先生のカリスマかな、いやー人気者ってことかな?」
モモイ「いや人気はあるかもだけどそれは無いかなって」
先生「はぁ?????泣くよ?」
ミドリ「じゃあお姉ちゃんやってよ」
モモイ「えっ?いやーキャラじゃないかなって思うんだよね」
ミドリ「逃げるんだ」
モモイ「はぁーーーーー!?逃げないけど!!?」
第3ラウンド
先生VSモモイ
モモイ「先生、愛してるよ」
先生「…」
モモイ「はい、言ったよ。次先生だよ」
先生「…あー…そのー…」
ミドリ「どうしたんですか先生?」
先生「生徒に愛してるなんて教育者としてどうかなって思うんだよね」
ミドリ「はぁ??????????」
モモイ「じゃあ私の勝ちって事で良いんだよねっ!」
先生「仕方ないな」
モモイ「やったーーーーーーーっ!!」
ガッツポーズを取るモモイを他所にミドリは表情に影が見えてきた。ちょっと納得がいかないと訴えている。
ミドリ「先生はお姉ちゃんの方が良いんだ…私に愛してるって言ったのに…」
先生「いやそういうわけじゃ」
ミドリ「言い訳してる?じゃあ先生をしばらく監禁して気持ちを確認するね、良いよね?二回も愛してるって言ってたし」
先生「いやアレゲームだよ」
ミドリ「じゃあ私と脱出ゲーしよ?」
ダメだ、ミドリの目のハイライトが消えている。おそらくだがこのまま脱出ゲーに付き合うと本気で拉致監禁する気だ。脱出できない脱出ゲームとかクソだわ。
先生「モモイ!ミドリ抑えてて!!」
モモイ「えっ!?ガ、ガッテン!」
モモイがミドリを羽交い絞めにする。だがミドリはすぐにモモイを振り払う!!
モモイ「うわっ!!力強い!?」
だが一瞬隙が出来た、先生はすぐさま退避行動に進み窓を目指す、だが視界の隅でこちらにターゲットして走りだしているミドリが見えて断念する。キヴォトス人に体力で勝てない、窓まで行って開けて脱出してもそこいらで捕まる。
だから先生は付近のロッカーを開ける。中には驚いているユズが居た。
ユズ「えっ?何ですか先生…?」
先生「オラァッ!!」
ユズ「ひっ!?」
空いてるスペースに無理矢理詰めて入ってロッカーを閉める。するとすぐさまロッカーを叩く音が聞こえてきた。多分ミドリが叩いている音だ。内側からでっぱりを掴んで開けるのを阻止する。
ミドリ「開けて!部長開けて!!先生誘拐できない!」
先生「ユズーーーーーッ!!絶対ロクでもないから開けるなぁーーー!!一緒に押さえてて!!」
ユズ「は、はい!!」
ミドリ「もう一回!もう一回やりましょう納得いきません!!なんでお姉ちゃんにはあの態度なんですか!!?出てきてください!」
先生「ギャップかなって」
ミドリ「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
先生「モモーイ!!ユウカ呼んで!お願い!!メッチャロッカーぎしぎし鳴ってる!」
ユズ「火に油注がないでくださーい!」
数時間後、無事にユウカによってこの場を鎮圧して貰ったが後でこのゲームについて尋問される先生だった。