モモイ「うわーん!!いいシナリオが思いつかないよーっ!!」
先生「可哀想に…宿題が終わらない小学生みたいに…」
モモイ「同情するならネタを頂戴!」
先生「中世の冒険者が突如パーティーを追放されるってのは?導入楽そうじゃない?」
モモイ「ありがちな奴だね!」
先生「それでその冒険者は憎しみでその追放した冒険者の彼氏彼女を寝取って逆転し、魔王を目指すNTRPG《ネトリアールピージー》これは流行る」
モモイ「先生、ゲームシナリオは先生の欲を吐き出す所じゃないんだよ」
先生「流石にダメか」
先生とモモイはゲーム開発部の机に向かってシナリオ制作をしていた。と言っても出来た話に対して二人がネタにし、モモイのリラックスを兼ねた雑談でもあるのだ。
モモイは今の会話を簡潔にメモする。切羽詰まったら使うのだろうか。
先生「でも昨今のゲームシナリオなんて魔王出現!行きます!はい倒しました!!なんて些か薄味だって。このくらい尖った話の方がウケるんじゃ?」
モモイ「そういわれたらそうなんだよねー…あっ、こういうのどう?女の子が銃を持って指揮官がその子達を指揮して迫りくる敵に対して戦うの!」
先生「似たようなゲーム知ってる、アークなナイツと被らない?」
モモイ「ジャンルはタワーディフェンスで」
先生「まんまじゃん!ホントにやったら怒られるんじゃ?」
モモイ「大丈夫だって、ヤバかったらミドリが止めてくれるから」
先生「妹ストッパーにしてんだ、やば」
モモイ「へへっ、褒めないでよ先生…」
先生「褒めてない、そういえばポテチ食べる?おまけのカード目当てで買ったからチッブスだけ余ってるの」
モモイ「食べる、皿に盛って持ってきて」
先生「上品な要求するね」
モモイ「ふふん、女の子だからねー」
先生「女の子だったらゲームに負けて煽られたからってリアルファイトしようとするのはやめた方が良いよ」
モモイ「勝ってそこでムカつく煽りした先生が悪い!」
ポテトチップスを二袋開けて適当な皿に盛り付けて机に置く。手を合わせて「いただきます」と言ってから用意したチップスを食べ始める。
モモイ「あっ、これ普通においしい」
先生「ホント?じゃあ全部食べていいよ。先生ちょっと食べるの飽きたから」
モモイ「それじゃ遠慮なく、そうだ先生。前に借りたゲームっていつ返したら良い?」
先生「あぁーあれ?どうだった?」
モモイ「なんでアレ仮面ライ○ーって銘打ってるのに関係ない妖精やら原作のエモ無視してんの?ファンタジー世界の住人と仮面ライダーたちの異文化交流でやってたらまだ良いけど素材を使ったオリジナルゲーじゃん」
先生「ちょっ、モモイ。はっきり名前出していうのはヤバいって」
モモイ「なんでライドゲートの台座はあんな読み取り悪いしその上追加フィギュア買わないと進めないところあるの?ストレスしかないと思うんだけど?」
先生「モモイ?聞いてる?」
モモイ「あとフリーズ多いし!褒められるのはOPだけじゃん!良くクリア出来たね先生!」
先生「止めろ!当時発売前は面白そうだったんだ!」
モモイがメモしながらポテチを食べている。これも後でネタにするのだろうか…
モモイ「うーん…没落した貴族が無人島でサバイバル…とかどう思う?」
先生「なんで貴族でサバイバルなの?」
モモイ「謎の組織によって…」
先生「謎の組織って?」
モモイ「謎は謎…」
先生「それ最後になっても明かさないで終わるパターンじゃない?」
モモイ「…うん」
先生「このままだとまーた没を食らうかも」
モモイ「もーーーーっ!!分かってるよ!でも頑張ってるじゃん!!頑張ってるけど生みの苦しみが私を縛っているんだよっ!」
結構な難産な様子で創作が進んでいかない。ネタは出てくるのだが一向に話に繋がっていかないのだ。
相当悩んでいるのかモモイは普段は話さない方向に会話の舵を切った。
モモイ「先生そういえばここに来る前はアビドスに入り浸ってたんだっけ?」
先生「そうだね、え、何?気になるの?」
モモイ「割と」
先生「えー、普通だよ。たまに向こうに行くし。この前はデカパイ祭りの企画書提出してきたし」
モモイ「へー、デカ…えっ?なんだって?」
先生「あれは多数決の為に奥空アヤネって生徒に声掛けした時だった…」
モモイ「えっ?語るの?」
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対策委員会でアヤネと先生が二人きりで話をしていた。先生は雄弁に手元にある企画書をアピールしている。
先生「えー、であるからして。DからAまでのパイを揃えることによって他所からの知的好奇心を刺激することによって祭りによる収益を上げる。これすなわちデカパイがアビドスを助けるってワケ。祭りの最中は参加者はみんなビキニだからよろしく」
アヤネ「先生正気なんですか…!」
先生「この企画書にはノノミとシロコが賛同してくれたよ。後はアヤネが味方になってくれたら多数決でデカパイ祭を決行できる」
アヤネ「お二人も賛成を!?バカなんですか!大体そんなヤバい祭りに人が集まるわけありません!!」
先生「先生のポケットマネーと人脈によって成り立たせる。もう何人かの生徒には話を通してあるし一部のトリニティの生徒はボディペイントで良いと言ってくれてるんだよ?ほら解決したよ?賛成して?」
アヤネ「む、無理です!だいたいそんな破廉恥なこと…」
先生「果たして本当にデカパイ祭りは破廉恥なのかな?」
アヤネ「…えっ?」
先生「…500年以上続く天下の奇祭、とある裸で参加する祭りが国の重要無形民俗文化財に認定されている。これは祈祷であってスケベが目的じゃあない。ただキヴォトスは女性比率が多いからそうなっているからそう見えるんだ。アヤネ、先生は間違ってるかな?じゃなかったらここにサインして?」
アヤネ「えっ…あ…?」
アヤネ(あれ、私が…間違えている…?)
先生(…よし、迷ったぞ…勝った。奴が来ないうちに…)
企画書の上にある署名に迷いながら手を伸ばす。迷っているが署名してしまえばこっちのもの、今度の会議でねじ込んでしまえばいい。
紙面に手が触れる瞬間二人きりだった対策委員会の部屋に突如として来訪者が現れる。
ホシノ「やっほー、二人してなにしてんのー?オジサンも混ぜてねー?」
アヤネ「あっ、ホシノ先輩」
先生「やべ、何もしてないよ…」
ホシノ「んー?あぁ新しい催しねー。ええっと何々」
先生「あっ、やめて…」
企画書を見ると先生から企画書を取り上げる。数ページ眺めると胸ポケットからライターを取り出すと迷いなく企画書を燃やした。
先生「あぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ホシノ「いい加減懲りなよ先生。この前セリカちゃんにドン引きされてボコられたの忘れたの?アヤネちゃんはこんなの賛成しなくていいからねー?この人隙あらばデカパイデカパイ推し出すから」
アヤネ「は、はい…」
先生「クソッ!権力め…嫉妬か!」
ホシノ「先生、二人だけの砂祭りしよっか。先生を芸術品にして猛暑の中放置するね」
先生「シロコォーーーーーー!!助けてぇーーーーーーー!!」
ホシノ「無駄だよー?シロコちゃんはノノミちゃんと買い出し行っちゃったから。大人しく裁きを受けようか先生?」
先生「イヤーーーーーーーーー!!」
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先生「…うん、普通だな!」
モモイ「先生もうちょっと詳しく話す気無い?え?いつもそんな感じなの??」
先生「あと銀行強盗したり…あっ、これ内緒だったわ」
モモイ「先生!?」
その後のシナリオ製作は、アビドスの影響を受けてなのか騎士が盗賊に成り下がって各国の悪徳貴族強盗して暗殺するといった教育に悪そうなモノが出来上がった。