機動戦士ガンダム 水星の魔女 グエルの背中を押す者 作:セサミストリート
時刻は6時15分、俺は体を起こし、隣のベットに寝ているグエルを起こす。
「グエル、起きろ」
寝ているグエルの体を優しく揺らすが、彼は眠りが深くなかなか起きない。仕方がないので声を少し強くして起こしてみる。
「おい、起きろ。学業を疎かにする気か」
起きない。もともとよく眠る方ではあるが、これでは埒が明かない。
「…仕方ない、アレを使うか」
自分のベッドの下にある黒い箱を出し、特製の喇叭を取り出す。窓の戸締まりと部屋の鍵が閉まっているのを確認したら、勢いよく喇叭を鳴らす。
パッパラパッパッパー!パパパパーパーパーパー!
「ンゴぁ!?何だぁ!?」
音で驚いたグエルは、勢いよくベットから落ちていく。しかし起床喇叭が鳴り止むことはない。
「やかましい!!喇叭をやめろ!!」
グエルはタンコブができた頭をさすりながら大声で呼びかける。数秒してから喇叭は鳴り止んだ。
「おはよう、グエル。目は覚めたか?」
「…おはよう。頼むから喇叭で叩き起こすのやめてくれ…いつ心臓が止まるかわかったもんじゃねぇよ…」
「起こしてるのに起きないのが悪い。それに喇叭のほうが体が引き締まるだろ?」
「そんなもんドミニコスに入隊してからでもいいだろ…」
「ほぉ…ジェタークの御曹司がそんな泣き言を言うのか…嘆かわしきことだ」
「…いいだろう、毎日やれ。その前に俺は起きてお前を叩き起こしてやるからな」
「その日を楽しみにしている、グエル」
いつもと変わらない会話をしてから、俺たちはアスティカシア学園の制服に着替える。俺は髪にアレンジはしないため、寝癖を直すぐらいで準備はすぐに終わった。対してグエルは御曹司として恥ずかしくない格好と髪型のセットに時間が掛かり、15分も時間が過ぎた。
「…よし、これで問題ないな。行くぞ、セザ」
「あぁ…いつも思うが、髪は切らないのか?」
「この前の休日に切りに行こうと思ったんだが、ラウダに猛反対されてな」
「ラウダか…」
ラウダ・ニール、彼はグエルの弟で、グエルを心から応援している有能な人物だ。ただ…グエルのことで時折暴走する傾向がある。どこかで知ったがブラコンというのだろう。何があったらあんな狂信的になるのだろうか。
「…彼には彼なりの理由があるんだろ」
「…そうだな」
グエルはラウダのことを信頼しており、ラウダの行動に対して気にしないようにしてる。ジェターク寮を出たとき、いつもの三人がいた。
「おはよう、兄さん。今日も素敵だね」
「おっはよーございます!グエル先輩!フルミ先輩!」
「おはようございます、先輩方」
外にいたのはラウダ・ニール、フェルシー・ロロ、ペトラ・イッタだった。
「よぅ、ラウダ、フェルシー、ペトラ」
「おはよう」
軽い挨拶を互いに交わし、全員が学園専用の電車に乗り、揺られながら到着を待っていた。
「兄さん、今日もあの女のところに行くの?」
「あぁ、嫌がるだろうが挨拶ぐらいはしとかねぇとな」
「グエル先輩って律儀なとこありますよね〜、そこがいいんすけど」
ラウダ·ペトラ((わかる))
「いずれは夫婦になるんだ、互いの上下関係は良好にしたほうがいいだろ」
「女性の扱いはとても繊細だ、しっかりとここで学ぶことだ」
「そりゃどーも、セザ先生」
「フルミ!兄さんに余計なことを言わなくてい! お前はただ兄さんを守っていればいいんだ!」
「まぁまぁ、ラウダ先輩」
電車の中で他愛の無い話をしている中、フェルシーがある話題を持ち出す。
「そういえば先輩方、最近話題になっている噂を知ってますか?」
「噂?何だそれは」
「何でも今日から転校生が来るらしいんスよ。しかも水星って遠いところから」
「水星から?珍しいとこから来るんだな」
フェルシーの話を聞き、すぐにタブレットを確認する。ジェターク社からの情報はなく、CEOからのDMは来ていない。これを察するとただの学生であると考えた。しかしこの時期に入ってくるとなると怪しさがある。
「どうしたフルミ、そんな怖い顔して」
考え事をしている中、グエルが俺に話しかけてきた。
「なんでもない、ちょっとした確認だ」
グエルから見えないようにタブレットを隠し、4人の話を聞きながら学園の到着を待つことにした。
ここまでご視聴ありがとうございました。まずはここまでにして、次からは1話のグエルの決闘を書いていこうと思います。戦闘を文章で書くのは初めてになるので、長く待たせてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
主人公とグエルとの関係は親友みたいな関係ですが、皆さんはどう思いますか?
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そう思う
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少し思う
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あまり思わない
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全く思わない