機動戦士ガンダム 水星の魔女 グエルの背中を押す者   作:セサミストリート

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お気に入り41件、ありがとうございます。駄文が多いこの作品を多くの人に目でもらえてとても嬉しいです。さて、ここからスレッタとミオリネとグエルとフルミの出会いが始まります。


2人の出会い

「うぅ…ここ…どこなんだろう…」

 

スレッタは教室に向かうが、道に迷っていた。ニカに入れてもらった地図アプリを何度も見ながら移動していると様々な学生から質問攻めされ、答えながらも逃げるような形で走り回り、そのせいで今スレッタは迷子となっている。

 

「知らない場所しか反映されてないし…ニカさんやソフィさん達に聞きづらいし…どうしよう…あれ?」

 

スレッタが半泣きしそうな中、目の前に2つの建物が合体してる建物を見つけた。扉が開いており、スレッタは好奇心でその建物に近づく。

 

「何だろう……変わった匂いがする…」

「誰!?勝手に入らないで!!」

「ひっ!…ご…ごめんなさい!」

 

建物内から突如女性の怒号が聞こえ、スレッタは身を縮めてしまう。ゆっくりと顔をあげると、そこには温室の奥に少女が立っていた。白く腰まで届く長髪で、学生服の下に薄い黒色のタイツを履いている。スレッタには昔エアリアルのデータで見た『悪の女王』のイメージが目の前の少女と重なり、スレッタは余計怖がってしまう。

 

「かっ…勝手に入って…ごごごめんなさい!」

「ん?いつものあいつらじゃないのね」

「あいつら…?」

「あんたには関係ないわ。それより、何でこんなところにいるのよ」

「えと…道に迷っちゃって…今日、来たばかりで…」

「あぁ、あんたが水星から来た転入生ね。名前は?」

「ス、スレッタ·マーキュリー…です」

「ふ~ん…スレッタね。私はミオリネ、ミオリネ·レンブランよ」

 

少女の名前はミオリネ·レンブラン、アスティカシア高等専門学園の理事長を努めているデリング·レンブランの一人娘。しかし、スレッタはそんなことは知らない。スレッタは迷った理由をミオリネに一通り話し、ミオリネに助けを求める。

 

「はぁ?なんであたしがあんたを助けないといけないわけ?連絡先のお友達に聞けばいいじゃない」

「えと…ニカさんは学科が違って…ソフィさんとノレアさんは1年生で…」

「あんた2年の編入者なのね。通りでわからないわけか…で?どこに行きたいの?」

「えと…駆動管理システム基礎って授業を受けたくて…」

「ここから真反対の教室じゃない…逆によくここにたどり着いたわね」

「うぅ…ごめんなさい」

「なんで謝るのよ…ほら、マーキングしたから、早く行って」

「はっはい!ありがとうございます!」

 

スレッタが立ち去ろうとした直後、スレッタの腹の虫がなった。スレッタはちょうど食堂が閉まっている時間帯に学園に来たため、朝食を食べていなかった。

 

「はぁ…少し待ってて」

 

ミオリネは室内に戻り、一際赤いトマトを手にとって紙に包み、座り込んでいるスレッタの近くに置いた。

 

「あげる。それと…さっきは怒鳴って悪かったわ」

「え…?えと…はい。あのっこれって…?」

「手に持って食べるの、紙ごと食べないでよ」

「は、はい…」

 

スレッタは包まれたトマトを手に取り、紙を少し剥がしてトマトの周りを少し見たら、トマトを一齧りした。すると口の中からほんのりと甘味と酸味が混じった不思議な味にスレッタは驚いた。

 

「美味しい…!」

「それ食べたらさっさと行って、私は忙しいんだから」

「あの!これって、なんですか?とっても美味しいです…!」

「トマトよ、食べたことないの?」

「トマト味なら…」

「水星人って普段何食べてるのよ…」

 

スレッタがいた水星は人が住むのには適していない環境であり、そこに住む人々は時々くる輸送艦からの補給物資でやり繰りをしていたことをミオリネは思い出した。食べるのものや水さえも限られている過酷な星からここから来るまで相当時間がかかったのだろうとミオリネは考えた。

 

「また土いじりか?ミオリネ」

「グエル…」

「グエル…?」

 

ミオリネが考えている中、グエルを筆頭に取り巻きがミオリネの栽培室に来た。

 

「あんた、なにしきたの」

「お前の顔を見に来たんだ。後頼まれた奴も持ってきた」

「あっそ、それはどうも。そこに置いといて」

「おいミオリネ!兄さんが直々に持ってきたのにその対応は何だ!?」

「そーだそーだ!何様のつもりだー!」

「落ち着け、ラウダ、フェルシー」

 

ミオリネの塩対応にラウダとフェルシーは激怒し、今にも飛び出しそうな勢いをグエルは抑えた。

 

「あんた、また決闘に勝ったそうね」

「あぁ、俺の圧勝だ。この学園の生徒じゃ物足りなさを感じてる」

「だったらさっさと学園辞めて会社継げば?親もそれを望んでるんでしょ」

「父さんは関係ないだろ、それにこの学園にはまだ学び足りないことが山ほどある」

「へぇ、そんなこと言うんだ?親の敷いたレールしか通らないあんたの言葉とは思えないわ」

「何だと…」

「待て、グエル」

 

グエルが温室に入り、今にも暴れそうなところをフルミがグエルの肩を掴み止めた。

 

「止めるなセザ、こいつは」

「だからといってミオリネに当たるな。御曹司たるもの常に冷静でいろ。一々挑発に乗るな」

「…そうだな、すまない」

 

グエルはフルミの言葉を聞き、グエルは冷静さを取り戻した。フルミはグエルが冷静になったことを確認し、グエルの肩を離した。

 

「相変わらずグエルのご機嫌取りがうまいわね、フルミ」

「ミオリネ、お前は余計な一言が多い。その言葉でどれだけの敵を作っているのか自覚したほうがいい」

「うっさい、あんたには関係ないでしょ」

 

ミオリネに注意をするが、ミオリネは聞く耳を持たず、温室内は少し近寄りがたいオーラが出ていた。

 

「あ…あの…」

「あ?誰だお前」

「ひっ…」

 

温室の外にいたスレッタはグエルを止めようとするがフルミに先を越され、行き場がなくなったスレッタはつい言葉を出してしまった。

 

「えと…その…あ、暴れるのはいけないの、私もその人と…同じです」

「うるせぇ、さっきも言われたからもうわかってる」

「はっはい…ご、ごめんなさい…」

「…ん?お前あの決闘にいた奴か、確か水星から来た」

「は…はい!スレッタ·マーキュリーでしゅ!」

「ぷぷぷ、でしゅって…」

「なんでそこで噛むの…ふふ」

 

スレッタの落ち着きのない自己紹介にフェルシーとペトラはつい笑ってしまう。スレッタは笑われたことで恥ずかしくなり顔が赤くなった。

 

「スレッタ·マーキュリーか、学科は?」

「パイロット科…です」

「俺と同じか、もうすぐ授業が始まるぞ。教室に行かないのか?」

「えと…その…」

「グエルが案内したら?」

「あぁ?」

 

スレッタとグエルの会話にミオリネが割り込む。ミオリネはスレッタがここまで来た経緯を知っているので、一人で行かせると同じ結末になる可能性があり、ホルダーであるグエルともに行けば教室にたどり着けるだろうと考えていた。ミオリネは外見と性格で冷たい雰囲気と喧嘩腰な言葉使いで嫌われやすさがあるが、多少の優しさも持ち合わせている。

 

「なんで俺が」

「その子、水星から来たからって質問攻めされてここまで逃げてきたから、今戻っても同じ繰り返しになるわよ」

「なるほど、ホルダーと一緒なら目的地にたどりやすくなる、か。俺はその案はいいと思う」

「おいセザ、俺はそんなこと認めねぇぞ」

「ホルダーのお前が困っている生徒を見捨てるのか?」

「んぐ…」

 

フルミの試すような言葉に、グエルは少したじろぐ、ジェターク寮の代表であるグエルに他寮の生徒であっても見捨てるのは少し居心地が悪い。

 

「…仕方ねぇか。おいお前」

「は、はひっ!」

「お前の教室は俺の教室の隣だから送ってやる。感謝しろよ」

「は、はい…ありがとうございます!」

「誰かを助ける兄さん…いい、すごくいいよ」

「ラウダ先輩、鼻血出てますよ」

「ペトラも出てるよ」

「「おっと…」」

 

グエルの取り巻きのやり取りにスレッタは変な感覚を覚える。だが、なんとなく優しい人たちだなとスレッタは感じた。

 

「セザはどうする?来るか?」

「いや、俺は地球寮に行く。彼女たちを待たせてるからな」

「そうか、授業が終わったら模擬戦場に来い。今度こそてめぇを潰すからな」

「やれるものならな」

 

グエルとフルミはお互いの会話を終わらせた後、それぞれの目的地に進む。スレッタもグエル達と進もうとするが、途中で立ち止まり、ミオリネのもとに戻ってきた。

 

「…なに?まだ何か用?」

「えと、た…助けてくれて…あり、ありがとうございました!」

「…早く行って、置いてかれるわよ」

「はっはい!では!」

 

スレッタは深々と頭を下げ、グエル達のもとに戻っていった。

 

「…変な奴」

 

ミオリネはスレッタ達が立ち去ったのを見届けた後、再び温室に戻り栽培を始めた。




はい、今回はここまでです。原作はグエルが暴れてスレッタと決闘になりますが、主人公が止めたのでスレッタとの決闘は先に延ばすことにしました。もしあそこで誰かが止めたらグエルの印象が良くなるじゃないかなーと原作を見ながら書きました。次の話はまだ決めてないので、ある程度固めたら投稿します。感想、評価をよろしくお願いします。では、また。

主人公とグエルとの関係は親友みたいな関係ですが、皆さんはどう思いますか?

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