『お前が俺の子供なわけないだろう!』
『気持ち悪いんだよ!消えろ!』
『あんたなんて...産まなければ良かった』
俺が一体何をした?俺はお前達に何をしたって言うんだ?
『気味が悪いのよ!所々、血で染まったようなその髪が!』
『さっさと失せろ!この化け物!』
『気色悪いのよ!何なのよ!その目は!』
所々、血で染まったように紅い灰色の髪を不気味がられた。
両目の色が違う俺の目は化け物だと罵られた。
毎度の如く暴行を加えられ、罵詈雑言を浴びせられる。おかげで生傷は絶えなかった。食事はパンと余り物のような何かと一杯の水のみで肉つきが良くなることも無かった。毎日息を潜め、少しでも機嫌を取るように努めた。どれだけ殴られようと、蹴られようと、心無い言葉を吐かれても決して反抗せずに肯定して受け入れた。
『生きたいのであるならば殺せ』
『憎いのだろう?本当は殺したいのだろう?』
『貴様を罵った人間こそ、この世で最も価値が無い人間だ』
そうだ、俺は生きたかった。だからこんな枯れ枝のような体になっても必死に生きて来た。だから生きる為に"呪い"の手を取って、自分の
午前は呪術や一般教科などの座学を行い、午後は呪霊戦や呪詛師戦の為に体術向上に努める。
呪術に関しては未知なものだったが面白く、非常に興味を引く内容だった。とくに
「さて、午後の体育は二組の分かれての呪力なし、術式なしの体術訓練するから!お互いの了承があれば訓練用の竹刀とかも使用してOKだけど、怪我だけはしないように気を付けて!真希・无月ペアと棘・パンダペア。とりあえずこれでよろしく!変な癖が付かないようにローテーションはするから心配しないでね!」
「分かりました」
「おう」
「うーす」
「しゃけ」
各々が組に分かれて離れたところで訓練を行う。私はグランドに置かれて竹刀を手に取り、軽く振るなどし、手応えを確認していると真希から話しかけられた。
「お前、格闘技の経験はあるのか?」
「私かい?」
真希から格闘技の経験が無いか聞かれたが返答に困った。
「私は我流だ。それに対人戦の経験も少ないから、あまり期待しないでくれ」
「だったら私がしごいてやる。覚悟しとけよ」
「あぁ、頼む」
「とりあえず、先に背が地面に付いた方が勝ちな」
「OK、それでいこう」
无月は竹刀、真希は槍に見立てた長棒を構える。お互いの出方を伺い、神経を研ぎ澄ます。そして、先に仕掛けたのは真希。
─────ビュッ!
風を切る音と共に无月に向かって長棒が突き出される。无月はそれを竹刀で受け流し、空いている片手で長棒を掴み、長棒とともに真希を引き寄せると竹刀を横に振る。
─────バッ!
真希は長棒を手放し飛び上がると空中で翻り、着地しようとするが无月は見逃さない。着地する瞬間に合わせ、竹刀を再び横に振るが...真希に当たることは無く、空を斬った。
「!?」
真希は体を地面へと落とし、无月の攻撃を回避した。无月は真希の体の柔軟さに驚愕する。真希は无月の手元を蹴り上げる。その衝撃で无月は握っていた長棒を手放してしまう。无月が手放した長棒を真希はすぐさま手に取り、无月に向かって一突き。
─────カンッ!
物と物がぶつかり合う乾いた音が鳴る。
真希の行動に驚愕し、隙を出した无月だが視線は真希に固定されており、真希の行動を把握し、竹刀で真希の攻撃を防御した。
─────ガッ!
─────ゴン!
─────ドッ!
─────ドガッ!
无月が竹刀を振り、真希が防御する。真希が蹴りを繰り出し、无月も蹴りを繰り出す。時には武器を用いて、時には己の肉体で攻防が続く。
「は〜い、そこまで〜」
无月と真希の間を割るように五条が腕を振り下ろし、无月と真希はお互いに動きが止まる。
「おい、悟!まだ終わってねぇぞ!勝手に止めるな!」
「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて。この後、无月には術式の訓練もしてもらう予定だったからこれ以上、体力を消耗してもらいたくなかったんだ」
「五条先生、そう言うことは先に言ってください。事後報告はやめてください」
「ははは、ごめんごめん。无月は呪力なしでそこまでやれるんなら十分だよ。これからも真希と一緒に体術を磨くと良いさ」
「はぁー、分かったよ」
真希は渋々納得すると長棒を持って運動場の休憩スペースに向かって行った。
「よし!じゃあ无月!まずは術式の把握から始めようか。无月の術式は【
无月は自身の術式を聞いて汎用性の高さに改めて驚いた。やろうと思えば呪霊そのものを分解して祓うことが可能だからだ。
「无月の術式はねぇ〜、武器が無くてもその場で武器を作って応戦出来るし、壁を作って攻撃を防ぐことも出来る。その場の状況に応じて術式を使いこなせれば大きな武器になる」
武器を必要な状況に応じて生成する。防御のために壁を作り出す。変幻自在な攻防を可能とする術式で非常に使い勝手が良い術式と言えるだろう。
しかし、无月の術式は■■■を介することでさらに化ける。それは■■■の持つ脅威的な■■■■にある。ほぼ
「とりあえず无月は知識の幅を広めようね。それと術式を使って幅広い戦略を考えていこうか!あ!術式に依存しすぎるのも問題だから定期的に体術の訓練や呪力操作の練習もするから!」
戦闘シーンがどうしても浅くなってしまいますね。どうにか良い表現の方法などありましたらご指摘いただけると嬉しいです。