『一番星』は『天使』の手を掴んで離さない   作:ネマ

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ミクとアイと双子ちゃん。そして新ユニット
感想嬉しい…嬉しい……(乞食)




心拍数/3939

 

 

「あ、あのさ……アイ……」

 

「んー?どうしたの?ミク」

 

アイが双子を産みおよそ一週間も経たぬ内にアイは平常とはいかずとも生気をほぼほぼ取り戻した。それはおよそアイが見れない内はミクが代わりに見ていたなどと色々と有るが何の問題もなく、お七夜。つまりは赤子が生まれて七日目の記念という事で赤子の足跡を取ったり、名前の命名をキチンと決める日でもある。

だが、そのアイには言いたくないが命名センスがどうやら欠けていたらしいとミクは考える。

 

「………名前本当にそれでいいの?」

 

「うん!良い名前じゃない!?」

 

双子の男の子の方には愛久愛海(アクアマリン)、そして女の子の方には瑠美衣(ルビー)という…うむ…しかし…うん……ととても反応に困る名前に決めようとしているのだ。こればかりはミクも難しい顔しているが。

 

「……ま。アイがそれで良いなら反対はしないよ」

 

名前というのは親が子に与える最初のプレゼントの様な物だ。

それがどういう代物であれアイが考えた名前に外様がとやかく言うことではない。

そうとりあえずは納得したミクは慣れた手つきで双子を抱える。

 

「よろしくね。愛久愛海、瑠美衣。」

 

静かに微笑み双子を抱いているそのミクの姿はまるで絵画の様な…母性というものが溢れている様にも見えたアイはこうなんとも言えない背徳感を背筋に走らせてしまったという。

 

まあ。勿論キチンと夜はベットに引きずり込まれたのは言うまでもない。

 

 

 

「で。どっちがどっちだっけ?」

 

「!?…アイさん?」

 

「じょーだん。じょーだん。だよねー瑠美衣?」

 

「そっち愛久愛海だよ…………」

 

 

 

 

 

 

俺は冴えないただのアイドルオタク兼産婦人科をしていた雨宮吾郎。

ある日、推しのアイドル“ミク”が気にかけているアイドル“アイ”の妊娠したという事を知ってショックを受けながらも主治医としてどうにかやってきた。

ある時変な不審者に絡まれ逃げ出した所、どうやら逃げきれなかったのか俺は死んでしまった。

そして目が覚めたら………

 

「どうしたんですか?愛久愛海。おねむですか?」

 

推しのアイドルであるミクに抱き抱えられる赤子になってしまった。

どうやら死ぬと地獄かなんかに落とされると思っていた俺だが控えめに言って最高か?この現状。目が覚めた時にミクの顔がドアップにある現状。……前世で一度会っておかなかったら即尊死する所だった。

 

「んー?どしたの?ミク、愛久愛海」

 

そうしてミクのまるでメトロノームのような規則性のあるゆったりとした揺れ具合に半分意識が飛びかけていると、その目の前からドアップで近づいて来る顔があった。

 

「問題はないよ。ただ少し眠そうにしてるだけ」

 

「あー…ミクの寝かしつけは凄いからね」

 

ただでさえミクは体温が高いのに、そこで日々に積み重ねられたリズム性で良い感じに揺れるとなると眠くなるのは当たり前だろうとアイは納得した様にミクの隣に座る。……実はアイも昔、寝れない時はミクが背中をポン……ポンと軽く叩いてくれたのとミクの心臓の音で安眠していた覚えがある。

 

「ふぎゃ……ふんぎゃ……」

 

「………アイ。瑠美衣がぐずりそうです。」

 

ミクの優れた聴覚が双子の片割れ。瑠美衣が泣き出しそうな声を上げていることを察知する。半音のズレさえ明確に聴き分けるミクの発達した聴覚は、どうやら育児の場でも活躍できるらしい。

 

「ありがと……はぁい。なんでちゅかー?」

 

素早く立ち上がりアイは瑠美衣を抱える。

そうしてあやしていると人が入って来る様な音がする。そういえば先程インターホンで入って良いと認めたのだったっけ。そう、アイが双子を産んで数ヶ月。双子を付きっきりで親が見なくてもそろそろ大丈夫かと判断出来る頃。

 

私たちの復帰ライブ兼新ユニット『Angel’s stellar』のお披露目になる。ユニット名には特に深い意味はない。ただ私たちの異名を英語にして拝借しただけ。まあ安直で分かりやすい方が良いだろうと言うことで満場一致で決まった。

 

「お久しぶりです。斉藤さん。」

 

「あれー?佐藤社長だー!」

 

後ろに顔だけ向けるとそこには見覚えのあるサングラスを掛けた男…斉藤さんとその後ろから斉藤さんの妻であるミヤコさんが姿を現した。アイの所属する苺プロダクションの代表取締役。簡単に言い換えれば社長夫妻と言うことだ。

 

「おう。それと俺の名前は斉藤だ。」

 

毎回、毎回アイに名前を間違えられてるのに懲りないなこの人…と思いながらミクは揺らす腕を止める事はしない。愛久愛海はうつら…うつらと船を漕ぎ始めたのを見てミクは意識を斉藤の方に移す。

 

「でも私、才能ある人の名前は覚えてられるよ?…ね。ミーク?」

 

「アイのそれは純粋に周囲に興味が無いだけでしょ」

 

アイの戯言にミクは素気なく返す。ミクと同じようにアイの才能を見出した斉藤が才能が無いわけではない。ただ、アイやミクが必要な才能とは全然違うだけで。

 

「おーおー好き勝手言いやがる。初音は…まあいいか」

 

「えー?ミクへの対応が塩過ぎないー?」

 

「うっせ。初音の事務所と少し揉めたんだよ畜生」

 

まああの事務所が自分をどれだけ売りに出していたかは初音は想像つく。

そしてその中で他事務所の売りアイドルと半永久的なユニットを組もうと言う…間に挟まる面倒事のその全てを上にぶん投げて来たのは自分だとミクは顔を少しだけ右に背ける。

 

そんなミクの姿に、それぐらい反省してるならゆる...いや。許せねえわと斉藤は首を一回振る。どうやらアイの魅せ方は初音ミクも出来るらしい。なんだこのとんだ演技力のカリスマ共は?と斉藤は心の中で戦慄するも。

 

「まあ今はそんな事じゃねぇ!復帰兼お披露目だ。」

 

「ごまかしたー!」「したー」

 

「そこ!茶々入れすんな。初音も乗らなくていい」

 

冗談ばかりではいられないとミクもアイも真剣な顔して斉藤の話を聞く。

曰く、問題点となるのは2つ。復帰の際の問題とアイが生んだ双子をどうするかという点。復帰ライブ兼お披露目ライブは生放送の音楽番組。視聴者も一定数以上存在していると言う中々大きな音楽番組の1つ。歌う曲は今までも歌ったデュエットから数曲だけだがそれでも公衆の前に出るのは久々だからリハは入念にというのが共通意見だ。

 

「それと…子供連れて外には出歩けないものと思えよ?」

 

「えー」

 

「えーじゃない。考えろ」

 

斉藤とアイの掛け合いを片目にミクはミヤコと育児に関しての注意点と双子の情報を共有する。ミヤコはあまり乗り気ではないのを見てまあうん…と色々言いたいことを飲み込んでミクは情報を共有する。ただ一抹の不安があるとミクは斉藤への評価を地味に下げる。

 

「まあいい。そろそろリハの時間だ。」

 

「はーい。じゃあ行こうかミク」

 

「うん。…じゃあまた後でね。愛久愛海。瑠美衣」

 

2人ともその胸に抱いていた双子をベットに優しく戻し(この時にどうやら愛久愛海は起きてしまったようだ)ミクは名残惜しそうに一度手を振り去っていく。

 

 

 

 

 

『さてそれでは本日の復帰を以て結成された新ユニットのご紹介!!』

 

この世の大抵全てが大体嘘まみれだ。それは認めよう

 

『満を持して復帰するこの2人の名前をご存知だろうか』

 

ああ。でももし、もしもの話

 

『“歌姫”ミクそして“一番星”アイ。世代の双璧とも呼ばれたこの2人は今ようやく復活を果たす!!!それもツインボーカルユニットとして!!』

 

その嘘さえも美しい星にしてしまえる天性の嘘つきがいるというのなら

 

『その名も!Angel’s stellar!!』

 

その光はきっと、この世の全ての目も眩ませるあの2人だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

Angel’s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【夜のお話】

 

「ねーミク?そろそろよくなーい?」

 

「ダメ。まだアイの身体は不安定なんだから。」

 

「えー?だってもう1ヶ月は空いてるよ?そろそろ良くない?ね?ね?」

 

「たかが1ヶ月でしょ…前が盛りすぎなんだよアイ。」

 

「ほぼほぼ毎晩してたもんねー?ミクゥ?」

 

「あれは…アイも私も休止してたから出来たことであって」

 

「うーん。でもこれからずっと一緒でしょ?」

 

「……………まあ間違いじゃないけど」

 

「でしょ!じゃあもう良くない?」

 

「接続詞が接続詞してないんだけど!?」

 

「なんで?ミク可愛いだから襲う。なんの違いもないけど」

 

「なんでそこがイコールなの!?……こうもうちょっと慎みとか」

 

「あーあー聞こえなーい。……しばらくおあずけだったんだから……ね?」

 

「なんで産後なのにそんな力強いのさぁ!?」

 

 

 

 






初音未来(初音ミク)

このサキュバスアイ!!色情魔!!数日間はおあずけぇ!!
なんで出産して数日なのに私より元気なのさ??



星野アイ(アイ)

ミクから生気を吸い取って生きているのではないだろうか?

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