『一番星』は『天使』の手を掴んで離さない   作:ネマ

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ミクとアクアとルビー。このまま行くと次回完結だな?これ

AnGel ☆に関しての意見ありがとうございました。
確かにここのGを大文字にしているからという意見に目から鱗でした。
という事でこのGを小文字にしてこのまま使わせていただきます。
その他、ユニット名を考えてくださった方もありがとうございました。



愛情エネミー

 

 

時間は過ぎていく。

気がつけば一年経ち、2年経ち。

次第にルビーとアクアも喋れる様になりアイが夢見た四人家族という暖かな家庭は確かにそこに存在していた。

 

「ルビー、アクアご飯ですよ」

 

「はーい」「うん」

 

本日はアイだけ仕事という事でギリギリまでアイはミクにあすなろ抱きで梃子でも動かないと仕事だよとミクが優しく言ってもアイはミクのうなじに顔を背けたままいやいやと言い続けたので(ルビーもアクアも何か言いたげだったが)ついに痺れを切らした斉藤社長が引き摺ってようやくアイは仕事に行ったのだった。

 

『ミクゥ!ミクゥゥゥゥゥゥ!!』

 

『おおジュリエッ…ではなくアイィィィィィィ!!』

 

もちろん引き摺られながらもアイは泣きながらミクに手を伸ばす。そんなアイにミクも涙を流しながら見送る。

 

『さて。家の片付けでもしましょうか』

 

『………………えぇ…………』 

 

『ミクママそれはちょっと…………』

 

アイの姿が見えなくなった途端ミクは流していた筈の涙なんて無くいつもの微笑みでアクアとルビーの方を振り向いている。そんなミクの姿に感動的だった筈のさっきの別れが一気に茶番と化してしまったのをアクアはただ一言気の抜けたようにまじまじとミクの姿を見、ルビーは幼児とは思えぬ言葉使いでミクに苦言を申し入れる。

 

(……ああ。やっぱりそうか)

 

そんな現状を確かに理解しているルビーとアクアにミクの瞳はほんの少し鋭くなる。別にそれでも良い。この2人は確かに愛されて産まれてきた子達。どうであろうとも私だって同じ様に愛されてきたのだからこの子たちの異質性を受け入れない訳がない。

 

そういえば……今日はアイが一日いない日だ。

そろそろ話をしても大丈夫だろう。

 

 

 

「ルビーとアクアはおもちゃ箱片付けてくれませんか?」

 

私はリビングの方をするので。ミクが双子に声を掛けるとアクアとルビーは聞き分け良くはーい!と声を出してかけていく。どうやら硬い物と物がぶつかり合う音や本を置いた時の音がする様な感じから片付けていてくれるらしい。とミクは腕まくりをしリビングにワイパーを掛けていく。

 

毎日ある程度掃除をしていたおかげで埃やその他諸々の汚れは少ないようでものの十数分ぐらいで終わってしまった。……じゃあ仕方ない。このまま炊事場の掃除を始めようか…と思った時にアクアを呼び出す事を思い出した。

 

「アクアー?アクアー?」

 

「はぁい。何?ミク」

 

向こうからひょっこりと双子が顔だけ出す。そんな双子にアクア来てと手招きするとその意図を読んだのかアクアだけがこっちに寄ってきた。奇しくも置いて行ってしまったルビーにミクは…ライブの映像見てて良いよと声を掛けると一目散にテレビに齧り付いた。どうやら今日見るのはアイの単独ライブらしい。そういえばこの時に私の歌った“ニア”をアイverで貸したのだった。

 

「ごめん。少し手伝ってくれる?」

 

「うん。いいよ」

 

そんなアイの歌声を片耳に、アクアと同じ視線になる様に屈む。

手伝って欲しいことは簡単だ。色々と通販で頼むと空き箱だけが積まれていく。たまにアイとミクが雑談混じりで片付けてはいるがここ最近それをしてなかったせいで結構山積みになっている。

のでアクアに手伝って欲しかったのだ。どうやらその意図をアクアは分かったのか幼いながらも慣れた手つきで小さい箱を畳んでいってくれる。

それが数分経ったころだろうかミクが口を開く。

 

「慣れた手つきだね。アクア」

 

「え゛……まあうん……」

 

アクアの誤魔化したいと言わんばかりの声色にミクは少し苦笑しながらも言葉を選びそれでも少しずつ少しずつ核心へと迫る。……ああ。でもこうして執拗に聞いているのにはどうしても私は“あの夢”を未だ諦められないから。

 

「ねえ。アクア」

 

「何?どうしたの?」

 

これが最後だ。どういう結末であろうとも私はそれを受け入れるとミクは口を開く。

 

「前世の名前はなんだった?」

 

「………………………………は?…………ぇ?」

 

アクアとしては瞠目する他ない。今までミクと何気ない雑談を楽しんでいたと思ったのに突然そんな事を言うのだから。まさしくそんなアクアの心理を表すかの様にアクアは口を開き驚きを隠すことが出来ない。そんなアクアにミクはニヤリとしたり笑いでアクアの一挙一動を見るミクの瞳にはアイにもよく似た光が宿っていた。

 

「…………どうしてそう?」

 

「こう見えて耳だけは良いんだよ?」

 

まあアイは気がついてないしアクアやルビーもアイに似ているのか何処か抜けてる所あるから。と微笑みながらミクはアクアを見る。もう誤魔化せないと悟ったのかアクアはミクに問う。

 

「…………あんたもそうなのか?」

 

まさか、まさかあのミクが俺たちと同じ転生者だとはという驚愕と不信が入り混じった表情でミクを窺う。そんなアクアにミクは再度ニヤリと笑ってアクアに伝える。

 

「ほとんど忘れちゃったけどね」

 

「………………………………そっ、か」

 

事実ミクはもう何も覚えてない。前世らしい事は殆ど。唯一頭に残っているのは“初音ミク”関連の事だけ。ああ。だからこそ聞きたかった初めてあった転生者同類に聞きたい。“貴方はVOCALOIDという存在を知っているのか?”という事を。

 

「………ミクはミクでしょ??」

 

「やっぱり有名だった?私は?」

 

「うん歌姫。氷の姫。」

 

そんな人の娘になるなんてと驚いたけど…とアクアは懐かしそうに声を出す。

ああ。そっか…とミクは少しだけ心の中で落胆する。同類と言えどそこには大きな差があったのだという事を。

 

………ああ。それでも。

 

「アクア。」

 

「…何?」

 

「何であれ。産まれてきてくれてありがとう。アクア」

 

アイの子。最初は愛せるのかどうか不安に思っていたけど今となっては杞憂だったみたいだ。ほらこうして頭を撫でた時の気持ちよさそうに目を細める姿もアイにそっくりだ。

 

「…………………ん。ありが、とう。ミク姉…さん」

 

「どういたしまして」

 

 

 

 

 

 

「わぁーい!ミクママとお風呂!」

 

「こらルビー。転けるよ」

 

夜。お風呂に入る時間になったという事でミクはルビーとアクアと共にお風呂に入ったのだった。勿論、お風呂もミクとアイ2人一緒に入れる様にと大きめのお風呂のおかげで3人いっぺんに入ることが出来た。

 

「シャワー……はアクア出来そう?」

 

「うん」

 

了解。じゃあルビーは私と一緒に入ってようか。と湯船に入る。

いつもアイにしている様にルビーを胸元で抱きしめる様に湯船に入っているとアイと同じ様にミクに背中を預けて身体を伸ばしている。そんなルビーにミクは親愛を表すかの様に頭を撫でると更に体を寄せてくる。

 

「……………んー………」

 

「……………………………」

 

(………気まずい)

 

無言でお風呂に癒されているアイとルビー。その横でシャワーを浴びているアクアは居心地悪そうにしているがまあ分からない話ではない。アイより控えめとはいえ均等の取れたプロポーションにシミ1つない初雪の様な真っ白の肌。花開く少女そのものと言わんばかりのミクの玉体はアクアもルビーも触れてはならない神聖さを感じてしまう。

 

居心地悪いんだけど…と言わんばかりにミクに視線を寄越すアクアに気が付いたのか。ミクはそのまま水を流しといてと目で訴える。……その意味を理解したのか一度アクアは頷いてシャワーを顔面から受ける。

 

「……ねールビー?」

 

「どうしたの?ミクママー?」

 

振り向くそのルビーはアクアに抱いたアイとのデジャヴより強い物だった。

ああ。確かにこうやってアイもミクに体を任せてる時はよく話す時は顔だけを振り向いてくる。

 

「昔は昔。だからね。」

 

「……………?ミク、ママ?」

 

身体を起こしルビーをあすなろ抱きのように抱きしめて耳元で言葉を紡ぐ。

 

「ルビーがどんな過去を持ってるかしらない。ルビーがどんな子だったか知らない」

 

「…………………………」

 

ミクは瞳を閉じてルビーの耳元で呟く。その意味がルビーもわかったのだろう。

ただ無言でミクの言葉を聞いている。

 

「でもね。」

 

「……………で、も?」

 

「産まれてきてくれてありがとう。ルビー。」

 

「………………………いい。の?」

 

嫌われると思ってた。拒絶されると思ってた。でもそんなミクの表情は微笑んでいる。満面の笑みで微笑んでいる。ルビーはようやく現状が理解できた様で笑いながら涙を流し、ミクの胸に抱きついているルビーの姿があった。

 

「私も、ミクママの子になれて嬉しい………っ!!」

 

 

この日、きっと3人は真の意味で家族になったのだろう。

 

 

 

 

 

「……ただいまー」

 

その夜。アイが家に帰ってきたらそこには

 

「「「おかえりー」」」

 

「あ……うん。……ただいま??」

 

胡座姿で座っているミクの上にルビーが座っていて、背中ではアクアがミクと背中合わせで座っているという今までは見なかった親密さで3人は過ごしていた。

 

「ルビー…そろそろ暑いんだけど…」

 

「いやー。まだミクママの上にいるのー!」

 

「ルビー。流石に姉さんが困ってる」

 

「???????????????????」

 

暑く苦しそうにでも退けようとしないミクの胸にルビーは頭を押し付けて座っていてそれを見かねたアクアが背中からルビーに注意する。そして帰ってきたまま宇宙猫となったアイ。

 

はっきり言ってカオスだがそれをとりあえず理解したアイはそのまま3人を抱きしめにかかる。アクアを抱え、ミクの腰に手を回して更にルビーごと抱きしめる。

 

「ただいま!!!」

 

「アイ、耳元でうるさい…」

 

 

幸せな夢の様な日々は続く。アイがたまにやらかしてそれをミクが笑って対処。そんな2人のドタバタに双子は突っ込みながらも笑顔が絶えない本当に暖かい家庭というものがあったのだ。

 

 

⦅数年後⦆

 

ミクとアイは20歳になる。それまでに色々とあった。アクアが一回ドラマの舞台に立ったことでそっちの才能があったとわかった事でミクがアクアに基本を教えたり、ルビーのダンスにミクとアイというトップアイドル2人が付きっきりで教え込むという英才教育以上の教育があったり。

 

そんな数年間だった。そしてこの年。

 

ミクとアイは更なる飛躍を遂げるであろう。

 

 

 

 

【いつかの夜の話】

 

「あのさぁ!?アイさん!?」

 

「……あはは。反省してまーす…」

 

「反省じゃないのよ…アクアとルビーの顔見たぁ!?」

 

「もうなんか色々察した顔してたね…」

 

「挙句の果てにはごゆっくりって!これ気が付かれてるじゃん!もう!バカアイ!」

 

「アクアもルビーも天才だねー」

 

「天才だけどぉ!それとこれとは違うくない??」

 

「けどミクもあれぐらいだったじゃない?」

 

「そうかな…?そうかも……」

 

「うん。昔からミクも大人びてたし」

 

「それでも…子供に夜の情事を悟られるとは………生き恥……」

 

「ま、多分原因私かなぁ?」

 

「十中八九そう!アイがお尻ずっと触ってくるからぁ!」

 

「えっちな声出したのはミクじゃん。」

 

「そうだけど…そうだけど……」

 

「ま。いいや…理解ある娘と息子で助かったよね。」

 

「アイさーん…そのなんで私の服を剥いでるんですか??」

 

「じゃあ今日はお尻かな?どこがいい?胸はもうすごい敏感だもんね」

 

「─────────❤️❤️!!」

 

「じゃあ全身ね?」

 

 

 

 

 

 






初音未来(初音ミク)

そろそろ本格的にマズいのではないかと気付き始めた。
まあもう手遅れだが。


星野アイ(アイ)

アイの最終的な目標は同人誌でよく見るその人だけが触れたら即座に発情するというレベルまで行くこと。半分以上進んでいる辺りアイの調教具合の上手さが伺える。さすがはアイP


アクア、ルビー

まーたいちゃついてるよ。この2人




運命の車輪はもう止まらない。

感想よろしくお願い…

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