ダンボール戦機ウォーズ もう一つの物語   作:仮面大佐

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第2話 ニーズシティ攻略作戦

 オアシス8の奪還作戦を終えて、俺達は、司令室に向かう。

 すると、日暮先生が声をかける。

 

日暮「初陣、お疲れ様。良い戦いだった。」

スズネ「いやー、ホンマにお見事やったで。」

アヤミ「2人とも、見事です。」

カゲトラ「ああ。2人は筋が良い。」

トモヤ「良い連携が取れそうだな。」

日暮「それは良いことだ。カゲトラ、トモヤ。この後は……………。」

カゲトラ「はい。2人をダック荘へ案内します。」

 

 日暮先生や、小隊の仲間達が俺とカゲマルを褒める中、カゲトラがそう言う。

 

トウマ「ダック荘って?」

スズネ「ダック荘っちゅうのは、ウチらが生活してる寮の事や。」

アヤミ「この後、案内しますね。」

カゲマル「おう。」

日暮「うむ。では頼む。本日は解散。」

一同「はい!」

 

 寮で生活するのか。

 スズネとアヤミの説明に、俺とカゲマルが納得すると、日暮先生がそう言う。

 すると、カゲトラとトモヤが話しかける。

 

カゲトラ「俺とトモヤは、報告書の提出がある。」

トモヤ「先に、校門前で待っててくれ。」

トウマ「分かった。」

カゲマル「おう。」

 

 俺とカゲマルは、先に校門前へと向かう。

 校門前に向かう中、俺とカゲマルは話す。

 

カゲマル「それにしても、お前、結構やるんだな。」

トウマ「まあね。そうしないと、生き残れない気がするし。」

カゲマル「そうだな。」

 

 俺とカゲマルはそんな風に話しながら、校門前へと向かう。

 すると。

 

アラタ「トウマーー!カゲマルーー!」

トウマ「アラタか。」

カゲマル「何だ、鬱陶しい。」

アラタ「ええっ!?何で俺、貶されてんの!?」

トウマ「気にすんな。それで、なんか用か?」

アラタ「そ、そっか。それよりさ、セカンドワールド!凄かったよな!お前達も出撃したんだろ?俺、超興奮したぜ!流石、神威大門!やることのスケールが違うぜ!仮想国に分かれての戦闘活動なんてさ、設定も熱いよな!トウマとカゲマルも、そう思うよな!?」

トウマ「そ、そうだな……………。」

カゲマル「ふん……………。」

 

 そう言って、アラタは興奮気味にそう語る。

 俺は苦笑しながら聞いて、カゲマルは呆れながら聞いていた。

 すっごい騒ぐね。

 すると。

 

???「こら!瀬名アラタ!」

 

 そう言って、1人の生徒がやってくる。

 女性のようで、胸が大きい。

 青い制服を着ていた。

 その人を見て、アラタは首を傾げる。

 

アラタ「ん?誰?」

???「他の仮想国の生徒と、戦闘活動に関する話をおいそれとしてはいけません!情報漏洩で処罰されてしまうわよ?」

カゲマル「気にするな。こいつが勝手に話しかけてきて、勝手に騒いでただけだ。」

トウマ「ところで…………アンタ誰?」

アラタ「カゲマル、辛辣すぎないか!?お前は確か、同じクラスの…………。」

ユノ「私は鹿島ユノ。よろしくね。えっと、君たちは?」

トウマ「俺は桐生トウマ。で、こっちが…………。」

カゲマル「倉石カゲマルだ。」

 

 鹿島ユノって言うんだ。

 まあ、アラタが勝手に騒いでただけなんだよな。

 やっぱり、他の仮想国同士で話し合うのは、御法度なんだな。

 

ユノ「へぇ。桐生トウマに倉石カゲマルって言うのね。」

アラタ「俺とヒカルと一緒に、今日から転校してきたんだ。ハーネスの所属って設定なんだ!」

ユノ「設定……………ハァ……………やれやれ、分かってないなぁ。まぁ良いわ。副委員長として、あなたを案内するように言われてるの。行くわよ、アラタ。」

アラタ「ああ、分かったよ。トウマ、カゲマル。またなー!」

 

 ユノとアラタはそう話して、移動する。

 すると、タイミングよく、カゲトラ、スズネ、タケル、トモヤ、アヤミ、カナタがやってくる。

 

カナタ「お待たせー!」

スズネ「何や、えらい賑やかなやっちゃなー。」

タケル「知り合いなの?やたら大きな声で名前呼ばれてたけど。」

カゲマル「あいつが勝手に話しかけてきただけだ。」

トウマ「ああ……………彼は瀬名アラタって言って、今日から俺とカゲマルと一緒に来た人だよ。その時に知り合った。」

カナタ「なるほど……………瀬名アラタ。ジェノックの新人か。」

 

 まあ、アラタが勝手に話しかけてきたのは間違いないよな。

 というより、何でジェノックだって分かったんだ?

 すると、タケルが口を開く。

 

タケル「え?何で分かるのかって顔してるね。」

トウマ「え?俺、顔に出てた?」

カゲマル「バッチリ出てたぞ。」

カナタ「そりゃあ、分かるよ。」

カゲトラ「制服の色だ。この学園の生徒は、所属する仮想国ごとに、制服の色が決められているのさ。」

トモヤ「俺たちハーネスが紫、先ほどのジェノックが青、最大勢力のロシウス連合はグレー、今日戦ったアラビスタ同盟はカーキ。」

アヤミ「他にも、濃い緑がロンドニア、白がグレンシュテイム、黄緑がポルトン、オレンジがクルセイドって所ね。」

 

 なるほどな。

 というより、仮想国は全体で八つって事か。

 すると、スズネが口を開く。

 

スズネ「カゲトラ、トモヤ、アヤミ。そんなかったるい説明は抜きにして、早く帰ろうや。ウチ、腹が減って死にそうや。」

カゲトラ「そうだな。では、ダック荘に帰ろう。」

トモヤ「ああ。」

 

 そうして、俺たちはそのダック荘に向かう。

 しばらく歩くと、木造の建物が見える。

 

カゲトラ「ここが、俺たちハーネスのメンバーが宿舎にしているダック荘だ。」

トウマ「ここが……………。」

タケル「ここは僕たちの他に、ジェノックとポルトンの生徒も居る。」

カゲマル「そうか。」

スズネ「はよ、寮長に挨拶しよや。」

トモヤ「そうだな。早く入ろう。」

アヤミ「ですね。」

カナタ「分かった。」

 

 そんな風に話して、中に入る。

 すると、カゲトラとトモヤが叫ぶ。

 

カゲトラ「寮長!新人1名、連行しました!」

トモヤ「寮長!こちらも、新人1名、連行しました!」

???「ご苦労様。この子達が新人さんだね。さっきのジェノックの2人といい、なかなか良い面構えじゃないか。」

アヤミ「紹介します。この人が、このダック荘の寮長、トメさんです。」

トメ「ありがとうね。あたしゃトメ。よろしくね。」

トウマ「桐生トウマです。」

カゲマル「倉石カゲマルだ。」

トメ「よろしくね。はい、これがアンタ達の部屋の鍵。無くすんじゃないよ。」

トモヤ「トメさん、ありがとうございます。」

トメ「カゲトラ、トモヤ。寮の案内は任せて良いかい?」

カゲトラ「分かりました。」

 

 トメさんはそう言って、鍵を一つずつ渡す。

 首を傾げる中、案内される。

 トメさんも、良い人そうだな。

 ダック荘には、娯楽室もあるそうだ。

 しばらくすると、一つの部屋に案内される。

 

カゲトラ「ここが、トウマとカゲマルの部屋だ。」

トウマ「2人で一つの部屋って事か?」

トモヤ「ああ、言い忘れてたな。相部屋なんだ。少し狭いかもしれないが、我慢してくれ。」

カゲマル「まあ、トウマは喧しくないから、問題ない。」

トウマ「アハハハ……………。」

スズネ「まあ、たまには遊びに来るからな。」

アヤミ「まあ、こんな物かしらね。」

 

 なるほど、だから鍵を一つずつ渡されたのか。

 すると、タケルとカナタが口を開く。

 

カナタ「タケル、日暮先生から頼まれてた事があるだろ?」

タケル「あーーっ!そうだった!2人のLBX、ハーネスのカラーになってないんだよね。塗り替えるのなら、チャチャッとやるけど、どうする?」

カナタ「まあ、特に問題があるわけじゃないんだけどね。今のカラーリングだと、ジェノックと紛らわしい位かな。」

タケル「どうする?」

 

 そうだな……………。

 確かに、ハーネスのカラーリングじゃないって言ってたしな。

 頼むか。

 

トウマ「じゃあ、頼めるかな?」

カゲマル「頼む。」

カナタ「分かった。」

タケル「ちょっと待っててね。すぐに終わるから。」

 

 そう言って、俺とカゲマルのDCオフェンサーを受け取り、カラーリングを変えていく。

 しばらくして、カゲトラ達と同じカラーリングになった。

 

タケル「これでよし!」

カナタ「はい。」

トウマ「ありがとう。」

カゲマル「助かる。」

トモヤ「この後6時から、夕食だ。夕食は、別棟にあるから、案内するぞ。」

 

 俺たちは、カゲトラ達が待つ中、荷物を整理する。

 どうやら、服に教科書などは、支給されるそうだ。

 その後、別棟に行き、食事の乗ったお盆を受け取ると、カゲトラ達と合流する。

 

タケル「食事は、小隊ごとに取るんだ。暗黙のルールって奴さ。」

カゲトラ「俺たち以外の小隊のメンバーも紹介しておこう。あそこに居るのは、無敵ギンジロウの第2小隊だ。」

トモヤ「メンバーは、新谷テッペイ、巴シズカ、メカニックのジョニー・パウワーだ。」

 

 そう言ってカゲトラが指差した先に居たのは、白髪に黒い髪が一本出た生徒と、ガタイが良く、メガネをかけている男性と、物静かな雰囲気の女性と、オレンジのアフロヘアーの男性だった。

 

スズネ「あそこに居るんは、第3小隊で、隊長の白小路オトヒメや。」

アヤミ「他のメンバーは、二宮スイ、シェリー・マキシマム、メカニックの二宮フウ。スイとフウは、双子だから、見分ける方法は、髪の色と結び方かな。」

 

 スズネとアヤミの視線の先には、紫がかった白髪の女性に、濃い茶色の髪の女性、金髪にメガネをかけている女性に、薄い茶色の髪の女性だった。

 

タケル「で、あっちが第4小隊で、隊長の鴻森シスイ。諜報活動を主にしてるんだ。」

カナタ「メンバーは、鬼灯ムネモリ、国井オオジ、メカニックの日月コヨミの三人だ。」

 

 タケルとカナタの視線の先には、赤い髪の男性に、少しボサボサの紺色の髪の男性、太柄な男性に、中性的な見た目の男性だった。

 これが、ハーネスのメンバーという事だろう。

 そんな感じに話を聞きながら、食事と風呂を終えて、俺たちは寝る事に。

 翌朝、俺とカゲマルは、ハーネスの制服に着替えて、玄関に向かう。

 すると、カゲトラ、スズネ、トモヤ、アヤミが待っていた。

 

トウマ「おはよう。」

カゲマル「おはよう。」

カゲトラ「おはよう、トウマ、カゲマル。」

トモヤ「2人も来たか。」

スズネ「おっ、待っとったで!」

アヤミ「昨日はよく眠れましたか?」

スズネ「うちはぐっすりや!さあ、今日も張り切っていくでぇ〜!」

カゲトラ「あとは、タケルとカナタだけか。」

トモヤ「もうすぐ来るさ。」

 

 俺たちはそんな風に話す。

 確かに、タケルとカナタが居ない。

 しばらくすると、2人が駆け込んでくる。

 

タケル「ごめーん!遅れちゃった!」

カナタ「お待たせしました!」

アヤミ「やっと来ましたね。」

スズネ「また夜中まで機械いじりしてたんちゃうん?」

タケル「ああ。カナタと一緒に、スズネとアヤミのDCエリアル。駆動系のバランサーの調整をやっててさ。」

カナタ「昨日は、砂漠での戦闘だったから、+3で堅めに仕上げてたのを戻したけど、スプリングにヒビが入ってるのがあって、全部バラしたんだ。」

タケル「それで、遅くなっちゃった。はい、これ。」

カナタ「アヤミも。」

アヤミ「ありがとうございます。」

スズネ「おおっ!ありがとう!これで安心してぶっ飛ばせるわ!」

 

 そんな風に話して、スズネとアヤミにDCエリアルというLBXを渡す。

 思ったけど、タケルって、古城だよな?

 という事は、あの古城アスカの弟なのか?

 今度聞いてみるか。

 すると、カゲトラ達が口を開く。

 

カゲトラ「タケルとカナタはメカニックだからな。」

トモヤ「細かい所に気づいて、助かる。」

タケル「プレイヤーによって、操作の癖が違うからね。」

カナタ「当然、それに合わせてメンテナンスするさ。」

トウマ「タケルとカナタって、凄いんだな。」

カゲマル「確かに。」

トモヤ「早く行こう。遅刻しないようにしないとな。」

 

 俺たちはそう話して、学園に向かう。

 しばらくして、猿田学先生の兵法の授業が始まる。

 

猿田「……………で、あるからして。敵を集中させる様に進めるより、分散させる様に仕向ける方が得策だ。正面から挑むのではなく、敵の弱点を見極め、攻撃を仕掛ける……………ん?」

 

 猿田先生は、そんな風に話す中、何かに気づく。

 その視線の先には、スズネが居て、見事に寝ていた。

 アヤミは、スズネを起こそうとしていた。

 

スズネ「………………………………ンゴ。」

アヤミ「ちょっと、スズネ。起きて…………!」

猿田「金箱スズネ!ワシの授業で寝るとは、良い度胸だ!」

スズネ「っ!?はい!」

猿田「聞く気がないという事は、兵法なんぞはどうでも良いという事だな!そんな事では、戦闘では勝利を掴めんぞ!それどころか、ロストして退学するのが関の山だ!」

タケル「あっちゃあ……………。」

カナタ「また居眠りしたんだ……………。」

 

 それを見た猿田先生は叫び、スズネが立ち上がり、猿田先生は説教を始める。

 それを見ていたタケル、カナタ、俺、カゲマルが呆れていると。

 

猿田「桐生トウマ!倉石カゲマル!ロストとはなんだ!説明してみろ。」

トウマ「は、はい!その……………分かりません。」

カゲマル「分かりません。」

 

 猿田先生はそう言って、俺とカゲマルを指名する。

 だけど、ロストとは何だっていう話だよ。

 多分、LBXが負ける事の事なんだろうけど、ブレイクオーバーじゃないのか。

 すると、猿田先生は口を開く。

 

猿田「そうか、お前達は新入りだったな。知らんのも当然か……………。第1小隊隊長、乾カゲトラ!第5小隊隊長、浅野トモヤ!」

2人「はい!」

猿田「ロストとは何だ!説明してみろ!」

カゲトラ「ウォータイム中にLBXがダメージを受け、『完全破壊』される事です。その場合、プレイヤーは戦死したとみなされ、退学になります。」

猿田「その通りだ!では、ロストを避ける方法は分かるか?」

トモヤ「はい。『エスケープスタンス』を取る事です。エスケープスタンスは完了まで5秒かかりますが、成功すれば、プレイヤーは脱出した物とみなされ、ロストは免れます。」

 

 ロストって、あの爆発する事なのか。

 大会とかでは、普通にブレイクオーバー扱いだったからな。

 そして、破壊された時、退学となる。

 やはり、気を引き締めないとな。

 

猿田「よし!その通りだ。新入りは第1小隊と第5小隊の所属だったな。教育を怠るな!部下の指導も、大事な隊長の役目だ!」

カゲトラ「はい!」

トモヤ「肝に銘じます!」

猿田「金箱スズネ!お前も隊長を見習え!」

スズネ「は、はぁい……………。」

猿田「何だ、その生返事は!!」

 

 猿田先生の言葉に、カゲトラとトモヤが頷く中、スズネは生返事をする。

 すると、チャイムが鳴る。

 

猿田「ん……………終わりか。今日の授業はここまで!各自、復習を怠るな!以上だ!!」

 

 そう言って、猿田先生は教室から後にする。

 その後、スズネの周りで話をする事に。

 

タケル「チャイムに救われたね、スズネ。」

スズネ「はぁ…………ホンマかなわんわ。猿田教官、きっついわー。」

カゲマル「アンタの自業自得だろ。」

トモヤ「これで、何度目なのか…………。」

トウマ「そんなに?」

アヤミ「スズネは、居眠りの常習犯ですからね。」

カゲトラ「カゲマルたちの言う通りだ。全く、良い加減にしてくれよ。」

スズネ「だって、退屈なんやもん。バトルはさ、ガンガン行く方が性に合うとるんや!それに……………ウチのそういう所を、カゲトラはちゃんと使ってくれてるやろ。」

カゲトラ「まあ、そうだがな。」

トモヤ「カゲトラも、苦労してるよな。」

カゲトラ「まあな……………。そろそろセカンドワールドに向かおう。司令室でブリーフィングだ。」

 

 俺たちはそんな風に話す。

 そろそろセカンドワールドに向かう時間か。

 多分、戦闘でビビったら、それで終わりだろう。

 司令室に着くと、殆どのメンバーが集まっていて、日暮先生が口を開く。

 

日暮「ウォータイム前のブリーフィングを始める。海道先生。」

ジン「はい。第1小隊と第5小隊の補充も終わり、ハーネスの戦力も基礎が出来てきた。そこで、本日より、アラビスタ同盟軍に対し、攻勢に打って出るつもりだ。」

 

 ジンさんがそう言うと、周囲が騒めく。

 そんな中、ジンさんは再び口を開く。

 

ジン「まずは、『ニーズシティ』を攻略する。」

カゲトラ「ニーズシティ……………。」

トモヤ「オアシス8の近くの拠点ですね。」

ジン「そうだ。先日、我々はアラビスタの前線基地である『オアシス8』を制圧した。ニーズシティの周辺の戦力が低下している今がチャンスと言える。」

 

 あれ、前線基地だったんだ。

 確かに、戦力が下がっててもおかしくない。

 すると、ジンさんは、そのニーズシティの構造図を出す。

 

ジン「これが、ニーズシティの構造図だ。」

タケル「広い……………。」

カナタ「確かに。3ブロックに分かれてる。」

ジン「その通りだ。この広さ故、今現在のアラビスタの戦力では、守りきる事が困難なケースがある。」

カゲトラ「っ!?」

トモヤ「つまり、陽動ですか?」

ジン「その通りだ。今回の作戦は、第1から第3、第5小隊の4小隊合同で行う。まず、無敵ギンジロウの第2小隊、白小路オトヒメの第3小隊が、北と東から攻撃を開始する。30分後、郊外で待機していた乾カゲトラの第1小隊と浅野トモヤの第5小隊が西ブロックに進行。残存した戦力を叩き、速やかに拠点ポイント《フラッグ》を占拠する。それが、今回の作戦だ。」

 

 ジンさんは、作戦を説明する。

 なるほど、そういう感じか。

 すると、無敵ギンジロウが口を開く。

 

ギンジロウ「なーんだ。カゲトラ達とトモヤ達に美味しい所を持って行かれんのかよ。」

ジン「これは、陽動をする第2、第3小隊が重要だ。戦力、チームワークを総合的に見て、この布陣がベストだと判断している。」

オトヒメ「私たちは構いませんわよ。ジン様のご命令とあれば……………。」

ギンジロウ「ハハッ!そうだな!そう言われちゃしょうがねぇな!きっちり耳を揃えて暴れてやんよ。」

 

 ギンジロウは不満そうに言うが、ジンさんの言葉に納得した。

 

ジン「ああ。頼りにしている。カゲトラ、トモヤ。第1、第5小隊も問題ないか?」

カゲトラ「はい、問題ありません。」

トモヤ「こちらも問題ないです。」

日暮「ニーズシティには、ラボ施設も存在している。メカニックの為にも、頑張ってくれ。」

ジン「では、準備が出来次第、作戦を開始する!」

一同「了解!」

 

 ジンさんの言葉に、俺たちは返事をする。

 すると、スズネ達が口を開く。

 

スズネ「見事な作戦やなぁ。いつもながら、ジンはんの作戦には惚れ惚れするわ。」

アヤミ「流石は名将ドルドキンスですね。」

トウマ「ドルドキンス?」

カゲマル「何だそれは?」

スズネ「あ、そうやったな。2人は知らんかったな。」

アヤミ「ジンさんがこのハーネスの司令官をやっているのは、私たちだけの秘密です。」

カナタ「だから、他の仮想国の生徒や関係者に知られない様に、『ドルドキンス』というコードネームで呼ぶんです。まあ、暗黙のルールです。」

タケル「うん。ジンさんは、ミゼル事変の英雄だからね。学園内で下手に知られると、大騒ぎになっちゃうし、2人も気をつけてね。」

トウマ「分かった。」

カゲマル「気をつける。」

 

 まあ、無理もないか。

 ミゼル事変とは、かつて、ミゼルという存在が引き起こした事件だ。

 それを解決したのが、山野バンや大空ヒロを始めとするプレイヤー達だ。

 そりゃあ、大騒ぎにもなるか。

 そんな風に思いながら、コントロールポッドに向かい、中に入る。

 すると、猿田先生の授業でのカゲトラの言葉が蘇る。

 

カゲトラ『ウォータイム中にLBXがダメージを受け、『完全破壊』される事です。その場合、プレイヤーは戦死したとみなされ、退学になります。』

 

 完全破壊(ロスト)されたら、退学。

 そう思うと、恐怖心が出てくる。

 だが、俺は、自分の両頬を叩く。

 

トウマ(ビビったら終わりだ。気を引き締める。)

 

 そう思い、俺はDCオフェンサーをコントロールポッドに入れる。

 しばらくして、ニーズシティ攻略作戦が始まる。

 第2小隊と第3小隊が攻撃を開始する。

 

ギンジロウ「ハハッ!面白れぇ!こうでなくっちゃな!」

オトヒメ「スイ!シェリー!散開して、横に回り込みなさい!深追いは禁物よ。」

2人「了解!」

 

 そんな感じに、第2小隊と第3小隊は、攻撃を続ける。

 すると、クラフトキャリアで待機していた俺たちに通信が入る。

 

ジン「第1小隊、第5小隊、聞こえるか?」

カゲトラ「はい。」

ジン「作戦は予定通り進行している。そちらの状況はどうだ?」

トモヤ「指示があれば、いつでも行けます!」

 

 ジンさん、カゲトラ、トモヤはそう話す。

 すると、敵LBXが動き出す。

 

タケル「ジンさん!目標の半数以上は、北、東ブロックに進行。」

カナタ「敵は食らいつきました!」

ジン「予想より早いな……………。第2、第3小隊。陽動に徹し、部隊の被害も最小限に抑えろ。」

ギンジロウ達「了解!」

ジン「カゲトラ、トモヤ。出撃のタイミングは任せる。第1小隊、第5小隊。フラッグを制圧しろ。」

カゲトラ達「了解!」

 

 いよいよ出番か。

 すると、カゲマルから通信が入る。

 

トウマ「カゲマルか?」

カゲマル『少し緊張しているのか?』

トウマ「まあね。」

カゲマル『気にするな。お前はお前らしくやれ。』

トウマ「ああ。」

 

 俺とカゲマルはそう話す。

 

タケル「降下ポイント、敵影なし。オールグリーン!」

カナタ「いつでも行けます!」

カゲトラ「第1小隊、発進する!」

トモヤ「第5小隊、発進!」

 

 その合図と共に、俺たちはクラフトキャリアから降りていく。

 

カゲトラ「第1小隊、作戦を開始する!」

スズネ「了解!」

トウマ「了解!」

トモヤ「第5小隊、作戦開始!」

アヤミ「了解です!」

カゲマル「了解!」

 

 そうして、俺たちは作戦を開始する。

 俺たちは、ニーズシティの中へと入っていく。

 流石に、全ての敵LBXが居ないという訳ではなく、残存している敵LBXも居た。

 俺たちは、それぞれの武装で敵LBXを排除していく。

 

トウマ「ハァァァ!!」

 

 俺は、コンバットソードを振るい、敵に攻撃していく。

 無論、盾で防御したりする。

 途中、J-3ビームマシンガンに変えて、俺は叫ぶ。

 

トウマ「必殺ファンクション!」

 

ATTACK FUNCTION HYPER ENERGY BOMB

 

 俺は、ハイパーエネルギー弾を発動して、敵のLBXを倒す。

 カゲマルの方は。

 

カゲマル「ハァァァァァ!」

 

 カゲマルは、少し荒く敵を倒していく。

 ただ、突出する訳でもなく、進軍しながら倒していく。

 何機か撃破すると、タケルから通信が入る。

 

タケル『トウマ。あれが見えるかい?』

 

 タケルはそう言って、ある映像を見せる。

 そこには、何か置き物があった。

 

トウマ「見えるけど、あれは?」

タケル『あれが占領ポイント、通称フラッグだ。』

トウマ「あれが……………。」

タケル『フラッグは、エリア内に入る事で、占領ゲージの増減が発生する。ただし、占領ゲージの増減スピードは、エリア内に入ってるLBX数で決まるんだ。』

トウマ「つまり、敵LBXを排除してから、エリアに侵入する方が良いって事か?」

タケル『そういう事。ここには、一箇所しかないけど、拠点によっては、複数ある場合もある。その場合は、全て占領する必要があるんだ。トウマ、頑張ってね。』

トウマ「ああ。」

 

 なるほどな。

 それを聞いて、俺は敵LBXを倒していく。

 カゲマルの方も、うまい具合に倒しているみたいだな。

 しばらく進んで、俺たちはフラッグに到着する。

 その際、フラッグを守備していた敵LBXも倒す。

 フラッグに入ると、アナウンスが流れる。

 

アナウンス『拠点占領カウント開始。』

 

 なるほど、アナウンスが流れる訳だな。

 

カゲトラ「よし、フラッグに入ったな。」

トモヤ「俺たちは、拠点制圧行動に入る。近づいてきた敵を倒すぞ。」

カゲマル「了解。」

 

 俺たちはそう話す。

 そのアナウンスを聞いたのか、敵LBXが向かってくるが、俺たちは迎撃する。

 すると、音声が流れる。

 

アナウンス『拠点制圧完了。ニーズシティの所有権は、アラビスタ同盟軍より、ハーネスに移ります。戦闘をただちに終了して、アラビスタ同盟軍の登録機体は、ニーズシティの敷地内より退去して下さい。』

 

 そんなアナウンスが流れる。

 フラッグの色も、赤から青に変わっていた。

 これが、制圧した証拠なのだろう。

 

ジン「全機体、帰還してくれ。」

 

 ジンさんからそう言われ、俺たちは帰還する。

 ミッションは終わった様だ。

 その後、再びアナウンスが流れる。

 

アナウンス『終了時間となりました。本日のウォータイム、終了します。』

 

 今日のウォータイムは、これで終わりらしい。

 俺は、コントロールポッド内で、一息吐く。

 この感覚も、しばらくしたら慣れるのかな。




今回はここまでです。
今回は、ニーズシティの攻略作戦の話です。
ロストしたら退学。
神威大門には、そんな校則がありますからね。
次回は、少し時間は進み、とある小隊との話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
オリキャラ紹介にもあるように、オリキャラの使うLBXは、そんな感じに使っていきます。
乾カゲトラと金箱スズネに関しては、使うLBXは決まっています。
もし、他にオリキャラを出して欲しいというのがあれば、受け付けます。
あと、トウマとカゲマルに関して、ヒロインは考えていません。
もし、意見があればお願いします。
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