オアシス8の奪還作戦を終えて、俺達は、司令室に向かう。
すると、日暮先生が声をかける。
日暮「初陣、お疲れ様。良い戦いだった。」
スズネ「いやー、ホンマにお見事やったで。」
アヤミ「2人とも、見事です。」
カゲトラ「ああ。2人は筋が良い。」
トモヤ「良い連携が取れそうだな。」
日暮「それは良いことだ。カゲトラ、トモヤ。この後は……………。」
カゲトラ「はい。2人をダック荘へ案内します。」
日暮先生や、小隊の仲間達が俺とカゲマルを褒める中、カゲトラがそう言う。
トウマ「ダック荘って?」
スズネ「ダック荘っちゅうのは、ウチらが生活してる寮の事や。」
アヤミ「この後、案内しますね。」
カゲマル「おう。」
日暮「うむ。では頼む。本日は解散。」
一同「はい!」
寮で生活するのか。
スズネとアヤミの説明に、俺とカゲマルが納得すると、日暮先生がそう言う。
すると、カゲトラとトモヤが話しかける。
カゲトラ「俺とトモヤは、報告書の提出がある。」
トモヤ「先に、校門前で待っててくれ。」
トウマ「分かった。」
カゲマル「おう。」
俺とカゲマルは、先に校門前へと向かう。
校門前に向かう中、俺とカゲマルは話す。
カゲマル「それにしても、お前、結構やるんだな。」
トウマ「まあね。そうしないと、生き残れない気がするし。」
カゲマル「そうだな。」
俺とカゲマルはそんな風に話しながら、校門前へと向かう。
すると。
アラタ「トウマーー!カゲマルーー!」
トウマ「アラタか。」
カゲマル「何だ、鬱陶しい。」
アラタ「ええっ!?何で俺、貶されてんの!?」
トウマ「気にすんな。それで、なんか用か?」
アラタ「そ、そっか。それよりさ、セカンドワールド!凄かったよな!お前達も出撃したんだろ?俺、超興奮したぜ!流石、神威大門!やることのスケールが違うぜ!仮想国に分かれての戦闘活動なんてさ、設定も熱いよな!トウマとカゲマルも、そう思うよな!?」
トウマ「そ、そうだな……………。」
カゲマル「ふん……………。」
そう言って、アラタは興奮気味にそう語る。
俺は苦笑しながら聞いて、カゲマルは呆れながら聞いていた。
すっごい騒ぐね。
すると。
???「こら!瀬名アラタ!」
そう言って、1人の生徒がやってくる。
女性のようで、胸が大きい。
青い制服を着ていた。
その人を見て、アラタは首を傾げる。
アラタ「ん?誰?」
???「他の仮想国の生徒と、戦闘活動に関する話をおいそれとしてはいけません!情報漏洩で処罰されてしまうわよ?」
カゲマル「気にするな。こいつが勝手に話しかけてきて、勝手に騒いでただけだ。」
トウマ「ところで…………アンタ誰?」
アラタ「カゲマル、辛辣すぎないか!?お前は確か、同じクラスの…………。」
ユノ「私は鹿島ユノ。よろしくね。えっと、君たちは?」
トウマ「俺は桐生トウマ。で、こっちが…………。」
カゲマル「倉石カゲマルだ。」
鹿島ユノって言うんだ。
まあ、アラタが勝手に騒いでただけなんだよな。
やっぱり、他の仮想国同士で話し合うのは、御法度なんだな。
ユノ「へぇ。桐生トウマに倉石カゲマルって言うのね。」
アラタ「俺とヒカルと一緒に、今日から転校してきたんだ。ハーネスの所属って設定なんだ!」
ユノ「設定……………ハァ……………やれやれ、分かってないなぁ。まぁ良いわ。副委員長として、あなたを案内するように言われてるの。行くわよ、アラタ。」
アラタ「ああ、分かったよ。トウマ、カゲマル。またなー!」
ユノとアラタはそう話して、移動する。
すると、タイミングよく、カゲトラ、スズネ、タケル、トモヤ、アヤミ、カナタがやってくる。
カナタ「お待たせー!」
スズネ「何や、えらい賑やかなやっちゃなー。」
タケル「知り合いなの?やたら大きな声で名前呼ばれてたけど。」
カゲマル「あいつが勝手に話しかけてきただけだ。」
トウマ「ああ……………彼は瀬名アラタって言って、今日から俺とカゲマルと一緒に来た人だよ。その時に知り合った。」
カナタ「なるほど……………瀬名アラタ。ジェノックの新人か。」
まあ、アラタが勝手に話しかけてきたのは間違いないよな。
というより、何でジェノックだって分かったんだ?
すると、タケルが口を開く。
タケル「え?何で分かるのかって顔してるね。」
トウマ「え?俺、顔に出てた?」
カゲマル「バッチリ出てたぞ。」
カナタ「そりゃあ、分かるよ。」
カゲトラ「制服の色だ。この学園の生徒は、所属する仮想国ごとに、制服の色が決められているのさ。」
トモヤ「俺たちハーネスが紫、先ほどのジェノックが青、最大勢力のロシウス連合はグレー、今日戦ったアラビスタ同盟はカーキ。」
アヤミ「他にも、濃い緑がロンドニア、白がグレンシュテイム、黄緑がポルトン、オレンジがクルセイドって所ね。」
なるほどな。
というより、仮想国は全体で八つって事か。
すると、スズネが口を開く。
スズネ「カゲトラ、トモヤ、アヤミ。そんなかったるい説明は抜きにして、早く帰ろうや。ウチ、腹が減って死にそうや。」
カゲトラ「そうだな。では、ダック荘に帰ろう。」
トモヤ「ああ。」
そうして、俺たちはそのダック荘に向かう。
しばらく歩くと、木造の建物が見える。
カゲトラ「ここが、俺たちハーネスのメンバーが宿舎にしているダック荘だ。」
トウマ「ここが……………。」
タケル「ここは僕たちの他に、ジェノックとポルトンの生徒も居る。」
カゲマル「そうか。」
スズネ「はよ、寮長に挨拶しよや。」
トモヤ「そうだな。早く入ろう。」
アヤミ「ですね。」
カナタ「分かった。」
そんな風に話して、中に入る。
すると、カゲトラとトモヤが叫ぶ。
カゲトラ「寮長!新人1名、連行しました!」
トモヤ「寮長!こちらも、新人1名、連行しました!」
???「ご苦労様。この子達が新人さんだね。さっきのジェノックの2人といい、なかなか良い面構えじゃないか。」
アヤミ「紹介します。この人が、このダック荘の寮長、トメさんです。」
トメ「ありがとうね。あたしゃトメ。よろしくね。」
トウマ「桐生トウマです。」
カゲマル「倉石カゲマルだ。」
トメ「よろしくね。はい、これがアンタ達の部屋の鍵。無くすんじゃないよ。」
トモヤ「トメさん、ありがとうございます。」
トメ「カゲトラ、トモヤ。寮の案内は任せて良いかい?」
カゲトラ「分かりました。」
トメさんはそう言って、鍵を一つずつ渡す。
首を傾げる中、案内される。
トメさんも、良い人そうだな。
ダック荘には、娯楽室もあるそうだ。
しばらくすると、一つの部屋に案内される。
カゲトラ「ここが、トウマとカゲマルの部屋だ。」
トウマ「2人で一つの部屋って事か?」
トモヤ「ああ、言い忘れてたな。相部屋なんだ。少し狭いかもしれないが、我慢してくれ。」
カゲマル「まあ、トウマは喧しくないから、問題ない。」
トウマ「アハハハ……………。」
スズネ「まあ、たまには遊びに来るからな。」
アヤミ「まあ、こんな物かしらね。」
なるほど、だから鍵を一つずつ渡されたのか。
すると、タケルとカナタが口を開く。
カナタ「タケル、日暮先生から頼まれてた事があるだろ?」
タケル「あーーっ!そうだった!2人のLBX、ハーネスのカラーになってないんだよね。塗り替えるのなら、チャチャッとやるけど、どうする?」
カナタ「まあ、特に問題があるわけじゃないんだけどね。今のカラーリングだと、ジェノックと紛らわしい位かな。」
タケル「どうする?」
そうだな……………。
確かに、ハーネスのカラーリングじゃないって言ってたしな。
頼むか。
トウマ「じゃあ、頼めるかな?」
カゲマル「頼む。」
カナタ「分かった。」
タケル「ちょっと待っててね。すぐに終わるから。」
そう言って、俺とカゲマルのDCオフェンサーを受け取り、カラーリングを変えていく。
しばらくして、カゲトラ達と同じカラーリングになった。
タケル「これでよし!」
カナタ「はい。」
トウマ「ありがとう。」
カゲマル「助かる。」
トモヤ「この後6時から、夕食だ。夕食は、別棟にあるから、案内するぞ。」
俺たちは、カゲトラ達が待つ中、荷物を整理する。
どうやら、服に教科書などは、支給されるそうだ。
その後、別棟に行き、食事の乗ったお盆を受け取ると、カゲトラ達と合流する。
タケル「食事は、小隊ごとに取るんだ。暗黙のルールって奴さ。」
カゲトラ「俺たち以外の小隊のメンバーも紹介しておこう。あそこに居るのは、無敵ギンジロウの第2小隊だ。」
トモヤ「メンバーは、新谷テッペイ、巴シズカ、メカニックのジョニー・パウワーだ。」
そう言ってカゲトラが指差した先に居たのは、白髪に黒い髪が一本出た生徒と、ガタイが良く、メガネをかけている男性と、物静かな雰囲気の女性と、オレンジのアフロヘアーの男性だった。
スズネ「あそこに居るんは、第3小隊で、隊長の白小路オトヒメや。」
アヤミ「他のメンバーは、二宮スイ、シェリー・マキシマム、メカニックの二宮フウ。スイとフウは、双子だから、見分ける方法は、髪の色と結び方かな。」
スズネとアヤミの視線の先には、紫がかった白髪の女性に、濃い茶色の髪の女性、金髪にメガネをかけている女性に、薄い茶色の髪の女性だった。
タケル「で、あっちが第4小隊で、隊長の鴻森シスイ。諜報活動を主にしてるんだ。」
カナタ「メンバーは、鬼灯ムネモリ、国井オオジ、メカニックの日月コヨミの三人だ。」
タケルとカナタの視線の先には、赤い髪の男性に、少しボサボサの紺色の髪の男性、太柄な男性に、中性的な見た目の男性だった。
これが、ハーネスのメンバーという事だろう。
そんな感じに話を聞きながら、食事と風呂を終えて、俺たちは寝る事に。
翌朝、俺とカゲマルは、ハーネスの制服に着替えて、玄関に向かう。
すると、カゲトラ、スズネ、トモヤ、アヤミが待っていた。
トウマ「おはよう。」
カゲマル「おはよう。」
カゲトラ「おはよう、トウマ、カゲマル。」
トモヤ「2人も来たか。」
スズネ「おっ、待っとったで!」
アヤミ「昨日はよく眠れましたか?」
スズネ「うちはぐっすりや!さあ、今日も張り切っていくでぇ〜!」
カゲトラ「あとは、タケルとカナタだけか。」
トモヤ「もうすぐ来るさ。」
俺たちはそんな風に話す。
確かに、タケルとカナタが居ない。
しばらくすると、2人が駆け込んでくる。
タケル「ごめーん!遅れちゃった!」
カナタ「お待たせしました!」
アヤミ「やっと来ましたね。」
スズネ「また夜中まで機械いじりしてたんちゃうん?」
タケル「ああ。カナタと一緒に、スズネとアヤミのDCエリアル。駆動系のバランサーの調整をやっててさ。」
カナタ「昨日は、砂漠での戦闘だったから、+3で堅めに仕上げてたのを戻したけど、スプリングにヒビが入ってるのがあって、全部バラしたんだ。」
タケル「それで、遅くなっちゃった。はい、これ。」
カナタ「アヤミも。」
アヤミ「ありがとうございます。」
スズネ「おおっ!ありがとう!これで安心してぶっ飛ばせるわ!」
そんな風に話して、スズネとアヤミにDCエリアルというLBXを渡す。
思ったけど、タケルって、古城だよな?
という事は、あの古城アスカの弟なのか?
今度聞いてみるか。
すると、カゲトラ達が口を開く。
カゲトラ「タケルとカナタはメカニックだからな。」
トモヤ「細かい所に気づいて、助かる。」
タケル「プレイヤーによって、操作の癖が違うからね。」
カナタ「当然、それに合わせてメンテナンスするさ。」
トウマ「タケルとカナタって、凄いんだな。」
カゲマル「確かに。」
トモヤ「早く行こう。遅刻しないようにしないとな。」
俺たちはそう話して、学園に向かう。
しばらくして、猿田学先生の兵法の授業が始まる。
猿田「……………で、あるからして。敵を集中させる様に進めるより、分散させる様に仕向ける方が得策だ。正面から挑むのではなく、敵の弱点を見極め、攻撃を仕掛ける……………ん?」
猿田先生は、そんな風に話す中、何かに気づく。
その視線の先には、スズネが居て、見事に寝ていた。
アヤミは、スズネを起こそうとしていた。
スズネ「………………………………ンゴ。」
アヤミ「ちょっと、スズネ。起きて…………!」
猿田「金箱スズネ!ワシの授業で寝るとは、良い度胸だ!」
スズネ「っ!?はい!」
猿田「聞く気がないという事は、兵法なんぞはどうでも良いという事だな!そんな事では、戦闘では勝利を掴めんぞ!それどころか、ロストして退学するのが関の山だ!」
タケル「あっちゃあ……………。」
カナタ「また居眠りしたんだ……………。」
それを見た猿田先生は叫び、スズネが立ち上がり、猿田先生は説教を始める。
それを見ていたタケル、カナタ、俺、カゲマルが呆れていると。
猿田「桐生トウマ!倉石カゲマル!ロストとはなんだ!説明してみろ。」
トウマ「は、はい!その……………分かりません。」
カゲマル「分かりません。」
猿田先生はそう言って、俺とカゲマルを指名する。
だけど、ロストとは何だっていう話だよ。
多分、LBXが負ける事の事なんだろうけど、ブレイクオーバーじゃないのか。
すると、猿田先生は口を開く。
猿田「そうか、お前達は新入りだったな。知らんのも当然か……………。第1小隊隊長、乾カゲトラ!第5小隊隊長、浅野トモヤ!」
2人「はい!」
猿田「ロストとは何だ!説明してみろ!」
カゲトラ「ウォータイム中にLBXがダメージを受け、『完全破壊』される事です。その場合、プレイヤーは戦死したとみなされ、退学になります。」
猿田「その通りだ!では、ロストを避ける方法は分かるか?」
トモヤ「はい。『エスケープスタンス』を取る事です。エスケープスタンスは完了まで5秒かかりますが、成功すれば、プレイヤーは脱出した物とみなされ、ロストは免れます。」
ロストって、あの爆発する事なのか。
大会とかでは、普通にブレイクオーバー扱いだったからな。
そして、破壊された時、退学となる。
やはり、気を引き締めないとな。
猿田「よし!その通りだ。新入りは第1小隊と第5小隊の所属だったな。教育を怠るな!部下の指導も、大事な隊長の役目だ!」
カゲトラ「はい!」
トモヤ「肝に銘じます!」
猿田「金箱スズネ!お前も隊長を見習え!」
スズネ「は、はぁい……………。」
猿田「何だ、その生返事は!!」
猿田先生の言葉に、カゲトラとトモヤが頷く中、スズネは生返事をする。
すると、チャイムが鳴る。
猿田「ん……………終わりか。今日の授業はここまで!各自、復習を怠るな!以上だ!!」
そう言って、猿田先生は教室から後にする。
その後、スズネの周りで話をする事に。
タケル「チャイムに救われたね、スズネ。」
スズネ「はぁ…………ホンマかなわんわ。猿田教官、きっついわー。」
カゲマル「アンタの自業自得だろ。」
トモヤ「これで、何度目なのか…………。」
トウマ「そんなに?」
アヤミ「スズネは、居眠りの常習犯ですからね。」
カゲトラ「カゲマルたちの言う通りだ。全く、良い加減にしてくれよ。」
スズネ「だって、退屈なんやもん。バトルはさ、ガンガン行く方が性に合うとるんや!それに……………ウチのそういう所を、カゲトラはちゃんと使ってくれてるやろ。」
カゲトラ「まあ、そうだがな。」
トモヤ「カゲトラも、苦労してるよな。」
カゲトラ「まあな……………。そろそろセカンドワールドに向かおう。司令室でブリーフィングだ。」
俺たちはそんな風に話す。
そろそろセカンドワールドに向かう時間か。
多分、戦闘でビビったら、それで終わりだろう。
司令室に着くと、殆どのメンバーが集まっていて、日暮先生が口を開く。
日暮「ウォータイム前のブリーフィングを始める。海道先生。」
ジン「はい。第1小隊と第5小隊の補充も終わり、ハーネスの戦力も基礎が出来てきた。そこで、本日より、アラビスタ同盟軍に対し、攻勢に打って出るつもりだ。」
ジンさんがそう言うと、周囲が騒めく。
そんな中、ジンさんは再び口を開く。
ジン「まずは、『ニーズシティ』を攻略する。」
カゲトラ「ニーズシティ……………。」
トモヤ「オアシス8の近くの拠点ですね。」
ジン「そうだ。先日、我々はアラビスタの前線基地である『オアシス8』を制圧した。ニーズシティの周辺の戦力が低下している今がチャンスと言える。」
あれ、前線基地だったんだ。
確かに、戦力が下がっててもおかしくない。
すると、ジンさんは、そのニーズシティの構造図を出す。
ジン「これが、ニーズシティの構造図だ。」
タケル「広い……………。」
カナタ「確かに。3ブロックに分かれてる。」
ジン「その通りだ。この広さ故、今現在のアラビスタの戦力では、守りきる事が困難なケースがある。」
カゲトラ「っ!?」
トモヤ「つまり、陽動ですか?」
ジン「その通りだ。今回の作戦は、第1から第3、第5小隊の4小隊合同で行う。まず、無敵ギンジロウの第2小隊、白小路オトヒメの第3小隊が、北と東から攻撃を開始する。30分後、郊外で待機していた乾カゲトラの第1小隊と浅野トモヤの第5小隊が西ブロックに進行。残存した戦力を叩き、速やかに拠点ポイント《フラッグ》を占拠する。それが、今回の作戦だ。」
ジンさんは、作戦を説明する。
なるほど、そういう感じか。
すると、無敵ギンジロウが口を開く。
ギンジロウ「なーんだ。カゲトラ達とトモヤ達に美味しい所を持って行かれんのかよ。」
ジン「これは、陽動をする第2、第3小隊が重要だ。戦力、チームワークを総合的に見て、この布陣がベストだと判断している。」
オトヒメ「私たちは構いませんわよ。ジン様のご命令とあれば……………。」
ギンジロウ「ハハッ!そうだな!そう言われちゃしょうがねぇな!きっちり耳を揃えて暴れてやんよ。」
ギンジロウは不満そうに言うが、ジンさんの言葉に納得した。
ジン「ああ。頼りにしている。カゲトラ、トモヤ。第1、第5小隊も問題ないか?」
カゲトラ「はい、問題ありません。」
トモヤ「こちらも問題ないです。」
日暮「ニーズシティには、ラボ施設も存在している。メカニックの為にも、頑張ってくれ。」
ジン「では、準備が出来次第、作戦を開始する!」
一同「了解!」
ジンさんの言葉に、俺たちは返事をする。
すると、スズネ達が口を開く。
スズネ「見事な作戦やなぁ。いつもながら、ジンはんの作戦には惚れ惚れするわ。」
アヤミ「流石は名将ドルドキンスですね。」
トウマ「ドルドキンス?」
カゲマル「何だそれは?」
スズネ「あ、そうやったな。2人は知らんかったな。」
アヤミ「ジンさんがこのハーネスの司令官をやっているのは、私たちだけの秘密です。」
カナタ「だから、他の仮想国の生徒や関係者に知られない様に、『ドルドキンス』というコードネームで呼ぶんです。まあ、暗黙のルールです。」
タケル「うん。ジンさんは、ミゼル事変の英雄だからね。学園内で下手に知られると、大騒ぎになっちゃうし、2人も気をつけてね。」
トウマ「分かった。」
カゲマル「気をつける。」
まあ、無理もないか。
ミゼル事変とは、かつて、ミゼルという存在が引き起こした事件だ。
それを解決したのが、山野バンや大空ヒロを始めとするプレイヤー達だ。
そりゃあ、大騒ぎにもなるか。
そんな風に思いながら、コントロールポッドに向かい、中に入る。
すると、猿田先生の授業でのカゲトラの言葉が蘇る。
カゲトラ『ウォータイム中にLBXがダメージを受け、『完全破壊』される事です。その場合、プレイヤーは戦死したとみなされ、退学になります。』
そう思うと、恐怖心が出てくる。
だが、俺は、自分の両頬を叩く。
トウマ(ビビったら終わりだ。気を引き締める。)
そう思い、俺はDCオフェンサーをコントロールポッドに入れる。
しばらくして、ニーズシティ攻略作戦が始まる。
第2小隊と第3小隊が攻撃を開始する。
ギンジロウ「ハハッ!面白れぇ!こうでなくっちゃな!」
オトヒメ「スイ!シェリー!散開して、横に回り込みなさい!深追いは禁物よ。」
2人「了解!」
そんな感じに、第2小隊と第3小隊は、攻撃を続ける。
すると、クラフトキャリアで待機していた俺たちに通信が入る。
ジン「第1小隊、第5小隊、聞こえるか?」
カゲトラ「はい。」
ジン「作戦は予定通り進行している。そちらの状況はどうだ?」
トモヤ「指示があれば、いつでも行けます!」
ジンさん、カゲトラ、トモヤはそう話す。
すると、敵LBXが動き出す。
タケル「ジンさん!目標の半数以上は、北、東ブロックに進行。」
カナタ「敵は食らいつきました!」
ジン「予想より早いな……………。第2、第3小隊。陽動に徹し、部隊の被害も最小限に抑えろ。」
ギンジロウ達「了解!」
ジン「カゲトラ、トモヤ。出撃のタイミングは任せる。第1小隊、第5小隊。フラッグを制圧しろ。」
カゲトラ達「了解!」
いよいよ出番か。
すると、カゲマルから通信が入る。
トウマ「カゲマルか?」
カゲマル『少し緊張しているのか?』
トウマ「まあね。」
カゲマル『気にするな。お前はお前らしくやれ。』
トウマ「ああ。」
俺とカゲマルはそう話す。
タケル「降下ポイント、敵影なし。オールグリーン!」
カナタ「いつでも行けます!」
カゲトラ「第1小隊、発進する!」
トモヤ「第5小隊、発進!」
その合図と共に、俺たちはクラフトキャリアから降りていく。
カゲトラ「第1小隊、作戦を開始する!」
スズネ「了解!」
トウマ「了解!」
トモヤ「第5小隊、作戦開始!」
アヤミ「了解です!」
カゲマル「了解!」
そうして、俺たちは作戦を開始する。
俺たちは、ニーズシティの中へと入っていく。
流石に、全ての敵LBXが居ないという訳ではなく、残存している敵LBXも居た。
俺たちは、それぞれの武装で敵LBXを排除していく。
トウマ「ハァァァ!!」
俺は、コンバットソードを振るい、敵に攻撃していく。
無論、盾で防御したりする。
途中、J-3ビームマシンガンに変えて、俺は叫ぶ。
トウマ「必殺ファンクション!」
『ATTACK FUNCTION HYPER ENERGY BOMB』
俺は、ハイパーエネルギー弾を発動して、敵のLBXを倒す。
カゲマルの方は。
カゲマル「ハァァァァァ!」
カゲマルは、少し荒く敵を倒していく。
ただ、突出する訳でもなく、進軍しながら倒していく。
何機か撃破すると、タケルから通信が入る。
タケル『トウマ。あれが見えるかい?』
タケルはそう言って、ある映像を見せる。
そこには、何か置き物があった。
トウマ「見えるけど、あれは?」
タケル『あれが占領ポイント、通称フラッグだ。』
トウマ「あれが……………。」
タケル『フラッグは、エリア内に入る事で、占領ゲージの増減が発生する。ただし、占領ゲージの増減スピードは、エリア内に入ってるLBX数で決まるんだ。』
トウマ「つまり、敵LBXを排除してから、エリアに侵入する方が良いって事か?」
タケル『そういう事。ここには、一箇所しかないけど、拠点によっては、複数ある場合もある。その場合は、全て占領する必要があるんだ。トウマ、頑張ってね。』
トウマ「ああ。」
なるほどな。
それを聞いて、俺は敵LBXを倒していく。
カゲマルの方も、うまい具合に倒しているみたいだな。
しばらく進んで、俺たちはフラッグに到着する。
その際、フラッグを守備していた敵LBXも倒す。
フラッグに入ると、アナウンスが流れる。
アナウンス『拠点占領カウント開始。』
なるほど、アナウンスが流れる訳だな。
カゲトラ「よし、フラッグに入ったな。」
トモヤ「俺たちは、拠点制圧行動に入る。近づいてきた敵を倒すぞ。」
カゲマル「了解。」
俺たちはそう話す。
そのアナウンスを聞いたのか、敵LBXが向かってくるが、俺たちは迎撃する。
すると、音声が流れる。
アナウンス『拠点制圧完了。ニーズシティの所有権は、アラビスタ同盟軍より、ハーネスに移ります。戦闘をただちに終了して、アラビスタ同盟軍の登録機体は、ニーズシティの敷地内より退去して下さい。』
そんなアナウンスが流れる。
フラッグの色も、赤から青に変わっていた。
これが、制圧した証拠なのだろう。
ジン「全機体、帰還してくれ。」
ジンさんからそう言われ、俺たちは帰還する。
ミッションは終わった様だ。
その後、再びアナウンスが流れる。
アナウンス『終了時間となりました。本日のウォータイム、終了します。』
今日のウォータイムは、これで終わりらしい。
俺は、コントロールポッド内で、一息吐く。
この感覚も、しばらくしたら慣れるのかな。
今回はここまでです。
今回は、ニーズシティの攻略作戦の話です。
ロストしたら退学。
神威大門には、そんな校則がありますからね。
次回は、少し時間は進み、とある小隊との話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
オリキャラ紹介にもあるように、オリキャラの使うLBXは、そんな感じに使っていきます。
乾カゲトラと金箱スズネに関しては、使うLBXは決まっています。
もし、他にオリキャラを出して欲しいというのがあれば、受け付けます。
あと、トウマとカゲマルに関して、ヒロインは考えていません。
もし、意見があればお願いします。