気づいたら高円寺になっていた   作:ミン君【よう実】

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自己紹介

目が覚めたら、高円寺六助になってる〜!?

 

え、なに!?どうなってんの!?

 

一旦落ち着け。冷静になれ。

 

いや、取り敢えずそんなことは置いといて今の説明をしよう。今俺はトイレにいる。

 

高円寺六助の記憶が流れ出てきた。今は入学初日のバスから降りてトイレの鏡で自分の顔を見ている所だ。

 

そして俺は気づいた。バスの時高円寺は個性的(オブラート)な発言をしていたな。あれを何人もの生徒に見られているから今更話し方を変えるのは何か変えづらい。

 

よし、ロールプレイしよう!高円寺の話し方よく分からないけどやってみよう!だが、本来の高円寺より実力を出して俺TUEEEEで愉悦しよう。

 

 

 

 

 

 

 

トイレから出て教室へ向かう。

 

教室に着き、第一声は、

 

 

高円寺「中々設備の整った教室じゃないか。噂に違わぬ作りになっているようだねえ」

 

 

座席表を見て席に座る。

 

席に座り少し周りに実力者オーラを出しておく。

 

手鏡で自分を見ていると茶柱ティーチャーが来た。

 

 

茶柱「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱佐枝だ。普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの3年間、私が担任としてお前たち全員と学ぶことになると思う。よろしく。今から1時間後に入学式が体育館で行われるが、その前にこの学校の特殊なルールについて書かれた資料を配らせてもらう。以前入学案内と一緒に配布はしてあるがな。」

 

 

前の席から見覚えのある資料が回ってくる。

 

この学校はヤバいからパラパラと捲り、違いが無いか確かめる。

 

 

茶柱「今から配る学生証カード。それを使い、敷地内にあるすべての施設を利用したり、売店などで商品を購入することが出来るようになっている。クレジットカードのようなものだな。ただし、ポイントを消費することになるので注意が必要だ。学校内においてこのポイントで買えないものはない。学校の敷地内にあるものなら何でも購入可能だ。」

 

 

ポイントは重要だしクラス移動や退学取り消しなども購入出来るため、早めに行動したい。部活での賭けが出来るのならそれで貯めたい。2年の体育祭でクラス移動チケットを取りに行こうと思うが原作崩壊する可能性もあるため確実にクラス移動チケットが貰えるとは限らない。だから念の為クラス移動出来るポイントが欲しい。

 

 

茶柱「施設では機会にこの学生証を通すか、提示することで使用可能だ。使い方はシンプルだから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。それ以上の説明は不要だろう」

 

 

一瞬、教室の中がざわついた。

 

 

茶柱「ポイントの支給額が多いことに驚いたか?この学校は実力で生徒を測る。入学を果たしたお前たちには、それだけの価値と可能性がある。そのことに対する価値みたいなものだ。遠慮することなく使え。ただし、このポイントは卒業後には全て学校側が回収することになっている。現金化したりなんてことは出来ないから、ポイントを貯めても得は無いぞ。振り込まれた後、ポイントをどう使おうがお前たちの自由だ。好きに使ってくれ。仮にポイントを使う必要が無いと思った者は誰かに譲歩しても構わない。だが、無理やりカツアゲするような真似だけはするなよ?学校はいじめ問題にだけは敏感だからな。」

 

 

質問があるものが居るか見渡し居ないようなので去っていった。

 

先生の言い方にも問題があるな。

 

そう考えていると声が聞こえてくる。

 

 

「ねぇねぇ、帰りに色んなお店見て行かない?買い物しようよ」

 

「うんっ。これだけあれば、何でも買えるし。私この学校に入れて良かった〜」

 

 

そういえば毎月10万ポイント貰えると思ってるんだったか。毎月10万ポイントと言われた訳じゃないのになぜ毎月10万ポイントだと思うのか理解に苦しむな。

 

あ、今思ったけどロールプレイするなら心の中もロールプレイした方が良いな。間違って素が出る可能性もあるし。

 

 

平田「皆、少し話を聞いて貰ってもいいかな?」

 

 

あれは平田ボーイだねえ。自己紹介というやつだろうねえ。

 

 

平田「僕らは今日から同じクラスで過ごすことになる。だから今から自発的に自己紹介を行って、1日も早く皆が友達になれたらと思うんだ。入学式まで時間もあるし、どうかな?」

 

「賛成!!私たち、まだみんなの名前とか、全然分からないし」

 

 

その言葉に続くように多数賛成する。

 

これが同調圧力というものかねえ。怖いねえ。

 

 

平田「僕の名前は平田洋介。中学では普通に洋介って呼ばれることが多かったから、気軽に下の名前で呼んで欲しい。趣味はスポーツ全般だけど、特にサッカーが好きで、この学校でも、サッカーをするつもりなんだ。よろしく」

 

 

かなり好評のようだねえ。

 

 

平田「もし良ければ、端から自己紹介を初めて貰いたいんだけど……いいかな?」

 

 

そうして橋の人は慌てたように自己紹介を始める。

 

 

井の頭「わ、私は、井の頭、こ、こ━━━っ」

 

 

言葉が詰まってしまっているようだねえ。周りは「がんばれ〜」や「慌てなくても大丈夫だよ〜」などの言葉が飛ぶ。

 

私も言葉をかけてあげるかねえ。

 

 

高円寺「慌てる必要はないさ。ゆっくり言いたまえ。何、どんな挨拶だろうとこの私が賞賛しよう」

 

 

本物の高円寺六助であればこんなことは言わないだろうねえ。

 

最後の一文で周りは引くものも出てきている。

 

私の声に少しだけ落ち着きを取り戻したのか、はふーっ、ふーっと小さく呼吸を整えようと試みる。それから暫くして……。

 

 

井の頭「私は、井の頭……心と言います。えと、趣味は裁縫とか、編み物が得意です。よ、よろしくお願いします」

 

 

一言出てからは、すらりと自分の言いたいことを言えたようだった。

 

ホッとしたような、嬉しそうな、恥ずかしそうな仕草を見せて、井の頭は腰を下ろす。

 

それに続くように自己紹介は続く。

 

 

山内「俺は山内春樹。小学生の時は卓球で全国に、中学時代は野球部でエースで背番号は4番だった。けどインターハイで怪我をして今はリハビリ中だ。よろしくう」

 

 

良くそんな自信満々な顔で嘘をつけるねえ。

 

 

櫛田「じゃあ次は私だねっ」

 

 

元気よく立ち上がったのは、中学の問題児、堕天使クシダエルこと櫛田桔梗だ。

 

 

櫛田「私は櫛田桔梗と言います、中学からの友達は1人もこの学校には進学していないので1人ぼっちです。だから早く顔と名前を憶えて、友達になりたいって思ってます」

 

 

そして続けて

 

 

櫛田「私の最初の目標として、ここにいる全員と仲良くなりたいです。皆の自己紹介が終わったら、是非私と連絡先を交換してください」

 

 

これが今後学年トップを争うことになるコミュニケーションの持ち主か。

 

 

櫛田「それから放課後や休日は色んな人と沢山遊んで、沢山思い出を作りたいので、どんどん誘ってください。ちょっと長くなりましたが、以上で自己紹介を終わりにしますっ」

 

 

これに裏があるのは怖いねえ。

 

 

平田「じゃあ次━━」

 

須藤「俺らはガキかよ。自己紹介なんて必要ねえよ、やりたい奴だけでやれ」

 

 

ここで『自己紹介は社会人の基本』などと言ったらブーメランだから言わない。

 

 

平田「僕に強制することは出来ない。でも、クラスで仲良くしていこうとすることは悪いことじゃないと思うんだ。不愉快な思いをしたなら謝りたい」

 

 

クラスを引っ張っていきそうな人がそんな事を言って頭を下げたら━━━

 

 

「自己紹介くらいいいじゃない」

 

「そうよそうよ」

 

 

同調圧力+イケメン補正だ。

 

 

須藤「うっせぇ。こっちは別に、仲良しごっこするためにココに入ったんじゃねえよ」

 

平田「悪いのは彼らじゃない。勝手にこの場を設けた僕が悪いんだ」

 

「そんな、平田君は何も悪くないよ。あんな人たちほっといて続けよ?」

 

 

そして続き

 

 

池「俺は池寛治。好きなものは女の子で、嫌いなものはイケメンだ。彼女は随時募集中なんで、よろしくっ!もちろん可愛い子か美人を期待!」

 

「すごーい。池くんカッコイー」

 

 

棒読みで女子が言った。

 

 

池「マジマジ?や、俺も自分で悪くないとは思ってんだけどさ。へへっ」

 

 

間に受けているようだねえ。哀れだねえ。

 

そうして少し調子に乗ったりしていた。

 

それから次にこの私の出番が来たようだ。

 

 

長めの前髪を手鏡で確認しながらクシを使い無駄に整えている。

 

演出は整った。さあ平田ボーイ!私に声をかけたまえ!

 

 

平田「あの、自己紹介をお願いできるかな───?」

 

高円寺「フッ。いいだろう」

 

 

どことなくふてぶてしく答え、立ち上がると思いきや机の上に両足を乗せ、その体勢で自己紹介を始める。

 

 

高円寺「私の名前は高円寺六助。高円寺コンツェルンの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負って立つ人間となる男だ。以後お見知りおきを、小さなレディーたち」

 

 

ただの変人を見るような目で見られている。

 

そして続けて

 

 

高円寺「それから私が不愉快と感じる行為を行った者には、容赦なく制裁を加えていくことになるだろう。その点には十分配慮したまえ」

 

平田「えぇっと、高円寺くん。不愉快と感じる行為、って?」

 

 

中学のトラウマを思い出したのか平田が聞き返す。

 

 

高円寺「言葉通りの意味だよ。しかし例を1つ出すなら━━私は醜いものが嫌いだ。そのようなものを目にしたら、果たしてどうなってしまうやら」

 

 

ファサッと長い前髪をかき上げる。

 

 

平田「あ、ありがとう。気をつけるようにするよ」

 

 

そして自己紹介は続いていった。

 

原作主人公は原作通り自己紹介に失敗し、フォローされて少し嬉しそうにしていた。

どうする?

  • 同学年のみハーレム
  • 年上のみハーレム
  • 年上年下関係なくハーレム
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