「貴女、一体何者なの?」
アンセスっと名乗った少女に紫は得体の知れない何かを感じていた。逆らってはいけない、抗ってはいけない者が目の前にいる。そう錯覚してしまう程にその少女から感じていた
「そう警戒しなくてもいいじゃない?こっちは話し合いに来ただけだから」
「話し合い?」
少女は見惚れるほどの笑みを見せて
「そう。あなた達が手を焼いている龍に関してね。それとそれぞれの代表者も集めてくれないかしら?」
こうして守谷神社に再び集まった代表者達だが、その場は重い空気が支配していた。
「さて、話し合う前に軽く自己紹介を。私はアンセス。以後お見知り置きを」
彼女から放たれる威圧が場を支配する中、声を上げる者が一人
「あんたの名前なんかどうでもいいの!それよりあの龍の事を早く教えて!」
そう霊夢である。
「まぁ、でも威勢がいい子は好きよ?」
そんな霊夢を見てアンセスは笑みを浮かべる
「それじゃあ、まずは情報提供でもしましょうか?あの名前は嵐龍アマツマガツチ、嵐の名を冠するあなた達妖怪でもなく神でもない、動物と同じ生き物よ」
「生き物って、あんな能力を持っておいてか!」
まるで信じられないといった表現の魔理沙。周りも同じ表情をしている
「まぁあなた達の常識じゃあんな能力持ってたらそう思ってもしょうがないかしら?それでここからが本題」
アンセスの顔から笑みが消える。
「あなた達にはアマツと親しくしてほしいの?簡単に言えば友達になって欲しいのよ」
「友達ってあんなのと友好関係を築けって言うの?」
何を言ってるんだと言う表情をしているレミリア。
「あの子は頭がいいの。それに常に嵐を纏ってる訳じゃないわ、能力の制御も出来てるの。それに能力のせいで苦しい思いをする事をあなたは知ってるんではなくて?」
アンセスの言う事にレミリアは目を逸らす
「それじゃ今からアマツのところに行きましょうか?」
「場所が分かるの?」
「当たり前でしょ?あいつの事なら手に取るように分かるし」
こうして2回目の会議は解散となり、紫と霊夢、アンセスの三人はアマツの元に向かう
「って事だから上手くやりなさい」
(いやなんでそんなことになってるんだよ?)
「あら、じゃあこのまま色んな奴から襲われたいのかしら?」
目の前では龍が少女に頭を下げると言う光景を見せられる霊夢と紫
「なんだか色々イメージが崩れたわ」
「えぇ、私も同じよ」
珍しく二人の意見が合う
「でもここ」
「大方、そこにいた天狗と戦ったみたいね。まぁ戦いと言うより蹂躙かしらね?」
そこにいた天狗は紫が永遠亭に送りつけている
「それじゃ私は帰るわ。上手く付き合っていきなさいよ?」
アンセスはそう言い残し消える
(と…取り敢えずよろしくお願いします)
「ええ、よろしく」
幻想郷に起こった嵐は止んだ、これからどうなって行くかはまだ分からない
???side
まるで地獄だった。数十万いた兵士が壊滅しもはや死体も形を残さず溶けてしまった。
「何故だ…?月の技術でも歯が立たないものがあってたまるか!」
唯一生き残っていたものが嘆く。しかしその者の耳に死を知らせる声が聞こえる
「あ…あぁぁぁぁ」
最後に見たのは片角が異様に伸びた紅い龍だった。
「やりすぎよ、ラース」
(アンセスか。ふん、俺の機嫌が悪かった。それだけだ)
「貴方いつも機嫌悪いじゃない?まぁあんまり暴れすぎないようにね」
アンセスが消え、紅い龍も飛び去る。今までそこにあった死体は跡形もなく溶けて消えていた
とりあえず一区切りですね。最後に出てきたのはなんだろうなぁw
それでは次回!