「あら、あの姿になったのね」
廃城の一角にアンセスとボレアスの二人がいた。二人のが見ていたのは天狗の集団を蹂躙したアマツだった。アンセスの呟いた言葉にボレアスは疑問に思い問いかける。
「想定外か?」
それを聞いたアンセスは微笑みながら「いいえ」と答える。まるで自分の想定内であると、そう思える表情を浮かべるアンセスを見てボレアスは「そうか」といい視線をアマツに戻した。そこに新たに二人の男が近づいてくる。一人はボレアスに似ているがまるで雰囲気が違った。怒りを表すように紅衣を身にまとい、頭から生えてる角は片方が異様に長く生えていた。名をラースと呼ばれる男である
「おっ、アンセスが気に入ってる奴カ」
そう言ったもう一人の男。ボレアスやラースに比べ背は低いが纏う雰囲気はここにいる三人に及ぶ。ラースと同じように頭から天を貫くような鋭い角が2本生え、纏う衣服には逆鱗のように逆立つ鱗が装飾品のように付けられている。ここにいる三人からはエスカと呼ばれている
「あら、ラースにエスカじゃない?どうしたの」
アンセスが、ラースとエスカに問い掛ける。その問いにラースは不機嫌になりながらも、答えた
「暇だ。何か暇つぶしになるようなものを寄越せ」
そう答えたラースにアンセスは空間をなぞる動作をする。するとなぞった空間が裂け人一人が通れる隙間ができる。ラースは呆れた顔をするアンセスに目もくれず裂けた空間に入って行く。
「全くいつもラースには困っちゃうわね」
と言いつつラースの要望を聞くアンセスもアンセスであると言う顔をしているエスカ。そして何かを思い出したようにアンセスやボレアスにここには居ないもう一人の男のことを聞く
「そういえばミラはどうしタ?予定より帰ってくるの遅くないカ?」
ミラと呼ばれた男。その男がまだ帰って来てないことをアンセスに問うエスカ。するとミラから事情を聞いていたボレアスが答えた
「アイツならもう少し調査が長引くとの事だ。まぁ急ぐような事ではない」
そうエスカに伝えると自身もアンセスがやったように空間をなぞり、裂け目を作る。
「どこに行くんダ?ボレアス」
エスカがボレアスに問い掛ける。すると懐から一冊の本を取り出して、「本を借り着いてな。それを返しに行くだけだ」といい残し、空間の中へ消えていった。
「んじゃぁ、俺は近くにいるからなんかあったら知らせろヨ」
とアンセスに伝え部屋を後にするエスカ。部屋の扉が閉められるのを確認したアンセスは目線をアマツに戻す
「さぁ、その姿を制御してみなさい?私の可愛い」
その後の言葉は廃城に響く事なく闇に溶けていった
ちょっと書き方変えてみたんですがどうですかね?意見とかありましたら教えてください!それでは次回で!