嵐龍(元人間)の幻想入り   作:苺豆大福

18 / 30
投稿遅れてすいません!それではどうぞ!


第十八話

 妖怪の山では天狗の集会が行われていた。内容は昨夜から行方不明になっていた大天狗達が無惨な姿になり発見された事と彼の部屋からかの嵐龍に関する情報書が出て来たため、その情報を提示するかの話し合いである

 

「アイツだ!アイツがみんなを殺したに決まってる!」

 

 声を荒げ叫ぶ天狗。嵐龍の調査に赴き満身創痍になった三人のうちの一人である。彼がそう思うのも無理はなく、殺された天狗の中に調査の時一緒だった二人がいたからだ。

 現状、天狗達は二つの派閥に分かれている。一刻も早く嵐龍を打ち取り天狗の地位をあげようとする討伐派、下手に刺激をせずに監視を継続し、敵対を避けようとする穏健派の二つだ。

 

「だが今回の騒動を起こした者は討伐派の一人、己の力を過信しあの龍に敗れた。自業自得ではないか?」

 

「ではこのまま指をくわえていろと言うのか!これでは天狗の威厳がなくなるぞ!」

 

 穏健派の天狗が言い放った言葉で討伐派の者達は更に声を荒げる。このままでは話し合いにならず平行線のままだ。

 

「静かに」

 

 たった一言、だがその場を黙らせるのには十分だった。あれだけ騒いでいた天狗達が黙り込み上座に座っている天狗、天魔に視線を集める。

 

「好き勝手に話しよって、一向に進まぬわ。先に件の龍に関する報告書を公開するか否か決めてしまおう。誰か反対か意見があるものは名乗りあげよ」

 

 話すだけだがそれだけでも下っ端の天狗は冷や汗をかく。情報の公開には誰も反対しておらず言葉を発さない。「うむ。では次だ」、次の議題は討伐派の天狗達には耳を疑うものだった。

 

  今後一切、嵐龍をこちらから攻撃をせず監視を継続する事

 

「な…何故ですか?天魔様!」

 

 堪らず討伐派の天狗達は天馬を問い詰める。だがその問い詰めに対して彼女は底冷えする様な声で返した。

 

「ならお前らが勝てると?あの龍に、生物の形をした自然にお前らが勝てるとでも?」

 

 誰もがその問いに答えられなかった。そう、二度も敗北をした相手ましては自分たちが操る風が最も簡単にかき消す嵐を生み出す龍に、討伐派が総力を上げても勝てると言えるだろうか?

 

 勝てる訳がなかった、いや勝てないのだ。あの力の前では自分達など簡単に捻り潰される。あの大天狗でさえあの嵐には敵わなかった、その現実がある限り勝てない。

 

「…仇撃ちなど考えん事だ」

 

 その後集会は終わり、情報の伝達は文が伝える事になった。

 

「ふーんそんな事が」

 

 場所は変わり博麗神社。縁側では霊夢がお茶を飲み文の話を聞いていた。だが霊夢は関心がないように煎餅を食べてはお茶を啜る。

 

「ふーんって、少しは関心を持ってくださいよ」

 

 と文は霊夢に苦言を言うが「そんなの知らないわよ」と返される。

 

「そもそも今回は先にあんたらがアマツに喧嘩を売ったんでしょ?なら殺されても文句言えないんじゃない」

 

 ごもっともな言葉に文は何も言い返せない。それもそうである、戦いを挑み殺される今は弾幕ごっこが主流になり安全になったとはいえ昔はそれが当たり前。殺し殺され、それが自然だった

 

「そんであんたはアイツの事どう思ってんの?」

 

「私は…」

 

 確かにアマツは友人の様な関係だった。だが今回の一件では、天狗に非がある。警告はしていたがアマツに合わせる顔がなかった。

 

「あんたが友人だと思っているなら謝りに行けばいいんじゃない?アイツなら許してくれると思うし」

 

 「まー私はアイツの事許してないけど」っと付け加える霊夢。なんとも強情だなと文は思った

 

「それじゃ謝りに行きますかね」

 

 立ち上がり空を飛んでいく文。「場所わかるの?」と聞く霊夢に

 

「舐めないでください?私は幻想郷一のブン屋ですよ!どこにいるかなんてすぐに突き止めて見せますとも!」

 

 そう返し文は飛び去っていった

 

 「掃除大変だわ」

 




試しにアンケート取ってみます!

読みやすい?

  • 読みやすい!
  • 読みにくい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。