嵐の龍に敗れて永遠亭に運ばれて三日がたった。
「ちょっと霊夢さん!まだ安静にしてないと!傷が癒えてないんですから!」
「うっさい!早くあの龍を!いつぅ」
「霊夢大人しくしてろよ?傷が開いても知らないぞー」
霊夢と魔理沙が目を覚まし自分の敗北を返上しようと鈴仙の静止を振り払おうとする霊夢。それとは対照的に布団に座り自分のマジックアイテムを弄っていた
「あんたは何でそんなに冷静なのよ?」
「冷静も何も怪我したら治すまで極力動かない。それ常識だぜ?」
「あんたからその言葉が聞かされるとは思わなかったわ」
「それに悔しいと思ってるのはお前だけじゃないぜ?」
「…そう」
渋々といった様子で布団に入る霊夢。その様子をスキマから見ているものが一人
「まだ見つからないのかしら?あの龍は?」
「はい。天狗が総力を上げて捜索をしてるみたいですが…まだ」
「そう。分かったわ下がっていいわよ」
紫の問いに答えたのが紫の式神八雲藍である
「さてどうしたものかしら?」
「困っているみたいね?八雲紫さん?」
「誰!ここには私が招いた者以外入れないはずよ!」
紫のスキマに入り込んだ者、その者は
「お初にお目に掛かるわ?私はアンセス。アンセスロード。以後お見知り置きを」
龍牙side
ここ数日困った事がある。それは
「遊んでー」 「遊んでー」 「遊んでよー」
この妖精達である。なんでもこいしちゃんが言うには「アマツの力に惹かれて集まってきてるんだよ!」とか言ってたっけ?しかし本当に多くなったな?
昨日は数匹だったのに今日は五十匹ぐらい居るんじゃないか?でもこいしちゃん遅いな。いつもならこの時間には来てるのに。
「大変だよアマツさん〜こいしちゃんが〜」
何こいしちゃんがどうしたんだ?
「こいしちゃんが天狗に襲われてるんだよ〜」
なんだって!
こいしside
「早く行かないと!アマツ喜んでくれるかな?」
私の二人目の友達になってくれたアマツ、最近幻想郷に来た龍なんだけど本当に不思議な龍なんだよ?
妖力もないし神様ぽいのに神力も無いの!変わってるよね?生き物なら納得だけど食べ物も食べてないし本当何なんだろう?
「アマツ食べてくれるかな?」
アマツの為に朝早く起きて作ったお弁当。アマツが食べなくても周りの妖精さんが勝手に食べるから無駄じゃないしね!
「たく何で俺たちがこんな任務をしなきゃならん」
「ほんとだよ。たく博麗の巫女もあの魔女もたかが知れたなぁ」
「大天狗様は一体何を考えて居るんだよたく!」
天狗さんだ。なんでこんな所に居るんだろう?
(巻き込まれても面倒だし早く行かないと)パキッ「うわっ」
「誰だ!そこにいるのは!」
見つかちゃった!
「お前地底の覚妖怪じゃいか?何を持っている!」
「ちょっと返して!」
それはアマツの為のお弁当!
「何だ?ただの弁当じゃないか?嫌われ者のお前と一緒に弁当なんか食べるやつなんかいねぇよ」
そう言うと奪った弁当を地面に叩きつける天狗
「ひ…酷いよ…」
「なんだ泣いてるのか?事実を言ったまでだぞ?」
「そうだ。それの何処か悪い?」
そう言い笑う天狗たち。
すると何処からか風が吹く。それに合わせるように急に雨が降り始める
「なんだ?さっきまで晴れていたのに雨だと?」
「お…おい」
「なんなんだ!こいつは!」
「アマツ!
まるで龍の怒りを表すように雨が強くなり雷も降り注ぐ。
そして純白だったヒレはそれとは反対の漆黒に染まっていた
フゥォォォォォォォォォォ
全てを奪いさる嵐が哀れな天狗に襲いかかる
さぁこれからどうなる哀れな天狗?それではまた次回