イリヤが暴走した、俺が管理していたあの野郎のカードを使用し、アサシン。
ハサンを殲滅したらしい。
だが、そもそもだ。アーチャーのカードは俺が持ってた筈なのに何故という理由がある。
「……つまりか、偶然俺の家に上がった時〘偶然〙現界したはずのアーチャーのクラスカードをイリヤが〘偶然〙確保し戦闘をしていたと?」
「はい…私としましてもイリヤさんが何時手にしたか判らないんですので……あの…どうか……命だけは」
「…その意味のない性格を破壊し、ただの礼装にすれば」
「サファイアちゃん!!!助けてぇ!!!!」
「衛宮君!落ち着いて!!ルヴィア!手伝いさないよ!!」
「いえ、元はと言えば遠坂凛。貴女がカレイドステッキを件の少女に渡したのが原因ですわ!無様にやられなさい!」
「この!こんな時まで……」
「いやぁ……しかし、以外でしたね。イリヤ様には興味無いのかと」
「………」
ルビーにそう言われ、黒鍵を下ろす。
今更ながらイリヤを衛宮士郎に任せていた俺の責任でもある。
嫌…それ以上に俺とセイバーがその時ついていれば問題はなかったのだ。
件の日、俺は何故か体調不良を起こしていた。
理由は判らない、呪いか…それ以外か。
セイバーに看護して貰っていたが、その日だけは動くこともままならなかった。
そうだ、セイバーをイリヤと美遊につけておけば良かったのだと起こってからわかる。
これも所詮私刑、八つ当たりだ。
「……クラスカードは後何枚だって…聞くまでもないか」
「……良いの?妹でしょ」
「どうせ血の繋がりはない、だか……遠坂、ルビー、イリヤを頼むぞ。Mrs.作戦会議だ、美遊、行くぞ。Mrs.はお手を拝借」
「よろしくお願いしますわ、Mr.そして美遊、ここからは貴女一人になります。屋敷に戻りますわよ」
俺達はエーデルフェルト邸に戻る。イリヤとはすれ違うことはなかったが、問題ないだろう。
「シロウ、話はすんだのか」
「セイバー、勿論だ」
霊体化していたのか、セイバーがエーデルフェルト邸につくなり現れた。
「残る英霊は一人、バーサーカーか」
「はい、Mr.の言う通りです」
今まで現れたのは第5次のサーヴァント。
つまり、残るサーヴァントは奴だけだ。
イリヤのサーヴァントにして、ギリシャの大英雄。殺すなら、俺とセイバーがいればいい。
彼奴に美遊は勝てない、足りないんだ圧倒的に。
キャスターの破戒すべき全ての符でも、ヘラクレスの宝具12の試練は破れない。俺とセイバーならできるが……毎回固くなるからな。
結局、俺が削り切るしかない。
「美遊、少し喉が乾いてさ。紅茶を貰えないか?特別に美味しい奴をさ」
「え…うん!」
美遊の笑顔が眩しい、だからこそ離れてもらう。
「ルヴィア、次の戦闘俺を………」
翌日、美遊の空気が変わっていた。イリヤスフィールと何かあったんだろう。
容易に想像できる。
「さぁ、覚悟はいいわね。ラストバトル始めるわよ」
「…ステッキに見放された戦力外が何を言うか」
「セイバー!何よ!私だって好きでなったわけじゃないわよ!てか、アレはもう二度と」
「遠坂、集中しろ。美遊、サファイア。飛ばせ」
「はい、志戸様」
「うん、」
今俺は負担を度外視して、黒い俺と親父のカードを夢幻召喚している。
二度と黒い俺だけを使うものか!
あれじゃあただの変態だ!
「やっぱりか………バーサーカーだな」
「待ちなさいよ、何この壁!」
「お兄ちゃん!待って……止めて」
「出しませんわ、美遊、遠坂凛。コレはMr.との契約ですので」
俺はルヴィアに頼んだ魔術障壁の展開を。
その為に、とある物を投影し手渡した。
「それはかのジャンヌ・ダルクが使ったと言われる旗だ。悪いな、セイバー、ルヴィア」
「……シロウなりのけじめなのだろう、生きて帰れ、我が鞘」
「……美遊を本当に私の妹にすることはなさらないように。Mr.」
美遊の泣きそうな顔が見える。この顔も見たことがある。でも、奴は…バーサーカーだけは駄目なんだ。アレは………
「大丈夫だ、美遊」
「待って…………駄目…………」
「行くぞヘラクレス!命の貯蔵は満足か?」
「■■■■■■■」
ヘラクレスのナインライブズが振るわれるが、俺はソレを干将莫耶で受け止める。
黒化しているがやはりだ、このバーサーカーはあのバーサーカーと謙遜がない!
「イリヤを失って……喚くなよ!」
干将莫耶が破壊される、直ぐ様俺はゲイ・ボルグを投影する。
「まだだ……今、刺し穿つ死棘の槍!」
俺の投影したゲイ・ボルグがバーサーカーに刺さる。しかし、命を削るまでには行かなかった。
それどころか、俺の肉体がバーサーカーに掴まれ床に打ち付けられる。
「ごぶっ……」
「■■■ッ■■■!!!!」
ナインライブズが俺に何度も振り下ろされる、熾天覆う七つの円環を投影しているが壊されるのは時間の問題だ。
「ちっ…アイツ(アーチャー)はヘラクレスの命を6削ったとかぜってぇ嘘だろ!固有時間制御5倍速」
英霊化していることもあり、5倍にも耐えられる。
張り裂けそうだが、今はなんとかなる。
「殴り続ける!!!」
胸に刺さったままの刺し穿つ死棘の槍にむけ何度も何度も何度もパンチを与える。届かないなら届けるまでだ、貫けないなら貫くまでだ。
「オォォォォォォォ!!!!!」
「■■ッ■■■■■■ッッ!!!!!」
やっとの思いで魂を1削った、反動は全て遠き理想郷でなんとかしているが、眼の前では元気に
「……まじかよ、治ったばっかで怒り心ドッ?!」
屋上から壁を抜け5階ほど突き抜けた。
バーサーカーに投げられたか、それともか。
「あぁっ……クソ………」
以外にボロボロだと思ったが、血を吐いただけで済んでいる。
「投影開始、『無毀なる湖光』」
「なぁ、バーサーカー。俺って本来さ、剣術苦手なんだぜ!」
「■■■ッ!!!!!」
アロンダイトとナインライブズが何度も何度も打ち合う。投影してランクは下がったがそれでもアーチャーのやつよりも投影能力は高い。
てか、俺が黒い俺を使うのはアーチャーよりも来い戦闘経験にある。投影なら俺が彼奴等よりも精度は上だ。あと、彼奴だけだ。
固有結界を起源弾の代わりにするなんてやつ。
「ったく、甘いよな。」
バーサーカーの目の前で固有時間制御を発動しようと
「お兄ちゃん!」
「なっ!ルヴィア!何をして……はぁ?〘我が神はここにありて〙が折れてる?!何やった」
「知らないわよ!私が触ったら急に壊れたのよ!!!」
「遠坂家が壊すのは家電だけじゃないのかよ!」
美遊の急な参戦に驚きが隠せ無い、それにセイバーは
「約束された勝利の剣!!!」
「……何だよ、お前等は」
「死にそうだったのでな、鞘が無ければな剣は剥き身だ。死なせるものか」
「お兄ちゃんハ私が守る……だから……」
「すみませんわ、Mr.しかし、コレは私の任務でもあります。旗が折れた以上、構いませんわね?」
「衛宮君、背負いすぎって言わなかったかしら」
「ふっ…そうだったか、いや……だな。美遊、セイバー、遠坂、ルヴィア」
「美遊、これを使え」
「セイバーさん?」
「私のクラスカードらしい、ふむ……何だシロウ」
セイバーの髪がブロンドからシルバーに。
でも違う。シルバーだがうっすらとだが金色に。
そして、青かった装束は漆黒に染まり……
「セイバー……綺麗だ」
「……ここで話すことか、馬鹿者」
「……サファイア、殺ろう」
「美遊様?!」
「行くぞ」
俺は勝利すべき黄金の剣を投影した。まだ、固有結界は見せられない。
「勝利すべき黄金の剣!」
あぁ、問題ない。
勝てる、それならば
どれ程良かっただろうな。