アサシンとアーチャーの力を使うエミヤ   作:影後

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夏休みが始まる、それはかつての約束を果たすための休日と最後の戦いの始まりだった。
衛宮志戸はセイバーと共に新たな力を得るために動く。


海と新たなカードと

夏休みが始まった。

それは子供に取って素晴らしい時間の始まりだ。

美遊との約束もある俺はまず、皆で海に行くことになった。そう、皆でだ。

 

「何故、親父達まで居るのかねぇ………魔術師殺しはおやすみかい?」

 

「なんだい、志戸。殺気立って」

 

「……シド、子供が見ているぞ」

 

飄々とする衛宮切嗣とその隣で腕を組んでいる母さん。

 

「そうだぞ、志戸!2ヶ月どっか行って帰ってきたら別人レベル!私も驚くぞこらぁ!」

 

「藤ねぇは静かにしてくれよ!」

 

そう、皆だ。

 

「シド、新鮮」「リズ、おやめなさい」

 

「志戸の奴、反抗期か?」

 

「衛宮、よせ。志戸が激しい剣幕で此方を見ている」

 

もうやだよ、金だけ出してバックレたかったか。

取り敢えず、海につくまでにイリヤ、クロエ、美遊の同級生が車に轢かれる事件が起きた。

ついうっかり、指を鳴らしてしまったが運転手は土下座して謝ってきた。

 

「………失せろ、ゴミが」

 

「ヒィ………」

 

何故か有り金全部置いていった為、轢かれた子供に渡しておいた。

 

「……イリヤのお兄ちゃん、怖いね」

 

「うん、優しいんだよ。優しいんだよ、本当なら」

 

そこからは泳いだりした。と言っても、遊ぶのは子供組で基本的に俺達は何もしない。

 

「……志戸、その髪は」

 

「親父か、投影魔術の使い過ぎさ。流石に影の国で生き残るのに無理したからな」

 

「セイバーから聞いていたが……よく死なずに」

 

「……このまま時間があればゲイボルク貰えたかもな。でも、スカサハ仕込のルーン魔術ならできるぜ?」

 

俺はそばに座る親父に笑う、考えたら俺はこっちに来てからマトモに親父と話たことはなかったな。

 

「志戸、君は」 

 

「……親父が言った言葉だ。生きていてくれてありがとう」

 

あの災害を引き起こした、親父だからこそ出た言葉だ。

 

「……イリヤの為にボロボロの身体で何度も、何度も、アインツベルンに向かって、その度に寿命を擦り減らして………俺はアンタを救えなかった。正義の味方にはならない、でも悪の敵になっちまった。結局、呪いを受け継いじまった」

 

「………士郎、悩んで良いんだ。僕は………君の世界の僕はアイリも犠牲にして、結局、できなかった。士郎、君に受け継がせてしまった」

 

親父の言葉で涙が出てきてしまう、聞きたくない。

 

「……固有結界の話を聞いた。アレは」

 

「そうさ……俺が殺し続けた奴等の死体だ!根源と繋がってから色々と変わったがな……本来は俺が俺が自分の罪を忘れない為だった。でも……もう駄目だ、殺すことに慣れちまった。俺は」

 

「………そうか、でも、イリヤ、クロエ、それに皆を士郎、君は殺せるかい」 

 

 

家族を、大切なものを、俺は……

 

「もう、タイガ!シロウも何か言ってよ!!」

 

「イリヤちゃん!だからこっちに……士郎!」

 

「士郎、お腹が空きました」

 

「衛宮くん、ちょっと」

 

「先輩、お話が……」

 

「忠犬、来なさい」

 

思い出す懐かしい記憶、

 

「……殺せる………訳ない」

 

そうだ、殺せない。家族だ……家族なのに

 

「なら、壊れてないさ。士郎、昔の僕は妻も、娘も、全てを犠牲にするつもりだったんだ。君の方が、よっぽど人間さ」

 

それ以上、言葉が出なかった。

何も話せなかった。

 

「行こうか、志戸。もうすぐ昼食だ」

 

いつの間にか志戸に戻っていた。

 

「あぁ……親父」

 

距離は……俺の中で少しずつ、近づいてる。

そう、思いたい。そして、海の家についたのだが

 

「誕生日会?そうか……イリヤ、クロエ、美遊は今日が誕生日だったか」

 

「うん、お兄ちゃん」「……うん」

 

俺の方に来た二人の頭を撫でる、そうか……美遊は今まで。そして、クロエはイリヤの中から。

 

「……ごめんな、気付けなくて」

 

「いや…お兄ちゃん?!」

 

「………美遊も、本当ならもっと速く………」

 

「……ううん、良いの」

 

俺達の関係を知らないメンバーが俺に声をかけてくる。だが…言えない。親父たちはクロエの事は理解しているが、美遊の事は無理だろう。

 

「……誕生日会ならプレゼントを持ってきていない俺は馬鹿だな」

 

「衛宮、志戸に伝えなかったのか?」

 

「いや、セラ達が伝えるかと」

 

「……士郎、志戸は家に一切居ないのですから伝えるのはほぼ不可能です」

 

「……確かに」

 

「3人には必ず埋め合わせをする、必ずだ」

 

「志戸お兄ちゃん、怖いよ?」 

 

「お兄ちゃん、うん!」

 

「………」

 

美遊は微笑むだけだ、そうか……美遊は知っていたんだな。俺が死にかけた事も。あれからほぼ毎日がアルトリアとカレンによる観察の日々だったと。

 

「………」

 

何故か美遊の視線が冷たくなっていく。

 

「グハッ!」

 

俺は飛んできた何かにぶつかって吹き飛ばされた。待てよ……金周りは良いよな?

黄金律多分ある……

もしかして、俺はランサーの同類(幸運E)か?

 

「……志戸?!!!!」

 

俺を吹き飛ばした何かが飛んできた方向に向かった。そこには

 

「……何をしている、Mrs.……遠坂凛、それに」

 

「アイスキャンディーは……む?」

 

―――――

 

私、イリヤスフィールの前で新たな戦いが始まろうとしている。

 

「バゼット……時計塔に戻ったのではなかったか?」

 

「……コトミネ…二人も、奇遇ですね。この様な場所で」

 

「…バゼット!」

 

「というか、その格好なんですのシェロ!あmと……Mr.のその身体は」

 

うん、忘れてたけど志戸お兄ちゃんの胴体には大きな傷跡があるし、背中も切り傷だらけだし、……なんで……あの水着なの?

あからさまに色んな人に警戒されてるよ?!

 

「……」

 

志戸お兄ちゃんの気配が変わった。

まさか………ここで戦う

嫌なんというか、凛さんと、ルヴィアさんのせいで変な方向に行ってる。あと、シェロってお兄ちゃんのことなの?

 

「金ドリルとツインテール!!!」

 

ナナキが何か言い出した、お姉さんの恋路の邪魔したとか

 

「……」

 

一成さんやお兄ちゃんも二人を叱ってるし、ただ志戸お兄ちゃんが何か言おうとしてるし。

 

「……そうか。ナナミの妹か、なら後で伝えろ。ラブレターを間違えるな、俺は弓道部じゃない」

 

「………あの、それはお姉ちゃんに伝えろと?」

 

「俺が正面切って言ってもいいが……彼奴、泣くぞ」

 

そこから変にヒートアップしていった。

志戸お兄ちゃんは何も話さないし、私は巻き込まれるし………

 

 

そこからの記憶か何もない。

 

志戸お兄ちゃんが激しい剣幕をしていたのは判る。あと、ルビーが3日ほど壊れた。

 

 

 

 

――――

 

巫山戯た海の日から数日、再建したエーデルフェルト邸に俺とアルトリアは居た。

 

「………あの、Mr.これは?」

 

「何だ、再建祝の宝石だ。足りないか?」

 

「いえ……高純度ですし、媒体にも使える素晴らしい品ですが」

 

「………安心しろ、元では化け物と外道魔術師と要人暗殺だ」

 

「衛宮君、それ汚いお金って言ってるわよね?」

 

「違う、ロンダリングはしてあるぞ」

 

「何も言いませんわ」

 

何故か俺が宝石の山を渡した瞬間場が凍った。

やはり、別の品が良かったか。

簡単なケーキ等で終わらせれば……こんな反応はされずに済んだのか?

兎に角、メイド服を来た遠坂の主導で話が進む。

 

「バゼットが同行するのか………殺すか?」

 

「シロウ、落ち着け。3人だけでなくルヴィアと凛まで怯えている」

 

「……兎に角よ、8枚目のカード」

 

「……まて?8枚目だと?」

 

そう、俺はここで8枚目のカードの事を始めて知った。

 

「えぇ……それが」

 

「なら、8枚既にあるだろ」

 

そう、俺の彼奴と親父のカードを別にしても8枚目は既にあるのだ。

(作者すら此時まで忘れていた)

 

「へ?」

 

「バーサーカーのクラスカードなんだが」

 

「あぁ、シロウと共に倒したランスロット卿のカードだな。たしか」

 

「……待ってください、Mr.何時の話ですの?」

 

「バーサーカー戦だな、ランスロットが乱入してきてそのまま倒した。……ふむ、どうやら今回の事とは関係ないな。俺が保管しておこう」

 

「待ちなさい!流石にそれは譲れないわよ!」

 

「……いや、お前達すら知らなかったなら、別にいいだろ。新しいのが8枚目だ、コレは俺が持ってるやつだ。気にするな」

 

「……遠坂凛、それは既にMr.の所持品です。やめましょう」

 

「ちょっとルヴィア」

 

「……雇われ代行者であるMr.に私達は勝てませんわ。それに、今は次のカード。幸い、Mr.は悪用することはありえませんし」

 

「感謝するMrs.貴女からの依頼ならそうだな3回まで相場1割で受けよう」

 

「ありがとうございます、心強いですわ」

 

「あと、士郎と2人切りでのデートも」

 

「感謝しますわ!!!」

 

「なっ!私には」

 

「……フッ」

 

「貴方は………」

 

遠坂の悔しがる顔が笑えてしまう、駄目だ。

激しく愉悦を感じてしまう。

 

「……衛宮くん、貴方は綺礼みたいよ」

 

「……フフッ…言峰とは泰山をよく行く友人だ。どうだろう、遠坂凛。ぜひとも夕食を」

 

周りが引いてる、わかるぞ。

最初はそうだった、でもなれると以外に美味いんだ。あの、麻婆。

 

「絶対に嫌よ」

 

会議は終る、俺はアルトリアと共に武家屋敷に戻った。

 

「……まずだアルトリア、これから行うのは割と確率だと思う。何かあれば約束された勝利の剣でぶちのめして」

 

「わかった」

 

「クラスカード……三重夢幻召喚」

 

クラスカードアーチャー

衛宮士郎の成れの果て

クラスカードアサシン

衛宮切嗣の可能性

クラスカードバーサーカー

堕ちた円卓の騎士

 

なんとも酷い面子だが、俺は使う。

見た目が変わる、プレートアーマーが鎧に変わり、赤いストールを巻きながら黒の腰マント。

右腰に無毀なる湖光(アロンダイト)。

左腰にキャリコ。

そして、裏腰に破戒すべき全ての符が鞘に収められている。

 

「……シロウ、大丈夫か?」

 

「魔力の消費が激しいが……根源と繋がった今の俺ならなんとかなる。固有結界を使えばより多く供給される。問題はない」

 

「……シロウ、何を焦っている」

 

焦っている、この俺が?ありえ

 

「奴だからか」

 

「ッ?!」

 

「8枚目、ソレを私達の第5次に当てはめれば自ずと答えは出る。シロウ、お前は一人で終わらせる気だな。だから、ランスロットを」

 

「セイバー!奴なら奴なら殺される!あの子達が!俺しか……」

 

「シロウ!」

 

アルトリアに顔を掴まれた。目をそらすこともできず、アルトリアの金色の瞳を覗く。

 

「俺しかじゃない……私も居る、だから背負い込むな。あの時は私が居なかった。だから、イリヤは殺されていた。私が付いた時、シロウはイリヤを抱いて泣いていた!それが、それがどれだけ私自身辛かったか!」

 

「……」

 

「私を見ろ!シロウ!お前は一人じゃない、私が居る!だから……だから行くな!お前が死んだら……私はどうなる」

 

アルトリアの泣き顔で俺は何も言えなかった。

強い女性だと思っていたのに、いざアルトリアの泣き顔を見たら………

 

「……ごめん」

 

俺はアルトリアと抱き合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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