咲VS赤木   作:かさばる

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こんばんは。かさばるです。
 今までもそうだったのですが、先が分からなくなってから、話を強引に畳んで、そして公開を止めるという事をけっこうしてきました。
 あんまりよろしくない気分でもありますが、とはいえ私自身、なかなか本命の長編とは別にネットに麻雀小説を上げるのは、ハードルが高い事でもありました。
 この数年で多少は成長しているつもりですが、まだ麻雀は難しいです。
 そういうわけで、この小説は消去はしませんので、今あるままで、引き続きお楽しみください。
 またきっと、ほぼ間違いなく、麻雀小説は書くでしょう。
 また、よろしくお願いいたします。


第十一話 執筆都合により最終話

両軍の残りライフ。

 

 清澄軍:189万点

 赤木軍:195.6万点

 

 急遽、清澄軍の本丸、宮永咲が卓に入る事になった。

 

 「まあこんな、必然とか故意とか、私が言うのも変かも知れませんが」

 

 卓に着く前、宮永咲はそんな事を言っていた。その意味、とは。

 

 第二回戦。

 起家:赤木しげる

 南家:井川ひろゆき

 西家:片岡優希

 北家:宮永咲

 

 赤木しげる、配牌。

 {12345689中中北南東}

 

 「チー」

 

 赤木しげる

 {横789}

 

 一見役が無さそうな789の仕掛け。それでも無い訳はないんだから、片岡優希は想像する。この鳴きからあり得るもの。赤木しげるの手の内。まず一通。次に三色。その次あたりが、役牌かチャンタ系。ただし、これらは複合しうる。ドラが{2}である事も考えると、ソーズ。この色が絡んでいただけで、飛躍的に得点は上がってしまう。

 

 8巡目、片岡優希。

 {②②③④④999九九九東中} {東}

 

 一盃口のテンパイ。しかし、待ちは悪い。それに、この手は一手変わりで四暗刻になる。

 

 「リーチ」

 

 {横中}

 

「ロン」

 

 赤木しげる←片岡優希

 {123456中中東東} {中} {横789}

 

 「中ホンイツ、一通ドラ1。満貫」

 

 後ろで見ていた原村和。

 

「今のはダマテン……じゃ、ないんでしょうか……」

 

 竹井久は答える。

 

「いいえ、今のはリーチよ。優希はあれでも良い流れ。東場だものね。赤木さんに切り切れない役牌に苦しんでいたところに、{東}が重なってのテンパイが入った。ならばあそこはリーチ。勝負に行くべき{中}切りのケース。もし重なったのが逆で、{東}が吐き出されていたら、赤木さんの手はダブ東が付いて跳満だった。だからあの{中}は仕方の無い放銃。それに……」

 

 ダマテンというのはあり得ない。そう久は言う。何故か分かるか?和に問う。そして。

 

「一盃口で浮いていた{③}は、生牌だった」

 

 あっ……

 

「宮永さんのカン材……!」

 

「そ。どのみち四暗刻を待っても、その時に吐き出される{③}で咲がカン。そして嶺上でアガリ。流石に咲は赤木さんの高打点には気付いている。だからいくら安くても、味方からでも、そうなってしまったらあがらない訳にいかない」

 

 一本場……!

 

「カン」

 

 {裏77裏}

 

 {裏裏五5裏裏裏}

 

 惜しい。カンドラ乗らず。そして嶺上も無し。咲の暗槓は空振りに終わる。

 

 流局。

 

「ノーテン」

 

「ノーテンです」

 

 全員ノーテン。親が流れて、東二局二本場。

 

 ひろゆきの親番!ここが勝負所!

 

「チー」

 

 井川ひろゆき

 {横③②④}

 

「チー」

 

 {横五六七}

 

「ツモ」

 

 井川ひろゆき

 {6788⑥⑦⑧} {5} {横③②④} {横五六七}

 

「500は2500オール」

 

 三色など全く必要無い。着実に積み棒を取りに行く。

 

 勝負所だったひろゆきの親番。しかしまず一本先制を取られてしまう。

 次こそ!三本場!目指すは流局!それも、親ノーテンでの流局!

 

 四巡目。

 

「リーチ!」

 

 片岡優希、リーチを宣言。

 捨て牌

 {北一二横四}

 

 まず本命は{三}-{六}。そう考えると、この早いリーチに対しては比較的対応がしやすい。

 しかし、その赤木たち、いや、赤木は違ったとしても、特にひろゆきの弛緩していた考えを、咲が、砕く。

 

 打{六}。リーチの一発目に打{六}。

 

 え……?

 

 分からない。攻めている?宮永咲は攻めている?ひろゆきの手牌には{七九九九九}があった。{九}が四枚見えているから、一応スジの{七}は安全度が増している。それに、この形、できればカンはしたくない。ならば、{九}をのちのち一枚外すか、あるいは、暗刻と順子の{七八九九九九}の形にできなくもないが、そんな強引なカン{八}は待ちたくない。

 

 ひろゆき、打{七}。

 

「カン」

 

「えっ?」

 

 宮永咲←井川ひろゆき

 {七横七七七}

 

 {裏裏白白裏裏裏}

 

 片岡優希のリーチを後押しする大明槓。しかしここでも、咲、嶺上開花は成らず。

 

 さすがにこれを受けて、ひろゆきは降りる。そして、流局。すると。

 

「テンパイだじぇ」

 

 片岡優希

 {四五122334789發發}

 

 え……?

 

 アガリを見逃してのフリテン待ち?{三}-{六}……?

 

 ひろゆきは考察した。確かにこの麻雀。味方からの出あがりの意味は薄い。だから思い切ってフリテンリーチ?両面ならどうせ引けると思った?いや、一応、自分だったらそうするかと考えた時、そうならなくもない理由が存在した。まず、この手はリーチドラドラ。{發}が雀頭だからピンフは付かず、出あがりでは5200点。ツモで初めて満貫になる。そういうことか……?

 

 いやいや。

 

「そんなんじゃ、ないじょ。きょーたろー、タコスを持ってきてくれ」

 

 この局の命題は、親のひろゆきをノーテンにして流局する事だったのだ。

 

 よって、次。片岡優希の親番。

 

 点数状況。

 赤木しげる:33500

 井川ひろゆき:31500

 片岡優希:13500

 宮永咲:21500

 

 この状態で優希の親。東三局、四本場。

 

「ロン」

 

 片岡優希←井川ひろゆき

 {①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑨⑨一三} {二}

 

「3900は……15900だじぇ」

 

 そう。目標、標的はここにあったのだ。

 

 咲が入って、清澄軍は確実に強化された。もっとも、その全貌は、未だ明かされず。

 

 実らない嶺上開花。咲のテンパイ前のカン。謎めく麻雀。戦いは続く。

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