東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜 作:文才の無い本の虫
トウマ「どうしたんだ?」
作者「ラブコメが書けない・・・・・」
アカコ「練習しなさい。貴方の無駄な時間はそのためにあるのでしょう?」
作者「辛辣ゥ!!・・・・・ま、今回はあんまりラブコメっていうよりヤンコメ?」
トウマ「おい、お前何やってんだ」
アカコ「此処ではヤンコメはよくあることですよ?」
※トウマ&アカコは旧作からのゲスト
さて、僕が金髪の女性を助けてから少しの時間が経った。
雑炊を平らげた後彼女は元気になり、僕と彼女は様々なことを話した。
彼女の名前のこと、彼女の過ごして来た出来事、ここら辺の地形。
そんな他愛もないことまで。
彼女は諏訪子という名前だそうだ。
神や霊物、妖怪などは偶に産まれた時から名前を持っている時がある。
彼女もそうだったらしい。
彼女は霊物だった為に様々な者に狙われ、動物にさえ嫌われていた様だ。
だから霊物を襲わない道士の僕に話してくれたのだろう。
僕はそれに対し、僕がエディと考えたカバーストーリー(殆ど合ってる)を話した。
旅をしていたこと、とある秘境で『裏側の魔女』に修行を付けてもらったこと、その修行が終わって旅を再開したときに彼女――諏訪子に会ったこと。
そうして話している内に僕は諏訪子と仲良くなった。
諏訪子は「君が初めての友達だよ」と言っていたが僕が友達が一人しか居なくて諏訪子が二人めと言うと「噓だぁ」と言われたりして笑い合った。
諏訪子はどうやらあの警戒しているときの硬い口調より今の少女の様な話し方が素なのだろう。
なあ、■■■。
友達が出来たよ。
出会いっていいものだな。
そうして話していると流石に疲れていたのか諏訪子は寝てしまった。
僕は諏訪子に布団を掛け、彼女が安心して寝れる様に洞窟の周囲に結界を張る。
少し洞窟の外を見るといつの間にか日が昇っていた。
諏訪子を助けたのは朝ぐらいだから結構話し込んでいた様だ。
諏訪子の話を聞いて、僕は彼女はあんまり安心して寝ることが無かった様に思う。
だから■■■、友達の安眠位は守って見せるよ。
それが『少数の為に生きる』ってことだと思うんだ。
「諏訪子、おやすみ。良い夢を」
◇◇◇◇
黒と話しているとふと思った。
――黒が欲しい。
こんなキモチを感じたのは初めてだ。
だから私は考える。
黒を自分のモノにするにはどうすればいいかを。
黒は旅の道士だ。
きっとまた旅に戻るのだろう。
会えなくなるのはやだなあ。
でも二つ良いことがあった。
一つ目は黒と友達に、他人以上に成れたこと。
二つ目は黒が長生きすることがわかったこと。
一つ目もでかいけど、二つ目はもっと重要だ。
黒が長生きするということは気付いたら黒が老衰していたという最悪の場合を避けることができるし、人より長く一緒に居られるかもしれないということだ。
私は霊物だから人の恋愛はわからないが贔屓目なしに黒はモテると思う。
取られたらどうしよう。
モヤモヤする。
いっそ今のうちに住処に連れて行って閉じ込めてしまおうか?
うーん。
でもなあ。
有象無象には嫌われてもいいけど黒だけには嫌われたくないしな。
閉じ込めてもきっと黒なら力尽くで逃げちゃう気がするし。
あーうー。
万策尽きたってやつだね。
取り敢えず住処に招待するのは確定だ。
後は、なるようになれ・・・・・かな?
黒のことを考えているとどんどんぽかぽかとしてくる。
このキモチを離さない様に自身を抱き締めながら眠りについた。
「おやすみ」と聞こえた気がした。
・・・・・黒はやっぱり優しいね。
◇◇◇◇
暫くして起きた諏訪子が「連れて行きたい所がある」と言われたので洞窟を出て、彼女に着いていく。
そうして諏訪子に案内されて着いたのは湖の底にある諏訪子の住処の古ぼけた社。
「黒、序に今日は泊まって行きなよ。それくらいしかお礼が出来ないしね」
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
僕の言葉を聞いてうんうんと頷いた諏訪子は社の奥から「神酒」と書かれた樽と盃を二つ持ってきた。
「それじゃあ、飲もう!・・・・・飲んだこと無いけど」
「・・・・・不安気に言われても僕も無いんだけど?」
「・・・・・ま、まぁ飲んでみないと始まらないよ!」
「うん」
僕は諏訪子から渡された盃を持つ。
諏訪子の盃には僕が、僕の盃には諏訪子が酒を注ぐ。
僕は盃を少し持ち上げて言った。
「諏訪子、乾杯しよう」
「うん、いいね!」
諏訪子も盃を僕の盃と同じ高さに持ち上げる。
「よし・・・・・諏訪子と僕の出会に!」
「黒と私の出会いに!」
「「乾杯!」」
カチンと盃を打ち合わせ、一口。
・・・・・美味い。
何というか酒?(アルコールの塊だろうかこれは?)自体の味はそこまででもない(不味いとも言う)。
むしろ修行終わりにエディが作ってくれたレモン水(珍しい料理の成功例)の方が美味しい気がする。
・・・・・■■■の記憶にあったスピタリスとかいう酒の方がましかも?
でも、諏訪子と飲む初めての酒はとても美味しく感じた。
それから僕と諏訪子はこの「神酒」?という酒をちびちびと飲みながら他愛もない、むしろしょうもない様な話をした。
僕はあんまり酔わなかったが、数時間後の諏訪子はへべれけになっていた。
まぁ、酔っている諏訪子は素直に可愛いと思う。
猫なで声だし、くっついて来るけど。
・・・・・エディ元気かなぁ。
因みにこの「神酒」はこの社に置いてあったものらしい。
・・・・・それ飲んでいいのだろうか?
もう僕と諏訪子で五つ位空けてしまったし今更か。
諏訪子も寝てしまった様なので僕は彼女が寒く無い様に僕の上着を掛ける。
あ、何か僕も眠くなってきた。
「済まん、『梅』、片付け頼む・・・・・」
「御意。・・・・・おやすみなさい、主様」
僕には少し彼女が「しょうがないなぁ」と微笑んだ様に見えた。
◇◇◇◇
「・・・・・」
黒の式神である『梅』は黙々と後片付けをする。
空の樽を端に積み上げ、(主に諏訪子が原因で)散らかった居間を整え、霊術で空気を浄化し、寝返りで開けた諏訪子の服を直す。
後片付けが一段落し、彼女は主の隣に座る。
彼女の視線の先には床ですやすやと眠る主の顔。
「・・・・・」
彼女はふと考える。
床で寝ていては躰を痛めるのではないかと。
それに思い至った彼女は自身の最近使えるようになった【等価交換をする程度の能力】で空の樽二つを敷布団二枚に交換する。
その布団を居間に敷き、諏訪子と自身の主を運ぶ。
運び終わった彼女は主の寝顔を見詰めながら考える。
自身に自我が有れば主様と話せるのにと。
そうすれば今よりも主様の役に立てるのにと。
彼女は未だ疑似人格に教えられた言葉しか喋れ無い。
もうすでに疑似人格は役目を終え消えているのに。
変化は訪れている。
後は彼女が自身の魂に気付くだけ。
彼女の魂の在り方を定めるだけ。
そうすれば彼女は0と1の間に在る『梅』から『唯一無二』に成る。
役目を終えた彼女は霊体化し、自身の主の傍に寄り添い続ける。
変化の時は、あともう少し。
◇◇◇◇
「・・・・・あーあ。やっぱり黒と諏訪子が出逢う運命だけは変えられなかった。何でかな?」
【銀木犀の箱庭】で黒を見守っていた『裏側の魔女』は独りごちる。
彼女は自身と黒の最善のために運命を変え、恋敵を減らして行った。
しかし、何故か《諏訪子が黒に出逢う》《諏訪子が黒に恋をする》という二つの運命だけは変えることが出来なかった。
まるでナニカがその運命を守っているかの様に。
「まぁ、
彼女は諏訪子から同類の匂いを感じ取っていた。
故に彼女は諏訪子を容認する。
黒と離れた後に殺すことは簡単だが、これまで見てきた未来の中で自身を除き諏訪子だけが黒が世界の敵に成っても黒を愛し続けた。
だから彼女はその愛を、自身と同種の愛を肯定する。
「はやくおいで、諏訪子。私の敵で二人目の友達に成れるかもしれない女。神性位は無いと私の前には立てないよ?」
愛しい愛しい黒が答えを見つけるのを待ちながら「まぁ
「そうだ!今度会いに行くときに畑のものを取り寄せられる袋でも作ってあげなきゃ!それに黒の手料理も食べたいしね?」
『八雲 黒』
:酒に強い・・・・・というか蟒蛇。スピタリスモドキを三樽飲んだ。エディのお陰で諏訪子にあんまりドキドキしなかった模様。【識っている程度の能力】の記憶は全部見た為に様々なことを識っている。だが経験した訳では無い。
『諏訪子』
:まだ神ではないため上の名前は無い。結構酒には強いが、スピタリスモドキを樽二つは流石に無理だった模様。若干わざと黒を誘惑してみたのだが黒の防御は堅かった様で半泣き。
『■■■』
:名無し、無銘。名前を失った正義の味方を目指した男。紛い物にすら成れなかった紛い物。彼は人間のふりをしたロボットではなく、『人の善性』を信じた愚かな人間だった。
『エディ・オスマンサス』
:黒の女耐性は私が育てた!って覗きながら思っている。黒が悶えていたのも見ていた。その時の顔は(嗜虐的な)とても良い笑顔だったという。
『梅』
:術と核が変質し魂に成った。心を持ち、自身で考える。もう既に彼女は変わり始めている。
バッドエンド見たいですか?
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見たい!!(旧作の様にEX√として書く)
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見たくない!!(旧作に載せるかも?)
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メリーバッドエンド!!(諏訪子ルート)
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ラブラブ天驚拳!!(超ハッピーエンド)
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個別!!(コメント下さい。書きます)