東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜   作:文才の無い本の虫

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作者「松&竹の出番は無いと言ったな・・・・・あれは勘違いだった!」


悲報
ゆかりん、意味が理解らないほどのれべるあっぷ


12「出会いと別れ」

 

 

さて、【銀木犀の箱庭】に来てから早くも数十年が経った。

もう少しで百年位は経つのではないのだろうか?

 

ここ数十年で変わったことと言えば何個かある。

 

一つ目は紫が意味わからん程に強くなったこと。

・・・・・取り敢えず平行世界から無限の魔力を集めて使うとか意味が理解らないんですが?

エディ曰く魔法使いの奥義なのだとか。

あれ?

紫って妖怪だよね?

あと多重次元屈折現象ってなにそれ?

防御不可とか巫山戯てるの??

・・・・・頑張って相殺して勝ったけどさぁ。

見様見真似で真似するものじゃないわ多重次元屈折現象(アレ)

処理能力の限界超えそう。

 

二つ目はエディのスキンシップが多くなったことだ。

というか距離近くない?

零距離なんですが?

それを見て紫や梅も飛び付いてくるんですが?

・・・・・まぁ嫌では無いけどさ。

 

三つ目は僕の式神である『松』と『竹』についてだ。

 

 

「「主様!」」

 

 

白髪に松の意匠が施された鬼の面と竹の意匠が施された鬼の面を被った少女達が此方に走ってくる。

少女質は全く同じ格好をしており、唯一違うのは被っている仮面の意匠位だ。

 

 

「『千代』、どうしたんだい?」

 

 

僕は彼女達を受け止め、優しく撫でる。

彼女質は全く同じ動作で僕を見上げて言った。

 

 

「「『梅』ねえが御飯が出来たから主様を呼んできてって!」」

 

 

「わかった。じゃあ『千代』達も一緒に行こうか」

 

 

「「はい!主様!」」

 

 

僕は彼女達に挟まれるように手を繋ぎ、【銀木犀の箱庭】の中心にあるエディと僕の――今は僕達の家へと足を向ける。

 

 

「「ごっはん!ごっはん!梅ねえのごっはん!」」

 

 

彼女達は『千代』。

僕が創った式神、『松』と『竹』だったものだ。

エディによると【銀木犀の箱庭】で長い時間と畑の世話という経験を積み重ねたことで付喪神の一種に変質し、意志を持つようになったらしい。

二つで一つというコンセプトで創った式神の付喪神だから意識を共有しているらしく、見た目は小さかった『梅』と似ている。

性格は無邪気な子供ってところだ。

 

『千代』という名前はエディが考えてくれたものだが、鬼の面は『千代』が付喪神として創り出したものらしい。

頭からあまり離すことが出来ないのだとか。

 

因みに素顔は梅とそっくりで無表情。

それが見られたくないから面を外したがらない。

・・・・・最初の頃の梅もそんな感じだったけどなぁ。

 

 

「あら、お父様。御飯の準備は出来てるわ」

 

 

家の外で僕が創った日傘を差していた紫が手を振っている。

 

 

「さて、紫も待っていることだし行こうか」

 

 

「「はい!」」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「エディ、ありがとう」

 

 

「くふっ。お代は貰ってるから大丈夫だよ?」

 

 

・・・・・お代って?

 

彼女はくふふと微笑むだけで何も言わない。

 

僕達は旅支度を整え、家の前に集まっていた。

 

もう【銀木犀の箱庭】に来てから三百年か。

色々なことがあったなぁ。

 

三百年で僕は魔法と霊術を極め、梅は本人曰く完璧な従者になり、紫は大妖怪に成り様々な術を習得した。

 

今日は僕達が旅を再開する日だ。

・・・・・少し長居し過ぎたかな?

 

 

「さて、道を開くよ」

 

 

エディが指を鳴らす。

すると僕達の前に魔法陣が展開され、空間に穴が空いた。

 

見送りはエディと『千代』達。

自由にしていいと言ったのだが彼女達の要望もあり、『千代』達は【銀木犀の箱庭】に住むことになった。

エディ曰く付喪神としての本能だとか。

 

 

「「主様、梅ねえ、紫様、また何時か!!」」

 

 

「うん、『千代』達も元気でね」

 

 

「「はい!」」

 

 

「『千代』、お野菜期待してますよ?」

 

 

「「はい、梅ねえ!『千代』は頑張ります!」」

 

 

「『千代』、またね」

 

 

「「はい、紫様!お元気で!」」

 

 

するとエディが手を叩く。

 

 

「そろそろいいかな?」

 

 

「うん。じゃあエディ、また会いに来るよ」

 

 

「うん、私も逢いに行くね?」

 

 

「では、エディ様。お世話になりました。主様、私は先に行っています。紫、行きましょう」

 

 

「ええ、梅姉さん。エディ姉さん、また何時か」

 

 

梅と紫が一足先に穴を潜る。

『千代』達は畑に戻ったようだ。

・・・・・あれ?

僕嫌われてる?

 

 

「くふっ・・・・・嫌われてないよ、私が頼んだんだ」

 

 

「エディ、さらりと思考を読まないで?!」

 

 

「くふっ」

 

 

彼女は妖しく笑い、僕の首に手を回す。

この前の様に彼女は僕を引き寄せ、自身の唇で僕の口を塞いだ。

 

 

「んっ・・・・・」

 

 

口を塞がれてからどれぐらいが経っただろう?

暫くしてエディの唇が離れる。

 

 

「・・・・・くふっ。行ってらっしゃいのキスだよ?改めてするとキスってこんなに苦しいんだね?」

 

 

「はぁ・・・・・エディ、お返しだよ」

 

 

僕は意趣返しにエディを抱き締め、彼女の額に軽く唇を触れさせる。

 

 

「え、え?」

 

 

「じゃあ、また何時か」

 

 

僕は赤い顔を隠すように急いで混乱する彼女を置いて穴を潜る。

エディは自分からは積極的だけど不意打ちには弱いんだよなぁ。

・・・・・でもこっちだって恥ずかしいんだよ。

 

僕は赤い顔を紫や梅に見られないように能力で適当な仮面を作り、被る。

 

・・・・・何故に二本の角がついた一つ目?。

まぁ悪くは無い。

 

穴を通り抜けた先では梅と紫が待っていた。

 

 

「お父様、あちらの方に人里があるみたいですわ。行きましょう」

 

 

「うん。紫、梅、行こうか」

 

 

「はい、主様」

 

 

僕達は人の国に向けて歩き出した。

さてさて、人はどれぐらい進歩しているのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・気になっていたのだけれど、お父様は何故その変なお面を被っているのかしら?」

 

 

「・・・・・気分」

 

 

「お父様、少し言い訳が苦しいわよ」

 

 

「・・・・・(ああ、なるほど。これはエディ様が何か・・・・・そうですね、口づけでもされて赤くなった御顔を隠すためと言うところですかね?・・・・・口づけ、少しエディ様が羨ましいですね)」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

そうして僕達は旅をした。

 

人里を転々とし前と同じように医者の真似事や妖怪退治をして過ごした。

 

人はそれぞれのまとまりごとに様々な文化が発展しており、とても面白かった。

神を中心にした里、妖怪に支配された里、人の指導者を中心した里、他にも多種多様な里があった。

聞いた話では東の方は神が沢山いるのだとか。

 

中には各地に現れる道士服の一団を神様と崇めるところもあり・・・・・というか僕は神様じゃ無いんだが?

ええい、お面を模倣するなそれを奉るな!!

そのお面は適当に創って気に入ったやつなんだよ!

・・・・・もういい、好きにするといいよ。(ヤケクソ)

っていうか紫は「お父様のお面・・・・・ぷふっ」って笑ってないで助けてくれよ?!

 

結局僕が折れ、新しい神様が誕生したんだとか。

・・・・・『柏手様』って何?

その二本の角が付いた一つ目のお面の何処に柏手要素があったの?

紫に後で聞いたところ僕が手を合わせて霊術を使っていたのが神様に見えたかららしい。

 

え?

何で手を合わせるかって?

柏手を打つことで詠唱の代わりにする『儀式』っていう技術だよ。

エディの指を鳴らして魔法を使うのと同じ原理だよ。

 

最も驚きだったのは妖怪と人間が共生するところがあったことだ。

小さな妖怪が子供を驚かし、追い掛けっこをする。

そんなほかの人里での人妖の争いが嘘のような光景だった。

妖怪を祓う神である『柏手様』の噂が届いていたらしく初めの頃は警戒されたがとても良い場所だった。

 

その里を見てから紫は少し悩む様になった。

・・・・・きっと大妖怪で幼い頃に「人と話してみたい」と言っていた彼女なりに思うことがあるのだろう。

何となく紫の旅立ちがもうすぐ訪れる、そんな予感がした。

 

それからは偶々会った知り合いの鬼と酒を飲んだり(天狗の上司だったが気のいいヤツだった。あと紫はめちゃめちゃ酒に強かった反面梅は酒に弱かった)、行き倒れの老人を助けたり(妖怪の罠だったので黒幕は祓った)、エディが会いに来たり(草原でピクニックを楽しんだ)、医者として出産に立ち会ったり(エディに一通り医学を習っていて良かった)、立ち寄った里にいた神と仲良くなったり(秘神と言って東にいる神たちとは違うらしい)と色々なことがあった。

 

・・・・・諏訪子には会えなかったが。

 

ある日、紫が言った。

 

 

「・・・・・お父様、やりたいことができたの」

 

 

「うん、僕に紫のやりたいことを聞かせてくれるかい?」

 

 

紫は僕に「人と妖怪が共存できる世界を創りたい」と話した。

 

 

「厳しい道だよ?・・・・・紫、やり遂げられるかい?」

 

 

「ええ、やり遂げてみせるわ」

 

 

「そっか。名前は決まっているの?」

 

 

「『幻想郷』、妖怪と人間が共存する秘境。どうかしら?」

 

 

そうして紫は仲間を捜すために旅立って行った。

因みに僕もその『幻想郷』を創るときには呼んで貰うことになっている。

だって面白そうじゃないか?

 

・・・・・紫、頑張れよ。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

――黒に逢いたいなぁ。

 

 

――彼は私のことを覚えているかな?

 

 




『黒』
:霊術と魔法を極めた化物。何故か道士(仙人)の神様『柏手様』として崇められることに。なお崇められる仮面は二本の角が付いた一つ目のお面。「紫、頑張れよ」

『梅』
:黒の式神。自称完璧な従者。完璧な従者は主のことを推測するのも簡単。主様愛してる。『妹達が出来た。『柏手様』の使いとされているとか。「主様主様主様主様!!」

『紫』
:ゆかりんへ成長。ファザコン?意味が理解らないほどつよつよに。『幻想郷』を創るため、仲間探しの旅に出る。「幻想郷の創設者である妖怪の賢者に私はなるっ!!」(メタ)

『エディ』
:自分から行くのは大丈夫だが不意打ちに弱い。黒からのキスに3時間弱立ち尽くしていたとか。ピクニックは楽しかった。紫は応援している。「え?今黒にキスされた?!」

『千代』
:元、黒の式神。現、式神の付喪神。黒を主様と慕う付喪神の双子。実質上梅の妹。「「お野菜のお世話頑張る!」」

『諏訪子』
:「早く会いたい、早く会いたい、早く会いたい!私の黒!私の、私だけの王子様!」っていう気分。「逢いたいなぁ・・・・・」

バッドエンド見たいですか?

  • 見たい!!(旧作の様にEX√として書く)
  • 見たくない!!(旧作に載せるかも?)
  • メリーバッドエンド!!(諏訪子ルート)
  • ラブラブ天驚拳!!(超ハッピーエンド)
  • 個別!!(コメント下さい。書きます)
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