東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜   作:文才の無い本の虫

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諏訪子「先手必勝!黒とのごろごろを邪魔した八坂神奈子は祟って殺る!」

作者「諏訪子と神奈子の能力は相性的に諏訪子が不利な筈だったんだが・・・・・?」

黒「諏訪子頑張れー!!」





作者「スランプ脱出ゥ!!」

アカコ「それ、スランプとは言わないのでは?」


16「諏訪大戦」

 

 

遂にこの日がやってきた。

 

今日、八坂神奈子と諏訪子の一騎討ちが行われる。

 

正直言って僕は諏訪子が負けるとは微塵も思ってはいない。

・・・・・てか僕の血を多く吸う必要ってあった?

 

それほど諏訪子の【坤を創造する程度の能力】は強い。

いや、規格外というべきか。

僕の【虚と実を操る程度の能力】も十分強いとは思うが、諏訪子の能力は坤――大地に属する物なら何でも創造することができる。

鉱物や、地上で産まれた穢れまで。

本来は神が穢れを取り込みすぎると性質が変わってしまうのだが、僕の血が変換器の役割をしている様で、霊術を教えている最中に限定的とはいえ諏訪子は紫のように無限のエネルギーを使うことが出来るようになった。

 

・・・・・僕、諏訪子に勝て無くない?

 

 

「黒、行ってくるよ」

 

 

諏訪子は言う。

 

 

「うん。行ってらっしゃい」

 

 

諏訪子は八坂神奈子が待つ平原へ歩いて行った。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「・・・・・来たか、諏訪の神」

 

 

平原の中心には綱を背負った青髪の女神――八坂神奈子が待ち構えていた。

 

その神に近づいていく金髪の女神――洩矢諏訪子は彼女に向けて言う。

 

 

「初めまして、大和の神。今日は勝たせてもらうよ」

 

 

「ふむ・・・・・そろそろ始めようか」

 

 

そう言い、神奈子は諏訪子に向けて雷を落とした。

 

が、その雷は諏訪子の掲げた掌によって掻き消された。

 

 

「何?!加減してたとはいえ私の雷を掻き消しただと?!」

 

 

神奈子は驚愕に顔を歪める。

 

それを見た諏訪子はニコリと嗤う(・・)と言った。

 

 

「ごめんね、ろくに知らない大和の神。邪魔だからぷちって殺っちゃうね?」

 

 

諏訪子の上に巨大な岩が創造されていく。

 

彼女は掲げていた手を振り下ろした。

 

 

「くっ・・・・・侮っていたか!!」

 

 

神奈子に向けて巨石が落ちて行く。

 

それはまるで巨石による絨毯爆撃の様だ。

 

神奈子は落ちて来る巨石に向けて創造した御柱を飛ばして砕き、回避していく。

 

たとえ神であろうと諏訪子という祟り神の祟りを帯びた巨石に押し潰されれば痛手は免れ無い。

 

 

「うーん。しぶといなぁ・・・・・えいっ」

 

 

諏訪子は可愛らしい掛け声で『大地で採れる最硬の鉱物で出来た槍』を創造し、祟りを纏わせ、黒に習った霊術で隠形を施す。

 

その槍は諏訪子の能力によって操作され、視覚的にも察知されづらいように砂煙の中、低空を凄まじい速度で神奈子に向かって飛んで行く。

 

祟りを帯びた巨石の絨毯爆撃を迎撃し回避することに集中していた神奈子にはその槍を察知することは叶わなかった。

 

 

「がふっ・・・・・これは、槍・・?!」

 

 

槍は神奈子の胸を後ろから貫いた。

 

神はその性質上、躰が破壊されても死ぬことは無い。

 

だが、ダメージは通る。

 

上から祟りを帯びた巨石が降り注ぐ。

胸を後ろから貫かれ混乱した神奈子は、その巨石を防ぐことは叶わなかった。

 

 

「詰みだね」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「主様、終わったようです」

 

 

先程まで鳴り響いていた衝突音や地響きが収まった。

 

僕は平原の中心に向かって飛んで行く。

 

 

「黒〜勝ったよ!」

 

 

僕を呼ぶ諏訪子の声が聞こえた。

 

諏訪子は満面の笑みで此方に手を振っている。

 

僕は彼女の前に降り立ち、労いの声をかける。

 

 

「お疲れ様、諏訪子」

 

 

すると諏訪子は両手を広げて僕を呼んだ。

 

 

「黒、疲れたからお腹減ったよ」

 

 

「はいはい」

 

 

僕は諏訪子に近づく。

 

彼女は僕の道士服の首元を開けさせる。

 

 

「いただきます」

 

 

かぷっ。

 

 

ちゅう、ごくごく。

 

 

・・・・・ごくごく。

 

 

「・・・・・ねぇ、諏訪子。そろそろ貧血になりそうなんだけど?」

 

 

かじかじ・・・・・かぷっ・・・・・ちゅう。

 

 

・・・・・絶対ここまで吸う必要ないよね?

というか後半噛んでるよね?

 

まあ、頑張ったみたいだし良いかな。

 

暫くして諏訪子は口を離した。

 

 

「ぷはぁーご馳走さま。ちょっと昂ぶってて跡付けちゃったよ。ごめんね?」

 

 

「はぁ・・・・・治るからいいんだけどさ。アレ、どうするの?」

 

 

僕は遠くに見える八坂神奈子が下敷きになっているであろう巨石を指して言った。

 

 

「えー。そのままじゃだめかな」

 

 

「だめでしょ・・・・・取り敢えず助け出すか」

 

 

僕は柏手の鬼面を被って巨石に近づく。

 

・・・・・ふむ、八坂神奈子は祟りで動け無いみたいだな。

 

この岩、割るか。

 

僕は巨石に向かって拳を振るう。

 

 

「ていっ」

 

 

「そんな軽く?!結構硬めに創ったんだけど?!」

 

 

びしりと巨石に大きな罅が入っていく。

 

・・・・・ちょっと加減し過ぎたな。

 

このままじゃ八坂神奈子が生き埋めになってしまう。

 

 

「えいっ!」

 

 

僕は罅が入った巨石を蹴り飛ばす。

 

巨石は人が居ない方へ砕けながら飛んで行った。

 

巨石があった場所には大きなへこみが出来ており、その中心には八坂神奈子が横たわっていた。

 

 

「・・・・・柏手、か?」

 

 

「八坂神奈子、動けるか?」

 

 

「・・・・・暫く、動けそうに無い」

 

 

八坂神奈子が呻くように言う。

 

それを見て、僕は『柏手様』としての能力を使う。

 

――『柏手様』とは白と黒の道士服に一つ目の鬼面を被った男神。気紛れに人々を助け、柏手を打つことで病魔を祓う。その柏手の鬼面の一つ目は見えないものを見るとされる。

 

それが『柏手様()』。

 

それ故に私はこの『柏手の鬼面』を被っている間だけ(怨み辛み、祟りや呪い等)見えないものを見ることができる。

 

柏手の鬼面の目で八坂神奈子を見ると黒い祟りが纏わりついているのがわかる。

 

・・・・・うわぁ。

 

この祟りでよく動け無いで済んでるなあ。

 

僕は柏手を打ち、八坂神奈子に纏わりついている祟りを祓う。

 

 

「八坂神奈子、これで動けるか?」

 

 

すると八坂神奈子は立ち上がり、僕に「済まない、助かった」と礼を言った。

 

 

「さて、八坂神奈子。君は諏訪子に負けた」

 

 

「ああ。私の信仰を渡そう」

 

 

いや、それじゃヌルいね。

 

僕達の平穏を崩したんだ。

それ相応の対処をさせてもらおう。

 

 

「諏訪子、このことに関して私に一任してもらってもいいか?」

 

 

「うん。いいよ」

 

 

「ありがとう・・・・・という訳で私が君の一存を決めさせてもらう。敗北した場合のことを事前に決めて置かなかったのは悪手だったな」

 

 

八坂神奈子は清々しい表情で言った。

 

 

「ふっ・・・・・ああも簡単に負けてしまったんだ、完敗さ」

 

 

「潔いな。まぁ殺したりはしない・・・・・死ぬより屈辱的かもしれないが」

 

 

「柏手、私をどうするつもりだ?」

 

 

「うわぁ。く・・・・・柏手、悪いこと考えてる顔してるよ」

 

 

・・・・・僕、仮面を被っているんですが?

 

まぁいい。

 

 

「八坂神奈子、君には諏訪子の下に付いてもらう」

 

 

「むっ」

 

 

柏手()、どういうこと?」

 

 

「ああ、八坂神奈子の信仰を貰い受けて国を大きくしても直ぐには諏訪子に信仰は入らないんだ。だけど諏訪子と一緒に八坂神奈子を新しい神として祀れば八坂神奈子の信仰をそのまま八坂神奈子の上である諏訪子にも行くようになる。しかも万が一の肉か・・・・・戦力も増えるし、お得だろう?」

 

 

「成程!流石柏手()だね。私じゃそんなこと思い付かなかったよ」

 

 

「・・・・・今、肉壁って言おうとしなかったか?」

 

 

「敗者は大人しく従うんだろう?」

 

 

結構僕、怒ってます。

 

 

「そういう訳だ。八坂神奈子(万が一の肉壁)、同じ神社の神としてこれから宜しく」

 

 

神奈子(肉壁)、宜しくね〜」

 

 

「変な単語が聞こえたんだが?!」

 

 

「「気の所為だと思うよ?/思うぞ?」」

 

 

そうして後に諏訪大戦と呼ばれる大和と諏訪の戦いは諏訪子の勝利で幕を閉じた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

とある神社での一幕

 

 

 

 

ー梅の場合

 

 

「私は柏手様の式神である梅と言います。良いですか、新入り(肉壁)。私の手を煩わせるのは構いませんが(教育しますが)、主様の手を煩わせたら貴女に地獄を見せます(を磨り潰して適当に直します)(そして□す)。良いですね?」

 

 

「・・・・・私は敗者だ。大人しく従おう(・・・・・今、肉壁って聴こえたな。しかもこの柏手の式神、洩矢諏訪子よりも強くないか?)」

 

 

「あと、主様に手を出したら滅します」

 

 

「う、うむ(好いてもないのに出せるか?!)」

 

 

 

 

ー美舞の場合

 

 

「こんにちは!私はこの神社の巫女をしている東風谷 美舞と言います。神奈子様、これから宜しくお願いします!」

 

 

「うむ、宜しく頼む(あの式神とは大違いだな。ふむ、伸びしろもある良い巫女を持っているようだな)」

 

 

「はい!先ずは案内しますね!」

 

 

 

 

ー黒の場合

 

 

「どうだい?この神社には慣れそう?」

 

 

「・・・・・先ず、貴様が二つ目なことに驚いている」

 

 

「え?!・・・・・もしかして一つ目だと思ってた?」

 

 

「ああ。そういう神もいるのでな」

 

 

「まじか・・・・・不便じゃ無いのかなあ」

 

 

「・・・・・(それに態度の差異がもはや別神の域だな)」

 

 

 

 

ー諏訪子の場合

 

 

「あー神奈子、それ取ってくれる?」

 

 

「うむ」

 

 

「あ、そうそう。黒の血は私のモノだからね?」

 

 

「私は血を吸ったりはしないのだが?(というか神は血を吸う必要ないだろう?!)」

 

 

「あとエディっていうのに会ったら下手なことはしないほうがいいよ。・・・・・神奈子なら一瞬で死んじゃうかも?」

 

 

「・・・・・(ここは魔窟か?)」

 

 




『黒/柏手様』
白と黒の道士服に一つ目の鬼面を被った男神。気紛れに人々を助け、柏手を打つことで病魔を祓う。その柏手の鬼面の一つ目は見えないものを見るとされる。(半分はとある黒に助けられたおっさんが勝手に考えた設定)という伝承?によって【見える程度の能力】を手に入れた。最近、血を吸われることに慣れた。
「さて、諏訪子の活躍を楽しみにしてる美舞に諏訪子は格好良かったって教えてあげないと」

『諏訪子』
原作よりも強い。もはや別物。初手『祟りメテオ』(仮名)と『祟りの石槍』(仮名)で神奈子を撃破。正直言って相性もクソもない戦法。相性が適応される前にゴリ押し&不意打ち&祟りで勝ったとも言う。神奈子が案外しぶとくて少しGを想像した。神奈子は泣いていい。
「疲れたあとの黒の血は美味しいね!」

『梅』
黒の斜め後ろにずっと居た。万が一があったら神奈子を肉壁として使い潰す気満々。因みに神奈子が「好いてもないのに出せるか!」って言ったら「主様の魅力が理解できないと??(激怒)」となり「うむ・・・・・優良物件?」的なことを言えば「主様の魅力を知るのは私だけで十分です(粛清)」する。どうしろと??
「ふむ・・・・・今はまだ利用価値(肉壁)がある為、処理するのは止めておきましょう」

『神奈子』
地味に常識人枠。原作では交渉が上手いとなっているが、少し調子に乗っていたためやらかした。神社の新しい神様(万が一の肉壁&小間使い)に就任。やったね☆
「・・・・・魔窟かここは?」

『美舞』
神社でお留守番してた。神奈子のことは新しい神様として適度に敬うつもり。肉壁として使おうなど思い付かない。とてもぴゅあ。どうかそのまま育ってくれ。
「諏訪子、格好良いです!」←肉壁の話は知らない

バッドエンド見たいですか?

  • 見たい!!(旧作の様にEX√として書く)
  • 見たくない!!(旧作に載せるかも?)
  • メリーバッドエンド!!(諏訪子ルート)
  • ラブラブ天驚拳!!(超ハッピーエンド)
  • 個別!!(コメント下さい。書きます)
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