東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜 作:文才の無い本の虫
諏訪子「祟っ殺す」
作者「純狐さんやエディが描きたかっただけなんだ・・・・・ガクッ」
諏訪子「うわぁ。勝手に死んだよコイツ・・・・・ん?なになに『30分後に起こして』・・・・・って起こすかぁ!!」
作者「試験的に書き方変えてみた!」
縁側で目覚めた黒は、ぼんやりと空を見上げる。
黒は自分の後頭部が硬い床板ではなく、誰かの体温と柔らかいものに触れていることに気がついた。
少し頭を動かすと其処には自分を覗き込む純狐の顔がある。
「おはよう純狐」
「ああ、おはよう」
ああそういえばと昨日の出来事を思い出し、黒は状況を理解する。
昨日、黒は疲れて純狐の膝枕で寝てしまったのだ。
「足、痺れてない?」
「ふふ・・・・・大丈夫だ。旦那様よ、私の膝枕話どうだった?」
「最高」
「そうかそうか。それは良かった。今梅と伯封が朝食の用意をしている。もう少しゆっくりしようではないか」
「じゃあ、お言葉に甘えてって言うところなんだけど・・・・・」
黒は起き上がり、縁側に腰掛けて自身の膝をぽんぽんと叩く。
「今度は僕が膝枕をしてあげるよ」
「ああ、ありがたく使わせてもらおう」
純狐は黒の蕎に寄り、倒れ込むように黒の膝に頭を載せる。
暫くして、純狐は上機嫌に黒の顔を見る。
「ふふ、愛しい旦那様の膝枕も悪くないものだな」
「それは良かった。人に膝枕をするなんて初めてだしね」
黒は自身の膝の上の純狐の頭を優しく撫でる。
それに心地良さそうに純狐は目を細める。
二人は暫くそうして縁側で寛いでいた。
「主様、純狐様、朝食の準備が出来ました」
「お父さん、お母さん、今日のお味噌汁は僕が作ったんだよ!」
台所の方向から割烹着を着た梅と伯封が歩いて来た。
それを見た黒は今日の朝食は楽しみだなと思いながら純狐を抱えて立ち上がる。
俗に言うお姫様抱っこというやつだ。
「旦那様?!」
「痺れてるでしょ、足」
「・・・・・む、ばれていたか」
「うん。痺れたのは僕のせいだし居間までは休んでなよ」
「なら、少し頼む」
黒は純狐を抱えたまま居間に向かって歩き出す。
居間の方向から美味しそうな味噌汁の匂いが漂ってくる。
「ん?」
「旦那様、どうかしたか?」
「いや、今日はエディまで来てるみたいだ」
黒は居間の方に覚えのある気配を感じ取った。
居間に着くと其処にはエディの他にヘカーティアや紫、クラウンピース等が席に着いていた。
梅と伯封は忙しく朝食の準備をしている。
「黒、純狐、遅いわよん」
「父さん、純狐、おはよう」
「Goodmorning!!お腹ペコペコだよ〜」
「クラウンピース、ちょっと待っててね」
「やあ黒、おはよう。【仙界】も安定したみたいだし遊びに来たよ」
「おはよう、エディ」
黒は抱えていた純狐を下ろし、ひらひらと手を振るエディに挨拶を返す。
梅と伯封が味噌汁や茶碗によそった白米を食卓に並べていく。
それを見てふと、黒はエディがいきなり来て朝食が足りるのだろうかと疑問に思った。
「大丈夫です。予めエディ様の分も多めに用意しておきましたので」
「・・・・・今僕の思考読んだよね?」
「いえ、主様なら‘エディがいきなり来て朝食が足りるのだろうか’とか考えているだろうと。それにエディ様なら今日明日辺りに訪れるだろうと推測しました」
「うん、まぁ推測の精度は置いておいて。ありがとう、助かるよ」
「いえ、私は主様の従者ですから」
黒は梅に礼を言った後、食卓のいつもの席に座る。
食卓を見ると今日の朝食は白米に伯封が作った味噌汁、畑で採れた謎肉――味は鮭を焼いたもの、卵焼きに漬物とオーソドックスな和食が並んでいる。
黒は全員が席に着いたのを確認してから手を合わせる。
「いただきます」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
◇◇◇◇
朝食が終わり、クラウンピースと伯封とルーミアは庭に遊びに行き、梅とヘカーティアの二人はその見守りに行った。
一方、黒と純狐にエディの三人は縁側に座り、お茶を飲んでいた。
エディが黒に抱き付きながら言う。
「ねぇ、黒。人間に絶望した?」
「・・・・・いや、まだかな」
黒は友のことを思い浮かべながらまだだと言う。
エディはそんな黒に問う。
「くふっ・・・・・黒、君は人間に絶望したときに人間をどうしたい?滅ぼす?関わりを断つ?」
「【仙界】か【銀木犀の箱庭】に引きこもる」
「くふふ、今の黒なら片手間で滅ぼせるよ?」
「いやぁ、面倒臭いしね。そんなことするより諏訪子やエディ、純狐達とごろごろしてたほうが楽しいし幸せだよ」
「くふっ。じゃあ、お昼寝しよっか?」
「良いけどさぁ・・・・・最初の話必要だった?」
「全然♡」
エディは小さく舌を出して笑う。
それを見た黒は軽くため息をつき、先程から喋っていない純狐の方を向いた。
「・・・・・純狐、何してるの?」
「無論、昼寝の準備だが?」
純狐はいつの間にか布団を敷いており、その上に寝転がって自身の隣を叩く。
黒はどうしようかと考えていると隣からの衝撃にバランスを崩し、布団――純狐の隣に倒れ込む。
「えいっ」
「エディ?!」
さらにエディが黒の胸に倒れ込み、腕を回す。
エディは上機嫌に微笑む。
「くふっ・・・・・おやすみ♡」
「旦那様よ、こういう時間も良いものだろう?」
「・・・・・そうだね。少し、寝ようかな」
黒が右を見るとエディは既に寝息を立てており、つられて黒も眠くなってきた。
純狐はそんな黒の肩に自身の頭を寄せ、目を細める。
「おやすみ、
「おやすみ、純狐」
黒は左右からの温もりと彼女達の息遣いを子守唄に、目を閉じた。
――いい夢が見れそうだ。
◇◇◇◇
意識が重なる。
黒は閉じていた目を開ける。
周囲を見回すと其処は【仙界】の屋敷の縁側ではなく、モノクロに染まった見慣れた様な気がする神社の屋根の上だった。
「・・・・・此処は?」
「此処は博麗神社」
黒の発した声に応えるものが居た。
黒は振り返る。
「君は?」
「私は初代博麗の巫女、博麗靈夢。初めまして、かしら」
「博麗神社?」
「ええ。此処は柏手様――要するに貴方を祀っている神社よ」
黒の反対側には紅白の巫女服に身を包んだ黒髪の女性が立っている。
彼女――靈夢は此処が柏手様を祀っているとだと言った。
「どういうこと?というか、この
黒は周囲のモノクロに染まった世界を見回して言う。
風は吹いておらず、音もせず、色もない。
黒の問に博麗の巫女は答える。
「この世界は能力によって私が見た未来であり、過去。まぁ貴方から見たら私は過去の人間よ」
「・・・・・成程、君はもう死んでいるね?」
「ええ」
黒は目線の先に居る靈夢が死者――残留思念であることに気付く。
霊夢からは時間の概念が感じ取れなかった。
成程と黒は靈夢が理から逸脱しているのを理解した。
そして、自身が彼女によって呼び寄せられたことも。
「靈夢、君が僕のことを呼んだ理由は?」
「・・・・・この博麗神社の祀神である貴方に頼みがあるの」
「頼み?」
「ええ。どうか――世界を救ってくれないかしら」
靈夢の言ったことに黒は驚愕し、少し考える。
「・・・・・僕に何をしろと?」
「貴方には第十三代目博麗の巫女が直面することになる未曾有の危機――嫦娥を倒して欲しいの」
「・・・・・嫦娥だって?」
黒は靈夢の口から出た嫦娥という名前に覚えがあった。
嫦娥は、純狐と伯封を亡き者にしようとした犯人だ。
「ええ。月の女神。又の名を――ツクヨミ」
「・・・・・靈夢、それは本当か?」
「そうよ」
黒はとある光景を思い出す。
誰かの――自身と『梅』の血、倒れ込んだ『梅』、蓬莱の薬。
「霊夢、受けるよ。その頼み」
「ありがとう。でも、どうして?貴方には【仙界】があるからこの世界を救う理由も無い筈よ」
「ツクヨミと嫦娥には少し縁があってね。一発位は殴ろうと思ってたんだ」
あっけらかんと言う黒に靈夢は思わず笑ってしまう。
この世界の終わりも近い。
夢は覚めるものだ。
「ふふっ。偉大な神様だって聞いてたからもう少し固いのを想像してたんだけれど、貴方は面白いわね・・・・・生きている内に会いたかったわ」
「そうだね・・・・・あ、靈夢」
黒は今にも消えそうな靈夢に声をかける。
――僕も少し君に会ってみたいな。
「何かしら?」
「きっとまた会えるさ」
黒のその言葉に目を見開き、暫くしてはにかむ。
そして黒に背を向けて歩き出す。
黒は終わりが来たことを察した。
「ふふ。ええ、そうね。また会いましょう、黒」
「あれ?僕、名前って言ったっけ?」
「いいえ、知り合いから聞いてたのよ。じゃあね、黒――また、何時か」
「うん、また何時か」
モノクロに染まっていた世界が崩れていく。
足元から消えていく靈夢は最後に振り向かずにひらひらと手を振った。
『黒』
又の名を柏手様。いつの間にか神社が建てられていた。両手に華状態で昼寝中。爆発しろ。
『純狐』
諏訪子よりもヒロインしてる。最近伯封の親離れとクラウンピースによるダブルパンチで寂しい。内心クラウンピースが義娘になるかもしれないと悶々としている。
『エディ』
彼女は成れ果てであり終着点。彼女にとって遍く全てに価値は無い。早く、早く、早く・・・・・。彼女は刻を待ち続ける。
『初代』
初代博麗の巫女。【見る程度の能力】を極め、死の間際に世界の危機を予知する。黒が会ったのは彼女の無意識であり、後の■■霊■。
バッドエンド見たいですか?
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見たい!!(旧作の様にEX√として書く)
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見たくない!!(旧作に載せるかも?)
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メリーバッドエンド!!(諏訪子ルート)
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ラブラブ天驚拳!!(超ハッピーエンド)
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個別!!(コメント下さい。書きます)