東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜 作:文才の無い本の虫
作者「この作品のレミリアはある意味無敵です。ただし駄目な感じに」
作者「・・・・・長っ」
「・・・・・まぁ、別に滅ぼしたりしないけどね」
表情を変えず、パチュリーは言う。
「・・・・・」
「てへっ・・・・・私のキャラじゃ無いわ。こあ、どうするのよこの空気」
黒のジト目を無視して、パチュリーは女悪魔に話を振る。
使い魔としてクロの後輩にあたる女悪魔は慌てながら言った。
「パチュリー様?!何で私に振るんですか?!あ、クロ先輩。私は小悪魔っていいます。こあって呼んで下さい」
「う、うん。よろしく」
「こあ、貴女サキュバスでしょ?サキュバスは話術が巧みなんでしょ?」
パチュリーの一言に小悪魔はピタリと動きを止める。
「・・・・・サキュバスにも個体差はアリマスヨ?」
「そういえば貴女サキュバスの落ちこぼれだったわね」
図星を突かれた小悪魔はくるりと身体の向きを反転させて近くに積んであった本を抱えた。
「・・・・・本の整理をしてきます」
「はいはい。行ってきなさい――隔符・私の世界」
黒とパチュリーは全てが白い部屋に移動した。
黒の後ろには大きなベッド、黒と向き合っているパチュリーの後ろには二人がけのテーブルがポツリと置かれている。
黒は梅が居ないこと、外と連絡がつかないこと、パチュリーの雰囲気が違うことに危機感を覚える。
「・・・・・パチェ、君は一体何をしたいの?」
「クロ、ごめんなさいね・・・・・私は殺したい程貴方が欲しいの――時よ」
いつの間にか黒をパチュリーが抱き締めていた。
ズブリ、と黒の胸から音がする。
パチュリーの右手が黒の胸を貫き、心臓を握っていた。
「ごふっ・・・・・」
「クロ、貴方の心臓を貰うわ」
ブチリ、と音を立て、パチュリーの右手が黒の胸から引き抜かれた。
心臓が抜かれた黒は、パチュリーに押されて後ろのベッドに倒れ込む。
白いベッドは黒の血で赤く染まっていく。
パチュリーは右手にある黒の心臓を自身の胸に当てる。
すると黒の心臓はパチュリーの中に沈んで行く。
「・・・・・ぱ、チェ、君は、何を?」
躰の損傷が酷い黒は途切れ途切れに言う。
「あら?私が知っている時よりも強く成っているのね。そうね・・・・・『心臓移し』、こう言えばわかるかしら?」
「・・・・・なる、程・・・・・禁呪・・・・・か」
「ええそうよ。貴方の心臓は私の中で生き続ける。そして私が心臓を手放さない限り心臓が抜かれた貴方は不死に成る。そう云う
「・・・・・はは、コレは、キツイ、ね」
パチュリーの中に完全に黒の心臓が沈むと同時に黒の胸の傷は塞がり、黒の心臓があった場所の真上に魔法陣が現れた。
『一心双躰ノ呪』はパチュリーが作り上げた禁呪をベースにした契約魔法。
心臓を触媒にした
その呪はパチュリーの死を黒と共有し、代わりに黒はパチュリーが死なない限り不死に成る、そう云う呪い。
そして・・・・・永い時間によって歪んでしまったパチュリーの思いの結晶。
「別に今を捨てろとは言わないわ。側室が居ようと、正妻を名乗る愚物が居ようとどうでも良いわ。クロ、貴方が私のモノであればそれで良いの。貴方の躰は私のモノ。貴方の心臓は私のモノ。貴方の死は私のモノ。ねぇ、クロ。これはとってもステキなことでは無いかしら?」
パチュリーはベッドに仰向けに倒れ込んだ黒の上にしなだれかかり、ドロドロとした視線を黒に向け――俗に言う病んだ顔で回復中の黒に問う。
黒はしょうがないなぁといった感じに力無く笑う。
「そう、かもね・・・・・かはっ、うーん。治った。でもね、パチェ。キツかったからせめて前置きは欲しかったよ・・・・・」
「あら、ごめんなさいね。つい、焦ってしまったわ」
「・・・・・で、パチェ。退いてくれないかな?梅が外で慌ててる筈だし、霊夢の支援をしな「今は私だけを見なさい」・・・・・時間は?」
言葉を遮られた黒は渋々と問題点だけを言う。
それにパチュリーは黒の血に濡れた衣服を剥ぎながら言った。
「大丈夫よ。ここでの百年は向こうの一秒だから・・・・・ねぇ、クロ。
黒のことを真っ直ぐに見つめるパチュリーを黒は抱き寄せる。
必然的にパチュリーと黒の顔は近付き・・・・・
「うん。パチェ、愛してる」
「ふふっ・・・・・私もよ、
「・・・・・初っ端に僕の心臓を抜いといてそれ言うの??」
「そういえば黒、左腕どうしたの?」
「今更?!」
――此処は、白く白く
「何かムカムカするぅぅ!!」(荒ぶる祟り神)
「諏訪子様抑えて!!漏れてますぅ!!祟りが漏れてますって!!ゆかりんさんも助けてください〜!!」(残念天然風祝)
「ごめんなさいね早苗。私も関わりたくないこともあるの」(困ったちゃん)
「ガクガクブルブル・・・・・」(トラウマ再発神)
◇◇◇◇
あれから数百年・・・・・いや、
黒はパチュリーとテーブルでお茶をしながら、この館――紅魔館についての情報を聞いた。
構造や戦力等の情報もパチュリーは「レミィは一度痛い目に遭った方が成長するから」と簡単に話したことで黒は少しパチュリーの言ったレミィが心配になったとか。
「3日に一度は逢いに来なさいよ。さもないと
「ははは、わかってるよ。じゃあ、行ってくるね」
「ええ、行ってきなさい・・・・・(出来ればフランドールに救いが有れば良いのだけど)」
「・・・・・(何かパチュリー様の雰囲気が柔らかく成ってる?・・・・・はっ!パチュリー様から生娘の匂いがしない?!)」
「・・・・・(主様の雰囲気や思考の速度が変わった。しかも身の熟しまで。まるで【仙界】での修練をもう一度熟したかのよう・・・・・主様とこの魔女が居なくなっていた
小悪魔と梅は二人の様子に困惑していた。
茶を飲み終わった黒は椅子を引いて立ち上がった。
「梅、行こうか」
「御意」
梅は
黒は梅を伴って紅魔館の上層部――館の主の部屋に向かって歩き出した。
因みに霊夢はパチュリーと咲夜によって拡張されている広大な紅魔館の中を彷徨っていた。
・・・・・決して迷子では無い。
多分。
◇◇◇◇
――私は一人ぼっち
――友だちは居ないし、知り合いも少ない
――お姉様は私を閉じ込める
――出れるけど、人や妖怪はすぐに
――ご飯は嫌い
――私が吸血鬼ですら無いことを思い出すから
――もう百年は食べてないし、パチュリーのところ以外の外に出てもいない
――何時からだろう、私が何にも食べなくても大丈夫なのに気付いたのは
――何時からだろう、私が太陽の光やニンニクが効かないのに気付いたのは
――何時からだろう、私がお姉様とは違うと気付いたのは
――私は、化物だ
――何でも壊せるし、どんな傷も直ぐに治る
――血を全部抜いても死ぬことは無かったし、
――お姉様の親友(ホントかなぁ・・・・・)のパチュリーだけが私のことを理解ってくれた
――パチュリーが言うにはこの力は私が『Clapper』の眷属?だかららしい
――パチュリーは「貴女の思うように、好きなように生きなさい。唯生きるのは死んでいくのと同義よ。力の有り無しなんて関係ないわ。虚勢でも良い、笑いなさい。貴女にとっての"楽しい"の意味を見つけなさい」と言った
――だから私は笑ってみた
――すると少し気が楽になった
――未だ楽しいというモノは理解って無いけど、私は
――ある日、私の前にユーリという人間が現れた
――ユーリは私と遊んでくれた
――それはとっっても"楽しかった"
――そう、楽しかったのだ
――私は始めて『楽しい』というモノを知った
――そして私は失態を犯した
――ユーリを『壊したい』と思ってしまった
――そして私はユーリに向けて抑えていた衝動を開放した
――ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ――フランドール!!謝るなぁ!!!!
――・・・・・ユーリ?
――良いか?!俺はお前を救うと言った!!お前が謝る必要は一切無ぇ!!
――でも、私は・・・・・
――済まんがお前の全ては見せて貰った。お前の責任なんぞ気にすんな!!俺が赦す!!
――それでも!!私が壊したの!!その罪咎は無くなんないよ!!
――そんなもん知らん!!
――え?!ユーリって神父じゃないの?!神父がそんなこと言っちゃ駄目でしょ?!
――いや、俺は本職じゃねえし、俺の同僚で師匠で育て親も「罪人を裁けるのは神のみ。代行するのは私達だが、私達は神では無い。だからお前自身の定規で罪人を助け、救い、赦せ。無理だったなら裁け。それが私達の役目だ」って言ってたしな
――えぇ・・・・・その人めちゃくちゃだよ?!
――あぁそうだな。だから俺はお前を赦すし、お前が背負い切れないなら支えて、一緒に背負ってやる!!
――え?
――俺と一緒に来い!!
――・・・・・良いの?
――良いんだよ!!四の五の言わずにこの手を取りやがれ、
――うん!!
◇◇◇◇
「・・・・・ここ、何処かしら」
霊夢は只々紅い壁を見回す。
霊術による探知も勘も方向は解るのだが、如何せん経路は入り組んでおり、未だに館の主の部屋に辿り着けないでいた。
・・・・・因みに「威厳を出すためよ!!」と大きく入り組んだ構造にした館の主も三度に一度は迷って涙目になる模様。
霊夢は逡巡の末にとあることに思い至った。
「何で私、神様の敵の館に配慮してるのかしら?・・・・・この壁、吹き飛ばせば良くないかしら?・・・・・うん、そうしましょう――
バコーン、ガラガラ
霊夢の霊術によって強化された美脚が目的の部屋迄の壁を全て蹴り抜く。
「・・・・・ふぅ。最初からこうすれば良かったわ」
「何、して、くれてんのよー!!――紅符・スカーレッ「遅いわ」・・・・・ぐえっ」
蹴り抜いたことで出来た道から青髪の吸血鬼が霊夢に向かって飛んでくる・・・・・が、霊夢の方が速かった。
霊夢は未だ霊術を纏ったままの脚を振り上げ――スカートは何故か捲れず、美しい美脚線が浮ぶ――、青髪の吸血鬼の頭頂部へその脚を振り下ろした。
床に叩き付けられた青髪の吸血鬼は凡そ少女――幼女が浮かべてはいけない類の表情を浮かべる。
「・・・・・何すんのよ?!死ぬかと思ったじゃない!!」
「神様の敵は其の儘逝ね」
「ひぃっ・・・・・目がガチだわ!!ちょ、謝るからもう一回踵落としはらめぇ~「・・・・・ふんっ」・・・・・ぎゃふん☆」
霊夢はコイツ打たれ強過ぎないかしら?と思いながらぐりぐりと踵を踏む。
霊夢の破魔の霊術を直に食らっている筈なのに青髪の吸血鬼は「ハアハア」したり、「うー☆」と鳴くだけで一向にダメージが入っている感じがしない。
霊夢の蔑む様な視線も加わり、終いには「もっとよ!!もっと強くぅ!!」と言い出すレベルだ。
そこに隻腕の人影が現れる。
黒だ。
「・・・・・えーっと、これはどういう状況?」
「神様?!どうして此処に?!」
「ハアハア「ちょっと静かにしろ。神様が話してるでしょ?」はひっ」
黒は霊夢の脚の下に広がる惨状――陥没した床とその中心で踏まれて興奮している吸血鬼――から目を逸らし、言う。
「・・・・・うん、まぁその娘のことは置いておくけど霊夢の様子を見に来たのと、古い知り合いに会ってきたんだ」
「成程ね・・・・・でも神様、何か女の匂いが増えている気がするわね♪」
「・・・・・声の調子に対して顔が無ひょ「お前は黙ってろ」(ゴリッ)ひぃいんっ☆」
霊夢は弾むような声の調子で無表情に言う。
黒は話を逸らすことにした。
「・・・・・えーっと、君はレミリア・スカーレットで合ってる?」
「ふっ。そうよ!!私こそがこの紅魔か「神様に対して頭が高いわよ」グシャッ)・・・・・私、今踏んづけられて「真面目にやりなさい」・・・・・はい。私がこの紅魔館の主のレミリア・スカーレットよ」
巫山戯ようとするレミリアを霊夢は容赦無く踏んづけた。
黒はそう云うものだと考えるのを辞め、レミリアに質問する。
「この紅霧を出してるのは君?」
「そうよ」
「じゃあ、止めなさい」
「え〜どうしよっか「止めなさい」ミシッ)・・・・・わかったわよ」
霊夢に脅さ・・・・・
暫くすると紅霧は薄れて散った。
「よし、これで一件落着だね。後は何時も通り宴会を開けば終わりだね」
黒は事後処理のために前に交換してもらった紫のリボンに魔力を通し、紫を呼ぶ。
すると黒の肩に霊夢の手が載せられる。
「ええ・・・・・神様、後でお話、しましょうね?」
「ははは」
――今日の博麗は修羅場、時々宴会準備になる模様です。
「えーっと、そろそろ脚を退けて欲しいのだけれど・・・・・」(ギャグ補正付きの吸血鬼)
「黙れ、
「・・・・・うー☆」(おぜう(笑))
「・・・・・何処で教育を間違えたのかしら」(事後処理に来た賢者)
「・・・・・う、うーん。紫は悪くないと思うよ?」(事情を知ってるモテ男(笑))
尚、博麗神社で諏訪子とグリン、霊夢による黒を巡った修羅場(笑)が起こったそうな。
・・・・・因みに紅魔館は美鈴と咲夜が徹夜して修復作業に当たった。
『モテ男(笑)』
ルーレット辞めようかなぁ・・・・・。ヒロイン増やしすぎオワタ。
『諏訪子』
可愛い。ムカムカで祟りが漏れた。メインヒロインとは?
『ゆかりん』
娘が不良に成ってしまった母親の気分。
『鬼畜巫女』
美脚。強くて気配りが出来るが神が絡むと冷酷無慈悲。
『フランドール』
ユーリのヒロイン。作中で一番マトモな恋愛してね?
『ユーリ』
唐変木では無い。ロリコンでは無い。イケメンかな?
『パチュリー』
『一心二躰ノ呪』はガチのヤンデレ魔法。
『エディ』
クロに託した記憶を取り戻した模様。
『小悪魔&梅』
ほぼほぼ空気。梅に至っては泣いて良い。
『ルーミア』
最近登場してない。
以下、完全に深夜テンション
『(駄目な方に)覚醒したレミリア』
修行(カリスマを得るため)の結果、変なふうに能力の使い方が上手くなったッ!!本人は絶対防御とか思ってるが、完全にギャグ補正ッ!!リソースを全部戦闘につぎ込めば実はゆかりんと互角に戦えるッ!!覚醒レミリアは伊達じゃないッ!!
能力:【ギャグ補正を持つ程度の能力】(仮称)
説明:【運命を操る程度の能力】が派生して出来た能力。運命を操作し、絶対に死なない・・・・・というかコミカルなギャグ調になる
バッドエンド見たいですか?
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見たい!!(旧作の様にEX√として書く)
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見たくない!!(旧作に載せるかも?)
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メリーバッドエンド!!(諏訪子ルート)
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ラブラブ天驚拳!!(超ハッピーエンド)
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