東方黒雲録〜Traveling Black Monster〜   作:文才の無い本の虫

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私はあなたを愛してる 

あなたに魅了されたのだ

だから私はあなたに忘れられる事を怖れるのだ

あなたに傷を付ける事さえ厭わない程に



大好きと言う

大好きと言われる

ただ其れだけで僕は満たされる

忘れ無いで愛しい人達

僕は貴女達を愛し続ける






5「祟神が謳う愛、、愛しき貴女へ」

 

 

朝の守谷神社。

 

黒は朝から少し疑問があった。

 

 

「黒、おはよう!!」

 

 

「諏訪子、おはよう・・・・・何時もより上機嫌だけどどうしたの?」

 

 

それは自身の愛しい祟神、洩矢 諏訪子が妙に上機嫌なことだ。

 

 

「うーんとね、お昼まで秘密!」

 

 

「昼まで・・・・・?」

 

 

本来なれば彼女の上機嫌は黒の上機嫌であるが、今日ばかりは不思議な予感・・・・・それも大きな転機が訪れるような予感がしてならないのだった。

 

 

「主様、諏訪子、朝食ができてますよ」

 

 

「・・・・・うん、今行くよ」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

少し時間を巻き戻す。

 

まだ日が昇っていない頃に守谷神社の倉庫に諏訪子は居た。

 

とある事に?使う刃物・・・・・それも刀を探しに来た為である。

 

 

「・・・・・うーん、これじゃあ黒に刺さらないし、これは逆に刺しすぎちゃうし・・・・・丁度いい刀とか無いかなぁ」

 

 

がさごそと諏訪子は無造作に積み上げられた霊剣、妖刀、名刀を漁る。

 

するとその倉庫の扉の横に黒髪の誰かが現れた。

 

 

「うわぁ・・・・・(諏訪子お姉ちゃんが言った通りになってるし)どうにか間に合ったみたいだね☆」

 

 

「・・・・・誰?」

 

 

「ワタシは出雲グランドール!!エディの友達だよ!!」

 

 

「エディの友達が何しに来たの?」

 

 

「ふっふっふー。諏訪子おn・・・・・ゲフンゲフン。貴女の悩みを解決しに来たんだ!!どーせ、意中の人が離れて行かないか、忘れられないかが心配だからザクッってヤっちゃおうとしてたんでしょ?」

 

 

「・・・・・そうだよ」

 

 

「うんうん(・・・・・此れ迄の会話一言一句合ってるよ。諏訪子お姉ちゃんスゴーイ)。だからね、そんな貴女を助けてあげる!!」

 

 

「どうやって?」

 

 

「ここにね、『重い想いのペアリング』っていうお兄ちゃんと永琳に創って貰った指輪があるんだけどね、この効果はね・・・・・ペアリングを嵌めている同士の思いが強いほどお互いを忘れられなくなるっていう道具なんだ」

 

 

「・・・・・本当っぽいね。それで、どうやって私を助けてくれるの?」

 

 

「結婚式を開こう!!八雲黒・・・・・(と他の八雲黒の女達)は無理矢理にでも連れてきてあげるから、さっさと指輪交換して、きせーじじつってのを作っちゃいなよ☆」

 

 

「・・・・・確かに、いい考えではあるけど」

 

 

「ど?」

 

 

「貴女が信用出来ない」

 

 

「うんうんそう言うと思ってたよ(聞いてたよ)!だからね、こんな物を持って来ました〜」

 

 

彼女が取り出したのは契約書。

 

それも格の高い神が製作したであろう神器クラスの契約書だ。

 

諏訪子はその内容――要約するとグランドールが諏訪子達を傷つけないこと、代わりに諏訪子がグランドールを傷つけられない――に目を見張る。

 

 

「これは!」

 

 

「ね?信用しなくてもいいけど、今だけは手を組みましょ?」

 

 

「わかった。契約成立だよ、グランドール・・・・・少しの間宜しく」

 

 

「うん!宜しくね☆じゃあ、決行はお昼ね!!それまでに準備を整えて呼びにくるから!!」

 

 

そう言ってグランドールは黒に好意を抱いており、黒から好かれている女達に話を通しに空間転移をする。

 

 

 

 

 

そうして、黒や幻想郷が知らぬ内に『囲って捕まえちゃおう☆作戦(グランドール命名)』が始動したのであった。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

「かくかくしかじか!!」

 

 

「うーん、まるまるうまうま・・・・・って判るかぁ?!」

 

 

いきなり現れた少女についノッてしまった。

 

・・・・・てか誰だコイツ?

 

 

「・・・・・お兄さん、思ったよりノリが良いね。ワタシは出雲グランドール。お兄さんを拐いに来たよ!!一名様ご案内〜☆」

 

 

眼の前の少女が笑顔で言った瞬間地面の感覚が消失する。

 

・・・・・あの時の紫もこんな気分だったのだろうか?

 

 

「うーん、何かこのノリやったことあるなぁ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いう訳でこの何故か他人だとは思えない出雲グランドールに誘拐され、部屋に押し込められた。

 

 

「じゃじゃーん!!」

 

 

「これは?」

 

 

暫くして現れたグランドールは白い布束を広げる。

 

・・・・・ドレス?

 

 

「ウェディングドレス。着て☆」

 

 

「・・・・・あの、僕男だし何故にウェディング??」

 

 

「えー・・・・・しょうがないなー☆・・・・・はい!」

 

 

「・・・・・一応聞くけどこれって袴だよね?」

 

 

「うん!お兄ちゃんのお古だから血で汚していいよ!!」

 

 

「うん・・・・・うん?」

 

 

「お兄ちゃんはよく血で汚すことがあってね。ちゃんと洗濯してあるしそのままあげるよ!」

 

 

「紅いけどこれ呪物とかじゃないよね?!」

 

 

「紅いのはお姉ちゃんの趣味!」

 

 

「・・・・・ってかコレ着たら僕、紅白スタイルなんですが?」

 

 

「良いから良いから!!さっさと着る!!」

 

 

「説明位してほしいんだけど・・・・・取り敢えず着替えるか」

 

 

ぱぱっと着替える・・・・・うーん、何かしっくり来る。

 

まるで着慣れた服に久し振りに袖を通した感じ?

 

 

「おー似合ってる〜!!(ニャルに式場の準備押し付けといたかいがあったね☆)・・・・・じゃ、行こっか!!」

 

 

「何処へ?」

 

 

「んー人生の墓場?」

 

 

「へ?」

 

 

グランドールが手を叩く。

 

景色がぐるりと代わり、場所は見慣れた守谷神社。

 

 

「ほら、行ってあげなよ!!この色男〜☆」

 

 

グランドールに指差された所には白無垢を着た人物が六人。

 

ああ、人生の墓場ってそう云うことね。

 

 

「黒!!」

 

 

「主様」

 

 

(神様)

 

 

「『(クロ)』」

 

 

「旦那様」

 

 

(クロード)・・・・・くくく。ようこそ人生の墓場へ」

 

 

「ははっ・・・・・これからも宜しく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・うーん、あれから何年かなぁ。

 

早朝の博麗神社に僕は来ていた。

 

 

「お祖父様!!梅さん!!おはようございます!!」

 

 

「ああ、霊羽。おはよう」

 

 

「霊羽、おはようございます」

 

 

ああ、そうだもうすぐ100年か。

 

今梅と話をしている巫女は博麗 霊羽。

 

今代の博麗の巫女・・・・・僕の孫だ。

 

まぁ、正確に言えば血は繋がって無いんだけどね。

 

そもそも博麗の巫女は紫が拾ってきた霊力の強い少女・・・・・主に孤児だからね。

 

僕は霊羽に別れを告げ、博麗神社の裏に回る。

 

其処にはもう既に紫が居た。

 

 

「あら、父さん。来たのね」

 

 

「うん、霊夢の命日だしね」

 

 

僕は幽香に貰って来た花を墓の前に供える。

 

墓は大きめな石に『第十三代目博麗の巫女 博麗霊夢』と彫られているだけの質素なものだ。

 

・・・・・少し寂しい、かな。

 

 

『次世代に繋がってるし、別に良いじゃないのかしら?』

 

 

そうかなぁ・・・・・。

 

僕の一存っていうかあの結()式の指輪のせいで君を僕の背後霊みたいなもののにしてしまったし。

 

 

『ふふっ・・・・・毎年言ってるわよ?あの結魂式のお陰で私は神様とずっと一緒に居れる。それってとっても素敵なことじゃない?』

 

 

まぁ、君が言うならそうなんだろうな。

 

正確には僕だけと一緒が正しいけどね。

 

・・・・・一時期「父さんがボケた?!」って永琳に診せられた時は本気で大変だったけど。

 

永琳には爆笑された。

 

 

『私は少し寝るわ。久し振りに紫と霊羽の顔も見れたし・・・・・神様は後悔しないように諏訪子と過ごして来たら?』

 

 

ははは・・・・・そうさせてもらうよ。

 

霊夢の声がしなくなる。

 

 

「梅、帰ろうか」

 

 

「はい、主様」

 

 

「父さん、また今度話しましょう」

 

 

「うん、紫、またね」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

全てのモノには必ずおわりが来る。

 

蓬莱人だって死ぬ時は死ぬし、世界だって一応寿命のようなモノがある。

 

神や妖怪も何時かは忘れ去られ、ゆっくりと消えていく。

 

人という種にも種としての限界がある。

 

 

正直いって終わらない僕が例外だ。

 

・・・・・だから諏訪子との別れも何時かは来るし、僕は何時かは独りになる。

 

『独りにはしないわよ?』

 

ははっ・・・・・そうだね霊夢。

 

でも後悔はしたくないんだ。

 

『そうね、私は寝てるからさっさと行ってあげたら?』

 

ああ、ありがとう。

 

『どういたしまして』

 

 

 

 

 

 

僕は彼女と向き合う。

 

彼女が僕のことを抱き寄せる。

 

耳元に彼女の吐息が掛かった。

 

 

「黒、大好き――――愛してる」

 

 

「うん、僕も君が大好きで、愛してるよ」

 

 

僕達は今日も、何時か来る終わりに向けて後悔しないように精いっぱいに生きて行く。

 

 

僕達は今日も、何時か来る終わりに向けて精いっぱいに生きて行く。







グラン「祝☆最終話!!」

無貌神「俺は完全に裏方だ」

ナタル「後日「設定集のようなカオスなトーク」と「超級!ハッピーエンド!!」っていうグランドールがはっちゃけた超ハッピーエンドを書くらしいわ」

無貌神「ぶっちゃけ結婚式の描写をカットしたからIFとも番外編とも取れるのがミソだな」







グランドール「そうそう、ニャルの後継者が主人公の物語を作者が織り始めたみたいだね☆・・・・・ここだけの話、八月一日に投稿?するらしいね!」



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