仮面ライダー冠 インフィニット・ライジング   作:アドゥラ

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たぶん今までで一番の速さで書けた話。
色々リアルが忙しくてかけないかと思っていたのですが、なんとかなるもんですね。一時間かからないなんて。


EP129.順番なんて関係ない

 セシリアとの戦いが終わり――一息つけるかと思っていたのだが、そうはいかないらしい。

 なにせ――次に待っているのはクラス代表トーナメント。まったく、休む暇がないぜ――なんて言っている暇もない。それは一体どういうことなのか? それはだね――

 

「織斑君クラス代表就任おめでとー!」

「これで我がクラスも安泰ですな!」

「そうだよー、いやぁまさかあそこまで強いとはねぇ……これでデザートフリーパスは我がクラスの物」

「ふっふっふ夢がひろがリング」

 

 ――あれよあれよという間にクラス代表就任のお祝い会が開催された。

 いいのか? セシリアだっているんだぞ――おいなんで普通に談笑しているんだよ。女子の仲がよくわからないッ……っていうか鈴、お前がいるのはまあいいとして……隣の子二組の子だよね? え、ルームメイト? あ、よろしくお願いします――じゃなくてさ!? これ一組のお祝いのはずなんだけど!?

 

「いいじゃないのよそれぐらい――けち臭いわね」

「俺がおかしいのか? 俺がおかしいのか!?」

「いいじゃないのよ織斑君。あんまり細かいこと言っていると――モテないわよと言いたいところだけど、それを言うのはむなしいから――そい!」

「あだ!?」

「ティナ、あんまり一夏で遊ばないでよ」

「いやー結構面白くて」

「なんで、俺の周りの女の子ってこんな感じなんだよ……」

「そりゃぁ、他の子は近づきがたいって思っているからよ」

「やっぱ俺って嫌われているのか……」

「むしろ逆なんだけど……うわさに聞く鈍感ね、鈴…………頑張りなさいよ」

「う、うん……わかってる」

 

 ? なぜ顔を赤くして意を決した顔をしていらっしゃるのだろうか? もしかして前に言っていた小学校に飯テロ突撃するっていう話か? 冗談だと思っていたんだが……

 

「鈴、飯テロはやめてやれよ。学校の先生がどれだけ苦労して給食が残らないようにしていると思っているんだ。お前の旨い飯を食わせたら――舌が肥えるだろ」

「一体あんたはどんな勘違いしたっているのよ……でもそっか、美味しいって思ってくれているんだ」

「あれ? 今の顔赤くするところなの? もっと他に疑問に思うべきところとかあるはずなのに……あれ?」

 

 どうしたんだハミルトンさんは? 鈴のルームメイト、ティナ・ハミルトンさんは疲れたのかすぐにお菓子を取りに行ってしまった……ふむ、何か悩みでもあるのだろうか?

 

「そ、それでさ一夏――前に――――「一夏さん、お食事をお持ちしましたわ!」――って誰よ!?」

「ささ、どうぞ」

「お、おう……ありがとうセシリア」

「これぐらいどうてことありませんわ!」

「って、あんたは……いったいどういうことかしらねぇ?」

「別に後出しが悪いという決まりはありませんので――こういうのは勝ったもの勝ちですので」

「ぐっ――上等じゃない。チョロイ女に負けるつもりはないわよ」

「だ、誰がチョロイですか誰が!?」

「あんた以外に誰がいるっていうのよ――何があったとかこの際聞かないわ。でもね、生半可な気持ちであたしに勝てると思わないことよ」

「ええ――正直な話、その位置に一番近いのは貴女でしょう――ですが、ようやく見つけたんです。このわたくしが、真に思える人を……だったら、諦める理由はないでしょう」

「そう――いい覚悟よ。本気で、正面から潰してアゲル」

「ふふ――それはこちらのセリフですわよ、燃費重視のチャイナガール」

「生憎、あたしはチャイナだけど育ちのほとんどはジャパンなのよね――この地位だってそれが手っ取り早い方法ってだけで未練はないの」

「ぐっ――なるほど、あなた最初から……それが覚悟というわけですか」

「ええ。あんたにそれができる?」

「たしかに自分の家を捨ててまでとは――でも、それなら発想の逆転ですわ。こちらに住むのではなく連れ帰ればいいのですから」

「そううまく行くかしら?」

「できるかできないかなど二の次なのです――やって見せますわ」

「そんなことさせない――絶対にね」

 

 怖い。なんかものすごく怖いんだけど!? っていうかみんななんで俺の背中おすんだ!? え、俺のせいだから? どういうことだよ――あ、まってなんでみんなして溜息を……そうだ、こういう時こそ箒! 篠ノ之流は弱きを守るためとかあったかどうか忘れたケド、助けてくれ――っていねぇし!?

 

「大体ねぇ、料理も作れないくせに生意気なのよ」

「なっ――関係ないでしょう料理は!!」

「ふぅ……一夏の料理の腕は、明日にでも店を開けるレベルよ」

「う、嘘でしょう!?」

「マジよ――なにせあのスレイプニルお抱えのコックと張り合える腕前よ」

「最先端技術のさらに最高峰といわれるあの……そこに住まう伝説のコックですか」

 

 え、それってフロンのことか? 最近リリーが可愛いとか写メで送ってくるんだが……アイツがそんなたいそうな奴だろうか?

 

「っていうかなぜスレイプニルの方と知り合いなのですか!?」

「昔あったことがあるっていうか……ほら、蜂矢英さんって織斑先生の幼馴染みだから」

「あー聞いたことがありますわね。非公式ながらあの織斑千冬が一度も勝てなかった男とかなんとか。実際のところどうなんですか?」

「タイプが違うから一概にはいけないけど、英さんの方が強いわね。ただあの人器用貧乏を高いレベルにまで突き詰めた人だから、戦う相手の弱点をこれでもかってついてくるらしいのよ……生身でISに勝てるぐらいだし」

「それ人間ですか?」

「……大怪我してもしばらくすれば復活する人だけど――いや、母親からして普通じゃないか」

「あら? 彼のことは調べていますが、母親って10年以上前に亡くなったのでは?」

「…………やべ、失言した」

「何の話ですか!?」

 

 あの時はビビったよな……幽霊っていうか死人が生き返るとか色々な意味でおかしい。そういえばあの時の鈴って失禁して俺が拭き取って――――じぇろにもぉぉっぉ!?

 

「不用意なことを考えると――身を亡ぼすわよ」

「き、肝に銘じます……」

「まったく見えませんでしたが……いったい何が」

 

 なんてことは無い。ただ、18発ぐらい掌底を喰らっただけだ。しかも一瞬の間に。

 しかし鈴はいつの間にここまで強くなったんだ……格闘というかリアル無双ゲームができるんじゃないか?

 

「私も聞きたいわね……そう、色々とね!」

「「「だれ?」」」

「あいたたた、厳しい一言! でもお姉さん負けないわよ。あ、こういうものね」

「ついでに私はこういうもの――あ、まってみんな引きずらないでぇ!!」

 

 リコリンが挟まってきたが、みんなにキャトられた……別にいいか。

 それと、先輩らしき人物から渡されたのは――名刺?

 

「新聞部? えっと……一夏、読める?」

「……黛薫子。読みにくいっていうか書きにくいですね」

「漢字は難しいですわ」

「はっはっは! こりゃ手厳しい――で、まずは噂の男子生徒に意気込みとか聞きたいんだけど?」

「あー……まあ全力で頑張ります」

「うーん、あんまり面白くないわね…………もっとひねった感じのない?」

「――自分、不器用ですから」

「渋いけど前時代的。あと、君には似合わないわよ」

「……放っておいてください」

「それじゃあ、後の二人は――聞くまでもないわね」

「「なんで!?」」

「さっきのやり取りだけで潤ったわ! まさかこのIS学園でこういう話題が来る日が――ああ、素晴らしい」

 

 なんかヤバいテンションの人だな……大丈夫なのか?

 

「あ、本題本題――ぶっちゃけ、スレイプニルの人と親交はあるの?」

「まあ一応。結成前からの知り合いも多いですし」

「そっか、やっぱりお姉さん関連?」

「ええ、どこまで言っていいのかわからないんであたりさわりのない感じだと――そうですね、その頃は箒も転校してなかったし、家にも千冬姉だけだったから必然的に近くにいた男って英さんぐらいだったんですよ。兄みたいな感じの人なのかな? よく遊んでもらったし」

「ほうほう、いいねいいね……夏の新刊はこれだわ」

「……あの、そういう腐ったのはもうやられたんで勘弁してください」

「――――なん、だと」

 

 鈴も見たことがあるのか、顔を苦くしている……千冬姉のダメな部分その一だしなぁ…………アレで外面作るの上手いからIS学園で知っているのは山田先生ぐらいじゃないのか?

 

「作者はいったい誰なんだ――そんなおいしい本があるなんて!」

「……山田先生にも聞いてください。あの人俺より詳しいですよ」

「なに!? そうか――そういえばあの人は織斑先生の後輩! ならば同じ学校に蜂矢艦長と篠ノ之博士がいても不思議ではないッ――この私としたことが――情報提供ありがとう織斑君! 取材よ取材ッ!!」

 

 嵐のような人だったな……っていうか嵐そのもの。

 しかし――英さん、元気にしているのだろうか…………この前は車イスだったけど、あの頑丈な英さんがあそこまでボロボロになるなんて――かなり大変なことがあったに違いない。

 まあ次に会うときはたぶん歩いていると思う。回復力ヤバいし。

 

「そういえばさ、一夏……約束って覚えている?」

 

 そんなことを鈴が言い出したのは突然だった。

 セシリアとの口論から何かを思い出したのか、決意を持って聞いていた。セシリアも、何かマズイと思ったのか慌てていたが――鈴の放つ空気が口を挟ませない。

 

「えっと、それって――前のクリスマスの?」

「それじゃないわよ――――ほら、夕暮れの校舎」

 

 夕暮れの校舎? えっと――そういえばなんかあったなぁ……

 結構昔のような気もするが――えっと……

 

「覚えてないの?」

「まて、なんとなく出かかっているんだが――そうだ!」

「!」

「マズイ、マズいですわ」

「……たしか、料理が上達したら――」

(コクコク)

「ああ――これは――――」

「――毎日、酢豚を……」

(キター!)

「お、おうのー……」

「……おごってくれるってやつか!」

「――――ああん?」

「ひっ――!?」

「ほっとしてしまう前に、不憫に思ってしまいましたわ――一夏さん、流石にそれは……」

「え、違うの!?」

「……一夏、歯ぁくいしばりなさい」

「ちょっと待ってくれ! 確かにそんな感じの言葉だった!」

「意味が違うのよ意味が!」

「だったらどういう意味か教えてくれても――あいた!?」

「それは自分で考えなさいよ鈍感!」

「いきなり叩くなよこのひんにゅ――びぶるち!?」

「ハハハ――ヤバい、今回は――――殺してしまうかも」

 

 ヤバいよ確かに。鈴の表情っていうか瞳が闇をかけているもの。

 周りも俺が悪いみたいな感じだし――いや、たぶん俺が悪いんだろう。弾に相談してもそう言われる気がする……だがしかし、俺にはもうどうすることもできない。

 

「一夏、トーナメントは楽しみにしていなさい――全力で叩き潰してやる」

「ははは……お手柔らかにお願いします」

「――――セシリアだっけか?」

「なんでしょうか?」

「……トーナメントまでにはそいつを鍛えることね」

「…………塩を送ったつもりですか?」

「別に。ただ、これからトーナメントまではクラス同士の戦いよ――だから、ここからは私情も挟まっているけど、全力でやりたいの。そのためにも――一夏自身が万全じゃないと気が済まない」

「……わかりました、そこまで言うのなら――わたくしが一夏さんを鍛え上げて見せますわ」

 

 あれ? 俺に拒否権は――ないんですよねわかります。

 あれよあれよという間に俺の特訓メニューが構築されてゆく――ああ、これは色々死ねるぞ。

 こうして鈴からセシリアに引き継がれて、俺の特訓は続くこととなってしまうのだった……体が休まらないッ!

 

「誰か、誰か助けてください!!」

「お前ら何時だと思っているんだ――消灯時間はとっくに――――やば」

「――!?」

「あれ? いま織斑先生が来ていたと思ったんだけど……なんかピンクの影が見えただけで誰もいないよ」

「うーん、確かに注意しに来ていたんだけど……」

 

 俺は見てしまった。千冬姉が、魔法少女衣装で現れたところを――しかし、途中で気が付いたのか神速で千冬姉は去ってしまった――何をしていたのか知らないが、いつかばれるんじゃないか?

 鈴も見てしまったのか、何とも言えない顔をしている――セシリアは今見たものが信じられなかったのか、目をぱちぱちしていて、固まっていた。他の生徒は幸い見えていなかったようで……助かった?

 

「あの、今のは……」

「忘れなさい。可及的速やかに」

「は、はい――え、ええ!?」

「ははは――千冬姉のダメな部分その二だからなぁ……」

 

 ああ、胃が痛い……

 




昨日はNARUTOの映画見てきました。
いやぁ、ヒナタが可愛い。

冗談交じりにGガンのラストみたいにならないだろうなとは言っていたのですが……気になる人は映画館に行きましょう。


もうすぐライダーの映画だし――宇宙からの侵略者かぁ……
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