仮面ライダー冠 インフィニット・ライジング   作:アドゥラ

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くーりすますが……うん、クリスマスだね。
色々な言い訳をするかたも多いと思いますが、うちの場合リアルに海外式を使うことが可能なので色々と助かっています。


EP145.恋する乙女たち

 夕食も終わり、千冬姉にマッサージを頼まれたんだが……断ったら没収したブツを奪い返されそうなので素直に従うことにする。あんな危険物みんなの前に出せないしな。

 ラウラも純粋な分染まるのははやそうだし……気を付けないと。鈴は大丈夫、箒も……ちょっと不安だけど大丈夫だろう。昔、あの惨劇を見ているハズだし――いや、ショッキングすぎて記憶が飛んでいるやもしれん。後で確認しておこう。あとはセシリアとシャルなんだが……セシリアは意外と騙されやすそうで怖いな。シャルは強かっぽいから平気、と思いたい。男装に比べたらマシとか思いそうなのが……あと、リコリンあたりが悪乗りしそうだからくぎを刺しておくか。アイツが着る分にはいいが、周りの人に口八丁で着せかねない。

 

「うごあぁああああああ」

「あ、やり過ぎたか?」

「一夏、何か考え事をしながらマッサージをするな」

「はいはい――じゃあ、次はここの指圧」

「――――ッ!? い、痛いぞ!」

「効いている証拠だ、よッ!」

「おぐぅ!?」

 

 意外とこりかたまっている……最近は色々とトラブルもあったし、当然っちゃあ当然のことなのかな。

 しかし、これはなかなか頑固な…………

 

「千冬姉、来年の誕生日――だとちょっと時間かかり過ぎるからさ、勤労感謝の日に電動マッサージ機でもプレゼントするよ」

「やめろ、なんか年取ったみたいで嫌だ」

「そうか? いつか自分でほぐさないとダメだって……結婚したら俺はいないんだぞ」

「…………たしかに、お前が結婚したら自分の身の回りのことは自分でやらないといけないか」

「え? 千冬姉が結婚したらってつもりで言ったんだけど……」

「は? いや、相手などいないのになぜそういう発想になる」

「むしろまだ気が付いていないのかと……いや、俺もたまたま知っただけだし」

「何の話をしているんだ?」

「いや、千冬姉は鈍感だなって話だよ」

「お前だけには言われたくはないわッ! というか、お前こそどうなんだ!」

「どうって…………」

「まて、何故黙る」

「……まあ、自分で考えることだよな!」

「なんだろう、一夏が遠くに行った気分だ……」

 

 千冬姉、そこは成長したなとか言ってほしいんだが……なんで娘を嫁に出す父親みたいな顔をしているんだよ……正直反応に困るんだけど。

 とりあえず、ほぐし終わったよ。

 

「ああすまないな――さてと、この書類を3階の個室まで持って行ってくれないか?」

「いや、いいけど……なんでさ」

「お前にもっていってもらった方が都合がいいのと――そこの不届きものに話があるからだ」

 

 そう言うと、千冬姉はおもむろに扉に手をかけて――一気に開いた。っていうか一連の動作がかなり早かったぞ!? というか縮地でも使ったんじゃないかというレベルで……

 しかし、そんな驚きも次の出来事に塗りつぶされる。悲鳴を上げながら部屋になだれ込んできた者たちがいたのだ――鈴にセシリアに箒にラウラにシャルまで……あ、リコリンもいた――逃げ足はえぇ。

 

「岸原は逃げたか……更識は、どうせアニメで見ているのだろう。ほどほどにしておくように言っておきたいな――だれか専用機で連絡を取れ」

「い、いいんですかそんなことして……」

「構わん。通信だけならそこまで問題にはならない。それにここなら多少の融通は利くしな」

 

 そりゃそうかもしれないが……しかし何か言う前にさっさと行けと言われてしまう。まあ、いいか……

 

 ◇◇◇◇◇

 

「一夏は行ったか……」

 

 しかし、一夏のやつもようやく恋愛というものを理解してきたのか――いや、私が言えたことではないというのは分かっているのだが……私の周りのキャラが濃すぎるのも問題なのだ。結局、一番普通だったのは中沢ぐらいのものだったぞ……他はどこかとがっていたしなぁ…………おっと、とりあえず扉を直しておくか。

 

「あー千冬さん、それで何か話があるんでしょうか?」

「鈴、お前ならわかっているはずだと思うぞ」

 

 最初から名前呼びをしているあたりな。

 

「まあ、そうですね」

「鈴さん!? 織斑先生を名前で呼んでよろしいのですか!?」

「大丈夫よ――だって今はプライベートな時間なんでしょ」

「流石、付き合いが長いだけのことはある。箒は……まだ小さかったしわからないか」

「い、いえそんなことは――その……すみません、そもそも千冬さんとはあまり会話もしていなかったような……」

「そうだな。私は基本あのバカの面倒を見たり、剣道の指導をお前や一夏などにしていただけだからな……まあ仕方がないだろう」

「それに、なんか強烈なものを見たような気がして……どうも記憶がおぼろげで」

「……何故皆そんな反応なのだ」

「千冬さん?」

「いや、こっちの話だ」

 

 まったく、一夏も英も束も、真耶でさえ私の趣味にケチをつけおって……おい鈴、なんだその眼は。

 

「いやぁ……今のISスーツもどうかと思いますけど、千冬さんの計画もどうかと思いますよ」

「うるさい。今のISスーツは資金が足りなくてスクール水着を素材に使っていた時の名残なんだよ」

「ええ!? そうでしたの!?」

「さ、流石IS開発者の親友……そういう裏事情もご存じなんですね」

「姉さんの趣味じゃなかったのか……」

「言っておくがな、束は私服のセンスとかはあれだが、人に強制したりはしないし、割とそういう部分はまともな感性だぞ。というか少女趣味というか……」

「嘘だ!」

「箒さん、どうしたのですかそのような絶望したような表情をなさって」

「い、いや……私のなかの姉のイメージと結びつかなくて」

「エキセントリックな言動ばかりに目が行くからな……アレは、国語の成績が赤点だったからなんだよ」

「なんだろう聞いちゃいけないような話を聞いてしまったような気がする……」

「今更よ。あたしは最初から知っていたしね……ところで千冬さん、取り出したいのならどうぞ」

「ああスマンな――あと、ほらお前たちにも」

 

 冷蔵庫から自分用にビールを取り出し、こいつらには適当にジュースを配る。

 

「あれ? これって……それに先生、お酒」

「一夏に色々と没収されたからな。残り少ない楽しみなんだよ」

「相変わらずですよね……プライベートはとことん崩れるんだから」

「なんだろう。昔はもっと凛々しいというか、そんなイメージだった気がするのだが……」

「わたくしも……こんな口止め料を渡してまでお酒を飲みたがるような方だとは思いませんでしたわ」

「きょ、教官のイメージが崩れてゆく……」

「ラウラ、何を驚いた顔をしているのだ――ああ、そういえば黒ウサギ隊の奴らは私のプライベートをお前に見せないようにしていたな」

「ええ!? 初耳なのですが!?」

「初めて言ったからな――む、このビールなかなかいけるな」

 

 金色なのは伊達ではないということか。

 

「ラウラ、あきらめなさい――あ、簪に連絡とっておきました。案の定徹夜で録画したアニメと特撮を見るつもりだったみたいです」

「やはりか……ま、私としてはある意味安心だからな――お前たち、ハッキリ聞いておくが――一夏のことをどう思っている?」

「「「「ぶふぅ!?」」」」

「あーやっぱり聞きますか……」

「なんだつまらん。鈴は成長し過ぎて面白みに欠ける」

「……酔うの速いですね」

「まだまだ序の口だ。で、どうなんだ?」

 

 鈴以外の4人はゲホゲホ言っているから回復に時間がかかりそうなのだが……正直、このツインテールはある意味メインディッシュなのだから最後に回したいのだが……仕方があるまい。

 

「で、どうなんだ?」

「――好きですよ。一人の男性として」

 

 その迷いなき言葉に、他の4人は口を開いたまま固まった。まあ当然か。ここまで迷いなくまっすぐに私を見ながらその言葉を出したのだ。照れもなく。ただそれが当然であるかのように。

 

「言うではないか……正直、照れ隠しではっきりした答えも出さないと思ったが」

「そりゃ、去年までのあたしだったら恥ずかしがって心とは逆のことを言っていたでしょうけど――逃げないって決めたんです」

「……」

 

 一夏からも、詳しくは聞いていない――クリスマスイブの出来事があったからこそ、か……その瞳はまるでどこかのバカたちを思い出させる。まっすぐで力強くて――正直、うらやましいとさえ思う。

 だが、そう簡単に大事な弟を渡すつもりもない。

 

「ほほう……その言葉がどういう意味か分かっているのか?」

「ええ――だからこそ、必ず千冬さんに勝ちます。勝ってみせます」

「……いいだろう、だが――私は甘くないぞ」

「分かっていますよ。それでも自分の気持ちに逃げているようじゃだめだから……自分の気持ちを自分で否定していちゃダメなんだって……気が付けたんだから」

「…………やはりつまらん。教師としては勝手に伸びる奴より手のかかる方を見ていた方が面白いな」

「なんて発言するんですか!?」

 

 しかし、これ以上の問答は意味がないだろう。ほら見てみろ。他の4人も固まっているではないか。

 

「それじゃあ、箒はどうだ?」

「そ、その私は…………」

「やはり答えられないか」

「い、いえそんなことは!」

「いや良いんだ……それも自分で気が付くべき課題だ」

 

 人に言われて気が付くようではお前自身のためにはならないからな。

 

「……っ」

「そう怖い顔をするな。自分で考えなければ意味がないことなのだ――次にオルコット、お前はどうだ?」

「えっと、その……たしかに、一夏さんをお慕いしておりますわ」

「ならどこに惚れた」

「……鈴さんには聞かなかったじゃないですか」

「絶対に、全部とか良い所も悪い所も含めてとか言うに決まっているんだから聞く必要は無い」

「ちょ、酷くないですか!?」

「……他のセリフだったのか?」

「…………ほら、セシリア。あんたの番よ」

「図星でしたのね……まあいいでしょう。なんといっても、あの力強い眼です! あの男らしい視線……うふふ、ぞくぞくしましたわ」

「お嬢様という奴はみな変態なのか?」

「い、いくら織斑先生でも失礼ですわよ!」

「スマンスマン――知り合いにな、どMの変態お嬢様がいるんだよ…………なんか両性愛者みたいになっているし、色々と見ていられなくて」

「あー……あの人か。でも千冬さん、流石にあの人は変態っていうかああいう生き物ってレベルですよ」

「そうだな。すまなかったオルコット」

「なんだか逆に気になりますわ……まってください。織斑先生の知り合いのお嬢様というと……まさかスレイプニルの開発元の……」

「気にするな。いや、それ以上はダメだ」

「わ、わかりましたわ……」

「次にデュノア」

「えっと……優しいところ、ですかね」

「確かに優しいやつだが――アイツは同時に厳しいやつでもある。それは分かっているのか?」

「……なんとなくは」

「ならいい……ラウラは…………いいや別に」

「なぜですか教官!?」

「話が長くなる予感がしたのだ。惚れた経緯を最初から語ろうとするような感じがな」

「…………」

 

 図星だからといって黙るなよ……

 

「しかし、確かにアイツは優良物件ともいえるな。家事はできる。性格も悪くはない。ひいき目に行って見た目もいいだろう……しかも今なら唯一の男性IS操縦者という肩書もついている(あと仮面ライダーもついているか)……欠点は鈍感すぎるところや、ギャグセンスが絶望的な癖に自分はユーモアにあふれていると思っているところだが……欲しいか?」

「く、くれるんですか!?」

「やるわけないだろ」

「あぐぅ!?」

「相変わらずブラコンね……」

「ブラコンで何が悪い! こちとら姉だぞ! 強いんだぞ!」

「あちゃぁ……完全に酔ったわね」

「ど、どうなさったのですか織斑先生は」

「千冬さんって、普段はそうは見えないんだけどさ……空気に酔いやすいのよ。しかも今日はお酒も入っている。余計に酔いやすいわね」

「……教官も人の子、か」

「色々凄い肩書はあるけど、普通の人間ってことよ。ま、こういう方が親しみがわいていいと思うけどね」

 

 なんだかうるさいが……まあお酒が旨いからいいか。

 ……そうだ、あれをしとかないと。

 

「お前らで魔法少女戦隊の組ませてみたい。私プロデュースの一大プロジェクトだ……やって、くれるな?」

「嫌です」

「おとといきやがれですわ」

「……フリフリの衣装にはちょっと憧れが」

「教官の頼みとあらば!」

「ま、魔法少女――うっ、頭が」

 

 鈴とオルコットはダメか……デュノアとラウラはいいとして…………箒がどうなるかがわからん。昔のことはまだ思い出せないようだが……

 せっかくだから採寸したかったが、二人分だけか。仕方がない。

 

「とりあえず、今すぐ作ってみるからサイズははからせろ」

「え、今から――――はやい!?」

「教官の動きが見えなかった!?」

「千冬さん、趣味のためなら全力を出すからねー」

「今日だけで織斑先生のイメージが音を立てるどころか爆破されていく勢いで崩れましたわ」

「…………ああ、思い出した……あの文化祭の悲劇を」

「なんだまったく――一夏も可愛く着飾れば褒めてくれるだろうにもったいない」

「着て見せましょう!」

「女ならばひと肌ぬいで見せますわ!」

「あたし、しーらない」

 

 鈴は逃げたか……まあいい。更識を呼び出すか。箒が赤色担当になるから、オルコットがブルー。デュノアが黄色……ラウラが黒と。白は一夏に取っておきたかったのだが……着てはくれないだろうな……更識に頼むとするか。

 

「ふふふ、夢が広がるな」

「一夏さんに褒めてもらいますわ!」

「これで、これで悩殺」

「なんだか早まったような気がする――でも、かわいい服は着てみたいし」

「おお、教官は裁縫も得意でありましたか!」

 

 もしかしたらIS学園の宣伝にも使えるかもしれない――いや、真耶や轡木さんに止められる可能性もあるな。秘密裏に事を進めなければ……シスコン生徒会長は更識の写真でも渡せば言うことを聞くからいいかべつに。

 今日は徹夜で仕上げて――いや、一夏に見つからないようにするのが先だな! くそっ、一夏と同じ部屋なのは失敗だったか……

 

 

 

 こうして、千冬が暴走しているころ、一夏はというと……

 

 

「なんか、針のむしろに座っている気分」

「まあそういうなって。コーヒー飲む?」

「この後寝るんですけど!?」

「いっくん、夜なんだから静かにしないと」

「だ、誰のせいだと……

 

 ――英と束にいじられていた。

 




というわけで千冬さんの新たな挑戦スペシャルをお送りいたしました。
うちの鈴ちゃんはある意味完成しちゃっていてこれ以上をどうするかが問題。

お酒は飲んでも呑まれるな。呑まれなかった人が呑まれた人をフォローするのってめちゃくちゃ大変なんだぞ……

バイトは結構つらい。しかしバトスピのためならば……あ、界放祭用のデッキつくらないと…………定番の赤緑でいくか、それとも詩姫でいくか……天霊も捨てがたい。
あえてアントマンという手も……
カードをそろえて楽族ってのもいいもしれない。トリッキーだからリアルラック必須になりそうだけど。
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