仮面ライダー冠 インフィニット・ライジング   作:アドゥラ

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今回もカオスです。


EP71.重機合体

 アメリカ某所にてロックシードの裏取引があることを事前に知ることが出来た。そこで、取引をつぶしにやってきたわけだが……

 

「うーん、声が聞こえない」

「まあ遠いからねー」

「HAHAHA」

 

 少数精鋭で挑むことになり、僕、雷電の操縦者のかおりさん。そして、アメリカに詳しい人材ということでジョニーという黒人男性をチームに入れて取引の現場まで来た。まあ距離が離れていて聞こえないんだけど……いや、あれ使えばいいのか。

 よくよく考えたら、正体隠していたのって日常生活に支障が出るからだしね。この人ら相手なら今更か。ちなみにかおりさんは諸事情により正体知っているし……ジョニー? 別にばらしてもいいんじゃね?

 

「変身」

 

【ジンバーピーチ!】

 

「いやいきなりどうしたのよ!?」

「オーウ! HAHAHA!」

「それしか言えないのか!」

「オウッ」

「……静かに、感覚強化できるんで…………聞こえます。会話がしっかりと」

「…………」

 

 だけど、拾う音が多すぎるな……

 うまく意識を集中して絞っていく、会話を聞き取るんだ…………ああ、聞こえる聞こえる……が――

 

「どうしよう、英語がペラペーラでわかりません」

「それでいいの現役高校生!?」

「いやネイティブのしゃべり方は苦手で……」

「なら拙者が唇の動きを読むでゴザル」

「「ジョニー!?」」

 

 日本語しゃべれたんかい!? っていうかメッチャ流暢だな!?

 

「フムフム」

「どうだ? わかったのか?」

「ノー!」

「自信満々に言ってそれかよ!?」

「アレロシア語だとゴザソウロウ」

「え、そうなの?」

「よくわかるわね……」

 

 っていうか、無理して日本語使わなくていいぞ。似非外国人っぽい日本語なのが……こう、腹筋にライダーキックだから。

 もう面倒だし、直接乗り込むか?

 

「……突撃します?」

「凸! 凸!」

「うるさい男子共!! 見つかったらそれこそ危険――『侵入者発見! 繰り返します侵入者発見!』――いったん撤退して作戦を練り直すわよ」

「「……」」

「なんでお前のせいでみたいな顔するのよ!? あんたらも騒いでいたでしょうがッ っていうかなんで警報が日本語なのかそこにもツッコミを入れたいわよッ」

 

 おお……流れるようなツッコミ。伊達に百花さん相手に鍛えられているわけではないな。

 

「好き好んでツッコミスキルあげているわけじゃないわよ!」

「ごもっとも。まあ、結局逃げる隙はないけどね!」

 

 すでに取り囲まれています……こちらにやってくるのはニヤニヤとした笑いを顔に張り付かせた、メタボってる油ギトギトのオヤジ。ここら辺を取り仕切っているギャングだったかマフィアだっけか?

 取引は終わっちゃったか……いや、ジョニーがいないし尾行しているとは思うけど……こっちはこっちで仕事しますか。

 

「オーウオウ、コレハコレハ、噂の仮面ライダー……こんなところで会えるとは光栄ですね」

 

 ちなみにここから先は英語で会話しています。

 

「ふん、こっちこそわざわざ手間が省けたよ」

「あら? 英語しゃべれないんじゃなかったの?」

「いやあれ嘘です」

「――ッ」

「まってなんでIS展開しているんですか!?」

「ハッハッハ! 日本人はコメディアンの集団なのかい!?」

「グゥ……なんでそんな小芝居をしたのよ!?」

「何でって、ジョニーがロックシードのディーラーを尾行するためですよ。騒がしくなれば、一人で逃げるだろうからって。あいつ、アレでも凄腕のスパイですし」

「いつの間に……っていうかいつ親しくなったのよ」

「アレは――日本のとある大学で対インベス兵装のプレゼンをしたときだっただろうか」

「その話長くなる? 敵の眼前ですることか一応聞きたいんだけど」

「軽く、1時間は最低でもかかります」

「よし別に聞かない! だからこいつら片付けよう」

「オメェラ、コントもいい加減にしろよ……テメェラ! やっちまいな!」

 

 ボスが部下たちに命じて、ロックシードを起動させる。

 周囲にクラックが開いていき……中から現れたのは初級インベス。数だけで……余裕で30体、まだいるかもしれないし、100体ぐらいいると思っておこう。

 

「多すぎじゃない?」

「でも初級ですよ。ありゃヒマワリばかりつかまされましたね……ぶっちゃけ警察に配った装備だけで倒せるって。でも数が尋常じゃないですし……離れて援護お願いします」

 

【シルバーアームズ! 白銀ニューステージ!】

 

 体力削るのも嫌だし、シルバーアームズでいいか。

 そんな風にけだるげに杖を構えて、群れの中に突入する。

 

「ちょっ!? 数が多い……って普通に薙ぎ払っているわね。まあ、言われたし援護ぐらいはしますか」

 

 飛んでいるインベスなどを後ろに任せて某無双ゲームのごとくインベスたちを次々と撃破していく。っていうか、最近シルバーアームズ自体の性能が上がっているような……気のせいか?

 そんなことを考えながら、インベスはすべて処理し終えた。

 

「はい終了……さて、どうする?」

「ぐ、ぐぬぬ……先生! 先生! 出番ですぞ!」

「せ、先生?」

 

 っていうか偉く古風な呼び方……なんでそこだけ日本語になるんだよ。

 まあ呼び方からして用心棒とかそんな奴らだろうけど、たとえISだろうと退けられる自身はあるわけだが……ん?

 

「ブルチャ!?」

「じょ、ジョニー!? どうしたんだ!?」

「――し、しくじっちまった……アイツら、とんでもないソウルだぜ」

「何ッ!?」

 

 ジョニーが飛ばされてきた方向を見ると、カラーな煙が轟音と共に現れた。そして、そこに現れたのは――

 

「すべてをなぎ倒す、用心棒サーモンピンク!」

「計算ならお任せあれ、用心棒シルバーピンク!」

「チームのお色気担当、用心棒ショッキングピンク!」

「身も心も清潔に、用心棒チェリーピンク!」

「華麗に飾り付けるわ、用心棒パステルピンク!」

『われら! 五人そろって用心棒ファイブ!!』

 

 ――ピンク色の集団だった。

 

「ってピンクしかいないじゃないかどういうことだ!?」

「うわぁ……筋骨隆々の男までピンク色だし、顔出ししているし…………」

「な、スゲェソウルだろ」

「いや確かにすごいけども!?」

 

 サーモンはキモイ全身タイツ。しかも筋骨隆々。

 シルバー被りしちまった奴は……老人? え、シルバーってそっちの?

 ショッキング……ケバい。昔のギャル?

 チェリーは……チェリーだな。っていうかなんでポスター入りリュック背負っているんだ?

 パステルはロリ。っていうか一人だけゴスロリ……

 

「せめて色変えろよッ!! っていうか煙までピンクかよ!?」

「そこが一番のこだわりだ!!」

「なんでだよ!?」

 

 クソッ突っ込み切れねぇ……ていうかそこはお約束を守ってほしい。名前も安直すぎるしさぁ。

 ジョニーも同じ気持ちなのかやるせない顔をしている。

 

「許せねぇ……日本の特撮魂なめんじゃねぇ!!」

「HEY! テメェラ叩き切ってやる! 御用だッ」

「ああもうついていけない! っていうかジョニーはなんで十手!?」

 

 行くぞッ!!

 

 ~五分後~

 

「弱ェ……」

「準備体操にもなりませんね」

「っていうかよく五分持ったわね……」

 

 っていうかこの人ら一応防弾加工とかされているスーツ着ていたけど、ほとんど生身じゃん……今はボロボロだけどね。

 しかし相手が悪かった。僕は言わずもがなだが、他の二人も強い。あの千冬相手に戦えるかおりさんと、実は結構な修羅場をくぐってきたジョニーが相手なのだ。

 

「さあ、取引の詳細をげろって貰おうか……」

「ぐ、ぐぬぬ……まだだ! まだ奥の手がある! いでよ! 用心棒重機!」

 

 その叫びと共に、あたりの工場から爆音と共に巨大な重機が五つ、現れた。

 

「なっ!?」

「まさか、これは!?」

「……なんで目を輝かせてんのよあんたら。いや、蜂矢さんは顔隠れているけど」

 

 その重機たちはアクロバティックな動きと共に、整列して僕たちをにらむかのように佇んだ。

 

「ハーハッハッハッハッハ!! これぞ我ら用心棒ファイブの専用メカ! 用心棒重機だ!!」

「クッ……どうすればいいんだ!?」

「だが、まだこちらにも奥の手あります!」

「ああ!」

「いや、アンタら喜んでない? 一応ピンチ? じゃないのかな」

 

 重機たちに乗り込む用心棒ファイブ。そして、彼らは心を一つにした。

 

「重機合体! グレート重機『束さんダヨー 束さんダヨー』合体シークエンス開始!!」

 

 電話で名乗り聞こえなかったッ!? とりあえず電話に出ると、よく知っている声が聞こえてきた。

 

『えっと、英ー聞こえるかーい?』

「あ、束? ごめん今無理! なんか巨大重機が合体変形して巨大ロボになっているから今手が離せない!!」

 

 そのまま電話を切り、合体を見届ける。重機たちは形を変えて組み変わっていき、巨大な人型ロボへと変形した…………のだが……

 ……あー…………何だろう、この気持ちは。

 

「……ジョニー、あれなんだろうな」

「確かにデカいですし、人型ではありますが……コレジャナイですね」

「だよなコレジャナイだよな」

 

 うわぁ……もう台無しじゃないか。

 ロマンあふれる合体だったのになんでだよ……本当なんでだよッ(ものすごく悔しい顔)

 

「どうするか……かおりさんはどうします?」

「どうでもいいや」

「そんな遠い目しなくても……」

「っていうか篠ノ之博士の声で登録しているんですね」

「……ヤベ、あとで怒られる」

「夫婦喧嘩はほどほどにしてくださいよ。犬も食わないんですから」

「いやまだ夫婦じゃないから……それよりアイツとっとと壊しちゃいましょう。コレジャナイのは滅する」

「ロケランなら大量にありますぜ」

「ジョニーは援護、僕はスイカアームズで行きますから」

「私は?」

「……いくらコレジャナイて言っても、巨大ロボには違いありません……それでも、戦えますか?」

「いや戦えるよ!? なんで苦渋の決断を迫る感じになっているの!?」

「無理はしなくていいんだぜ、お嬢ちゃん」

「ジョニーはここぞというときに良い声でいうんじゃねぇ!? だからお前誰なんだよ!?」

 

 失礼な。ジョニーはジョニーだ。

 

「いくぜ、相棒!」

「おうよッ!!」

「だからジョニーって何者なの!?」

 

 すぐさまスイカアームズに切り替えて突っ込む。だが、予想以上に堅く、弾かれてしまう。

 

「グッ!?」

「HEY! 弾幕薄いぜ何やっているんだ!」

「もうどうにでもなれー!! ってうかISの攻撃にもびくともしないって無駄に技術力高いなオイ!?」

「どうだ! 空色ピンクボムが作り上げたグレート重機『ゴバババババ!!』の性能は!!」

 

 また聞こえなかったよロボの名前!! かおりさん、そこは名乗りを聞くものですよ!! あと、まさかとは思っていたけどやっぱりあのテロリスト関連だったか……

 もう二度とその名前を聞くことはないと思っていたのになぁ…………

 

「ハァ……仕方がない。新兵器導入するか」

「新兵器?」

「新しいエナジーロックシードなんですけどね、おまけ機能を追加しましたんで」

 

【メロンエナジー!】

 

 スイカロックシードは外さずにコアを取り付ける。まあ、前にエクステンドのデータをまとめていたのはこういうわけで……

 

【ミックス! スイカアームズ! 大玉ビッグバン! ジンバーメロン! ハハーッ!】

 

 ジンバーメロンアームズ・エクステンド。緑色の部分は明るい色合いになり、赤色だった部分は黄色く変化した。

 安定してエクステンド状態になるために束が新たに開発した機能である。

 

「さあ、行くぜ!!」

「お、おのれ……俺たちよりも目立ちやがって…………パステル! 最終砲チャージは完了か!?」

「あと一時間」

「ちくしょぉぉぉぉぉッ」

「それは長すぎるだろ……実はエネルギー効率悪いのか?」

 

 しかし戦いは非情なもの。っていうか、長引かせるものあれだしそろそろ決着をつけるか。

 巨大ロボはやけくそになったのか突進してくるけど、僕にはそんな攻撃通用しない!!」

 

「クソッ!!」

「戦隊やりたいなら、美意識ぐらい持っておこうぜッ!! いくぞ!!」

 

【スイカスカッシュ! ジンバーメロンスカッシュ!】

 

 スイカ双刃刀にエネルギーを注入。輝くを増していく。

 さあて、お遊びの時間は終わりだ。

 

「実はエネルギーチャージの時間は嘘。チャージ完了」

「よし! 五人の力を一つに! ファイナルブラスター!!」

 

 巨大なエネルギーが放出される……だからなぁ…………言っただろ。美意識持っておこうぜってなぁ……

 

「ゼリャアアアアアアアアアア!!」

「なっ!?」

「ば、バカな!?」

「ビームを切り裂いた、だと!?」

「計算しきれない!?」

「……ジ、エンド」

 

 そして、巨大なロボは細切れになっていった。

 僕はすぐさま変身を解いて、物陰に隠れていたバカに弓を突きつける。

 

「さあて、逃げなかったことは評価してやるけど……まだ続ける?」

「すでにディーラーの方は別部隊が追っているし、ここは包囲したけどな?」

「さっすが仕事が速い」

「……だからジョニーって何者?」

 

 しがない国際警察的な人だけど?

 




作者もまたこのテロリストの名前を使うことになるとは思わなかった。
高校編はちょっと急展開かな
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