30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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窓がない特別性のリコリス運搬用バスの中では年若いサードリコリスの寝息が聞こえる

それも1人ではなく複数人が寝ており中には隣に座る子の肩に頭を預けている子もいる

 

彼が私のセーフハウスに来た日から幾日かたつ

2日前から県外のリコリス達と演習任務を行なっていたがその任務も無事に終わり今は高速道で東京に帰っている最中だ

 

窓がついていないため外の様子は見えないが見えていたら高速で景色が流れる様子が見えただろう

何も楽しむことが無く暇にしていると若干音が篭るのが聞こえてきたためトンネルにでも入ったと知る

 

暇つぶしになればと思い演習を思い出す

県外で東京ほどの大都会ではないためたいした実力はないと思っていたがそんな事がなくリコリスとしての暗殺技術を主にした様々な知識と技術を持っており決して悪い物ではなかった

当然模擬戦も行われ向こうのファーストリコリスと対決し勝ったが実力としては高い相手が多い

他にも大犯罪組織を主とした仮想訓練も行われその時には

実験施設の証拠発掘任務後に先生から聞いたガンダムが立てたであろう作戦を模倣し分単位で策を作り訓練に挑んだのだが

今までにないほどに早く状況を解決できたためこれからの作戦もこうあってほしい物だと思ってしまった

こんな事を考えながら周りの眠気に誘われて欠伸をする

若干眠くなってきたな・・・

 

とても長いトンネルらしくいまだに篭った音が聞こえるがそれでもこのこのトンネルを抜ければ東京に入るそうすれば東京支部まではすぐだろう

 

起きているファーストリコリスとセカンドリコリスに内心申し訳ながら肩の力を抜き席に身を任せ目を閉じる

いくらなんでもこの場面から何か起きる事ないだろう・・・

 

そんな立てたフラグが原因か・・・

帰るまでが遠足いや任務という言葉が原因か・・・

 

いきなり下から何かに叩きつけられた揺れいやもはや衝撃と呼んでもいいものがバスに走る

次の瞬間にはタイヤが滑りながら急ブレーキする音が聞こえトンネルの壁にぶつかったのか鉄の砕けた音と衝撃が走る

 

「「「きゃぁぁぁ!?」」」

 

多くのリコリスが叫びながらも席にしがみつく

流石に寝ていたリコリスですら衝撃と音に叩き起こされ周りを見て何が起きているのかはわからないが同じように席にしがみついた

 

「千束!」

 

いまだに聞こえるブレーキ音のなか隣に座っているたきなが私の名を呼んだと思ったら私を抱きしめるように抱えて守る行動に入った

何も不思議ではないただのファーストを守るというセカンドとサードが訓練施設で習った行動がとっさに出ただけだ

 

「たきな!?」

 

しかしリコリコに移ってからこんな事されたことがないため驚いてしまうのだが

今の状況がそんなこと考えている暇すら与えてくれずバスが横転したため全リコリスは平衡感覚を一瞬ながら失った

そして少しだけ鉄が削れる音がし止むと襲っていた揺れも収まりバス内に鎮静ができる

 

「全員大丈夫か!

確認点呼!」

 

流石はフキだこんな状況であってもすぐさま行動に移る

フキの声に対して訓練の際にそれぞれのチームリーダーになった子が近くにいる子を確認し返答を返していく

 

「アルファ全員無事です」

「ベータ問題ありません」

「ガンマ1人腕を打ったようですこれから治療に入ります!」

 

「そうか即急な治療を!」

 

「了解!」

 

点呼の結果腕や足を痛めた子はいたものの頭など人間の急所に傷を負ったものはいなく

 

「千束そっちはどうだ?」

 

「私もたきなも無事だよ〜」

 

特にチームを持っていないリコリコから来た私達も無事であるため死亡者が出る確率はないだろう

しかしいきなりの事だ・・・

 

「なにがおこったの?」

 

「わからん・・・」

 

衝撃からのバスの転倒にフキですら何が起きていたのかわからなかったが・・・

 

「地震です・・・」

 

情報収取が得意なサードリコリスの子がいつのまにか携帯でSNSを確認していたらしくそう伝えてくる

それを聞いたフキは通信機をポッケから取り出すと

 

「少したのむ」

 

そう言い本部に連絡し始めた

仕方ないな〜とりあえずバスを脱出しよう

 

「それじゃあバス出るからバックと銃を持って!」

 

「「「了解!」」」

 

一般人とは違い訓練されたリコリス達はパニックになることもなくすぐさま行動に移り脱出の準備に移る

 

そして全リコリスが必要なものを持ち終えいざ脱出と思ったのだが

 

「うえ〜曲がってる・・・」

 

壁にぶつかった時に入り口

のフレームが曲がったのだろう上に押してもびくともしない

・・・仕方ない打ち壊そう

 

「たきなお願い」

 

「わかりました」

 

たきなはショルダーバックから銃を抜くき扉にマガジン一つ分撃ち尽くしサマーソルトの要領で扉を蹴破ったのである

流石いい運動神経してるぅ

 

「それじゃあ出るよ!」

 

まず初めに数人のサードリコリスが外に出て安全確認をし私とフキが出るそしてセカンド、サードの順番で脱出する

こんな時でも一番ぞんざいに扱われるのはサードリコリス達で嫌になる

最初の数人だって最初に脱出できるといっても出た後何かあっても代えが効くサードだからだし結局最後に出られるのはサード達だ

今回は何もなかったがもしも何かあっても別にいいと本部は思っているのだろう

 

「これは・・・」

 

そうして外に出たが外は軽い地獄だ

あちらこちらで事故が起こり助けを乞う呼び声が聞こえている

火の手が上がっていないのが奇跡な状況だがいつ火が出てもおかしくはない

そんな光景に言葉を失ってしまうが希望も失うわけにはいかないため行動に移ることにしよう

 

「アルファはフキ達と右へ

ベータはガンマの半分を連れて左へ

残りは私達と脱出する道を探すよ!」

 

「「「了解」」」

 

フキも通信を終えており私の指示を聞いたリコリス達と行動に移った

 

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私は情報収取の才能を神様から貰ったサードリコリス

まぁ得意と言っても何か起きても起きなくてもSNSやインターネットで直ぐ調べれば手に入るため誰でもできるあんまり意味のない才能だが

あんまり前線に立ちたくなかったためこの才能を貰った

 

千束の指示を聞いた私が属しているベータチームはトンネルの照明に照らされながら道を歩く

おそらく長さ的にはそろそろ出口が見えてくるはずだ

 

一応の警戒をして進んでいくが何処を見ても無事な車がない

潰れ削られ損傷している

火の手はないが安心できない

運転手やその家族であろう人達が自身の車を見て呆然としていたが今は構っている暇も手助けする暇もない

 

歩いていると出口であろう光が照らすことはなかった

 

「そんな・・・」

 

出口は大きな岩で埋まっており外からの光が入ってくる様子はない

おそらくこの前の大雨によって地盤が緩んだのが原因だろう

そして今回の地震でこの様だ・・・

 

「報告に戻りましょう・・・」

 

その様子を見たリーダーの言葉に道を戻って行こうとした時にリーダーに通信が入った

 

「はい・・・ぇ・・・」

 

その通信を聞いたリーダーの顔色が青く染まっていく

 

「了解しました・・・」

 

「なんだって?」

 

「それが・・・」

 

その返答を聞いた私達はこの大岩よりも大きい絶望を感じながら通信相手の指示に従うこととなる

 

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「あぁ見えてもやっぱりファーストなんっスね」

 

「当然だろう」

 

あぁ見えてもあいつも一様ファーストとしての権威くらいは持っている

ファーストは一騎当千のリコリスが選ばれると言われているがリーダーとしての適性がなければお話にはならない

何も人から外れた実力だけがなれるわけではないのだ

 

「しかし酷いですね・・・」

 

「そうだね・・・」

 

後ろのそんな声を聞きながら照明で照らされた道を歩いたのだが

 

「ダメか・・・」

 

先ほどの地震でトンネルは崩壊し道が塞がっていたのだった

後にいるリコリス達は絶望していたがそんなのはまだ早い

 

「戻るぞ」

 

そう言い翻した時

 

「まって!ねぇあれって・・・」

 

リコリスの1人が横転したトラックを見つけ走って行く

 

「勝手に行動するな!」

 

そう言い他のリコリスと共に走って近づくとかなり大型の横転したトラックの中身が見えておりガスボンベが見えている

中は崩れ積荷であるガスボンベには凹みができ中身が出ているのか空気が漏れ出す音が聞こえる

 

「嘘っスよね・・・」

 

そのガスボンベには入っている気体の名が書かれていた

気体の名に最悪の事態を思い浮かべるが今ならまだ防ぐ手当があるため

本部にこの状況をつたえ返答を聞き

指示を出すためにベータチームと千束に通信を行い命令を出す

通信を終えるが解決策は集まってしたほうがいいため戻ろう

 

「今直ぐ戻るぞ!」

 

「「「了解」」」

 

「ただし火気厳禁と車のエンジンを止めるのを一般人に指示しながらだ!」

 

「「「了解」」」

 

ガスボンベに書かれていた気体の名はメタンガス

毒性は無いが酸素濃度を低下させ酸素欠乏を起こし

最大の特徴として発火性がとても高くわずか5%の濃度で爆発を起こす

気体である

今のこの密閉空間では見たく無い名だ・・・

それが多く漏れ出してトンネル内の天井についた換気用の大きな扇風機で密閉空間の中を循環してしまっている・・・

まさしく最悪な状況だった

 

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可哀想に・・・

不幸としか言いようがないな・・・

 

地震が起き収まった後家の物に異変がないかを調べ終わって

テレビをつけると生放送のニュースが映っている

東京から県外に繋がるあるトンネルで現在起こっている災害についてだ

 

今の状況としては

中で崩壊が起こり戻ることもできず

入り口は土砂で塞がれていたのだがその土砂をどかしてみると高さ10m幅10mの大岩いやもはや岩盤が入り口を完全に塞いでいたのである

そして悲惨なことにメタンガスを大量に積んだ大型トラックが横転しているためガスが漏れ出しているらしい

脱出していないようだから緊急用の扉も地震によって使えなくなってしまったのだろう

 

ニュースでは水圧カッターを使うだの掘削用ドリルを使うなど言っているがどっちも無理だ

水圧カッターを使うための水源が無いそれに時間もかかり人が通れる穴を作る頃には全員が酸素欠乏を起こし死んでいるだろう

ドリルなど使って火の粉が中に飛び散りでもしたら大爆発を起こし二次災害が起きるのは目に見えている

 

テレビを見ているとトンネル内にいる人の一覧がニュースに映し出された

トンネル内の誰かがネット上に上げたのかSNSか何かでわかったのだろう

歳おりから子供まで老若男女が40人ほどいるがこの人達は残念なことに全員死ぬことになるだろう

 

まぁ僕には関係ないけどね・・・

そう関係ない・・・

 

はずだった・・・

 

僕の脳量子波に突然ヴェーダからの情報が入る

 

「・・・はぁ!?・・・嘘でしょ・・・

それは困る・・・」

 

僕の目的がこの事故に巻き込まれているとヴェーダから情報が入り指示がでる

 

「わかった・・・」

 

ヴェーダからは目的遂行のために救助しろと言うのである

その為即座に解決策を考え・・・

思いついた為ヴェーダに指示を出す

 

「エクシアをリペア2に変身その際GNソードは解除

次にキュリオスにテールブースターを装備

それから・・・彼から餞別として貰ったアレを使うから準備及びエクシアに背負わせる形で装備

以上の準備が終わったらライダー状態のキュリオスにエクシアを乗せて待機・・・」

 

僕は急いで家から繋がるドックに向かったのだった

 

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