30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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1:とあるリコリス

死にたく無い・・・死にたく無いよぉ・・・

 

2:とあるリコリス

・・・

 

3:とあるリリベル

・・・

 

5:とあるリコリス

嫌だ・・・嫌だぁ・・・

 

6:とあるリコリス

・・・何とかならないの?

目覚めさせることはできなくても処分を取りやめるとか

 

7:とあるリコリス

司令に言っても恐らく無理でしょうね

上層部からしてみたら今の彼女達はお荷物でしか無いでしょうから

 

8:とあるリリベル

・・・実行はいつなんだ?

 

9:とあるリコリス

明日のお昼頃らしいと噂が流れてる

 

10:とあるリリベル

あと15時間後位かそれまでに目を覚ますしか無いな

 

11:とあるリコリス

・・・グス・・・ヒック・・・

 

12:とあるリコリス

意識があっても目を覚ますのは恐らく無理でしょうね

せめて最後までお話し付き合ってあげる・・・

 

13:とあるリコリス

・・・ありがと・・・

 

           そうして転生者達は1人の少女がなるべく寂しい思いをしないように会話をして3時間が経ち真夜中になった頃

 

83:とあるリコリス

・・・あと12時間か・・・

先生も出て行っちゃったし次は何話そっか

 

84:とあるリリベル

そうだなそれじゃあ

 

85:とあるリコリス

あれ?先生戻ってきた

 

86:とあるリコリス

え?先生ならそろそろ寮に居る頃だけど

 

87:とあるリリベル

忘れ物取りに来たとかじゃ無いか?

 

88:とあるリコリス

あの先生に限ってそんなこと無いと思うわよ

 

89:とあるリコリス

っ!!今バキバキって扉の方から音がした!

 

90:とあるリリベル

はぁ?!

 

91:とあるリコリス

何ですって!まさか侵入者?!

今から向かうから常に現状を伝えて!

 

92:とあるリコリス

こっちも行くよ!

 

93:とあるリコリス

わかった!

今奥の部屋に行った!

 

94:とあるリコリス

奥っていえば・・・狙いはセカンド以上ね!

 

95:とあるリコリス

戻ってきた今隣にいる

・・・え?・・・

 

96:とあるリリベル

どうした?

 

97:とあるリコリス

は、はぃぃ分かりました!

 

98:とあるリリベル

どうしたんだ!

 

99:とあるリコリス

「お前意識があるな・・・目を開けたら殺す、口を開いても殺す」って電子音声で言ってる

 

100:とあるリコリス

電子音声!間違いなく侵入者ね!

皆殺しが目的!?

 

101:とあるリコリス

クソまだ距離があるというのに

 

102:とあるリコリス

え?

「これから気付け薬を打ち込みながら説明する一回しか言わんから覚えろ」・・・どういうこと?

 

103:とあるリリベル

殺しが目的じゃ無い?

 

104:とあるリコリス

「かつてシービーが使っていた治療促進効果を持った気付薬だ人数分用意した、目は覚めるだろうが強い薬なだけに数日は熱で苦しむことになる」

っ痛い!痛い!

 

105:とあるリリベル

感触があるのか?それって・・・

 

106:とあるリコリス

痛い・・・痛いよぉ・・・

 

107:とあるリコリス

到着したわよ!

 

108:とあるリコリス

見つけた!

 

109:とあるリコリス

扉が開かない!なら蹴破るだけのこと!

 

110:とあるリコリス

何で壊れないのよ!

 

111:とあるリコリス

「やれやれ騒がしくなってきたな、ここに置いておく明日にでも医者に使ってもらえ」

今窓から出て行ったよ・・・もう目開けてもいいんだよね?

 

112:とあるリコリス

あ〜もうどうなっているのよこの扉の頑丈性は!

 

113:とあるリコリス

いい加減に開けよ!

あ・・・やべぇ・・・

 

114:とあるリコリス

貴女力加減しなずに怪力の才能まで使うから窓破って外まで扉飛んで行ったじゃない・・・

あら・・・おはよう大丈夫?

 

115:とあるリコリス

・・・おはよう・・・うん大丈夫ただ・・・

 

116:とあるリコリス

ただ?

 

117:とあるリコリス

とっても寒い・・・

 

118::とあるリコリス

あ〜ごめんね

 

119:とあるリコリス

とりあえず司令に連絡するわよ

 

120:とあるリリベル

目覚めたみたいで良かったな

しかしシービーが使っていた気付け薬か・・・シービーって何だ?

 

121:とあるリリベル

シービー・・・シービー・・・ミスターシービーとか?

 

122:とあるリコリス

うへぇ私動物用の薬使われたって事!?

それはそれで嫌なんだけど・・・

 

123:とあるリリベル

目が覚めたんだから文句言うなよ

 

124:とあるリコリス

言うよ!

だって馬が使っていた薬だよ!

動物用の薬を打たれたんだよ!

 

125:とあるリコリス

まぁまぁ司令来たから説明よろしく

 

126:とあるリコリス

はぁ全く何でこんなことに・・・

あ・・・おはようござます司令・・・報告します・・・

 

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チリンチリンとベルが鳴り客が来店し続ける

 

「それじゃあ聞いてきます」

 

その人又は人達が適当な席につくとたきなが注文を聞きに行く

そうたきなが聞きに行っている

 

彼との殴り合いの夜リコリス東京支部に何者かが侵入したと聞いたときには東京中のリコリス達に緊張が走った

だがその目的は決して悪いものでは無いと知ったのは次の日?その日?の朝にたきな達が目覚めたと聞いて急いで飛んで行った際に知った

当然だが徹底的に痕跡を探し出すために多くの人材と時間を費やしたみたいだけどまるで幽霊のように監視カメラには映っていなく靴跡も残っていなかったみたいそう司令と先生が話しているのを横で聞いた

ただ残っていたのは侵入者が置いて行った薬と、意識があって侵入者から話を聞いた1人のサードリコリスの言葉だけが侵入者の存在が幽霊では無いと証明したらしい、ただその声も電子音声で徹底的に正体を教える気はないみたい

司令も先生も初めはその薬を打つことに躊躇っていたけど、このままではどうせ皆処分される事になるから可能性として掛けるしかなく全リコリスに一本ずつ打つと今まで全く目を開けることがなかった子達が注射の痛みによって飛び起きたのである・・・その時見せてもらったけど結構針大きく太かったもんな〜私は少なくともあんなのは打たれたく無い・・・

その後は薬の副作用らしく3〜4日ほど個人差はあれど全員が微熱を出して寝込むことになった

そして熱も下がりいちようのため健康診断を受けて異常は一切発見されなく殴り合いから一週間が立つ頃には現場に復帰するようになっていた

それはたきなも例外なくリコリスとしての仕事は無くてもリコリコの仕事に復帰しており今日がその初復帰日だ

 

「たきなちゃん大丈夫?」

 

「はいご心配おかけしました」

 

リコリスの任務の帰り災害に巻き込まれたから客には感染病にかかって寝込んでいることになっている

 

「それじゃあ注文するね」

 

「はい!」

 

一週間も寝ていたためかたきなも含めてリコリス達は疲れがすっかり抜けきっており元気よく働いている

 

そうして客が抜けた頃

 

「いらっしゃいませ!」

 

チリンチリンとベルが鳴り扉の方を見ると彼が居た

後ろにはエリカが付き添っておりどう見ても私怒っていますと表情に出ている

彼は落ち込んでおりその様子から恐らくエリカに怒られたのだろう

何故怒られたのかわからなかったけど

 

「千束お姉ちゃん殴ってごめんなさい・・・」

 

そう聞いた時納得できてしまった

まぁどんな理由であれ女の子相手に手を出したのであるその事をどう知ったのかエリカが聞き相当搾られたのだろう

 

私の目の前に来た彼はそう頭を下げると上目遣いで見上げている

その様子は怒られた小動物が叱られるのを待っているように見えつい左手を頭に乗せてみた

ビックっと震えた彼の頭を撫でると気持ちがいいのか瞳を細くする

その手を頬に待っていくと彼は追いかけて自ら頬を撫でられていく

すでに私は彼の頭にイッヌの耳を思い浮かべており頬にあった手を顎まで持ってきて撫でるするとまるで小動物みたいに彼は首を長くして撫でられたのである

・・・やっばいめっちゃ可愛い・・・

 

キュンキュンキュンキュン

 

その様子にさっきから心がときめいて止まらない

これはヤバい・・・エリカが惚れたのが理解できる

いざとなれば逞しくこうなると母性をくすぐられる・・・これは卑怯な生き物だ・・・

 

それでも本能は彼を欲しがって仕方ない

いっそ家に持ち帰って首輪を付けて飼ってしまおうか

襲ったらどんなに可愛く鳴いてくれるだろう

いけない事だけど《やりたい事最優先》な自分の本能が

持ち帰れ

飼ってしまえ

襲ってしまえ

鳴かせたいのだろう?

そう言っている・・・

 

「・・・千束?」

 

たきなの自身を呼ぶ一言で若干現実に引き戻され取り敢えず今はこれで我慢しようそう思った

けれども先約がいる為行動に移す前に

 

「エリカごめん」

 

「え?・・・」

 

先約のエリカに一言断ってから抱きしめた

 

「千束!?」

 

周りは驚いているけど今はそんなの風景の一つにしか見えない

小さな彼は抱きしめると背中が見えイッヌの尻尾が尾骶骨から生えているように見えておもいっきり振られている尻尾が可愛らしい

当然そんなもの無いが幻覚でも見えている以上もう可愛らしくて仕方ない

そうして左手は頭後ろを撫で続け右手は背中から左腕に移ると

 

「・・・冷たい!?」

 

人の温かみはなくまるで鉄のように冷たく人肌ではない温度で現実に引き戻されイッヌの耳と尻尾が消え失せた

急いで右手を手首に持っていくと服を捲りあげる、するとそこにあったのは

 

「うそ・・・義手?」

 

エリカも知らなかったのだろうそこに居る全員が驚くのも無理はない人肌の色に染められては居るが見てわかるこれは義手だ

かなり高性能なのか相当自由に動くらしくたいして音もないのか義手は音もなく私の背中を抱きしめる

 

「あ〜あバレちゃった・・・」

 

そう言った彼は私を抱きしめながらも説明を始める

 

幼い時に両親が事故で死んでしまった事

一人暮らしになってから別荘で一人暮らしをしている事

 

ここら辺はフキから聞いているから知っている

けれどもこの先は・・・知らない・・・

 

親が別荘くらいは電化製品を最低限にして田舎暮らしをしたいからと薪を使った竈門があって、一人でご飯を炊こうとした時に満足に知識がなかったためか濡れた薪を入れてしまい目の前で破裂して破片が腕に刺さってしまった事

なんとか救急車は呼んだけど田舎だった為に結局処置が間に合わずに腕を肩から切り落とさなくてはならなかった事

そして病院で生きる意思を無くしていた時

 

「おじさんが来たんだ」

 

丁寧になでつけられた明るい色の髪

柔らかくも芯のある声

紺色のスーツを着た品のある身なりをした男性

なんといっても金色の梟のバッチをつけていた

そう彼は言った・・・

 

・・・おもいっきり吉さんじゃん?!

 

「シンジ・・・」

 

先生が呟くのも無理はない

だって思いっきりそう言う関係だから

けれども今はそれは取り敢えず置いといて彼の続きを聞く

 

おじさんはこう言って義手を置いて行ったんだ

 

「君には王佐の才があるこんな所で潰れるべきじゃない」

 

王佐の才あんまり聞かない言葉だ

そう思っているとたきながフォローしてくれる

 

「王を補佐する才能ですね諸葛亮孔明などの歴史で名高い軍師が持っていたとされる才能です」

 

なるほどなるほど・・・つまりこの子って・・・

 

「ねぇ梟のチャーム持ってる?」

 

「うん!」

 

そう言うと彼は器用に服の中から梟のチャームがついたネックレス取り出したため

私と同じアランチルドレンが確定したのだった

 

「嘘ぉ〜」

 

そんな声が店内にこだまする

これはくろうしそうな初恋だ・・・

 

まぁ今言えるのはこんな物に殴られたんだからそりゃあ痛いよねってことぐらいだ

 

さ〜て初恋頑張るとするか!

 

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214:とあるリコリス

ただいま〜やっと終わった〜

 

215:とあるリリベル

お帰り〜

 

216:とあるリコリス

はぁ・・・

 

217:とあるリコリス

目が覚めたのにどうしたの?

 

218:とあるリコリス

それがね打たれた薬が動物用な事にショックを受けているのよ

 

219:とあるリコリス

どういう事?

 

220:とあるリリベル

それが・・・

 

221:とあるリリベル

・・・って事なんだ

 

222:とあるリコリス

シービーか・・・シービー・・・シービー・・・CB?!それって!

 

223:とあるリコリス

何かわかるの?

 

224:とあるリコリス

わかるも何もCBってソレスタルビーイングの略称だよ!

 

225:とあるリリベル

何言っている?ソレスタルビーイングならSBだろ?

 

226:とあるリコリス

Celestial Beingでソレスタルビーイング!

略称でCB!

そういえば二期で刹那が注射打っていたシーンがあった!

 

227:とあるリコリス

それじゃあ私は人用のを打たれたって事?

 

228:とあるリコリス

うん

 

229:とあるリコリス

良かった〜

 

230:とあるリリベル

いやいやよくないでしょ!

ガンダムのパイロットが普通に侵入したって事だよ!

 

231:とあるリコリス

そうだけど・・、今は安心させてよ・・・

 

232:とあるリコリス

それもそうね取り敢えずこの話は彼女が落ち着いてからにしましょう

 

233:とあるリリベル

できれば直ぐにでも始めたいけど了解した

その代わり落ち着いたらなるべく全員で話し合おう

 

234:とあるリコリス

そこまでの大事なのはわかっているわよ

 

後日転生者の掲示板には珍しくほぼほぼ全員が集まったようだった

 

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