30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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空では号砲段雷万雷が鳴り、地上では迫撃砲と戦車の号砲がなる今日も私達リコリスはいつものように任務でウロウロただ普段とは違い東京の街中ではなく自衛隊の敷地内だが

 

遠くを見ると目標にされた的が土煙と共に空を舞っては落ちていく

 

転生者30人で協力する為に神様によって付与された脳内掲示板でリリベルの転生者達にマウントを取ってから1日がたった、どんどん自衛隊の発表が終わり終盤へと差し掛かる

 

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1:とあるリコリス

こちら異常なし

 

2:とあるリコリス

こっちも問題ないよ〜

 

3:とあるリコリス

特に問題なく終わりそうだね

 

4:とあるリコリス

最後まで油断しちゃダメだよ、ほらフキも目を光らせているじゃん

 

5:とあるリコリス

そうは言ってもな〜自衛隊が居る中で犯罪犯そうとする人がいるわけないじゃん

 

6:とあるリコリス

そうそうそんなに気を張らなくてもいいと思うよ、それよりもさ遂に最終演目でロボットが出てくるようだからそっち見ようよ

 

7:とあるリコリス

あなた達ね・・・

 

8:とあるリコリス

まぁまぁそんなに硬くならなくても・・・ほら出てきたよ!

 

9:とあるリコリス

うわー思ったよりでかいな

 

9:とあるリコリス

・・・開発者陣が説明してるけど身長が18m重さ121トンって重すぎない?

 

10:とあるリコリス

武器の実戦もするみたい、腕に装着されているのが200mm25口径滑空砲、胸にあるのが30mmガトリング砲、へー腰のアレ格闘用の実体武装もあるんだ

 

11:とあるリコリス

装備は凄いけど立ったまま搭乗して動かすって座れないと疲れやすいんじゃ・・・

 

12:とあるリコリス

まぁけれど初めてならこんなもんじゃない?作れただけ凄いと思うよ

 

13:とあるリコリス

目標に撃っているけど動きはカックンカックンまさしくロボットね

 

14:とあるリコリス

これからが期待ってことでw

 

15:とあるリコリス

・・・あなた達ねぇ任務で来ているの忘れてないでしょうね?

 

16:とあるリコリス

もちろん

 

17:とあるリコリス

まぁまぁほら撃ち終わって戻ってきたしこれで全種目終わりだから少しは気楽にましょうよ

 

18:とあるリコリス

ねぇなんか研究員達のテント騒がしいような

 

19:とあるリコリス

こちらバックヤード!問題発生!

 

20:とあるリコリス

どうした!?

 

21:とあるリコリス

パイロットが死亡してる!その機体に乗っているの本来のパイロットじゃない!

 

22:とあるリコリス

え?ちょ銃口こっちに向いてんだけど?!

 

23:とあるリコリス

っ!サードはすぐフキの盾に

 

24:とあるリコリス

はい!ふぅごめんみんな間違いなく死ぬから後はお願い!

 

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私はすぐファーストリコリスであるフキの前に出る

所詮私たちは消耗品今ここで私が死んでも別の子が代わりを務めるだろう

そうして多くのリコリスは命を使いながら日本の平和を守ってきた今回は私の番なだけだ

そうわかっていても死ぬのは怖い!

直ぐに来るであろう恐怖に目を瞑る・・・そうして数秒がたった

 

???

 

救いだったのは痛みが無かった事か・・・

まぁ200mmと30 mmの砲撃だきっと即死だったのだろう、きっと瞼を開ければそこは彼岸花畑か三途の川の前と思いつつ開く

 

「え?」

 

目の前に広がっているのは変わらず自衛隊の演習場

下を見れば足はついている幽体離脱したわけではないようだ

 

そして銃口をこっちに向けている兵器はまだそこに立っていた

ただ違うとすれば滑空砲の銃身が溶けたのか赤く短くなっていることか

 

「おい!あれは何だ!?」

 

観客の一人がそう言い空に指を差した

観客達はその声に空を見上げ私も釣られて見上げるとブースターも吹かしてなくどうやって浮いているのか完全に不明な青色のロボットが浮いている

 

「なんだあれは?こんな予定あったか?」

 

後ろにいるフキがそう言うがミーティングで聞いた時にはあんな存在は話していなかったはず

 

「本部!・・・本部!?」

 

イレギュラーの存在に戸惑いつつ本部に指示を仰ごうとするもザーザーとイヤホンからノイズ音が聞こえてくるだけだった

 

そしてそれは背にある突起物から緑の光を出しながら地上に降り立つ

 

自衛隊のロボットよりも遥かに細身のそれはまるで剣を装備した巨大な人間が甲冑を着ているようだった

ここから見てもわかる右腕に付いている鋭利な鉄の塊と頭のV字の何かが特に目立つ

 

「何をするつもりだ!?」

 

それは自衛隊が作ったロボットに向くと腰から二本の実体剣を抜きふわりと浮き突撃した

 

自衛隊側のロボットがガトリングを撃つもまるで人のようにゆらりゆらりとかわしかすりもしない

動きがまるで違うまさに人間のようだ

 

あっという間に目の前に迫ったそれは実体剣で左右から切り裂き二本のうち一本を刺すとクルリと後ろに周りもう一本も刺す

そして腰から棒状の物を取り出した

 

「熱量兵器の剣?・・・」

 

棒状の物体からピンクの光が出た何かを手のひらの上でかるく回し差し込みもう一本取り出し同じように刺す

そして正面に移動すると腕から棒状の物を二本両手で取り出し同じくピンクの剣が出来上がり同時に差し込む

そして右腕に付いていた鉄の固まりを展開すると大きく上に腕を伸ばして袈裟斬りにした

あれ剣だったんだ・・・

自衛隊のロボットは崩壊していた恐らくあれではパイロットは死んでいるだろう

 

「写真を撮れ!」

 

その余りにもスムーズで完全な動きに見惚れていた私は後ろからの指示で現実に引き戻されポケットから携帯を取り出しカメラモードに切り替えて連続で写真を撮る撮る撮る

 

周りでもカメラや携帯でのシャター音が聞こえる

 

形がわかりずらくなるまで壊された自衛隊のロボットをまるでそこら辺の小石を見るように無視し

 

右腕の鉄の剣を腕に戻しそれは観客の方を向くと空へと飛びたって行った

 

周りでは観客達が自衛隊員によって非難し始める

 

「了解、撤退します」

 

後ろで通信が繋がったのか本部から撤退命令がくだり私たちはフキの指示のもと会場中にいたリコリスと集まり会場を後にした

 

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