30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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「それじゃあ行くとしよう」

 

あれから3時間暇な時など一切無く下準備をし続けた

予測される戦場の再確認

予測される敵数の再確認

予測される敵行動の再確認

そうやって下積みを重ねていく

その行動に終わりは無くあるのはただ単に時間切れだけだ

全くもって風呂に入る時間の余裕すら無い

 

「ユーハブコントロール!ユーハブコントロール!」

 

そうしていると時間なんてあっという間に過ぎ去ってしまう

覚悟を決めるなんてことはしている暇なんてない

そんなものはもっと前に括る物だから

 

「アイハブコントロール」

 

目の前にあった鉄壁が溶けるとMSを出すための滑走路が出来上がる

 

「エクシアハッシン!エクシアハッシン!

デュナメスハッシン!デュナメスハッシン!

ヴァーチェハッシン!ヴァーチェハッシン!」

 

既に迷彩が展開され星空だけが歪な近さで見えているが足元の方で火花が散っていることから3機共に出撃をしたと知る

 

「ユーハブコントロール!ユーハブコントロール!」

 

「ガンダムキュリオス出る」

 

普段より重いであろう機体が恐ろしいほどの速度で出撃し

体が潰れそうなほどのGを受けながら上昇していく

迷彩では隠しきれないほどの大量のGN粒子をばら撒きながら

それでもギリギリまでは迷彩で隠していたために基地の場所は知られないはずだ

 

「ぐぅぅ・・・」

 

未だに未成熟な体で受け止めるGにはなれない物で痛みを伴うが泣き言など言ってはいられない

 

そして雲を越えて宇宙まで

成層圏を超え大気圏を超え宇宙圏まで

 

高度表示で地球円周上に入った事を確認しGN粒子を推進力のための散布を止め潜伏のための散布を開始そして迷彩を使用

ひとまずはこれで一区切りだもう誰にも見つけられない

ここに来るまでに人工衛星あたりには動画が残るが基地さえわからなければ問題ない

 

11時弱・・・

作戦開始まではまだまだある油断はできないが満足に休めていない体ではまともな操縦もできない・・・

 

「ヴェーダ0930に起こしてくれ、何かあっても起こせ」

 

そう指示を出し意識を閉ざす

 

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『素晴らしいですねこの子は・・・』

 

壁向こうにいる多くの大人達が見ている中で転ばないようにただひたすらに走る

別に転ぶのが嫌なわけでは無い

ただ単に走っていろと命令され止まるなとは命令されていないからだ

 

『わかっているだろうが・・・』

 

『人体実験には使うなでしょう?

勿論ですとも!

素晴らしい素体ではありますが貴女の敵にはなりたくありませんしまだ死にたくはありません・・・それでご注文は?』

 

『彼専用のジンクスを作って欲しい』

 

『何故に?

そもそも彼はまだ4歳でしょう?

そんな子を戦場に立たせるんですか?

世間は勿論他の少将以上が黙ってはいないと思いますが?』

 

『だからこそだ自衛すらできなければテロ組織の格好の獲物にしかならん』

 

『それなら白兵戦だけを教えれば良いのでは?』

 

『ELSと人類が分かり合ってまだ45年・・・いやイノベイターと人間の対戦から30年弱あの組織達の幹部は未だに捕まっていないのがいる』

 

『なるほどそいつらに捕まる事を心配しているのですね』

 

『そうだ確かに彼は強力だがまだ子供には違いないどんなに知識があっても体が強くてもどっちか片方でも足りなければ意味がないのはわかるな?

彼はまだ純粋無垢なうえ力では大人には勝てん結局は歳の差は埋めようがないのさ

考えなら教育すれば良いが武力ではどうしようもないそれが歳の差だ

だがまだ彼にはたっぷりと伸び代があるなら鍛えない理由にはならないだろう?

それに私ももう81になるいつお迎えが来るかわからん体だ』

 

『何を冗談その体でまだ軍にいるなど前代未聞な貴女にお迎え?

冗談も休み休み言ってください』

 

『冗談ではないさ誰だって歳には勝てん良くも悪くもな

私だっていつあの馬鹿者の所にいくかもしれん体だ

その時になって最大の爆弾の下処理もせずに死ぬなどもっての外でそんなの死ぬに死にきれないさ

まぁ死んだ後のことはその時に生きている人に任せますがね』

 

『・・・わかりました』

 

ビーっと終了音が鳴りコンベアーが止まったのを知ると部屋の扉がひとりでに開いた

 

『どうせ脳量子波で覗いているのだろう?

盗み見は許せないことだが今回だけは見逃してやるだから次のG耐久訓練に移れ』

 

しまった気づかれていたか・・・

あのお婆さんはやりにくい・・・

これだから歴戦の指揮官というものは・・・

 

「了解しましたマネキン少将」

 

軽く窓に向かって敬礼をしてから部屋を出・・・

 

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ピーピーとアラーム音が聞こえ意識を戻す

0930時間に問題は無し

長時間の睡眠のためか身体の調子も問題ない

 

なにか懐かしい夢を見た気がする・・・

 

いや今は任務だ

意識を戻して脳量子波をヴェーダとリンクさせ現状を調べる

ガンダム各機異常なし

目標の移動なし

戦力の増加は若干されているがたいした問題はない

他には・・・そうか目標その2に物が運ばれたか・・・それならそれで楽に目標2を破壊できる

作戦AからBに作戦変更

 

他に変わったことは・・・

なにステーションが近くまで来ている?

どれくらいの距離だ?

・・・その距離なら肉眼でも見えるか・・・なら予定より少し早いがガンダムの性能の一つを見せるとしよう

 

「ヴェーダ彼の国に警告を

続いて迷彩解除

GN粒子散布解除」

 

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誰もが憧れる場それが宇宙

だが憧れではあるが決して辿り着けないところではない

頭脳を鍛え身体を鍛え鍛えて鍛えて鍛え続けたうえで運さえよければたどりてくことができるかもしれない

ただしその倍率は2千倍とどっかの国の宝くじよりも遥かに高い

そして選ばれると月に行くこともできるがほとんどの人は宇宙ステーションを目指す人が多いだろう

行くのも命懸け帰るのも命懸けなら研究も何もかもが命懸けそれが宇宙ステーションである

安心を得られる日などないいつ何時そこが爆発し死ぬかなどわからないからだ

それでも誰もが憧れるのは未知の世界というロマンがあるからなのだろう

 

そんなステーションでは今大騒ぎになっていた

 

「おい!いきなり異物が現れたってどういうことだ!」

 

ステーションのリーダーなのだろう恰幅の良い男性が怒号を鳴らせながらメインであるブロックに入って来た

 

「わかりませんよ!

本当に何も無いところから現れたんです!」

 

「とにかく画像を出せ!」

 

「はいぃぃ!」

 

どこか泣き言に聞こえてしまう女性の返事と共にモニターに画像が映し出されたのだが・・・

 

「戦闘機?・・・いやなんだあれは!?」

 

宇宙空間には不釣り合いなオレンジ色と黒色が分かれている飛行可能な物体が浮かんでいた

誰もがその姿に驚いているとオレンジと黒が分かれる

 

「あれはパージしたのか・・・だとすれば本体はオレンジで黒は付属品ということか」

 

誰もが正体とその目的を察することができなかったのだがたった1人だけその正体に目星をつけた人がいる

 

「・・・まさかガンダムか?・・・」

 

その人はつい最近交換要員として地上から送られてきた日本人だ

アニメとゲームの国だけあって少し前までは正義の味方として話題を呼び

ソレスタルビーイングの兵器として問題になってはいるがロマンを持つもの達からは憧れの的になっているそんな未知の物体だ

 

「あれが・・・」

 

その日本人に誰もが驚愕するが

それとは別にそれがそこに存在しているいじょう一つだけ疑問が生まれる

 

「しかしどうやって来た?」

 

「・・・恐らく我々と同じだと思います」

 

「バカな・・・我々だって来るだけで一苦労なんだぞ」

 

彼等と同じそれはつまり秒速7、9km(時速28440km)必要だってことになる

そのことを知っている宇宙飛行士達は驚いていたが突然ガンダムは緑の粒子を吐き出しながら地球に向かって行く

 

(まさか単騎で大気圏に突入できるのか?)

 

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「速度調整」

 

「全面GNフィールド展開」

 

「大気圏突入開始」

 

ゴーっと音がしながら全天周囲モニターの下側が赤く染まり始める

 

「練習も実戦もしたからといってもやはり怖いな・・・」

 

もしこれでGNフィールドが切れた時には焼かれてバラバラになるだろうがそこは機体性能を信じるしか無いか・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「すげぇ単騎で脱出して

単騎で突入してやがる」

 

ガンダムは機体表面を赤く燃やしながらも地球へ落ちて行く

 

「ふざけるな!

人類ですら何百年とかけたものを!」

 

リーダーが怒り任せに壁を殴っているがわからんでもない

人類が宇宙に憧れて数百〜数千年その際掛かった年代も金額も数えるのすら馬鹿馬鹿しい

当然夢半ばに散っていった人数も数え切ることはできない

それだけのことを行なってもロケット一つ飛ばすのに馬鹿馬鹿しい金額と大量の人員を割って低い確率で成功を収めている

当然ながら失敗だって起きており間違えても単騎で宇宙に向かおうとも地球に戻ろうとも普通は考えず行動には起こさない

だがガンダムはそれを嘲笑うかのように簡単に行なって見せている

 

「ガンダム地球に消えました・・・」

 

「ハハハ・・・我々の努力と恐怖はなんだったんだろう・・・」

 

その姿は長い歴史を馬鹿にしているようでありながら

とってもかっこいいなどと思ってしまった

 

「アハハハ・・・」

 

「リーダー・・・」

 

「・・・すまない」

 

「いいえあれを見たら誰だってそうなりますよそれより指示を」

 

「ガンダム降りたつ場所の計算急げ!」

 

「了解!」

 

まぁつまり何が言いたいかというと

そこに痺れる憧れるぅぅ!

 

「おい何している撮った映像を早く地球に送らないか!」

 

「っ?!了解しました!」

 

危ない危ない危うく指示を逃すところだった・・・

憧れるのも良いが仕事はしないとな・・・

キーボードを操作してこのお宝映像を地上に送るのだった

 

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「GNフィールド解除」

 

全天モニターから赤が消え次に白と黒が混じった色になる

大気圏から成層圏に入る

緊張は解れたがこれからが本番油断などできない

センサーが敵戦闘機を捉えるが今回は無視する

それらの間を通り抜けるように角度を調整と同時に地上までの距離の計算・・・どうにか足りそうだ

一瞬だけモニターが真っ白に染まりすぐさま敵戦闘機が見えその間を何事もなかったかのように真上から通り抜け地上が見え始めたところですぐさま変形し逆噴射

 

「ぐぅぅぅぅ・・・かはっ・・・」

 

そのGは恐ろしいもので内臓が全て口から飛び出しそうになるが必死に我慢して機体のスピードを可能な範囲まで落とす

落ち切った頃には地上との距離は延空木一つにも満たなかったがぶつかってヒキガエルのようにならなかっただけまだましだろう

そしてまた変形し地面スレスレを飛んでいく

そしてあっという間に目標が確認できた

 

「あれが核エネルギー研究施設・・・

ガンダムキュリオス目標を破壊する」

 

機体を変形させて攻撃を開始

GNバルカンで地上の兵器と研究施設を破壊

地下にはありったけのGNミサイルをばら撒く今回持って来たのは内部にGN粒子を送り込んで破壊するタイプのミサイルだそれ故に研究施設は残らないだろう

そうして介入行動をとっているとはきほど通り抜けた戦闘機が追いついて来がもう遅い

既に研究所の破壊範囲は予想の90%を超えており目標は達成している

すぐさま変形させて戦闘空域の脱出を試みる

 

だがあの戦闘機らに乗っているパイロット達も誇りがあるのだろう

命を燃やしてひたすらに後ろをついて来たGだって軽くは無いだろうに

 

「良いだろう相手をしてやる」

 

そして相手をしたのだがまぁ結果など分かりきっているだろう?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その10分後には早くも上空での戦いいや蹂躙というべき行動は終わっている

空に飛んでいるのはガンダムキュリオスとなんとか脱出レバーを引き降りて行くことができたパイロット達だけだ

某国の戦闘機は全て地上で火の手を上げて無惨な姿になっている

 

「他の戦場はどうなった」

 

ガンダムマイスターは脳量子波で各機とのリンクを行いカメラ映像を覗く

 

「ガンダムエクシア

目標の無条件降伏を確認」

某国の軍事基地のあらゆるところがバッサリと切り裂かれておりそれで落ちた瓦礫が戦車や戦闘機を押し潰している

足元を確認すると両手を上げた兵士が地面に両膝をつけている当然非武装だ

 

「ガンダムデュナメス

目標施設の50%破壊を確認」

山々が崩れ不格好な中に見えるミサイル発射口にも岩や土が流れ込み

次使えるとしても何年後になることか・・・

 

「ガンダムヴァーチェ

目標の・・・完全消滅?

え?・・・

残らなかったのか・・・」

そこには元となった山など存在しないあるのは大きなクレーターのみ

あるとすれば稲光を放っているキノコ雲だけがその威力の様を物語っている

これは後でヴァーチェの洗浄作業をしなければならないな・・・

 

「全目標の達成を確認これより帰投する」

 

そして各ガンダムは飛び立つと迷彩を使用し肉眼からも電子からも姿を消したのであった

 




誤字脱字の修正依頼ありがとうございました
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