良い仕事をするにはまず体が重要
睡眠
欲望
そしてなんといっても食事
誰もが知っている当然なことでだ
集団で生活しているところでは
朝食
昼食
夕食
それぞれの時間になれば楽しい会話と食器が当たる音で騒がしくなる
料理人達はそれを精神的な喜びの一つとしてその腕を振るう
リコリス東京支部の食堂だってそうだ
そこにいる料理人は元宮内庁の料理番が働いておりその料理はとてつもないほど美味しいらしい
ただし甘味はかりんとう以外作ってくれないそうだが・・・
そんな少し前までだったら満席で席があくまで待つ子がいるほど騒がしかった食堂も今では・・・
まばらな席で静かな食堂にただコツンコツンとせともの同士が当たる音がそこらじゅうで聞こえる
リコリスの食堂では朝起きたリコリスの少女達が朝食をとっている
しっかりと夜に寝たはずの少女達は疲れが取れきれていないのだろう
目の下に隈を作っていたり
欠伸をしていたり
酷いものでは目を閉じふねをこいでいる少女も見てとれる
それぞれが朝食を持って来てからどれくらい経ったのかはまちまちだが消化がしやすいようにと作ってくれたお粥はすっかり冷めてしまっている
取りきれていない疲れもあってかレンゲの手は止まってしまい目の前にある美味しいに違いない料理は口に運ばれることはない
「はぁ・・・」
「ふぅ・・・」
そこらじゅうでため息が漏れている
決して料理が不味いわけではないただたんに食が進まないだけ
その原因は言うまでもなく疲労によるものだ
人を殺す為の訓練を積んでも
数ヶ国語を使えても
ハッキングできるだけの知識があっても
並以上の訓練を受けているためか一般人よりは高い身体能力と精神力があっても
所詮は未成年の少女に変わりはない
鍛えられる限界値も大人よりはるかに低く自衛隊のレンジャー部隊や特務隊より人を殺していても心身は遥かに下だ
当然限界だって早く訪れる
これがリリベルだったらもしかしたらまだもったかもしれないが・・・
そうして食は細くなるとさらに体は衰える
必死になって作った体も弱り既に何人ものリコリスが精神的肉体的問題として任務に就けなくなっている
その人数は目を瞑ることは既にできなくなっており支部にある医療施設のベットも医療的にDAに協力している病院のベットも埋まってしまっている
そういった医療施設は当然のようにファーストリコリスやファーストに近いリコリスほど使われておりそれ以下のリコリス達は自室のベットで治療を受けているのだが一向に回復の兆しは見えてこない
そんな状況が今日本中のリコリス支部で起きている現状だ
「んぐ・・・んぐ・・・ゲフゲフッ・・・ヒッグヒッグ・・・」
一部のリコリスは後々のことを考えて必死に胃袋に流し込もうとするするも胃が拒否を起こし咳き込んでしまう
酷いとすぐさまトイレに駆け込み吐き出す子もいるくらいだ
そして自身が受けている今の状況に泣き出す子もいる
こんなはずではなかった・・・
そう誰もが思う
孤児として捨てられてからDAに拾われてそして自身の命は一般人の為にあると教えを受けて訓練と学習をする
そしてリコリスになることに憧れを覚え犯罪を犯す人外を殺すことこそが自身の価値だと知る知ってしまう
そして訓練と学習の期間が終わりベージュ色の服を着る
頑張って生き残り続け紺色の服を見に纏い
いつかは夢の赤色をと必死になって目指す
県外の支部では東京支部のホールにある噴水を見ることに憧れを覚える子達もいる
上京したいのは一般人でもエージェントでも一緒だ
そうやって夢を描き
必死になって命を削り生きていく
それが私達だいついかなる時でも怪我を負う覚悟も命を失う覚悟もできていると・・・
だが・・・
今の状況はリコリスどころかDAですら完全に予想外だった
任務中に死ぬのではない
病死するのではない
そんな一瞬で終わりを迎えるのではない
まるで拷問のようにじわじわと精神を身体を痛ぶるように弱めていく
その原因である彼等にその意識はあるのかは彼女達にはわからないが結果として日本のDAと呼ばれる組織は弱まり続けている
国の上層部とてその対抗策として候補生を予定より早くリコリスにあげることもしているがそんなのはただ命と金銭を無駄にしているだけだと各支部長達は知っている
だが上層部は身の保障しかなく下のことは考えずにどんどんとリコリスを増やす
当然適正な訓練を行いきっていないリコリスなど未熟も良いところで余計にベットを埋めているだけだ
日本にいるリコリスとDAの終わりは近いだろう・・・
ゆういつ今の状況を変えられるとすればそれはかくれんぼに勝つことだろう
食堂に置いてある大型のテレビから流れているニュース番組が次のニュースに移った
『昨日ソレスタルビーイングが〇〇国に武力貫入を行いました』
そう聞いた途端何人かのリコリスが手に持っていたレンゲを落としお粥の中に沈めてしまう
『〇〇国が研究している兵器用核エネルギーの研究に対しての武力介入とされています
これから流すのはその時の映像です』
「もう嫌っ!」
余りにも聞きたくなかった内容から顔を伏せ耳を塞ぐ少女もいるがそれでも無慈悲に映像は流れる
エクシアがその自慢なセブンスソード各種で戦車を切り裂き建物を切り裂き武力介入とという名の破壊活動をしている映像
地面にには無数の剣傷ができ辺りは火の海で大量の死傷者がいるのは間違いないだろう
デュナメスが周りを飛び回り必死に抵抗している戦闘機と戦闘ヘリをGNピストルで撃ち抜き続ける映像
そのうちに上空はデュナメスのものとなりついに基地をGNスナイパーライフルで撃ち続ける
まるで戦闘機がある場所が分かりきっているかのような狙撃は死傷者を増やしていく
ヴァーチェがその巨大な一撃において地上にある施設を瓦礫に変える映像
攻撃し続けていると最終的には運び込まれていたであろう核ミサイルが誘爆を起こし全てが無に帰った
生存者は万に一つもいないだとうがたとえいたとしても・・・
そしてキュリオスの映像が流れたのだがそのアングルがおかしい
青色をバックとし異常なスピードで近づいている
そうその映像は他のガンダムが撮られた映像と違って宇宙から人工衛星から撮られたものだ
短い時間でキュリオスは映像から消え次の映像に映る
周りは闇とちらほら見える光の中ブースターを外したキュリオスが青い星に向かって行く様子が映る
前方にGNフィールドを発生させて大気圏を突破したキュリオスはそのまま某国の戦闘機部隊を突破
核エネルギー研修施設を破壊すると後を追ってきた戦闘機部隊とドッグファイトを始めたのだった
『〇〇博士これらの映像をみてどう思いますか?』
『ガンダムソードタイプ
ガンダムスナイパータイプ
ガンダムヴァーチェは今までどうりですね
ですがガンダムディフォメーションタイプの行動によって一つ新たなことがわかりました』
『宇宙に上がることと戻ってこられることですか?』
『いいえ
それは前々から予想できていました』
『それではいったい・・・』
『あれだけの長時間戦闘そして宇宙へと上がり戻ってくるまでの時間からGN粒子の消費量を考えてもガンダム内にはとても収まるとは思いませんつまりガンダムの原動力は永久機関である可能性があります
本来機械を動かすなら電気ならバッテリーや車ならガソリンといった物を事前に入れておかなければ動かない物が大半です
ですがあの大きさの機体が長時間動くためには予想を遥かに超えるエネルギー量がいりますしかしどう見ても機体より使用総量の方が多いです
ですのでガンダムは背についているコーン型のところでGN粒子を生み出し消費し続けているのでしょう
そんなこと永久機関でないと不可能なことです』
『え・・・永久機関ですか?』
『はいそれもガンダムが機械である以上電気エネルギーにも
熱量兵器を使う以上熱量エネルギーにも置換することが可能で核エネルギー以上のエネルギーを危険なく生み出すことができる機関です』
『あ・・・アニメのような話しですね』
『残念ながら現実です
ですがこの機関が手に入れば世界中のエネルギー問題が解決しますよ!』
そうテレビの中で〇〇博士は瞳を輝かせているが
それを見ていたリコリス達の数人も瞳を輝かせている
だがその数人はつい最近入ってきたのだろうどう見ても幼すぎるサードリコリス達だ
そしてそれ以外のリコリス特に偶然居合わせた外見年齢と合わない精神年齢を持った3人のリコリスは酷く顔が真っ青だった
1人は教えることがとっても得意なことで有名なリコリス
赤い瞳
腰まで届こうかというまで長い青いメッシュが入った銀髪
歴史の授業が特に得意らしく有名でその際に宿題を出すのだがついつい忘れた時に飛んでくる頭突きは恐ろしいほど痛いらしい
もう1人はとてつもないほど記憶力がいいリコリス
紫色の瞳
花の髪飾りをつけた紫色で少し短めなセミロング
日記をつけるのが趣味らしい少女
若干病弱らしく鉄火場や現場には出たことないが記録を取るのが上手いと言われている少女でリコリスの年季が開けた後はDAの記録係で働かないかと前々から言われているみたいだ
最後の1人は暗号解読が得意な少女
赤色の瞳
飴色の鈴が付いた髪留めでツインテールにしている
読書が好きでその時には丸眼鏡をつけているみたいだ
なんでもどんな暗号でも手をかざすだけでなぜか読めるらしいただしあくまで読めるのであって書けるかというと・・・
さてそんな3人がなぜ真っ青になっているのか
理由は簡単だこのことを世界が知った時の反応が予想できてしまったのである
今までは被害が出ていただけだから苦情と請求だけで手は伸びることはなかった
なぜかたとえガンダムを手に入れても動かせるだけのエネルギーにも大量に金銭がかかると誰しもが思っていたからである
戦時には役立つが大量の金銭が掛かる
戦時以外には研究に役立つかと思えばあの日本ですらお手上げの状況そんんなものただの鉄の塊でしかない
ましてやそれを使っての観光的な金策に入ろうと考える愚か者もいない
それ故に技術は欲しいが物品自体は邪魔になるだから文句と苦情だけですんでいたのだが・・・
あれを動かすのが永久機関となれば話は変わってくる
何せガンダムを動かすだけのエネルギーが無限に湧いてくるのだから
技術が進めば進むほど必要になる物の一つがエネルギーだ
因みにあとは土地と資材になる下手をすれば人材ほど必要なくなるものはない
火力エネルギーを生み出す化石燃料はいつかは枯渇する可能性がある
風力エネルギーはそもそも風が吹かなければ使えない
太陽光エネルギーは天気という地球の気分次第で摂取量が変わってくる
電気エネルギーと水力エネルギーは安定するが摂取量はそこまで多くはない
核エネルギーは安定的に大量に手に入るがもしもがあった時には被害が大きすぎる
その全ての問題を無視した上でさらにそれら以上のエネルギーを永遠に得ることができるそんな物世界中が欲しがるに決まっているのである
そして海の向こうでは平和な世の中になってきているとはいえそれはソレスタルビーイングによる擬似的なためもしGNドライブを手に入れるとすれば競争になることは必須であった
日本が受けた未だに金銭と人身に関わる武力介入は自衛隊とロケットだけだそれどころか救われてすらあるよって世界は未だにガンダムは日本にいると思っている
そうなればソレスタルビーイングのガンダムを得るために世界中が日本に対して調査目的の人材を送るだろう
さてさてその調査の中でDAひいてはエージェントの少年少女達の存在を知られずに済むか
または知ったとしても
「ガンダム以外に興味はないから」
そう無視してくれるのは一体どれだけいてくれることか
いやいないと言っても過言ではない何せ日本にとって最大の秘密で下手をすれば国を揺るがし隙を生むことができてしまうものだ
当然だが日本だって知られないようにする
ではその調査員の警戒監視場合によっては殺害をするのは誰かなど言わずもながらリコリスである
まぁ要するに彼女たちの仕事が更に増えることとなった
そのうえガンダムを見つけるための手掛かりが減ってしまったのも原因だ
エネルギーがなんであれ補充をする必要があるとされておた
ソレスタルビーイングだって人だそれなら当然食料は必要になりるため買いだめをするはずだからと警戒をしていた
そして修理のための物資を大量に買うはずだからと警戒していた
だがどれも結局は無駄足にしかならなかった結果すら出ていない
そんな状況を永久機関というだけ手掛かりが減ってしまったのである
まぁ要するに彼女たちの仕事の難易度が跳ね上がったのである
仕事は増え難易度も跳ね上がったもう絶望しかない
その後もニュースの中では研究者が色々と言っているが大半のリコリスには聞けるほどの余裕はなかったのである
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先程呼ばれた瞳に光がない少女が入る
「どうだあれらの用意は?」
呼んだ本人は目的達成のための進捗を聞く
「問題ありません順調です」
「ソレスタルビーイングによる武力介入は殆どの国に少なからず被害が出た
今なら無視する国はないだろう」
「では行動に移しますか?」
「やれだが当初の予定通り彼の国には伝えるなよ」
「かしこまりました」
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