30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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「これは違うこれも違う・・・次これ」

 

「次これね〜」

 

「・・・うん・・・・」

 

最近話題のbgmが流れる店内で私は一枚一枚服をハンガーラックに横がけしながら品物を選別していく

 

「これとこれとこれも」

 

「次はこれだよ〜」

 

「・・・」

 

少しでも気に入ったのがあればさっき買い物かごに入れたズボンを取り出して合わせてみる

 

「春秋はこんなものかな・・・次は夏服だよ」

 

「それじゃあ次に行こう♪」

 

「・・・」

 

後ろでカーテンレールの擦れる音が聞こえると買い物カートを押して夏服のコーナーへと足を進める

ズボンを決めている途中から楓君の声がしなくなってはいるが今は心を鬼にしてでも全季節用の服を揃えなければならない

既に大型のカートは1台上下ともに入った買い物かごをいっぱいにするほど服に溢れており千束ちゃんが次のカートを取りに行った

 

そうして夏服のコーナーに着くと下着とズボンを決める時のように楓君は試着室に入った

 

「これはダメこれもダメ・・・これは良いね」

 

「それじゃあどんどん行くよ〜どんどん試着しようね〜」

 

「・・・ふぅ・・・」

 

そして又一枚一枚服を選んでは千束ちゃんに渡し楓君に渡ってどんどん買い物かごが埋まっていく

そうしていると店内にお昼を告げるbgmがなった

早朝早くからオープンと同時に入店したが時間が経つのは早く一旦お昼休憩として適当な店舗に入る

大型のスーパーマーケットなだけありそれなりに豊富なメニューから余り高すぎないメニューを選び食事を取っているのだが楓君は疲れたかのように若干げっそりしている気がする

そんな顔をされてもこれ元を辿れば自業自得だからねなどと考えながら原因を思い出す

 

そうそれはいつものように公園であっていた時だふとあることに気がついた

いつものように可愛くかっこいい君だけどそうまさにいつものように同じ見た目をした君がいた

いきなり成長するわけでもないから顔と身長はいい

だが服装はもっと似合うのだって沢山あるのに一切刺繍も色合いもない真っ黒な上下・・・それが毎日の彼の格好だ・・・

なぜそんな服しかないのか聞いてみたところ

「お金に余裕がないんだもん・・・」

そう言われてしまった

なんでも有名店でもスーパーマーケットでもなく商店街にある小さな一店舗でまとめ買いをすると安くなるらしくいっつも同じ服を着ているみたい

そんなことを聞いた瞬間すぐに千束ちゃんの携帯に電話したのだ

当然ながら問題になったがよくよく考えてみると私達の好きなようにコーディネートできるとなりその結果がこのお買い物である

 

「午後は夏服の続きと冬服だね」

 

「そうだね」

 

「・・・」

 

昼食を食べながら午後の予定を立てているが当の本人は明後日を見ており何か別な事が気になるようで

 

「おーい!君のためにやってるんだよ」

 

「ぁ・・・う、うん」

 

「何か気になる服でもあったの?」

 

「いや・・・最近外人が増えたなって」

 

彼のいう通りふと眺めて見ただけでも外国人の観光客が見てわかるほどに増えている

 

アメリカ

イギリス

ドイツ

フランス

イタリア

カナダ

などなどなど

 

流石は外国人だけあって美形どころが揃い済みだ

けれど残念ながら彼等は日本に観光をしに来たのではないことは隙がない動きでわかってしまう

その殆どが武術や訓練を受けているのだろう上手くかくしているようだが

あんな均等な動きを一般人はできない

まぁ要するに彼らの殆どの下手をすれば全員がその国の特殊機関の人間だろう

 

「日本って人気なんだね〜」

 

「そうだね・・・」

 

本当に人気ならいいが残念だけどそうではない

あれらはソレスタルビーイングが持つガンダムの永久機関が目的なスパイ達だそんなんでも

「食費や宿泊代で日本が儲けれるよやったね♪」

などと言えればどれほどよかったのだろう・・・

その結果が私達リコリスのブラック組織化とは本当に笑えない

 

「ごちそうさまでした」

 

「いただきました」

 

そうしているうちに2人とも食事が終わり午後の服選びのために移動したのだった

 

この数時間後カート2台半もの服をレジを通した時千束ちゃんと割り勘しても十数万にもなり2人揃って目を白黒させるはめになることをこの時は知らなかった

 

      ※物を買う時は値札を見て買おうね・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

クソッl

クソッ!

クソッ!

 

ただひたすらに細い脇道をかけるそこにあったゴミ箱などを蹴飛ばしながら

 

「逃げるな!」

 

そんな女の子の叫び声を後ろで聞くが止まる気などない

 

「追いかけろ!」

 

こんなこと考えていても仕方なく今はただ年下が確定しているクソガキから逃げることだけに意識を向ける

捕まったら間違いなく死が訪れる最悪な追いかけっこ

 

ことの始まりは定期報告のため人気がない路地裏に入りこんだのが間違いだった

前もって集合場所に決めていた開けたところに入るとそこでは数人の少女が一人相手によってたかって銃をぶっ放しており

そのうちの1人がこちらに気がつくといきなり発砲隣にいた相棒の眉間に当たったのか後ろに吹き飛ばされ即死すると他の少女達も続いて発報してきたためにすぐさま来た道を走って引き返したのだ

 

何度か角を曲がり続けるとまけたようでガキどもの足跡は聞こえない

 

「ふぅふぅ・・・ッ・・・」

 

どうやら先程の発砲のうち一発が腹部に当たったらしくひどい出血だが今は治療している暇などない

 

「なんなんだよありゃ・・・ケフッ」

 

走るのを辞め傷に支障が出ない程度でゆっくりとその場に座る

今は無理に走らず息を整えることにしよう

 

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅぅ・・・」

 

そうしていると少しずつ頭が回ってきてさっきの光景を思い出す

 

例えばそういえば少女達は全員未成年だった

例えばそういえば色に違いはあれど全員が同じ服を着ていた

例えばそういえば撃たれた相手は刺青をしておりどう見てもそっちの人間に見えた

例えば撃たれた相手は銃が手に乗っていた

 

「ははは・・・そういうことかよ・・・」

 

この考えの結果から何が起きたいや何を見てしまったのかが予想ついてしまった

あれは恐らく俺と同じ機密機関の少女達だろう

その目的は犯罪を犯そうとしている人間の抹殺

そんな場面に出会したのだから情報隠蔽しようとするのは当然のことだ

わかってしまえば簡単なことすぎて笑えてくるが・・・

 

「はははは・・・

何が世界一安全な国だ!

何が犯罪件数0だ!

とんだ詐欺国家じゃねーか!

とんだディストピアじゃねーか!」

 

それと同時に怒りが込み上げて来る

 

「あんなのがいたらそりゃ安全だわな・・・つぅ」

 

怒りによってか先程よりも出血が酷くなり立つこともままにならない

あ〜・・・座ったのは失敗だったか・・・

そう考え項垂れているとふと上からヘリのようなプロペラ音が聞こえ見てみるとドローンが飛んでいる

 

「あ〜ここまでか・・・」

 

既に左右からはゆっくりとだが数人の足跡が聞こえ数分もたたないうちにその主達は目の前に来た

その少女達の目はまるで汚らしい物を見るかのような目であると同時に覚悟が決まっている座った目をしておりどう考えたってこの年齢でしていい目をしていない

 

「見逃してはくれないよな・・・」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

少女のうちの1人が銃を向ける

まぁ当然といえば当然か俺だって同じ状況なら見逃さない

 

「なら最後に一服いいか?」

 

少女が銃を軽く振る

許されたようだ・・・

血を失い過ぎたのか震える手でポケットからタバコとライターを取り出し火をつけ咥える

 

「すまねーな・・・ふぅ・・・」

 

最後の一服か・・・うめ〜な・・・

 

吸い終わる前には撃たれて殺されるのだろうがせめて大人として最後に忠告はしてやろう

 

「おいクソガキどもてめーら自分がやっていることが所詮人殺しだってわかってるか?」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

返答はない

 

「ま〜いいか・・・

覚えておけよ今のこの姿がお前らの未来の姿だとぉ・・・」

 

少女が引き金を引いた

 

話は最後まで聞けよクソガキが・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1:とあるリコリス

目標及び目撃者の排除完了

 

2:とあるリコリス

ご苦労さま

 

3:とあるリコリス

しかしこのスパイ達も運がなかったわね

 

4:とあるリリベル

やっぱり外国のスパイ多いのか?

 

5:とあるリコリス

多いなんてもんじゃないよ

街を歩くだけで怪しいのが何人も見かけるよ

 

6:とあるリリベル

へ〜そうなのか〜

最近支部から出てなかったからわからないからな〜

 

7:とあるリコリス

少しは出てみなさい驚くでしょうから

さてそれじゃあ次の任務に・・・

あなた何やっているの?

 

8:とあるリコリス

いや〜どこの国の人間かなーて

 

9:とあるリコリス

死体漁りは感心しないわよ

 

10:とあるリコリス

まぁまぁそう言わずにさ

お!あったあったえ〜とイギリスか・・・

 

11:とあるリコリス

こっちのはローマみたい

 

12:とあるリコリス

中国

 

14:とあるリコリス

カナダ人だって

 

15:とあるリコリス

アメリカね・・・

 

16:とあるリリベル

おいおいまさか調べるためにわざと消していないよな?

 

17:とあるリコリス

そんなわけないよこれだけ多いと見られる可能性だって物凄い高いからこうなるだけ

 

18:とあるリリベル

それならいいが

 

19:とあるリコリス

韓国みっけ

 

20:とあるリコリス

オーストラリア国籍発見♪

 

21:とあるリコリス

全くもうこの子達は・・・

 

22:とあるリリベル

しかしこのまま行くとコンプリートできるんじゃないか?

 

23:とあるリコリス

もしそうだったらたまったもんじゃないわよ

 

24:とあるリリベル

確かにw

 

           ・・・半日後・・・

 

232:とあるリリベル

wwwwww

 

233:とあるリコリス

・・・

 

234:とあるリリベル

wwwwww

 

235:とあるリコリス

・・・

 

236:とあるリリベル

まさか本当にコンプリートするとはw

やっべ〜腹痛〜w

 

237:とあるリコリス

笑い事じゃないわよ

 

238:とあるリリベル

あ〜笑ったw

それだけ世界がGNドライブを欲しがっているってことだなまぁ当然か1つあるだけで強弱が入れ替わる品物だからな〜

 

239:とあるリコリス

はぁ・・・

ほんっとソレスタルビーイングは余計なことをしてくれたわね!

 

240:とあるリリベル

wwwwww

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

小さな島国は今日も今日とて幸せと不幸が寄り合うことないまま日がな1日が過ぎていく

 

だが海岸線より更に向こうでは・・・

 

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