30の彼岸花君影草 1の外の秋桜   作:テネブラエ

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誤字の修正依頼は実に助かります
これからもよろしくお願いします


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天候は曇り一つない快晴心地よい風が吹いている

今日はまさしく・・・

 

雲ひとつないが都会から離れた片田舎の山の中なためか全く熱くない

 

日差しは打ち付けているものの影にはいっているために汗が肌を垂れることがなく不快感がなくていい

 

私は影を作っている物に背を預けた

 

足元には一人用の90×90cmの小さなブルーシートが張られその上で朝コンビニで買って来た数個のおにぎりを食べお茶を飲みピクニックを楽しんでいるのである

 

ブルーシートにはピクニックに使う物を入れてきた鞄と飲食物と携帯端末が置かれており何も知らない人が見れば遊び疲れた子供が食事をとっているようにしか見えないはずだ

 

まぁただし私が背を預けている影を作っている正体に目を瞑ればの話だが・・・

 

他人から見たらそんな微笑ましい光景だが知る人が見るとそもそもからいっておかしい点が二つある

 

一つ目に少し遠くに建っているプレハブ小屋の前には看板が設置してありそこには

⚪︎⚪︎高校私有地につき立ち入り禁止!

と文字が書いてあるとうりここはどっかの高校の合宿場である事がわかり

今私が座っているのはどっかの高校生達が汗水垂らして練習するグラウンドの中心だ

 

まぁ要するに不法侵入してピクニックを楽しんでいるのである

 

二つ目は今私が背を預けている存在だ

木陰のように影が揺れる事がなく温かみのないそれはかなり遠くから見ないと理解できない存在だろう

かなり離れてから理解できる大きな人間と銃が一体化しているように見えるそれは

一回目の介入によって日本に知られ二回目の介入によって世界に知られたそれらの一機に当たるがそれを理解しても誰がどうできる物でもない

ガンダムと呼ばれる兵器は空に向けて銃を構えて静止していた

 

食事を取っていると携帯端末から銃声が聞こえ始める

 

「始まったか・・・」

 

銃声以外にも少年少女の声と薬莢が落ちる音が聞こえるのだがそれ以外ににも異音が聞こえている

何かが弾ける音がたまに聞こえるとヒモで縛りつける音が続けて聞こえる

 

「ヴェーダ今回の任務における人員を表示」

 

端末が拾い上げるとそこに少年少女の顔写真とプロフィールが流れていく

どの子も顔が整っている中で一人の少女が映し出された所で画面をタップして止めた

 

「こいつか」

 

黄色味がかかった白色の髪と赤い瞳が特徴的な少女の顔写真をタップして詳しい情報を開く

 

「・・・バカなのかこいつは」

 

少女の名前は錦木千束

殺し殺されが普通の戦場にゴム弾などというおもちゃを持ち込んでいる少女である

人殺しをする仕事をしながらも敵も味方も命を大事になどという考えを持っているなど愚かでしかない

だが少女の実力はDAでは高く評価されておりファーストの位を与えられていた

命中率が壊滅的で値段も決して安くはなく命だってかかっているのにこの女が不殺主義にこだわるのは

 

「自らを助けてくれた人に感銘を覚えてか・・・」

 

女は目が良く敵の球を避けられる化け物なみの人間だったのだが心臓が弱かった

だがアラン機関という才能持ちを支援する組織が人口の心臓を移植する事で少女を助けたのである

それに感銘を覚えた女は他の人も救うため不殺主義を始めたのだった

 

しかしアランは決して良いとはいえない組織だなぜなら

 

「皮肉だな世界に殺人の才能を示させる為に助けたはずなのに感銘を受けられて不殺主義になるとはな」

 

助けるのは才能を広げる為そのためなら才能を持っていない人すらも食い物にさせる組織であるからだ

 

そして少し前に起こった延空木の事件を超えても女は不殺主義をつきとおしている

 

「こんな役立たず処分してしまえばばいいものを・・・」

 

正直言ってこの女は戦場では役に立たない

 

腕が良いのなら遠距離から急所に一発当てれば終わるものを

この女は命中率の悪い球を使っているためかわざわざ接近して二発三発と打ち込んだ後に拘束用の武器を使い拘束するという手間を掛けている

そんなの時間の無駄使いでしかない

 

「体の一部を無くし救ったひとに感銘を受けるのは理解できるがその思考を戦場に持ち込んだら終わりだろう・・・」

 

私は服の上からでも温かみのない左腕を触るやっぱりいつ触っても冷たい・・・

 

次にラジアータから入手した今回の任務内容を映し出す

 

「しかしなぜ今回のような任務に連れて行った?

条件が合い実力があれば誰でも良いのか?

それに・・・」

 

ロケットへの侵入防止と敵の殲滅と書かれたそれはどう考えても防衛任務なのだが

たまにクリアと声が聞こえる

 

「待ちに徹していればいいものをなぜ攻めにまわる必要性がある?

何を考えているんだ作戦司令官は・・・」

 

そして女性の顔写真とプロフィールが端末に映し出される

 

今回は少女達リコリスと少年達リリベルの共同作戦を取っているようなのだがどうやらリコリスの司令が中心になり指示を出しているようだ

でも・・・

 

「お前は良くてリコリスの司令でありDAの司令の器ではない」

 

女性はラジアータに頼っており器としては小さく私が知る同じ女性の司令官とは比べ物にならないほどに酷すぎるレベルの違いを感じる

 

「比べるまでもないか・・・」

 

鉄の女と呼ばれ最終的には中将まで上り詰めた女性司令官とは比べるのはかわいそうか・・・

それでも彼女から直々に命を受けた事がある私としてはらっかんしか感じない

 

どんどんエージェント達の進行は続きテロリストが壊滅していく

そして銃声は止みDAの本部に報告をしていく

 

「こちらアルファ4人撃破」

 

「こちらベータ6人撃破」

 

「こちらガンマ3人撃破」

 

「こちらベータ3人撃破」

 

・・・・・

 

侵入したテロリストの数は事前にわかっており撃破数の報告があがっていったのは良いが

 

「合計35人・・・目標数は37人のはずですあとの2人は?脱出した形跡はないですよ?」

 

「え?・・・」

 

どうやら足りていないようである

 

そして少年少女達は慌てて探し始めたのか走る音が騒がしく聞こえるがもう遅い

その音すらかき消すロケットの噴射音が聞こえて無情にもロケットは空へと上がっていく

必死になっても見つからないようで最終手段として少年少女がロケットの破壊の許可をしているがDAは許可しない

まぁ当然だろうあんな高価なものを壊す事を許可する人などいないだろう

飛行機とは違うのだよ飛行機とは

そしてロケットは大気圏をあっという間に超えて宇宙に上がってしまった

 

「・・・失敗したのか・・・」

 

残念ながら三度目の正直とはならず二度あることは三度ある結果に終わってしまったようであった

 

「音声起動開始

GN粒子圧縮チャージ開始」

 

私はそれだけ言うとブルーシートをしまいゴミを片付け鞄に詰め込み端末をポケットに入れる

 

そしてコックピットから降りてきたワイヤーアンカーに足をかけて上がっていきコックピットに座る

 

コックピットの右前には埋め込まれており半球体状になったAIロボットのハロがカウントしていた

 

「あと15秒

14

13」

 

私はそれだけ聞くと頭上の天板が開き降りてきたライフル型コントローラーを構えコートローラーから出てきたサイトで空を見る

 

天候快晴雲ひとつなく障害物もない本当に今日は・・・

絶好の狙撃日和だ・・・

 

「3

2

1

チャージ完了!チャージ完了!」

 

ヴェーダのバックアップオールグリーン

ターゲットロックオン

 

悪いがステーションの職員には暫く節食してもらうこととしよう

 

「・・・ッ!」

 

高高度狙撃銃そう名付けられている物から打ち出されたビームはサイトをとして空へ宇宙へ上がっていくのが見えたそして

 

「命中!命中!」

 

宇宙という誰もが憧れる場所で爆発という花が咲き爆煙という花弁と共に散っていったのであった

目標を撃ち抜き一息ついていると

 

「車両接近!車両接近」

 

そんな声が聞こえ林の中から⚪︎⚪︎高校野球部と書かれたバスが跳ねながら飛び出してきた

おそらくビームを見て急いで来たのだろう

急ブレーキをかけて砂煙を上げながら止まったバスの中で監督の先生と少年達がこちらを見上げており中には携帯を向けている子もいるが別に何も問題ない

 

「狙撃銃との接続およびテールユニット解除」

 

ガコンと音がして外れたのを知りするりと抜け出す

そして両脚部のビームピストルを抜くと外部にある大型GNコンデンサーに2発3発と入れて破壊する

持ちきれない狙撃銃とテールユニットは置いていくつもりだ

 

間違いなく今年の高校生の合宿も無くなる事だろう

 

そんな事を考えながら高校生達が見ているなか空へガンダムを飛ばしていく

 

ポケットの中ではまだ繋がっていた端末からロケットの事故崩壊と少年少女達の安堵の声が聞こえ

司令官の「運に助けられたな」などという声が聞こえた

知らぬが仏・・・

まぁおそらく明日には知ることになるが今くらいは休ませても良いだろう

 

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1:とあるリリベル

お疲れ〜

あ〜くそっ失敗した・・・

 

2:とあるリコリス

・・・最近失敗続きね・・・

パンドラの鍵が巧妙なのかラジアータが限界なのか私達が問題なのか・・・

いや全部ね・・・

 

3:とあるリコリス

楠木司令じゃないけど本当に運に助けられたよ

 

4:とあるリリベル

それでももっと実力をつけないといずれはどうしようも無い事態になるな

 

5:とあるリリベル

確かに・・・

それにガンダムのパイロットを見つけてヴェーダを手に入れないといずれは犯罪者に超えられる

 

6:とあるリコリス

そうね・・・

どうパイロットらしい人もしくは組織らしい人は見つかった?

 

7:とあるリリベル

全く影も形もない

 

8:とあるリコリス

そぅ・・・

 

9:とあるリコリス

・・・ねぇ本当に事故崩壊だったのかな?

 

10:とあるリリベル

どうしてだ?

 

11:とあるリコリス

ガンダム による可能性はないかな?

 

11:とあるリコリス

無理ね

接近戦専用、大火力戦専用、一撃離脱戦専用は勿論無理でしょうし

母艦も宇宙に上がるには迷彩を解除しくてはいけないけど発見の方向も一切ない

遠距離戦用の機体はあるけどロケットまで数キロなんて物じゃないわ少なくても80km以上よそんな距離は届くはずないわよ

 

12:とあるリコリス

そうだよね!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして次の日

高校生達がと撮った写真とわずか30秒にも満たない動画でDAは転生達は真実を知ることとなる

 

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