三人目の子供 作:誰だっけ
あれから数年が経った。俺達は中学一年生となり今でもおやっさんに弟子入りを懇願し続けていた。だけどおやっさんはまったく俺達を相手にしてくれなく、翔太郎はだんだんと荒れ始めていた。逆に俺はというと、更におやっさんへの弟子入りを懇願する回数が増えっていった。
「さて……今日も行くか。」
俺は服装を整えて荷物を準備し、今日もまたあそこに行く。
「アース、今日も行くの?」
俺が玄関に向かおうとすると母さんから声が掛かる。
「今日も、って風都のことか?……でもなんで?」
「うん、毎日風都に行って何してるのかなーって思って。」
母さんが興味あり気に聞いてくる。
「……俺に出来た夢を叶える為。」
それを聞いた母さんは少し考えた後に口を開く。
「……やっぱりアースはアイドルとかやるつもりはないの?」
「俺とかにアイドルは似合わないからいいかな。」
それを聞くと、母さんは残念そうな顔をする。
「三人でアイドルとかやってみたら楽しそうなのになー」
「それはルビーとアクアとかに頼みな。……それじゃあそろそろ行ってくる。」
「行ってらっしゃいー」
それにしても俺がアイドルか………ないな俺、音痴だし。
▼▼
「おーアース!今日も鳴海の旦那の所に来たのか?」
俺が風都に着いてから目的地に向かっていると、ある人から話掛けられる。
「あっジンさん。」
この人は刃野幹夫さん。よく俺と翔太郎がお世話になっている人だ。
「アース、オメェからも何か翔太郎に言ってくれよ。あいつ今日も不良どもと喧嘩しやがってよー」
あいつまたやってるのか……
「うーん、たぶん俺じゃあどうにも出来ないっすよ。」
「そこんところをどうにかしてくれよー」
「はは、ジンさん頑張ってください。」
「あ、ちょ待ってくれいいーー」
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「ふぅ〜、この街に通い続けて早5、6年か……」
俺が初めて翔太郎から会ったあの日からこの街に通い続けている。街の風景も見慣れてしまって、今では翔太郎程ではないが自分の庭にもこの街が思えてくる。
だけどここは風都……ビルが溶け、人が死ぬ、この街ではよくあることだ。
きゃああああああーー!!
「これもまさに、この街に迷い込んだ一巡の風……だな。」
俺はそう言って悲鳴の聞こえた方に全力で走る。
「 ───ハハ、ヒヒ、俺が、俺が、この街で最強なんだ。」
そこには目の血走った中年のおっさんがいた。
「おい、おっさん……何してるんだ?」
俺の声を聞くとおっさんは表情を変え、ゆっくりとこちらを向く。
「なんだ?おまえも…ヒヒ、ビリビリされたいか?」
そう言っておっさんがポケットから取り出したのはガイアメモリだった。
「ヒヒ、俺が痛ぶってやるから楽しめよ〜?」
ENERGY
おっさんがガイアメモリのボタンを押して自分の顎に直接差し込むと、ミルミル体に取り込まれていき姿が変わっていく。
「やっぱりお前もガイアメモリ持ちか……チクショウ、まだガイアメモリが初期型だからだいぶ毒素が進んでるな。」
俺が何か使える物がないか辺りを見回すと震える女性が尻餅をついていた。
さっき悲鳴をあげた人か!!まずい、この人を早く逃げさせないと……
「や、やめて……来ないで…」
女性がそう言うとおっさんは、いい獲物を見つけたように笑い女性に向き直る。
「まずは、ヒ、お前からかぁ〜?」
そう言っておっさんは、左腕のレールガンから女性に向けて超電動弾を撃ち出す。
「させるかよ!!」
俺はダッシュで女性の元に駆け寄り、突き飛ばす。すると次の瞬間には当たったら一発であの世に逝きそうな高電圧の電気の球が横切る。
「はん!そんな攻撃俺に当たるかよ!!」(あっぶね〜!あれ下手したら俺も当たってたぞ。あ〜チクショウ、今すぐにでも逃げ出してぇ〜)
そんな俺を見ておっさんは面倒くさくなったのか、少し考える素振りをした後に口を開く。
「……おいお前、俺と取引しないか?」
「……取引?」
「そう取引だ。……今すぐにでもそこの女を見捨てて俺の事を見なかったことにしたら命だけは助けてやる。……どうだ?いい取引だろ?」
「う〜ん、確かに良い取引だな「そうだろう、そうだろr」……だが断る!!」
自分が助かる為だけの為に誰かの命を犠牲にするのは最低な事だからだ。それに……
「おっさんの言葉を借りるなら、お前はこの街を泣かした……だからこの街の涙を拭う為にもお前から逃げる訳には行かないんだよ!!」
「ヒ、ヒヒ、そうか…そうか。……なら死ねぇーー!」
おっさんは俺に向けて電気弾を放つ。俺はそれを避けようとするが、その前に頭上から誰かが落ちてきてその電気弾を防いだ。
「……よく言った、アース。お前は翔太郎とはまた違っていて、覚悟が足りてないと思っていたがそれは間違いだったみたいだな。」
「おやっさん!!」
その人物は鳴海荘吉……俺と翔太郎の憧れの人だった。
「……さて、お前はこの街とそこのレディを泣かした。……倒す以外では救えない。」
おやっさんは懐からロストドライバーを取り出して腰に装着し、メモリを取り出す。
スカル
「変身。」
メモリをロストドライバーに挿入し、横に倒す。
スカル
おやっさんの体が風と共に変化していき、頭にはS字が刻まれる。
「さぁ…お前の罪を……数えろ。」
▼▼
「とお!!」
おやっさん……仮面ライダースカルは次々に攻撃をおっさんに与えていく。そんな攻撃に痺れを切らしたのかおっさんは……エナジードーパントは右掌からスカルにエネルギーを注入し、スカルの動きを止める。
「……?!」
「ヒ!ヒヒ!死にやがれぇ〜」
エナジードーパントはそれを好機に左腕のレールガンから超電流弾をスカルに向けて連射し、スカルにそれが直撃する。
「ヒヒ、俺に…は、歯向かったからからだ。……?!」
そこには超電流弾が何発も直撃したのにも関わらず、平然とした様子で仮面ライダースカルが立っていた。
「な?!お前痛みを感じない……のか?」
「前にも言ったが俺にとって変身するのは……少しの間、死ぬ事だ。」
「ふ、ぶざけグフゥ」
エナジードーパントは隙を突かれて腹に強烈な一撃をスカルからもらう。
「……そろそろ終わりだ。」
スカルはロストドライバーからメモリを抜き、スカルマグナムに挿入する。
スカルマキシマムドライブ
スカルは狙いを定めて強力な一発の弾丸を発射する。そしてそれはエナジードーパントの身体を貫き爆散する。その時にガイアメモリも音を立てて粉々に砕け散った。
▼▼
俺はおやっさんが戦っている間にさっきの尻餅をついた女性を運んでいた。
「おい、あんた大丈夫か?」
「………」
返事がないただの屍のようだ。 ←気絶しているだけ
「おやっさんならあんなドーパントに勝ってくれるよな……負けたりしな「安心しろ、俺はあんな奴に負けるつもりは更々ない。」おやっさん!!」
……まあ、おやっさんが負ける訳ないよな。
「……お前の覚悟は見せてもらった。」
「え?」
おやっさんが突然、真剣な眼差しでこちらを見てくる。
「ふっ。お互いの意地の張り合いはここまでにしようか、アース。……俺はあのアリジゴクのは化物と戦った日から、ずっとおまえ達が気になっていた。」
「おやっさん……」
「だが、知っていると思うが探偵の仕事は綺麗事だけじゃ出来ない。……だが、その覚悟を見せてもらった分、おまえを半人前の男には認めてやる。」
え、まさか……遂に……?
「その心で……俺と一緒に街の涙を拭おう……」
俺はその言葉を受けて目に涙が浮かぶ。
「おやっさん……もう一度いいですか?」
目から涙が溢れてくる。
「助手にすると言ったんだ。二度言わすな。……イロハから全て
「…はっ……はい!………はい!!」
俺はこの日、人生で一番大きな、嬉しくてたまらない気持ちを乗せた返事をした。
「ん?おやっさん。」
俺はある事を疑問に思ったので質問をする。
「なんだ?」
「おまえらってどういう事ですか?」
「翔太郎とアースの事だ。」
「翔太郎に先を越された……だど?!」
あかねがヒロイン、ルビーがブラコン、許してくれる?
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許す!
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許さん!
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いっそダブル?