ル【では第2戦目を開始する!戦うのはこの二人じゃ!筋肉・・・否、これは装甲!?171番グラジオラス・シルヴェストル選手!】
グラジオラス(以降グ)〈ふん、最強などどうでもいい。我が求めるのは我を越える力の持ち主だけだ。そこにいる三人ども、降りて我と戦え。束になっても構わんぞ。〉
リ『いや、あんたと戦うのはあたしらじゃねぇから!だからガン飛ばすのはやめてくれ!』
C「対するはこいつだ!異色(職)業者というもはや死に設定とかしたカテゴリを背負う一人、38番死霊術師!君の腹についているその口は本物なのか!?」
死霊(以降死)〔なんデ私はまたコンな面倒ごと二巻き込まレテいるんでショウネ・・・後この口ハ本物デス。〕
リ『本物なのかよ!?というか資料を見たけどこいつら2勝不敗とか3勝不敗とかどっちも戦いなれてる相当の実力者じゃねぇか・・・!』
グ〈ほう・・・我より多く勝っているというか。ならば我を越せるか見せてみるがいい・・・!〉
死〔多く勝ってるッテ言ってモ1勝の差じゃないデスカ。それに私は変ナ赤髪のガキにしつコク狙われたカラこんな戦績になッタだけデス。勘違いシナいでクダサイ。〕
ル【うむ、両者ともやる気は十分!それでは・・・始め!】
死〔イヤ、やりたくないんデスけど。拒否権ないんデスカ?〕
グラジオラス・シルヴェストル VS 死霊術師
2勝不敗 3勝不敗
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死〔ないんデスネ・・・何かソンな予感はしてたデスケド。やれやレデス。〕
観念したようにため息を吐きながらついでに腹にある口から紫の霧を吐き出す。霧はコロシアム内に立ち込んで濃霧度を加速していく。ついでに鎌を一振りすると、第三者にも見える紫の亡霊が何体も出てくる。
グ〈む、何だこの霧は・・・?この速さでは吸わずに済む事は不可能か、いいだろう。〉
グラジオラスが半強制的にその霧を含めて呼吸する。しかし何かある雰囲気ではない。
リ『な、何だありゃ・・・?毒々しい色だが・・・』
死〔コイツは冥界の空気デス。霊達には居心地がいいデスガ、冥界の者デない奴ガ吸エバ幻覚、幻聴の悪作用ヲもたらしマス。〕
グ〈・・・なるほどな、だがこの程度で我を越せると・・・っ!?〉
死霊術師に歩いて近づこうとするグラジオラスの身体に、紫の亡霊が2、3体しがみついてきた。その分移動速度が遅くなる。他の亡霊はというと、別個体とくっつくようにして合体し、その体を一回り大きくさせている。
死〔あ、そいつら二捕まると動きにくくナルんで気をつけてくだサイ。もう遅いみたいデスケド。〕
グ〈・・・ふん、目障りだ。〉
しがみつく亡霊の一体を掴みあげると、両手で亡霊を握り潰した。既に死んでいるので更に死んだりはしないが、地に落ちてピクピクしている。
死〔ゲッ、どんな馬鹿力デスカ・・・。そんナことする奴初めて見ましたヨ。デスが・・・霊はこっちカラ出してやれバ勝手に強くなっテいきマス。私を倒したいナラ早め二決着をつけることデス。〕
他にしがみついていた亡霊を潰しながら近づくグラジオラスから距離を離すように次々に亡霊を振った鎌から出し、別個体とくっつけさせてはグラジオラスに向かわせる。
グ〈・・・いい加減面倒だな。いつもなら傷を負わされてから初めて使うが・・・このまま続けても面白くはない。〉
亡霊に動きを鈍くされ続け、苛立ちを感じたのか右手で腰に差した刀を抜刀する。そして左手に小さな赤い十字架を出す。その十字架を体を大きくさせた亡霊にぶつけると十字架が大きくなり、亡霊を閉じ込める。
死〔うわ、ソレがあなたの能力デスカ・・・まだ数ガ必要そうデスネ。〕
十字架の檻から出ようとしても出れそうにない亡霊を見つつ、亡霊を増やす。しばらく増える亡霊を次々に閉じ込めていくグラジオラスだったが、次第に亡霊に動きを遅くされていく。そこで死霊術師が接近する。
死〔別にあんタに恨みはないデスが・・・終わりにするデス。〕
大きく振るった鎌がグラジオラスの腹部を横に斬り裂かんと走る。しかしその刃は斬るどころかグラジオラスの身体に当たった所で動きが止まる。
死〔・・・ハ?〕
グ〈無駄だ。我の身体に攻撃は効かぬ。〉
グラジオラスの刀は鎌を防ごうとせず、困惑する死霊術師の身体に振っていた。
死〔危なっ・・・何デスカそれ。ナラどうやって攻撃しろッテ言うんデスカ。〕
刀を持つ腕にもしがみついた亡霊が振る速度を遅くさせたおかげで、回避に成功す。そのまま互いの得物が届かないくらいの距離まで離れる。
グ〈簡単な事だ。お前が我に攻撃を当てるのを諦めて降参すればそれでいい。我は諦める気はないのでな。〉
十字架で亡霊を無力化させながら降参を促す、しかしその視線の先に死霊術師の姿はない。霧の効果が顕著に現れている証拠だろう。
死〔そっちの方ガ早いんデショウが・・・断りマス。あんたノ思い通りになるっていうノハ嫌デスカラ。〕
グ〈ふん、そう来なくてはな。ならばやってみるがいい。〉
幻覚の姿を視界に捉えたまま挑発する。その背後をとった死霊術師は思案する。
死〔(啖呵をきったハいいデスガ・・・どうすれば斬れマスかね、あいつノ身体。鎌を振り続けれバいつか斬れたり・・・イヤ、あいつ自分で効かないトカほざいてましたネ。そうイエバ始まる前二装甲とかアノ機械が言ってましたッケ?多分その装甲がクソ硬いからあいつが調子づいテいるッテ可能性がありマスね。あの装甲の外、さしづめ頭部デモ狙えば可能性はアル・・・あ、鎌振るヨリもっと手っ取り早ク終わらせる方法がアリましタ。)〕
考えがつき、グラジオラスに近づく。鎌ではなく、素手を構えて。
グ〈気配・・・そこか!〉
気配から気づいたのか、本物の死霊術師の方を向き、刀を振る。亡霊が腕より足や胴体に集中しているためその速さは先程よりある。
死〔おット・・・。〕
軽くジャンプして刀をかわし、落下しながらグラジオラスの頭部に触れようと素手を伸ばす・・・が、グラジオラスの方も見上げた形になったために少しだけ狙いがブレて口内に手が入る形になってしまう。
死〔ゲッ、最悪・・・デスがもう終わりデス。〕
数秒後、口から手を出す。グラジオラスの方はというと、何故か一切動かなくなった。見れば意識を失いでもしたのか白目を剥いている。
C「これは・・・グラジオラス選手、死んでいる!勝者、死霊術師選手!」
死〔別に殺してハないデスよ、少し魂ヲ抜き取っただけデス。後で返しますカラ心配しなくていいデス。〕
リ『魂だぁ・・・!?恐ろしいやつだなおい・・・。』
死〔じゃ、ちょっと手洗ってくるノデ。普通に頭を狙ッタのにあいつガ変に動いたせいデ口に突っ込んデしまいましたカラ・・・。〕
ル【では第3戦の準備を始めるとしよう、さらばじゃ諸君!】
リ『誰にいってるんだよお前は・・・?』
C「それじゃあ待っている間俺が音楽を・・・」
リ『かけなくていいから!近くに私がいるんだぞ!この犬っころはまだいいにしても絶対鼓膜が破れるから!』
ル【え、吾輩の心配はないのか・・・?まぁ能力でどうにもなるからその通りじゃが。】
前回書き忘れましたがこのシリーズは1戦ずつ投稿しようと思います。ハーメルンの字数的にまだまだ余裕はあるけど区切りがつくと私がもういいやってなってしまいますので(殴