インフィニティダンガンロンパ6 ようこそぼくらのコロシアイ強化合宿   作:M.T.

12 / 44
非日常編①(捜査編)

嘘だ…

内闘が、何で…!

お前、ここから生きて出るって言ってただろ!?

なのに何で…!

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います!』

 

突然、謎のアナウンスが響き渡った。

何だ今のは…?

 

「えっ…?どういう事…?()()…?」

 

的凪は、動揺した様子で口を開く。

またって、どういう事だ…?

 

「なあ、『また』ってどういう事だ?」

 

俺が理解の追いつかないまま尋ねると、神風が腕を組みながら深くため息をつく。

おいおい、俺が寝てる間に何が起こったっていうんだよ?

 

「…お前、本当に今まで何をしてたんだ」

 

「わ、悪い。寝てて…なあ、それより何かあったのか?」

 

「ついさっきも鳴ったんだよ。アナウンスがな。的凪と樺戸が内闘の死体を発見した時点でアナウンスが鳴ったらしい。今回のアナウンスは二回目という事だ」

 

二回目…!?

でも、内闘以外の男子はここにいるし…

……まさか!!

 

「嘘だろ…!?そんな…!」

 

「…残念ながら、おそらくそういう事かと」

 

嘘だろ…!?

女子の中からも死人が出たっていうのか!?

一体誰が…

 

俺がそう思っていると、突然神風の電子生徒手帳が鳴る。

電子生徒手帳を取ると、薬師寺の声が聴こえてきた。

 

『大和、今のアナウンス聴こえた?』

 

「ああ。……そっちでも死人が出たんだろ」

 

『……ええ』

 

「こっちは内闘が死んだ。そっちは誰が死んだ?」

 

神風は、淡々とした口調で薬師寺に尋ねた。

すると薬師寺は、重々しい口調で答えた。

 

『………山脇さんよ』

 

「「……え」」

 

…おい、今何て言った?

そんな…嘘だろ…!?

嘘だ、嘘だ、嘘だ…!

 

『豪華な客室のシャンデリアに押し潰されて…蘇生しようとしたけど、遺体の損傷が酷すぎて駄目だったわ』

 

わかってる。

頭じゃわかってるんだ。

薬師寺はそんな嘘を言う奴じゃない。

山脇が死んだのは事実だって事は。

だけど、何で…

何であいつが死ななきゃいけなかったんだよ…!?

 

「そんな…っ、嘘だ…嘘だ…!!うわぁあああああああああああああ!!!」

 

暗野は、耳を劈く叫び声をあげて泣き喚いた。

その場で膝をつき、わんわんと子供のように叫んだ。

暗野は、山脇と仲が良かったからな。

きっと、この中の誰よりもつらいはずだ。

何でだよ…

何でこんな事になっちまったんだよ…!

 

 

 

『うっぷっぷ…オマエラの友情なんて、線香花火みたいに儚いものだったんですなぁ』

 

『キャハハ!1日目から2人も死人を出すなんて、やるじゃんキミら!あ、詩乃子ちゃんも入れたら3人だったね!』

 

突然、モノクマとモノルナが現れた。

俺達は全員、いきなり現れた二匹を睨みつけていた。

特に樺戸は、モノクマとモノルナに対して敵意を剥き出しにしていた。

 

「オマエら…!!」

 

『ほえ?どうしたの樺戸クン。どっかの野菜星人みたいに激っちゃってさぁ』

 

「うるせえ!!テメェらがリキヤとゆかを殺ったんだろ!!?」

 

樺戸が尋ねると、酒蔵もそれに便乗した。

するとモノルナとモノクマは、クスクスと笑った。

 

『キャハハ、アタシ達がそんな面倒で絶望的につまんない事するわけないじゃーん!』

 

『オマエラ、ルールに書いてあった事忘れたの?ボク達は、ルール違反者以外を直接手にかける事はしません!』

 

「じゃあ……」

 

『ここまで言えばもうわかるよね?アンタ達の中に犯人がいるって事だよ!』

 

「………!」

 

…本当は、わかってた。

でも、わかりたくなかった。

俺は今まで、目を逸らしてたんだ。

この中に、二人を殺した犯人がいるんだ。

 

ほとんど全員が、ようやく現実に目を向け始めた。

すると、神風がやたら落ち着いた様子で口を開く。

 

「なるほどな。それで、学級裁判とやらで真犯人を炙り出せ…というわけか。それで?俺達は具体的に何をすればいい?先程、『捜査時間』がどうたらと言っていたが」

 

『うぷぷ、神風クンは話が早くて助かるよ。えーまず死体発見から捜査までの流れですが、三人が死体を発見した時点で『死体発見アナウンス』が放送されます!アナウンス放送後は、一定時間の捜査時間が設けられます!捜査時間中は、開放されているエリアを全て調べる事ができます!』

 

「という事は、その期間中は女子棟にも入れるのだな?」

 

『おやおや?神風クン、真面目そうに見えて実は案外むっつり?』

 

「黙れ」

 

モノクマがすっとぼけると、神風は若干苛立った様子でモノクマを黙らせる。

するとモノクマは、仕方なく神風の質問に答えた。

 

『ま、そういう事だよ。裁判には公平性が必要不可欠だからさぁ』

 

『そうそう、公平性といえば!って事でこんなもの用意してきたのよん☆ジャジャーン!ザ・モノクマファイル!』

 

そう言ってモノルナは、どこからかタブレットを取り出して操作した。

すると俺達の電子生徒手帳に、新たに『モノクマファイル』というモノクマの顔が描かれたアプリがいつの間にかインストールされる。

梶野は、ファイルを確認するなりモノクマに尋ねる。

 

「何ですか、これは…」

 

『ま、簡単に言っちゃえば二人の遺体の情報をまとめた検視報告書だよ』

 

検視報告書…これを見て捜査をしろって言いたいのか…

すると神風が、ファイルを確認してから口を開く。

 

「なるほどな。ところで、一つ質問いいか?」

 

『ん?何でしょ』

 

「今回の事件の被害者は二人だが…この場合はどうなるんだ?」

 

『うぷぷ、その場合はズバリ早い者勝ち!最初に被害者を殺した犯人だけがクロとなります!』

 

最初に殺した犯人…

って事は、もし二人を殺した犯人が別だったら、一人は逃げ延びちまうって事かよ…

クソッ、そんなの罷り通っちまっていいのかよ…!?

 

「もし、最初の事件の犯人がすでに死んでいた場合は?」

 

『その場合は、次に生きている犯人がクロとなります!』

 

「なるほど…」

 

『キャハハ!じゃあ皆、学級裁判でまた会いましょ〜ね!』

 

そう言ってモノクマとモノルナは、どこかへと消えていった。

モノクマとモノルナが去っていった直後、

 

 

 

十三、死体を3人以上が発見した時点で『死体発見アナウンス』が放送されます。

 

十四、死体発見アナウンス放送後、学級裁判開始までの間一定の自由時間を設けます。

 

 

 

という二つのルールが追加された。

俺はふと、他の皆に目を向けてみる。

 

「うっ、うぅうううう…!!」

 

「うぅっ…リキヤ…ゆかぁ…!!」

 

「クソッ…チクショウ…!」

 

「内闘くん…山脇さん…何でこんな事に…」

 

「………」

 

暗野は、その場に膝をついて咽び泣いていた。

樺戸は、しきりに溢れ出る涙を腕で拭っていた。

酒蔵は、二人を殺した犯人に対しふつふつと怒りを燃やしていた。

的凪は、俯いて涙を流しながら嗚咽を漏らしていた。

消灯寺は…何をしてるのかはわからないけど、多分内闘の霊と話そうとしてるのかな。

全員が二人の死を嘆き悲しんでいた、その時だった。

 

「さて。これから捜査を進めていくぞ。まず役割分担だが、女子とも相談したいな」

 

「そうですね。検視役と見張り役も決めないといけませんし…」

 

まだ二人の死から立ち直れない奴がほとんどな中、神風と梶野は淡々とした口調で話を進めていく。

お前ら…二人が死んだってのに、何でそんな平気でいられるんだよ…!?

 

「おい、待てよ神風、梶野!まだ暗野が…」

 

「先に言っておくが、捜査への参加を拒否する者は今のうちに名乗り出ろ。捜査に協力したくないのであればそれは貴様らの自由だ。まあその時は、俺がそいつに投票するのも俺の自由だがな」

 

「なっ…!?」

 

神風が当然のように言うので、俺は思わず目を見開いた。

今、ハッキリ『捜査に参加しなかった奴に投票する』って言ったよな…!?

そんな…いくら何でも横暴すぎるだろ!

まだ気持ちの整理がついてない奴だっているんだぞ!?

 

「何を驚いている。当然の判断だろう?捜査に協力しないという事は、自ら疑って下さいと言っているようなものだ。生憎俺は、そんな馬鹿を庇っていられる程お人好しじゃないんだ」

 

「お前…何でそんな冷静でいられるんだよ!?内闘と山脇が死んだんだぞ!?」

 

「二人が死んだからこそだ。貴様らは悔しくないのか?二人を殺した犯人が、のうのうと生き延びようとしているんだぞ。裁判でしくじれば失うものは、金や信用じゃない。俺達の命だ」

 

「………!」

 

その言葉を聞いて、俺はようやく目が覚めた。

間違えれば、俺達が死ぬんだ。

内闘と山脇の仇を討つ事もできずに無駄死にしてしまう。

そんな事は、絶対にあっちゃいけない。

皆も同じように思ったのか、反論を唱える奴は誰もいなかった。

けど、暗野は…未だ立ち直れずにいた。

すると神風は、懐から薬品の瓶と注射器を取り出して俺に手渡してきた。

 

「…仕方ないな、暗野にはこれを打ってやれ。精神安定剤だ。すぐに気分が落ち着くだろう」

 

「あ、ああ…ありがとう」

 

俺は、神風に手渡された精神安定剤を暗野に打った。

すると暗野は、次第に落ち着きを取り戻した。

全員がようやく捜査ができる状態になると、神風が女子棟の薬師寺と連絡を取り合いつつ指示を出した。

 

「では、まず段取りを決めるぞ。捜査は検視組と捜査組に別れて行う。男子棟・女子棟にそれぞれ検視役を一人、検視の見張り役を一人配置する。その他は館内全域の捜査だ。証拠隠滅を防ぐ為、全員くれぐれも一人で行動するな。療香、聴こえてるか。今言った通りだ。そっちの検視は任せた」

 

『わかったわ。ただ…』

 

「どうかしたか?」

 

『氷川さんが、山脇さんの遺体を見て失神しちゃったの。いくら起こそうとしても起きなくて…氷川さんと、氷川さんの見張り役の神無月さんは捜査から抜ける事になっちゃったのだけれど…』

 

「…仕方ないな。じゃあ悪いがこっちの検視も頼めるか。死体の見張りを減らすわけにはいかん」

 

『わかった』

 

神風と薬師寺は、電子生徒手帳を通して捜査の打ち合わせをした。

流石実戦慣れしている二人は違うな、と心の中で感心していると、神風が俺達に指示を出す。

 

「…と、いうわけだ。検視は療香に任せるとして、見張りをしたい奴、名乗り出ろ」

 

神風が言うと、樺戸、酒蔵、的凪の三人が手を挙げた。

一方、女子棟では六道が立候補していた。

 

「オレは…リキヤのそばにいてやりたい」

 

「んじゃあ、おじさんも樺戸クンと見張りやるよ。若えののメンタルケアは歳上の仕事だからな」

 

「あの…じゃあボク、山脇さんの方の見張り…いいかな。その…捜査じゃあんまり役に立てなさそうだし…」

 

『ちはるもねむいから見張りの方がいい』

 

樺戸と酒蔵は内闘の、的凪と六道は山脇の見張りを希望した。

すると神風は、頭を掻いて少し考えてから4人の希望を承諾した。

 

「わかった。じゃあ樺戸と酒蔵は内闘の、的凪と六道は山脇の見張りを頼んだぞ。他は各自ペアを組んで捜査に取り掛かってくれ」

 

神風が言うと、各々がペアを作り始めた。

俺は……

 

「暗野。一緒に捜査しようか。あ、無理はしなくていいからな…」

 

「う、うん…」

 

俺は、暗野と一緒に捜査をする事にした。

何となく、暗野の事は信用できそうな…気がする。

結局話し合いの結果、俺と暗野、安室とリーゼ、梶野と打田、神風と消灯寺の4組が捜査をする事になった。

8人か…ちょっと心許ないけど、そんな事言ってる場合じゃない。

二人の為にも…絶対に真相を解き明かしてやる!

 

 

 

ーーー

 

 

 

《捜査開始!》

 

 

 

まずはモノクマファイルを確認しておこう。

 

モノクマファイル①

被害者は【超高校級の絵本作家】山脇ゆか。

死亡推定時刻は午後23時27分頃。

死体発見場所は女子棟2Fの豪華な客室。

シャンデリアで胴体を押し潰されており、身体中に砕けたガラスの破片が刺さっている。

また、左手に黒く焦げた痕がある。

 

 

 

モノクマファイル②

被害者は【超高校級のプロレスラー】内闘力也。

死亡推定時刻は午後23時30分頃。

死因は心臓部を刺された事による失血死。

死体発見場所は男子棟2Fのラウンジ。

胸部に鋭利なもので刺された痕跡がある他、両手足に鋏を刺されている。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【モノクマファイル①】

 

 

 

コトダマゲット!

 

【モノクマファイル②】

 

 

 

一応、薬師寺が来る前にある程度内闘の遺体について調べておくか。

…酷い有り様だ。

鋏で刺されて、血文字まで書かれて…

…あれ?この鋏、よく見ると全部形状が違うぞ。

右手に刺さってるのは工作用鋏、左手に刺さってるのは散髪用鋏、右足に刺さってるのは調理用鋏、左足に刺さってるのは園芸用鋏…

形状どころか用途までバラバラだ。

見たところ、売店に売ってたのと同じみたいだけど…どうしてわざわざ統一性のない鋏を使ってるんだ…?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【手足に刺さっている鋏】

工作用、散髪用、調理用、園芸用とどれも形状も用途も違う。

どれも売店に売っているもののようだ。

 

 

 

…あれ?

この血文字、何か所々掠れてるな…

まるで、ガサガサしたもので擦り付けたみたいな…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【血文字】

内闘の頭上に血で『チミドロフィーバー』と書かれている。

何かガサガサしたもので擦り付けたのか、字が擦れている。

 

 

 

…ん?

何だこれ。

赤いガラスの破片が落ちてるな。

まさか……

いや、違うな。

ラウンジの花瓶はガラス製だけど、ちゃんとテーブルの上に置いてあるしな。

 

「あれっ…!?何で……」

 

「ん?どうかしたか、暗野」

 

「う、ううん…何でもない…」

 

暗野の奴、どうしたんだ…?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【遺体付近のガラス片】

遺体付近に赤いガラス片が落ちていた。

ラウンジの花瓶と同じもののようだが、出所は不明。

 

 

 

樺戸と酒蔵にも話を聞きたいな…

 

「なあ、樺戸。酒蔵。事件当時の事を教えてくれないか?」

 

「…オレは、部屋で寝てたんだけどよ…夜中に部屋の外でコズエの声が聴こえたから、外に出たんだよ。そしたら、ラウンジでリキヤを見ちまって…その直後にアナウンスが鳴ったんだ。キラが来たのはちょうどアナウンスが鳴ってる時だったな」

 

「なるほどな。ありがとう」

 

 

 

コトダマゲット!

 

【樺戸の証言】

最初に的凪が内闘を見つけ、的凪の声を聞いた樺戸が現場に駆けつけ、その時に死体発見アナウンスが鳴った。

ちょうどアナウンスが鳴っている時に暗野が来た。

 

 

 

「おじさんが駆け付けたのはその後だよ。既に消灯寺クン、神風クン、梶野クンがいたから、多分東野クンの前だったんじゃないかな」

 

「なるほどな」

 

「しっかし、まさか東野クンが最後だったとはね。おじさんはてっきり暗野クンが最後だと思ってたよ」

 

「え?」

 

「だって前に内闘クンがやらかした時、最後に来た時は暗野クンだったろ?あれだけバカでかい音がしたのに聴こえねえなんてなぁ」

 

ま、まあ、俺は寝てたし…

思い出させないでくれよ…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【酒蔵の証言】

以前内闘がモノクマとバトルした時、最後に駆け付けたのは暗野だった。

暗野曰くバトルの時の音が聴こえなくて、ちょうどトイレに行こうとした時に俺達を発見したらしい。

 

 

 

「…うん、なるほどな。ありがとう二人とも」

 

「お安い御用だぜ」

 

「じゃ、じゃあ…次は…神風君達に話…聞きたいね…」

 

俺が二人の証言を聞いていると、暗野がオドオドした様子で言った。

確かに、そろそろ他の奴等の証言も聞きたいな。

俺達は、神風と消灯寺に話を聴きに行く事にした。

 

「神風、消灯寺。そっちはどうだ?」

 

「む、東野か。今さっきラウンジのゴミ箱とトラッシュルームの確認をしてきたところなんだがな、壊れた小型シャンデリアが捨てられていた。それから、ラウンジのゴミ箱には赤いガラス片と血の付いた紙屑が大量に捨てられていた」

 

小型シャンデリア、赤いガラス片、血の付いた大量の紙屑…

何か事件に関係ありそうだな。

順番に調べていくか。

こっちのシャンデリアは…

…跡形もなく砕け散ってるな。

まるで山脇の死を皮肉っているみたいだ。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【小型シャンデリア】

トラッシュルームに捨てられていた。

粉々に砕け散って壊れている。

 

 

 

次は、こっちのガラス片を調べてみよう。

これは…見事に粉々に砕け散ってるな。

ご丁寧にビニール袋に包んでくれてるおかげで多少は調べやすくなってるが…

…あれ?

一枚だけ血が付いてるぞ?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【捨てられていたガラス片】

ラウンジのゴミ箱で神風が見つけた赤いガラス片。

粉々に砕け散っており、ビニール袋に入れられている。

一枚だけ血のついた破片がある。

 

 

 

さて、最後は紙屑だな。

すごい量だな…

丸められた紙屑は、どれも血が染み込んでいる。

見たところ厚紙みたいだが…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【大量の紙屑】

ラウンジのゴミ箱に丸められた紙屑が大量に捨てられていた。

どれも血がついており、厚めの紙のようだ。

 

 

 

「消灯寺、お前は何かわかった事はあるか?」

 

「…発見って程じゃないけど…死体を見てピンときた事があったから、こんなもの持ってきたよ」

 

そう言って消灯寺が持ってきたのは、的凪が前に言っていた殺人鬼のファイルだった。

消灯寺からファイルを借りて読むと、ジェノサイダー翔という殺人鬼に関する情報が書かれていた。

ジェノサイダー翔は、10代から20代の男性のみを狙った殺人鬼らしい。

被害者は、決まって鋏で滅多刺しにされた後、四肢を同じ鋏で磔にされているようだ。

ジェノサイダー翔の正体は小柄な女性、か。

『チミドロフィーバー』の血文字も現場に残ってるし…まさか、この事件の犯人はこの殺人鬼だって言うんじゃないだろうな…?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【ジェノサイダー翔】

ジェノサイダー翔は、10代から20代の男性のみを狙った殺人鬼。

被害者は、決まって鋏で滅多刺しにされた後、四肢を同じ鋏で磔にされている。

犯人は小柄な女性。

 

 

 

なるほどな…

 

「あとさ…いつの間にか殉前さんの電子生徒手帳が持ち出されてた」

 

「え…?」

 

殉前の電子生徒手帳が…?

どうしてまた…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【殉前の電子生徒手帳】

ロビーに置いてあったもの。

いつの間にか持ち出されていた。

 

 

 

情報も十分集まったし、そろそろ違う奴に話を聞きたいな。

 

「そ、そういえば…梶野君と打田さんが中央棟の2階と3階を調べてくれてたよね…」

 

「じゃあ行ってみよっか」

 

俺達は、捜査情報を得る為2階に行ってみる事にした。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《チュウオウトウ 2F》

 

2階に行くと、打田と梶野がいた。

二人は何か見つけたのかな…

俺達が話しかけようとすると、先に梶野が気付いて話しかけてきた。

 

「おや、暗野様に東野様。あなた方も2階を調べにきたのですか?」

 

「まあな。そっちは何か見つかったか?」

 

「ええと…逆に無くなったものなら」

 

「無くなったもの?」

 

「食堂の花瓶です。特徴的な赤いガラスの花瓶でしたので、よく覚えています」

 

赤い花瓶か…

一応頭の隅に置いておこう。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【消えた食堂の花瓶】

梶野が食堂を探したら、なくなっていたらしい。

梶野曰く、目を引く赤いガラスの花瓶だったのでよく覚えているとの事。

 

 

 

「それで、打田様は売店の購入履歴を調べて下さったのですよね」

 

「…チッ。小型シャンデリア、小型タイマー、鋏4本、睡眠薬が殉前にビニール袋付きで買われてる」

 

…え?

殉前が…?

そんなわけ…

だって、あいつは死んだはず…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【売店の購入履歴】

小型シャンデリア、小型タイマー、鋏4本、睡眠薬が殉前によってビニール袋付きで買われたという履歴が残っている。

 

 

 

「あの…一応聞きたいんだけど、皆でお風呂入ってる時打田さんは何してたの?」

 

「ラウンジで銃の手入れしてたけど。東野が見てたはずだよ」

 

あ、そういえばそうだったな。

細かいパーツまで分解されていて、丁寧に手入れされた銃がローテーブルに置いてあったっけか。

 

「それにしてもさ。シャンデリアで圧死とか間抜けすぎでしょ。チェーンが切れたのか何なのか知らないけどさ」

 

そんな言い方ないだろ…

…あれ?

今、気になる事言わなかったか?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【打田の発言】

打田は『シャンデリアのチェーンが切れて落ちた』と発言していた。

 

 

 

「あのさ、用が済んだらさっさと消えてくんない?邪魔なんだけど」

 

「ひっ、ひぃっ…!」

 

俺達は、打田に睨まれて渋々その場を後にした。

イライラしてるからってあんな風に睨む事ないだろ…

 

「んー…じゃあ最後に女子棟の奴らにも聞いてみるか」

 

「う、うん…何か女子棟に入るのはちょっと憚られるけど…そんな事言ってる場合じゃないよね…」

 

暗野は顔を赤くして恥ずかしがっているが、マジでそんな事言ってる場合じゃないと思うぞ。

俺達は、早速女子棟に足を運んだ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《ジョシトウ ヤマワキ ノ キャクシツ》

 

俺達は、女子棟の方を調べている班に話を聞く事にした。

山脇の遺体の側には、的凪と六道がいる。

……あれ?

そういえばこの部屋、何かが足りないような…

何か、俺が見慣れていて、ここに無きゃいけないものが無い気がする。

俺一人で考えてても仕方ないし、誰かの意見も聞いてみよう。

…のはいいが、肝心の検視役の薬師寺の姿が見えないんだが。

俺達が薬師寺を探していると、ちょうど安室とリーゼが山脇の個室に戻ってきた。

 

「あら、暗野さんに東野さん。入れ違いですわね」

 

「え?」

 

「フッ…実は先ほど、薬師寺が屍から真名を聞きし儀式を終えたのでな。俺様達が奴の身柄を神風達に引き渡したところだったのだよ。一足遅かったな。奴なら内闘の屍肉を貪りに行ったぞ」

 

いや、別に屍肉を貪りに行ったわけじゃないだろ…

マジかぁ…一足遅かったな。

薬師寺に山脇の検視結果聞きたかったのに。

 

「…それにしても、酷いですわ。山脇さんに続けて内闘さんまで…何だか、わたくしが皆さんをお風呂に誘ってから良くない事が立て続けに起こっているような気がするのです。やはり、わたくしのせいなのでしょうか…?」

 

「だから貴様のせいではないと言っておろうが」

 

リーゼが今回の事件に心を痛めていると、安室がリーゼを慰めた。

…この二人は何か知ってそうだな。

詳しく話を聞いてみるか。

 

「なあ、風呂に入ってから良くない事が立て続けに起こったって言ったが、何があったんだ?」

 

「ええとですね…わたくしはお風呂に入っていた際、髪留めを忘れてしまったので脱衣所に取りに行ったのですが、その時に廊下から誰かの足音が聴こえたのです。打田さんの足音とは違ったので、おかしいとは思っていたですが…今思えば、何だか不気味で…」

 

「え、足音でわかったのか?」

 

「はい。ある程度なら特定できます。これでも演奏家の()()()()ですので」

 

端くれ、な。

 

「それで、どんな足音だったんだ?」

 

「確かスニーカーの足音でしたわね」

 

それにしても誰かの足音、か…

一応頭の片隅に置いておく価値はあるかもな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【リーゼの証言①】

打田以外の女子全員で大浴場に行っていた際、廊下から足音が聴こえたらしい。

足音はスニーカーの音だった。

 

 

 

「その後、俺様達は清めの儀式を終えて各々の終着点へと向かおうとしたのだがな。突然、山脇が常に抱えし書が奈落へと引き摺り込まれたと言い出したのだ」

 

「ええと、お風呂から上がって帰ろうとしたら、山脇さんがいつも抱えていた本が無いと言い出したのです。わたくし達も手分けして探したのですが、結局見つからず…」

 

本…?

ああ、そうだ。

何か足りないと思ったら、この部屋、山脇がいつも持ち歩いてた本が無いんだ。

安室等がずっと探してたのか…

 

「山脇とは、俺様達が必ず奈落より封印されし書を取り戻すと誓約を交わしたのだがな…結局それも叶わずに奴にカタストロフィが訪れてしまったのだ。世は諸行無常…何とも残酷な運命だ」

 

「山脇さんとは私達が本を見つける約束をしていたのに、その前にお亡くなりになってしまって残念です、と安室さんは仰っていますわ」

 

そっか…

山脇は生前、ずっと本を探してたんだな。

俺も気付いてやれていれば、こんな事にはなってなかったのかな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【山脇の本】

打田以外の女子全員で大浴場に行っていた時、山脇の本が行方不明になっていた。

本は未だに行方不明のようだ。

 

 

 

「それで、その後はどうなったんだ?」

 

「ええとですね…それで、全員の個室も一応調べておく事になったのですわ。そうしたら、本ではなく代わりにあの犯行予告が…」

 

犯行予告…それって…

 

「ひょっとして、ジェノサイダー翔が襲いにくるってやつか?」

 

「ええ、それですわ。わたくし以外には、山脇さんと神無月さんが同じものを受け取っていました」

 

なるほどな。

山脇、神無月、リーゼ…

誰かがこの三人を狙っていたって事か?

でも、神無月とリーゼは襲われる様子もなく今も生きてるよな。

どうして…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【犯行予告】

『要警戒 ジェノサイダー翔が今夜お前の命を奪いに来る』という犯行予告が女子棟の個室の前に置かれていた。

犯行予告を受け取ったのは、神無月、山脇、リーゼの三人。

 

 

 

「あの…そういえばリーゼさん、女子の皆をお風呂に誘う時、『言い出しっぺはわたくしじゃない』って言ってたよね…」

 

あ、そういえばそんな事言ってたっけか。

暗野、よく覚えてたな。

 

「誰が言い出した事だったのかな?」

 

「的凪さんですわ。お夕食前の探索中、あの方がわたくしに、『せっかく広いお風呂があるんだから女子皆を誘ってみたらどうか。疲れも取れて親睦も深められるだろうし』と提案して下さったのですわ。的凪さんの仰る通りだと思いましたので、女子の皆さんをお風呂に誘ったのです」

 

的凪が提案…?

なるほどな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【リーゼの証言②】

最初に女子皆で大浴場に行こうと言い出したのは的凪。

夕食前の探索中に、的凪がリーゼに提案してきた。

 

 

 

さて…と。

俺達も山脇の部屋を調べてみるか。

 

「山脇さん…ごめんね。ちょっと調べるね…」

 

まずは、このシャンデリアから調べてみるか…

流石に持ち上げられそうに無いが、見える範囲で調べてみよう。

…あれ?

このワイヤーの切れ方、何か変じゃないか?

俺がそう思っていると、見張りをしていた六道が口を開く。

 

「そのワイヤーね、真ん中の部分はまるで千切れたみたいに断面がバラバラだったんだけど、外側の数ミリだけ切り口が揃ってたんだ」

 

「あ、ほんとだ…」

 

六道は、シャンデリアのワイヤーを指差した。

ワイヤーは、真ん中だけ自然な切れ方をしていたが、外側は綺麗に切り口が揃っていた。

誰かがわざと切れ込みを入れたって事なのかな…?

 

「あの…ところで、薬師寺さん達はどうやって山脇さんの遺体を調べたの?シャンデリアが邪魔で調べられないはずだよね…?」

 

「ものくまが、不思議パワーでどかしてくれた。みんなに捜査をする権利があるって…もう寝るね。すやぁ」

 

「寝ちゃダメだよ!?」

 

おいおい…何で今寝るんだよ。

あと、不思議パワーって何?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【シャンデリアのワイヤー】

中心は自然な切れ方をしているが、外側数ミリはまるで故意に切れ込みが入れられたように断面が揃っている。

 

 

 

「…あれ?」

 

山脇の遺体の近くに時計が落ちてるな。

シャンデリアで押し潰されたのか、グシャグシャに壊れて使い物にならなくなっている。

時間は…23時33分で止まってるな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【時計】

山脇の遺体の近くに落ちていた。

シャンデリアで押し潰されたのか、壊れている。

時刻は23時33分で止まっている。

 

 

 

「あれ…?この机の引き出し、二重底になってる…」

 

「え?」

 

暗野は、机の引き出しが二重底になっている事に気がつき、板を外して調べていた。

すると二重底の中から小型タイマーが出てくる。

時間は、ちょうど23時30分に鳴るように設定されている。

 

「何でこんな所にタイマーがあるんだ…?」

 

「23時30分っていうのも、何か意味があるのかな…」

 

 

 

コトダマゲット!

 

【二重底とタイマー】

豪華な客室の机の引き出しが二重底になっていて、二重底の中に小型タイマーが入っていた。

タイマーはちょうど23時30分に設定されている。

 

 

 

「…あれ?」

 

この充電ケーブル、焦げてる。

危ないな…一応コンセントの電源落としとくか。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【充電ケーブル】

ケーブルがわずかに焦げている。

 

 

 

「それにしても、酷いよ…同じ女子に対してこんなに酷い事ができるなんて…」

 

あれ?

今的凪、結構重要な事言わなかったか?

 

「なあ、どうして犯人が女子だって思うんだ?」

 

「え?だって犯行現場が女子棟だし…普通に女子が殺ったのかなって」

 

「女子棟には女子しか入れないルールだってあるしね…それに、電子生徒手帳の貸与はダメだし…」

 

まあそりゃあそうだが…

本当に女子が犯人って決めつけていいのかな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【強化合宿のルール】

男子棟に女子の電子生徒手帳で、女子棟に男子の電子生徒手帳で入室する事は禁止されている。

また、電子生徒手帳の貸与も禁止されている。

 

 

 

「………ねえ」

 

うおっ!?

って、何だ六道か。

寝てたんじゃなかったのか…

 

「おまえらファイナルデッドルーム行った?」

 

え?

ファイナルデッドルーム?

…あ、そういえばそんな部屋があるって内闘達が言ってたな。

 

「いや?行ってないけど…」

 

「あっそ、じゃあいい」

 

おいおい、自分から聞いといて投げ出すなよ…

六道の奴、もしかしてファイナルデッドルームのゲームをクリアしたのか?

 

「おい、お前まさかファイナルデッドルームをクリアしたのか!?何があったのか教えてくれないか!?」

 

「知らん。ねむいだるいめんどい。知りたかったら自分でクリアしろ」

 

「事件に関わる重要な事かもしれないんだ。頼む、教えてくれ」

 

「ぼ、僕からもお願い…」

 

俺と暗野は、必死に頼み込んだ。

厚かましいって事は重々承知だ。

それでも、事件に関わる事なら聞いておきたいんだ。

俺が尋ねると、六道は眠そうに目をしぱしぱしながら面倒臭そうに答えた。

 

「…はあ。ファイナルデッドルームって、クリアすると男子側のクリア履歴も見れるんだよね。誰かがクリアしてたっぽいけど…ふぁあ…ねむ、おやすみ」

 

おいおい、また寝る気かよ。

…それにしても、男子側のファイナルデッドルームのクリア者…

何か事件と関係ありそうだな。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【六道の証言】

六道曰く、誰かが男子側のファイナルデッドルームをクリアしたらしい。

 

 

 

「東野君…そろそろ薬師寺さんの検視結果…聞きたいね。そろそろ終わった頃だと思うしさ…」

 

「あ、そういえばそうだな」

 

俺達は、暗野の提案でもう一度男子棟に戻る事にした。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《ダンシトウ 2F ラウンジ》

 

男子棟のラウンジに戻ると、案の定既に検視を終えた薬師寺がいた。

俺達は、薬師寺に話を聞いてみる事にした。

 

「薬師寺、何かわかった事があったら教えてくれないか」

 

「わかったわ。まず山脇さんの方だけど、あれはほぼ間違いなく即死よ。遺体の損傷が激しすぎて、正確な死因までは割り出せなかったけど…あと、左手に黒く焼け焦げた跡があった。モノクマファイルの記述に嘘は無かったわ」

 

「そうか。ありがとう」

 

 

 

コトダマゲット!

 

【薬師寺の検視結果①】

山脇は即死だったらしい。

遺体の損傷が酷すぎて死因は断定できなかったが、左手には焦げ跡があった。

 

 

 

「それから、内闘君の方だけれど…鋭くて5mm程の厚さがあって、平たいもので刺されているわね。綺麗に心臓を一突きされて殺されていたわ。これが死因と見て間違いなさそう」

 

なるほどな…

内闘はやっぱり、刺殺だったのか…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【薬師寺の検視結果②】

内闘の死因は心臓を凶器で一突きされた事による失血死。

凶器は厚さ5mm程で平たく鋭いものらしい。

 

 

 

薬師寺から検視結果は聞いたし、あとは自力で捜査を進めていくか…

俺が他の場所を捜査しに行こうとすると、暗野が口を開く。

 

「あの…東野君…」

 

「ん?」

 

「えっと…東野君は、皆がラウンジに来てる時、何してたの…?」

 

「…あー、すまん。寝てた」

 

「え?」

 

「昨日、的凪と話してる途中、お茶を貰ったんだけどよ。それを飲んだら眠くなっちまって…次に目が覚めた時には、お前らがもう既に現場に集まってたんだよ」

 

「……ふぅん、なるほどね…」

 

暗野は、顎に手を当てて何かを考え込んでいた。

その顔は、何かがわかったって事なのか…?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【東野の事件前後の状況】

昨晩、的凪と部屋で話している時に飲み物を渡され、それを飲んだ途端に睡魔に襲われた。

次に目が覚めた時には、他の全員がラウンジで内闘の遺体を発見していた。

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『えー、もう待ちくたびれたので捜査時間を打ち切らせていただきます!オマエラ、中央棟ロビーの前まで集合して下さい!あ、もちろん全員参加だからね?15分以内に来ないとオシオキしますよー!』

 

え、もう終わり?

まだ調べたい事あったんだが…

でも、ここで迷っている場合じゃない。

行かなきゃ。

俺は、覚悟を決めて中央棟のロビーの前に向かった。

 

「い、行こうか…暗野」

 

「うん…」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《チュウオウトウ ロビー》

 

俺達は全員、中央棟のロビーに集まった。

気絶してしまって捜査に参加できなかった氷川も、神無月に引っ張られてロビーに来ていた。

 

「ご、ごめんなさい…皆さん…ご迷惑をおかけして…」

 

「ったく!みるくちゃんのせいで捜査できなかったじゃん!マジふざけんなだし!これでクロを指摘できなかったらオメー、全部の指の爪と肉の間にカルタの角ぶち込むからな!」

 

「ひ、ひぃいいいい…!す、すみません…!」

 

神無月は、気絶してしまった氷川を執拗に責め立てていた。

すると、見かねた薬師寺が神無月を止めた。

 

「その辺にしてあげなさい、神無月さん。それで、モノクマ。私達をここに集めて何をする気?」

 

『うぷぷ…せっかくの学級裁判だし?オマエラには、それをするのにふさわしい場所に移動してもらいます!』

 

「ふさわしい場所って…?」

 

『まあまあ、今にわかるよ!それ〜♪』

 

モノルナは、どこからか魔法少女アニメに出てきそうなステッキを取り出して振り回した。

するとそれに合わせてゴゴゴゴ…と地響きのような音が響き、ロビーのカウンターが右にスライドする。

そこから現れたのは、エレベーターだった。

 

「これ、エレベーターですよね?もしや…」

 

『キャハハ、そうでーす!キミらにはこれに乗って移動してもらうのよん☆神聖な裁判を行う裁判場にね!』

 

「もし、乗るのを拒否したら…なんて、考えるまでもないな。行くぞ」

 

そう言って神風は、真っ先にエレベーターに乗り込んだ。

それに続けて、他の皆もエレベーターに乗り込む。

すると扉が閉まり、エレベーターが下に動き始めた。

 

…正直、まだ信じられないでいる。

この中に山脇と内闘を殺した犯人がいるなんて…

でも、そいつを見つけ出す以外に俺達が生き残る方法は無い。

待ってろ、山脇、内闘。

絶対に犯人を見つけてやるからな…!

 

 

 

 


 

 

 

ーーー 生存メンバー ーーー

 

【超高校級の小説家】東野(ヒガシノ)(ジュン)

 

【超高校級の???】暗野(アンノ)斬良(キラ)

 

【超高校級の司令官】神風(カミカゼ)大和(ヤマト)

 

【超高校級の軍医】薬師寺(ヤクシジ)療香(リョウカ)

 

【超高校級のオルガニスト】リーゼロッテ・ベルゲングリューン

 

【超高校級の原型師】安室(アムロ)明日奈(アスナ)

 

【超高校級の心霊学者】消灯寺(ショウトウジ)霊庵(レイアン)

 

【超高校級のディーラー】梶野(カジノ)運命(サダメ)

 

【超高校級のカルタ師】神無月(カンナヅキ)(モミジ)

 

【超高校級のグラシエール】氷川(ヒカワ)みるく

 

【超高校級のソムリエ】酒蔵(サカグラ)飛露喜(ヒロキ)

 

【超高校級のカバディ選手】樺戸(カバド)ラムジ

 

【超高校級の狙撃手】打田(ウチダ)清美(キヨミ)

 

【超高校級の幸運】的凪(マトナギ)(コズエ)

 

【超高校級のゲームプログラマー】六道(ロクドウ)千春(チハル)

 

ノコリ15人

 

 

 

ーーー 死亡メンバー ーーー

 

【超高校級のギャル】殉前(ジュンマエ)詩乃子(シノコ) Prologue 見せしめ

 

【超高校級のプロレスラー】内闘(ナイトウ)力也(リキヤ) Chapter.1 シロ

 

【超高校級の絵本作家】山脇(ヤマワキ)ゆか Chapter.1 シロ

 

以上3人

 

 

 

 

 

推しがいたら教えてくんなまし

  • 東野潤_小説家
  • 暗野斬良_???
  • 殉前詩乃子_ギャル
  • 神風大和_司令官
  • 薬師寺療香_軍医
  • リーゼロッテ_オルガニスト
  • 安室明日奈_原型師
  • 消灯寺霊庵_心霊学者
  • 山脇ゆか_絵本作家
  • 梶野運命_ディーラー
  • 神無月椛_カルタ師
  • 氷川みるく_グラシエール
  • 酒蔵飛露喜_ソムリエ
  • 樺戸ラムジ_カバディ選手
  • 内闘力也_プロレスラー
  • 打田清美_狙撃手
  • 的凪梢_幸運
  • 六道千春_ゲームプログラマー
  • モノルナ_引率教師
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。