インフィニティダンガンロンパ6 ようこそぼくらのコロシアイ強化合宿   作:M.T.

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ごめんなさい、書いてたらメチャクチャ長くなっちゃったので途中で切りました。
次こそ裁判編終わりにします。





非日常編③(学級裁判中編)

《学級裁判 再開!》

 

 

 

氷川「安室さんが犯人じゃないって…どういう事ですか?」

 

六道「その前に確認だけどさ…安室、朝の集まりに来なかったって言ってたよね。その時何してたの?」

 

安室「えっと…寝てた…」

 

神無月「は?寝てた?何それ!そんな言い訳が通用すると思ってんの!?」

 

安室「本当だよ!私、昨日寝る前にリーゼに呼ばれて、バックヤードでリーゼを待ってて…確か朝の5時くらいだったかな。それでずっと待ってたのに来ないから、途中で寝落ちしちゃって…朝食を無断で欠席したのは……悪かったと思ってるよ…ごめんなさい」

 

六道「その時、アクアリウムに死体はあったのか?」

 

安室「あるわけないでしょ!?あったら皆を呼んでるよ!」

 

六道「…まぁ、確かに」

 

安室「それで、目が覚めたら、いつの間にかアクアリウムの中に死体が入ってたんだよ!でも私、本当に知らない!嘘じゃないよ!!」

 

神無月「寝てる間に誰かが死体をアクアリウムに入れたとでも言うつもり!?そんな都合のいい話、あるわけないでしょ!?」

 

梶野「まぁまぁ…とりあえず、まずは安室さんが犯人でないという事を証明する必要があるのでは?」

 

東野「それもそうだな」

 

 

 

ーーー ノンストップ議論開始! ーーー

 

 

 

神無月「《明日奈ちゃんが犯人に決まってるよ》!そうとしか考えられない!」

 

安室「だから私じゃないって言ってるでしょ…!?」

 

梶野「あの、ちなみにそれを《証明できる方》は?」

 

安室「い、いない…けど…」

 

打田「犯人じゃないって言うなら、《証拠》を見せなさいよ」

 

安室「私じゃない!水槽の中はよく見えなかったけど…死体なんか入ってなかった!」

 

氷川「…安室さん、いい加減本当の事を話して下さい。バックヤードにいてアクアリウムの中身が見えないなんて事、《あるはずないじゃないですか》」

 

安室が犯人じゃないって証拠…

もしかして、アレなんじゃないか?

 

 

 

《あるはずないじゃないですか》⬅︎【安室の証言】

 

  論

 

「それは違うぞ!」

 

      破

 

ーーー BREAK!!! ーーー

 

 

 

東野「いや、あり得る話だと思うぞ」

 

氷川「ど、どういう事ですか…?」

 

東野「安室は、『暗くて水槽の中はよく見えなかった』と言っていた。つまりバックヤードにいた時、バックヤードの照明は付いていなかったんじゃないか?」

 

梶野「それはおかしな話ですね。普通、人と待ち合わせをする時、照明がついていない部屋で人を待つなんて事、ありませんから」

 

六道「確かにね。安室が犯人なら、『電気がついてない部屋で人を待ってましたー』、なんて疑われるような事を言う理由はないし、多分安室の証言は本当。だから、こういう時はF5キーですぞ」

 

東野「その言い回しわかりにくいんだよ…つまり?」

 

六道「安室は、電気をつけなかったんじゃなくて、つけられなかったんだよ。それって何でだと思う?」

 

安室が電気をつけられなかった理由…

それってもしかして…

 

 

 

ーーー 閃きアナグラム開始! ーーー

 

 

 

ば し ょ を し ら な か っ た

 

【場所を知らなかった】

 

「わかったぞ…!」

 

 

 

東野「安室は、照明のスイッチの場所を知らなかったんだ!」

 

樺戸「えっ…そうなのか!?」

 

梶野「確かに、私も捜査の時に初めてバックヤードを調べた時に知ったのですが、手動電源の場所は分かりにくいところにありましたからね。安室様が気付かなくても無理はありません」

 

酒蔵「あー…そうだったのか」

 

梶野「それとこれは私がモノクマ学園長から聞いた話なのですが、プールの点灯は午前7時からだそうです」

 

東野「だから、照明のスイッチの場所を知ってるリーゼが来るか、点灯時間になるまで、安室は薄暗いバックヤードで待つしかなかったんだ。リーゼと消灯寺を殺した犯人なら、電源の場所を知らないなんて不自然だよな?バックヤードの構造を知らない安室は、犯人じゃない」

 

 

 

       反

 

神無月「こいこいだよ!」

 

   論

 

 

 

神無月「明日奈ちゃんが電源の場所を知らないから犯人じゃない!?何言ってんの、バッカじゃないの!?」

 

東野「え……?」

 

神無月「あんたの推理は既に詰んでるんだよ!あたいがそれを証明してやるんだから!」

 

 

 

ーーー 反論ショーダウン 開始 ーーー

 

 

 

神無月「明日奈ちゃんが電源の場所を知らなかったって言うけどさ、そんなの明日奈ちゃんが嘘をついてるのかもしれないでしょ!?」

 

東野「そんな嘘をつくメリットがどこにあるんだ?『電気がついてない部屋で人を待ってた』、なんて言ったら逆に疑われるだけじゃないか」

 

神無月「そんなの、電源の場所を知らないと思わせる為にわざと言ったのかもしれないでしょ!?明日奈ちゃんは、バックヤードの構造を知らないって嘘をついてるに決まってるよ!」

 

東野「安室はプールを探索していなかったんだ。バックヤードに詳しくなくても不自然じゃない」

 

神無月「不自然だよ!バックヤードに詳しくないなら、何でバックヤードで待ってたわけ!?明日奈ちゃんがバックヤードを調べてなかったんなら、《バックヤードに来られるわけない》じゃん!」

 

いや、電源の場所を知らなくても、バックヤードに来る事はできたはずだ。

アレで証明できる…!

 

 

 

《バックヤードに来られるわけない》⬅︎【待ち合わせの手紙】

 

   論

 

「その言葉、ぶった斬る!」

 

        破

 

ーーー BREAK!!! ーーー

 

 

 

東野「確かに、安室はバックヤードへの行き方を知っていたかもしれない。だからって、犯人だとは限らない」

 

神無月「何それ!都合良すぎでしょ!」

 

東野「仮に安室が、誰かにバックヤードの場所を教えてもらっていたとしたら?」

 

神無月「はぁ!?」

 

東野「これを見てくれ」

 

俺は、安室からもらった待ち合わせの紙を皆に見せた。

そこには、バックヤードの間取りが描かれていた。

 

東野「ここには、バックヤードの間取りが描かれている。ここに描かれてる間取りを見てバックヤードに来たと考えれば、電気のついていないバックヤードでずっと待っていたとしても不自然じゃない」

 

安室「そうだよ。リーゼが、話したい事があるからってこれを渡してきて…だから、待ち合わせ場所でずっと待ってたんだよ。なのに、時間を過ぎても来ないし、チャットも既読にならないし…」

 

的凪「うーん…ねえ、安室さん。これはリーゼさんが手渡ししたものなのかな?」

 

安室「いや、違うけど…夜寝る前に、部屋のドアに挟まってて…それがどうしたのよ」

 

的凪「いや、リーゼさんはどうしてそんな回りくどい事をしたんだろうって思ってさ。二人きりで話がしたいなら、直接そう伝えればいいだけじゃない?」

 

酒蔵「そりゃあ、人に言えないような事だったから手紙を渡したんじゃねえのか?」

 

的凪「だったら尚更直接言うべきだと思うんだけど?手紙でコソコソやりとりなんかしてたら、逆に怪しまれるし」

 

六道「チャットが既読にならなかった……か。あのさ、ちょっとした思いつきなんだけど、その手紙送ったのって、本当にリーゼだったのかな?」

 

氷川「え…!?」

 

六道「それともう一つ。安室が待ち合わせしてた時、リーゼは本当に生きてたのかな?」

 

樺戸「えっと…よくわかんねえんだけど…どういう事だ!?」

 

的凪「ねえ東野くん、この手紙の正体が何なのか、じっくり考えてみる必要がありそうだね」

 

手紙の正体、か…

…考えてみるか。

 

 

 

ーーー シンキングライド 開始 ーーー

 

       3

   

       2

 

       1

 

ーーー RIDE START!! ーーー

 

 

 

QUESTION.1 安室に手紙を渡したのは?

 

1.リーゼ本人

2.犯人

 

➡︎2.犯人

 

 

 

QUESTION.2 安室がバックヤードに来た時、リーゼと消灯寺は生きていた?

 

1.生きていた

2.死んでいた

 

➡︎2.死んでいた

 

 

 

QUESTION.3 なぜ安室を呼び出す必要があったのか?

 

1.秘密を話すため

2.安室に罪を着せるため

 

➡︎2.安室に罪を着せるため

 

 

 

東野「謎は全部解けた…!」

 

ーーー COMPLETE! ーーー

 

 

 

東野「そうか…!そういう事か」

 

酒蔵「何かわかったのかい?」

 

東野「ああ。まずその手紙は、リーゼじゃなくて犯人が渡したものだと思う。おそらく、安室にバックヤードで死体を発見させて、罪を着せるためだ。そして、罪を着せる為には、死体発見時に安室が一人でバックヤードにいる状況を作らなきゃいけないわけだから、その時点で犯行を終えている必要がある。つまり、安室がバックヤードに来た時、既にリーゼと消灯寺は死んでいたんじゃないか?」

 

樺戸「そうなのか!?」

 

六道「間取りまで丁寧に描くとか、スケープゴートにする気満々だしな。どう考えてもリーゼ本人の手紙じゃないでしょ」

 

的凪「うーん…それなんだけどさ、一個いい?」

 

東野「何だ?」

 

的凪「犯人は、安室さんに待ち合わせの手紙を出したんだよね?何でそんな回りくどい事をする必要があったのかな」

 

酒蔵「ど、どういう意味だよ?」

 

的凪「他人の生徒手帳を奪っても、校則違反にはならないんだよね?なら、電子生徒手帳を奪ってチャットでリーゼさんのフリをして安室さんにメッセージを送ればいいだけの話だったと思うんだ。チャットでなら他人になりすませるし…そうしなかったのは何でなんだろう」

 

六道「…多分、犯人にとってもそれが理想だったけど、できなかったんじゃない?」

 

東野「できなかった?」

 

六道「逆に聞くけど、東野は何でだと思う?犯人がリーゼの生徒手帳を使えなかった理由」

 

リーゼの生徒手帳を使えなかった理由…

それってもしかして…

 

 

A.電池切れ

B.犯人が機械音痴だった

C.故障

D.言語設定

 

➡︎D.言語設定

 

「そうか…!」

 

 

 

東野「言語設定だ!」

 

神無月「げ、言語設定…?」

 

東野「ああ、俺も当たり前の事すぎて考えた事もなかったけど、電子生徒手帳の言語設定は使う生徒の母国語がデフォルトになってるんじゃないか?」

 

酒蔵「それマジか!?」

 

モノルナ『キャハハ!今更それ気付いたの?バッカじゃないの?生徒手帳の言語設定は、生徒の母国語に合わせてるに決まってるじゃない!楽しくコロシアイ生活をしてもらうための配慮です!』

 

樺戸「か、考えた事もなかったぜ…」

 

東野「ここからは俺の推測になるけど、リーゼの生徒手帳はドイツ語が初期設定だったんだ。犯人は、リーゼの生徒手帳を起動する事は出来ても、ドイツ語の端末から日本語のテキストを送信する方法がわからなかった。かといって、消灯寺の手帳からメッセージを送信する事もできなかった。機械音痴の消灯寺の端末でチャットを使いこなしたら本人じゃない事がすぐにバレるし、そもそも安室と消灯寺は水と油だったからな」

 

的凪「だから、手紙を書いて誘き寄せるしかなかったって事か…」

 

東野「ああ。そうやって、犯行後に安室がバックヤードに来るように仕向けたんだよ」

 

氷川「ま、待ってください!どうしてそんな事が言い切れるんですか!?まだ、安室さんが嘘をついていて、朝にリーゼさんと消灯寺くんを殺した可能性だって…!」

 

安室「いい加減にしろ貴様!!まだ俺様を疑っているのか!?」

 

的凪「…まあでも、氷川さんの言う事も一理なくはないと思うよ。時間はまだまだたくさんあるし…もう少し深掘りしてもいいんじゃないかな」

 

 

 

ーーー ノンストップ議論開始! ーーー

 

 

 

氷川「まだ安室さんが犯人の可能性が消えたわけじゃないです!手紙の件だって、《自作自演》の可能性もあるじゃないですか!」

 

安室「貴様、どこまでも俺様を犯人だと思いたいようだな…!!」

 

氷川「そういうわけじゃないですけど…でも、今一番怪しいのは安室さんじゃないですか…!」

 

梶野「安室様は、《バックヤードの構造をご存知なかった》のですよ?どうやってリーゼロッテ様と消灯寺様をバックヤードで殺害するんです?」

 

氷川「そんなの、安室さんが嘘をついてるのかもしれないでしょう…!?それに、バックヤードの構造を知らないというのが本当でも、《懐中電灯を使えば暗がりの中でも犯行は可能》です!現に、お二人の死体の第一発見者は安室さんなんですよ!?安室さんが朝にリーゼさんと消灯寺さんを殺したと考えるのが普通なんじゃないですか!?」

 

梶野「第一発見者が犯人と決めつけるのは早計では?そもそも、《リーゼロッテ様と消灯寺様が朝に殺されたとは限らない》でしょう?」

 

あいつの意見に賛成したい。

 

 

 

《リーゼロッテ様と消灯寺様が朝に殺されたとは限らない》⬅︎【モノクマファイル⑤】

 

    同 

 

「それに賛成だ!」

 

    意

 

ーーー BREAK!!! ーーー

 

 

 

東野「梶野の言う通り、朝に殺されたとは言い切れないんじゃないか?」

 

酒蔵「な、何で!?」

 

東野「モノクマファイルをもう一度よく見てみろ。死亡時刻が書かれてないんだよ。安室が朝に死体を発見したってだけで、死亡時刻を朝だと決めつける事はできない」

 

打田「むしろあたしは、朝じゃない可能性の方が高いと考えてるけどね」

 

氷川「ど、どういう事ですか…?」

 

打田が言ってるのは、おそらくアレの事だろう。

 

 

 

コトダマ提出

 

【血の乾き具合】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「打田の見立てによると、バックヤードの血は乾き具合からして捜査開始時間から8〜9時間経っているらしいんだ」

 

打田「まあ血のついた時間イコール死亡時刻ってわけじゃないし、死体は水に浸かってたから、正確な死亡時刻はあたしもわかんないけど、安室が来る前に二人が死んだって可能性が高い」

 

東野「だから、安室が待ち合わせに来た時既にリーゼは死んでいたと言い切れるんだ」

 

氷川「そ、そうなんですね…」

 

的凪「あの…それともう一ついい?」

 

東野「何だ?」

 

的凪「そもそも、リーゼさんはどうしてバックヤードにいたんだろう?しかも、ファイルの写真を見る限り、ほとんど裸だったんでしょ?どうしてそんな状態で見つかったのかな」

 

 

 

ーーー ノンストップ議論開始! ーーー

 

 

 

氷川「ど、どうしてって…《犯人が脱がせた》んじゃないんですか?」

 

樺戸「マジか…!?」

 

酒蔵「もしくは、例のゲームみたいに消灯寺クンと《ウヘヘな事をしようとしてた》とか…?」

 

安室「いい加減ゲームから離れろ!!殺すぞ貴様!!」

 

打田「あんた達バカじゃないの?普通に考えて、《着替え中に襲われて運び込まれた》んでしょ」

 

あいつの意見に賛成したい。

 

 

 

《着替え中に襲われて運び込まれた》⬅︎【女子更衣室の着替え】

 

    同 

 

「それに賛成だ!」

 

    意

 

ーーー BREAK!!! ーーー

 

 

 

東野「…あのさ、皆に聞きたいんだけど、そもそもどうしてリーゼは服を脱いでいたんだと思う?」

 

樺戸「わ、わかんねえよそんなの」

 

東野「だよな。リーゼが裸で見つかった理由がわからなかったのは、あいつが殺されたのが、本来あいつがいるはずの場所じゃなかったからなんだ」

 

酒蔵「わ、わかんねえからさ、マジで。勿体ぶってねえで早く教えてくんねえ?」

 

六道「例え話をするぞ。あいつがシャワールームで、タオルを持った状態で、死体で発見されたとする。これを先入観抜きに見たら、どういうシチュエーションが想像できる?」

 

安室「あっ…!そういう事か!」

 

梶野「リーゼロッテ様はおそらく、プールのシャワールームを利用していて、ちょうどシャワーを浴び終えて着替えている最中にスタンガンで襲撃されたんです。そして気絶したところを、犯人によってバックヤードに運び込まれた…と。こういった筋書きでは?」

 

東野「その証拠に、女子更衣室からあいつの着替えが見つかった。リーゼは、プールのシャワーに用があったんだ」

 

神無月「つーか、そもそも何でプールのシャワー使ったわけ?モーテルにもあったじゃん」

 

氷川「神無月さん、リーゼさんはお嬢様ですよ?庶民と同じシャワーを使いたがるわけないじゃないですか…」

 

東野「いや、それにはちゃんとした理由があるんだ」

 

 

 

コトダマ提出

 

【酒蔵の証言】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「酒蔵が言ってたんだが、的凪がシャワーのプールを使うように言ったらしいんだ」

 

的凪「え、ボクが…?」

 

酒蔵「そっか、覚えてねえんだったな。リーゼちゃんが、モーテルのシャワーの調子が悪くて困ってたんだよ。そんで、お前がリーゼちゃんと話してるの聞いちまったんだ」

 

東野「そういう事だ。何らかの経緯でリーゼがプールのシャワーを使ってるのを知った犯人は、安室をプールに誘き出すために手紙を出して、プールのシャワールームにいるリーゼにスタンガンを浴びせてバックヤードに運び込んで、バックヤードで刺し殺したんだ」

 

打田「それがわかったから何?まだ大事な事がわかってないでしょ?」

 

東野「大事な事?」

 

打田「安室が犯人じゃないなら、犯人のクソはいつ水槽に死体をぶち込んだんだよ?まさか、安室が寝てる間に死体をぶち込んだとでも言う気?」

 

氷川「ふ、普通に考えたらそうなんじゃないですか…?」

 

梶野「安室様が来る前に、既に死体がアクアリウムに入っていたと言う可能性は?」

 

六道「…安室。本当に寝る前は死体はなかったんだよね?」

 

安室「だから、そう言っておろうが!!」

 

樺戸「えっと、これ、どうすりゃあいいんだ!?意見が分かれちまったぞ!?」

 

モノルナ『キャハハ!ねえお兄ちゃん!今、意見が分かれたって言ったよね?』

 

モノクマ『うぷぷ、そんな時はボクらの出番ですね!それでは早速始めましょう!レッツ変形!!』

 

そう言ってモノクマは席から謎の装置と鍵を取り出し、鍵を装置に差し込んだ。

すると、俺達の席が宙に浮き、やがて二つの陣営に分かれる。

 

 

 

                意

                見

                対

                立

 

 

 

ーーー 死体がアクアリウムに入れられたのは安室が来る前?後? ーーー

 

 

 

           後だ!       前だ!

 

           神無月       東野

            酒蔵       梶野

            樺戸       安室

            氷川       打田

            的凪       六道

             

 

 

          ーーー 議論スクラム開始 ーーー

 

 

 

樺戸「普通に考えたら、アスナが《寝てる間》に死体を入れたんじゃねえのか?」

 

東野「安室!」

 

安室「《寝てる間》に不届き者の侵入を許すような間抜けな真似を俺様がするはずがない」

 

酒蔵「でもよぉ、《安室ちゃん》は死体なんて無かったって言ってたんだぞ?」

 

東野「梶野!」

 

梶野「《安室様》が気付かなかっただけで、来た時には既に仕込みがされていた可能性はあるのでは?」

 

神無月「大体、《バックヤード》にいて水槽の仕込みに気づかないなんて事、あり得んの!?」

 

東野「打田!」

 

打田「《バックヤード》の電気は消えてたんだよ?何かが仕込まれてたとして、気付く方が難しいと思うけど?」

 

氷川「安室さんが《犯人》だとすれば、話は別ですけどね…」

 

東野「六道!」

 

六道「安室は《犯人》じゃないってさっき言ったばっかじゃん…」

 

的凪「でも、そうすると《死体》は?どうやって出現させたの?」

 

東野「俺が!」

 

東野「《死体》を出現させる方法は、必ずあるはずだ!」

 

  全 

    論

      破

 

東野「これが俺達の答えだ!」

 

梶野「これが私達の答えです」

 

安室「これが我等の答えだ!」

 

打田「これがあたしの答え」

 

六道「これがボク達のこたえ…すやぁ」

 

ーーー BREAK!!! ーーー

 

 

 

東野「やっぱり、安室が来る前に既に死体が入っていた可能性を考えてみたい」

 

的凪「そんな方法…あるの?」

 

東野「ああ。ここからは俺の推測になるけど、犯人はあるものを使ったんだと思うんだ」

 

 

 

コトダマ提出

 

【予備水槽】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「バックヤードの予備水槽だよ。予備水槽は、余裕で人二人くらいなら入りそうな大きさだった。犯人は、予備水槽を使って死体を隠しておいたんだと思うんだ」

 

氷川「で、でもぉ…それって東野くんの想像ですよね?予備水槽が使われたって証拠はあるんですか?」

 

東野「もちろん、ただの憶測で言ってるわけじゃない。ちゃんと根拠もある」

 

 

コトダマ提出

 

【モノルナの証言】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「モノルナが、『アクアリウムの清掃ができなかった』と言ってた。これって、予備水槽が使えなかったからなんじゃないのか?」

 

樺戸「え、そうなのか?」

 

東野「ああ。アクアリウムの清掃は、アクアリウムの魚を予備水槽に移してから夜中に行われると聞いている。予備水槽がその場に無かったら、アクアリウムの清掃ができないよな?」

 

梶野「だから予備水槽が犯行に使われた可能性が高いと…そのロジックは理解できました。ですが、肝心なところが解明できていませんよ」

 

東野「え?」

 

梶野「仮に予備水槽に死体を隠していたとして、犯人はどうやって安室様に気づかれないように死体をアクアリウム内に出現させたんです?」

 

東野「それは…」

 

 

 

六道「方法は、なくはない」

 

東野「六道…?」

 

六道「東野。水槽を使ったっていうのは、ボクも間違ってないと思う。ただ犯人は、水槽をそのまま使ったわけじゃないと思うんだ。ちょっと気になるもの見つけたから、見せるね…」

 

 

 

コトダマ提出

 

【外のタイヤ痕】

 

「これで証明する…どやっ」

 

 

 

六道「このプールの外にあったタイヤ痕なんだけどさ」

 

東野「あれ?こんなものがあったのか。よく見つけたな」

 

六道「どやっ」

 

東野「でも、何でこんなものが外に…」

 

六道「注目するのはそこじゃない。タイヤ痕の行き先。このタイヤ痕、ゲレンデに繋がってる」

 

東野「あ、ホントだ」

 

六道「水槽とゲレンデ、この二つを結びつけたら、何か見えてこない?犯人が犯行のトリックに使ったのは、水槽そのものじゃなくて、水槽をゲレンデに持っていって作った『何か』って事なんじゃないかな」

 

どうして水槽をゲレンデに持っていく必要があったのか…

そこで犯人が何を手に入れたかったのか…

…考えてみるか。

 

 

 

ーーー 閃きアナグラム開始! ーーー

 

 

 

こ お り の ひ つ ぎ

 

【氷の棺】

 

「わかったぞ…!」

 

 

 

東野「氷だ!犯人は、氷を使ってアクアリウムの中に死体を隠したんだ!」

 

樺戸「えっと…つまり?」

 

東野「トリックはこうだ。まず、アクアリウムの水槽を盗み出して、ゲレンデに運ぶ」

 

六道「ゲレンデには、厚い氷が張った湖があったでしょ?水槽の形に湖の氷をくり抜いて、ゲレンデの中に隠しておく。これで氷の棺は完成」

 

東野「そして二人を殺した後は、あらかじめ作っておいた氷の棺桶をバックヤードに運び込んで、その中に二人の死体を抱き合わせた状態で収容する。あとはそのままアクアリウムに死体を入れるだけだ。すると、不思議な事が起こる」

 

酒蔵「不思議な事?」

 

六道「入れたはずの死体が見えなくなるんだよ。全反射って言って、光が透過せずに媒質の境界面で反射する現象がそれだ。犯人は、死体の入った氷の棺桶をアクアリウムに入れた後、全反射で棺桶が見えなくなる場所を見つけて、そこに来るように安室を誘導したんだ。アクアリウムには魚が大量に泳いでいて、安室は魚に気を取られて死体が既にアクアリウムに入ってる事になんか気づかない」

 

東野「棺桶は、氷でできてるからな。周りの水でいつかは溶ける。そうすれば、犯人が何もしなくても、死体が勝手に出現するという算段だ」

 

梶野「なるほど…トリックはそれで納得しました。ですが、どうやってゲレンデで作った氷の棺をプールに運び込んだんです?」

 

東野「それは…」

 

 

 

コトダマ提出

 

【タイヤ痕】【台車】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「犯人が、バックヤードにあった台車を使ったんじゃないか?」

 

梶野「台車?」

 

東野「ああ。六道が見せてくれたのと同じようなタイヤ痕が、バックヤードにもあったんだ。台車には血も付いてたしな。バックヤードの台車を使ったのは、間違いないと思う」

 

的凪「なるほどね…でも、それでバックヤードまでは運べたとしても、どうやってアクアリウムに棺を落とすの?人一人が入る大きさの氷なんて、一人じゃ絶対持ち運べないよね?」

 

東野「それは…」

 

 

 

コトダマ提出

 

【クレーン】

 

「これで証明できる…!」

 

 

 

東野「犯人はクレーンを使って棺を持ち上げたんじゃないか?」

 

的凪「クレーン?」

 

東野「バックヤードには、機材を持ち上げる為のクレーンが設置されていた。あれを使えば、アクアリウムに氷の棺を落とすことは可能だ」

 

六道「犯人の使ったトリックはこれで終わり。そろそろ犯人見つけたいね」

 

的凪「犯人かぁ…それにしても、一体誰なんだろう。ボクと六道さんを瀕死に追い込んで、リーゼさんと消灯寺くんを殺した最低最悪の犯人は。酷いよ…!ボクを殴るばかりか、天使のように優しい六道さんを傷つけて、大事な仲間だったはずのリーゼさんと消灯寺くんまで手をかけるなんて…っ!きっと、性格が貧相で目も当てられないくらいブッッッサイクな奴の仕業に決まってるよ!」

 

的凪、お前…いくら記憶がないからって、言いたい放題だな。

あと性格に関しては、お前も人の事言えない気が…

 

 

 

氷川「ぎぇええええええっ!!!なんでそんなひどい事言うんですかぁああっ!!!」

 

打田「………」

 

梶野「………」

 

六道「………」

 

樺戸「………」

 

安室「………」

 

神無月「………」

 

東野「…………え?」

 

裁判場に響き渡ったのは、それこそ聞くに堪えない…獣のような声だった。

今の…氷川の声……なのか…?

 

酒蔵「ひ、氷川ちゃん?い、今のは犯人をディスったんであって、別に氷川ちゃんの事をディスったんじゃないと思うよ?」

 

樺戸「お、おいコズエ!オマエのせいで、みるくが泣いちまったじゃねえか!謝れよ!」

 

的凪「え…!?ぼ、ボク、犯人の事を言ったんであって、氷川さんを悪く言うつもりはなかったんだよ…?えっと…ごめんね?」

 

氷川「う゛え゛っ、う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」

 

神無月「おいクソ梢!あんた、何みるくちゃん泣かしてんの!?みるくちゃんも、こんなクソの言う事にいちいち反応する事ないよ!」

 

氷川「ふ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」

 

氷川は、的凪の発言がきっかけで発作を起こしたのか、皆が何を言っても聞く耳を持たなかった。

すると的凪は、目に涙を溜めてビクビクと怯える。

 

的凪「な、何だよぉ…ボクはただ、仲間を殺した犯人が許せなくて…氷川さんの地雷を踏むつもりはなかったんだよ…!だから、そんな目で見ないでよぉ…!」

 

氷川に続けて、的凪まで泣いてしまった。

これ、俺にどうしろって言うんだよ…

 

六道「で、犯人なんだけどさ」

 

東野「『で』って…お前、この状況で犯人探しするとか、正気か?」

 

六道「だって時間がもったいないし。裁判も終盤に差し迫ってきた事だし、ここからが本題……と言いたいところだけど、その前にひとついい?」

 

梶野「何でしょう?」

 

六道「犯人探しの前にひとつ、ハッキリさせたい事があるんだけどさ。的凪……お前、嘘ついてるだろ?」

 

東野「え…?」

 

的凪「う、嘘…?な、何言ってるんだよ六道さん!ボクは犯人じゃないし、嘘なんかついてないよ!」

 

六道「だまれ。ボクは、お前の事は犯人だとは思ってない。お前、左利きだし。大体、お前のようなクソは疑う価値もない。ボクがお前を嘘つきだと思ってるのは、そこじゃない。お前さ……」

 

 

 

 

 

六道「記憶を失くしたって、嘘だろ?」

 

東野「え……?」

 

六道「どんなに上手く誤魔化そうと、百戦錬磨のちはるは騙せんぞ。お前は、ここで過ごした記憶が綺麗さっぱり抜け落ちていると言っていたな。なのに、何で『他人の生徒手帳を奪っても校則違反にならない』事を知ってるんだ?ボクは、お前にそんな事を教えた覚えはないぞ」

 

的凪「そ、それは…校則をチェックしてたから…」

 

六道「たとえ『電子生徒手帳の貸与は禁止』って校則に目を通していたとしても、『だから奪うのはOK』とは普通はならないはずだ。実際にそれで校則違反にならなかった事を確かめでもしない限りはな」

 

的凪「う……!」

 

六道「記憶喪失のフリをして、こいつらを騙して、お前は一体何がしたいんだ」

 

的凪「………」

 

的凪、お前…やっぱり嘘ついてたのか。

的凪は、俺達を騙してまで一体何がしたかったんだ…? 

 

 

 

《学級裁判 中断!》

 

 

 

 

 


 

 

 

ーーー 生存メンバー ーーー

 

【超高校級の小説家】東野(ヒガシノ)(ジュン)

 

【超高校級の原型師】安室(アムロ)明日奈(アスナ)

 

【超高校級のディーラー】梶野(カジノ)運命(サダメ)

 

【超高校級のカルタ師】神無月(カンナヅキ)(モミジ)

 

【超高校級のグラシエール】氷川(ヒカワ)みるく

 

【超高校級のソムリエ】酒蔵(サカグラ)飛露喜(ヒロキ)

 

【超高校級のカバディ選手】樺戸(カバド)ラムジ

 

【超高校級の狙撃手】打田(ウチダ)清美(キヨミ)

 

【超高校級の幸運】的凪(マトナギ)(コズエ)

 

【超高校級のゲームプログラマー】六道(ロクドウ)千春(チハル)

 

【サポートAI】アルターエゴ・Ω

 

ノコリ11人

 

 

 

ーーー 死亡メンバー ーーー

 

【超高校級のギャル】殉前(ジュンマエ)詩乃子(シノコ) Prologue 見せしめ

 

【超高校級のプロレスラー】内闘(ナイトウ)力也(リキヤ) Chapter.1 シロ

 

【超高校級の絵本作家】山脇(ヤマワキ)ゆか Chapter.1 シロ

 

【超高校級のヒットマン】暗野(アンノ)斬良(キラ) Chapter.1 クロ

 

【超高校級の司令官】神風(カミカゼ)大和(ヤマト) Chapter.2 シロ

 

【超高校級の軍医】薬師寺(ヤクシジ)療香(リョウカ) Chapter.2 クロ

 

【超高校級のオルガニスト】リーゼロッテ・ベルゲングリューン Chapter.3 シロ

 

【超高校級の心霊学者】消灯寺(ショウトウジ)霊庵(レイアン) Chapter.3 シロ

 

以上8人

 

 

 

 

 

推しがいたら教えてくんなまし

  • 東野潤_小説家
  • 暗野斬良_???
  • 殉前詩乃子_ギャル
  • 神風大和_司令官
  • 薬師寺療香_軍医
  • リーゼロッテ_オルガニスト
  • 安室明日奈_原型師
  • 消灯寺霊庵_心霊学者
  • 山脇ゆか_絵本作家
  • 梶野運命_ディーラー
  • 神無月椛_カルタ師
  • 氷川みるく_グラシエール
  • 酒蔵飛露喜_ソムリエ
  • 樺戸ラムジ_カバディ選手
  • 内闘力也_プロレスラー
  • 打田清美_狙撃手
  • 的凪梢_幸運
  • 六道千春_ゲームプログラマー
  • モノルナ_引率教師
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