仮面ライダーナスカ I come to米花町   作:ボルメテウスさん

1 / 30
先月に、シン・仮面ライダーを見ました。
今月に、名探偵コナンの映画を見ました。
緑川ルリ子と灰原哀って、立場は結構似ている。
探偵と言えば、コナンとWは同じだ。
ナスカの続編作りたいなぁ。
そんな暴走を元に、何時の間にか書いていたのが、今作です。
以前のような連続での投稿ではなく、不定期投稿ですが、もしも興味がある方はぜひ。
また、こちらで様々な募集を行っています。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296458&uid=45956


その名はナスカ

雨の中、少女は逃げる。

 

その少女の身体には合わないだろう白衣を身に纏いながら、雨から必死に逃げる。

 

少しでも迷えば、殺される。

 

そう分かる程の脅威が、すぐ近くまで迫る。

 

そう、身を隠せる場所を探す最中、寒気がした。

 

その正体が、何か理解すると共に、眼前で、少女を待ち構えていた存在に、目を向ける。

 

「っ」

「驚きましたよ、まさか、身体を若返らせる効果が、あの薬にあるとは。おかげであなたにつけた糸だけが頼りに来ましたが、本当に厄介ですね」

 

そう、少女を追っていた存在に目を向ける。

 

頭部に赤黒い巨大なクモが張り付いたような容姿で、目の部分は人間時と余り変わらない異形。

 

その正体を、少女は知っていた。

 

「本当、嫌になるわ。

まさか、ドーパントが、実戦で出てくるとはね」

 

ドーパント。

 

それは、小型のUSBメモリに地球の記憶を入れた物、ガイアメモリ。

 

そのガイアメモリを、身体に入れる事によって、人間を超人、ドーパントになる。

 

ドーパントは、その記憶によって、様々な能力を得る事ができる。

 

そして、少女を襲う存在はスパイダー・ドーパント。

 

蜘蛛の記憶で変身したドーパントである。

 

「かつて、メモリを製造していた組織、ミュージアムが壊滅。以降は様々な方法でメモリの製造を行おうとしたが、失敗。よって、現在はメモリの争奪戦が裏の世界では珍しくありません。そして、それらを今後も円滑に行う為にも、あなたには戻ってきて欲しいのです」

「お断りよ」

 

そう、少女は舌打ちを吐きながらも、すぐに逃げだそうとした。

 

だが

 

「先程も言いましたが、糸は、既にあなたに付けています。

つまりは」

 

その言葉と共にスパイダー・ドーパントは軽く手を引く。

 

それと共に少女は動きが止まる。

 

「っ!」

「蜘蛛は、1度目をつけた獲物は逃がしませんから」

 

同時に少女を囲むように、現れたのはマスカレイド・ドーパント。

 

量産に優れたメモリであり、その存在が、少女を逃さないように囲む。

 

「さて、あなたにはすぐにでも、あそこに」

 

そう、少女へと、手を伸ばすスパイダー・ドーパント。

 

だが、その手は、少女には届かなかった。

 

何が起きたのか、その場にいた全員が理解できた。

 

それを実行した者以外には。

 

「何者!」

 

同時にスパイダー・ドーパントはすぐに周りを見る。

 

人影のいないはずの暗闇の中。

 

一つの人影が僅かに見えた。

 

その人影の手の中には、スパイダー・ドーパントが追っていた少女がいた。

 

スパイダー・ドーパントを始めとしたメンバーは、その存在が少女を奪った事にすぐに察した。

 

全身は、まるで空色を思わせる青いボディスーツに包み込まれながら、黄色い線が絵を描いていた。

 

その首には、地面まで伸びた白いマフラー。

 

腰にはベルトがあり、Lの字で開かれており、その中には、Nという文字が刻み込まれているメモリが装填されていた。

 

「なぜ、貴様がここにっ」

 

その正体に、スパイダー・ドーパントは驚きを隠せなかった。

 

同時に、少女はゆっくりと目を開けると共に、その正体を理解した。

 

「仮面ライダー」

 

その存在の名を、その場にいた全員が知っていた。

 

「だが、私も組織の命令に従う者。

その少女をこちらに渡して貰おうか」

 

その言葉を合図に、スパイダー・ドーパントの周囲にいたマスカレイド・ドーパント達が襲い掛かってくる。

 

集団で襲い掛かるマスカレイド・ドーパントは、まるで黒いカーテンを思わせる動きで、仮面ライダーに向けて、拳を振り上げる。

 

だが、それらの攻撃に対して、仮面ライダーは僅かな動きで避け、蹴り上げる。

 

その蹴りによって、一体のマスカレイド・ドーパントが倒された。

 

それに対して、僅かに驚きはあったが、すぐに他のマスカレイド・ドーパントは襲い掛かる。

 

片手を少女を抱えている為に、攻撃に制限があるはずの仮面ライダー。

 

だが、近くにある壁に。

 

そのまま壁を踏み台に飛ぶと共に、マスカレイド・ドーパントに向かって、蹴り飛ばす。

 

電柱に。

 

マフラーを巻き付ける事で、それを軸に自身を回転する。

 

回転しながら、そのままマスカレイド・ドーパントを一掃するように蹴り上げる。

 

様々な物を利用し、周囲にいたマスカレイド・ドーパントを倒した。

 

その間も、片手に少女を決して負担をかけずに。

 

そこまでの戦闘を見ていたスパイダー・ドーパントは、その高い戦闘能力に舌打ちをする。

 

「さすがはミュージアムを壊滅させた仮面ライダーの1人。

だが、反対にあなたをここで始末し、そのドライバーを手に入れれば、私の地位もまた、上がるという事」

 

そうスパイダー・ドーパントは野心に溢れた笑みと共に、真っ直ぐと仮面ライダーへと目を向ける。

 

「・・・やれるもんならば、やってみろ」

 

そう、仮面ライダーもまた、構える。

 

同時に、その言葉を皮切りに、スパイダー・ドーパントは、その手から放った糸を真っ直ぐと放った。

 

それに対して、仮面ライダーは、腰に手を伸ばす。

 

その腰にある物を掴むと同時に、力を込める。

 

同時に、そこに現れたのは、剣だった。

 

剣を手に持った仮面ライダーは、そのままスパイダー・ドーパントの糸を斬り裂く。

 

「ぐっ」

 

それに対して、すぐにスパイダー・ドーパントは次々と糸を放っていくが、それに対して、仮面ライダーは、剣で切り裂いていく。

 

無数の糸は、仮面ライダーを拘束する為に、襲う。

 

それに対して、仮面ライダーは、対抗するが、その内、糸が剣の持つ手を拘束する。

 

「ふふっ、これでっ!」

 

そう、スパイダー・ドーパントが勝利を確信した次の瞬間。

 

仮面ライダーの取った行動。

 

それは、近くの電柱へと走った事。

 

手に持っていた剣を捨て、電柱に脚を向ける。

 

同時に、そのまま素早く、電柱の一番頂上まで跳ぶ。

 

「なっぐっ!!」

 

すぐに糸を切ろうとするスパイダー・ドーパントだが、既に惜しかった。

 

電柱の頂上を、踏み台に、高く飛び上がる。

 

「失敗したっ!お前はっ、まさか始めから、これを狙って!」『ナスカ!MAXIMUMDRIVE』

 

その音声と共に、仮面ライダーのマフラーは、虹色の羽を思わせるように開く。

 

同時に、そのまま真っ直ぐと、宙に浮かんでいるスパイダー・ドーパントに向かって、真っ直ぐとライダーキックを放つ。

 

それは、まさしく流れ星。

 

そう連想させるような軌道と共に、スパイダー・ドーパントを地上まで落とす。

 

「」

 

悲鳴を上げる暇もない。

 

全身が砕けるような痛みに襲われながらも、スパイダー・ドーパントは死ななかった。

 

それが、超人として。

 

ドーパントとしての、最後の能力を発揮した瞬間であった。

 

同時に、その体内にあるガイアメモリが、吐き出される。

 

ガイアメモリは亀裂を入れながら、そのまま破壊される。

 

それが、戦いの終わりを告げる。

 

「・・・はぁ、まったく、一体どうなっているんだが」

 

そう呟きながら、仮面ライダーからため息が聞こえる。

 

「さて、この子を「私を」んっ?」

「工藤新一の所にっ、私と同じ境遇の所に」

「工藤新一?どういう事だ?」

 

うなされている様子で、それ以上は話さなかった。

 

いや、既に体力が尽きたように、仮面ライダーの腕の中で眠る。

 

「・・・はぁ、まったく。

しばらくは厄介な事になりそうだな、霧彦」

 

そう、誰もいない場所でため息を吐きながら、言う。

 

同時に、仮面ライダーの変身が解かれる。

 

身に纏っている黒いトレンチコートを身に纏っている青年は、そのまま少女を雨から守るように、入れる。

 

その青年の名は弾空寺影。

 

今年で18歳を迎えた青年であり。

 

風都で騒がしたガイアメモリ怪盗であり、同時に風都を守る仮面ライダーである。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。