仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
今月に、名探偵コナンの映画を見ました。
緑川ルリ子と灰原哀って、立場は結構似ている。
探偵と言えば、コナンとWは同じだ。
ナスカの続編作りたいなぁ。
そんな暴走を元に、何時の間にか書いていたのが、今作です。
以前のような連続での投稿ではなく、不定期投稿ですが、もしも興味がある方はぜひ。
また、こちらで様々な募集を行っています。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296458&uid=45956
雨の中、少女は逃げる。
その少女の身体には合わないだろう白衣を身に纏いながら、雨から必死に逃げる。
少しでも迷えば、殺される。
そう分かる程の脅威が、すぐ近くまで迫る。
そう、身を隠せる場所を探す最中、寒気がした。
その正体が、何か理解すると共に、眼前で、少女を待ち構えていた存在に、目を向ける。
「っ」
「驚きましたよ、まさか、身体を若返らせる効果が、あの薬にあるとは。おかげであなたにつけた糸だけが頼りに来ましたが、本当に厄介ですね」
そう、少女を追っていた存在に目を向ける。
頭部に赤黒い巨大なクモが張り付いたような容姿で、目の部分は人間時と余り変わらない異形。
その正体を、少女は知っていた。
「本当、嫌になるわ。
まさか、ドーパントが、実戦で出てくるとはね」
ドーパント。
それは、小型のUSBメモリに地球の記憶を入れた物、ガイアメモリ。
そのガイアメモリを、身体に入れる事によって、人間を超人、ドーパントになる。
ドーパントは、その記憶によって、様々な能力を得る事ができる。
そして、少女を襲う存在はスパイダー・ドーパント。
蜘蛛の記憶で変身したドーパントである。
「かつて、メモリを製造していた組織、ミュージアムが壊滅。以降は様々な方法でメモリの製造を行おうとしたが、失敗。よって、現在はメモリの争奪戦が裏の世界では珍しくありません。そして、それらを今後も円滑に行う為にも、あなたには戻ってきて欲しいのです」
「お断りよ」
そう、少女は舌打ちを吐きながらも、すぐに逃げだそうとした。
だが
「先程も言いましたが、糸は、既にあなたに付けています。
つまりは」
その言葉と共にスパイダー・ドーパントは軽く手を引く。
それと共に少女は動きが止まる。
「っ!」
「蜘蛛は、1度目をつけた獲物は逃がしませんから」
同時に少女を囲むように、現れたのはマスカレイド・ドーパント。
量産に優れたメモリであり、その存在が、少女を逃さないように囲む。
「さて、あなたにはすぐにでも、あそこに」
そう、少女へと、手を伸ばすスパイダー・ドーパント。
だが、その手は、少女には届かなかった。
何が起きたのか、その場にいた全員が理解できた。
それを実行した者以外には。
「何者!」
同時にスパイダー・ドーパントはすぐに周りを見る。
人影のいないはずの暗闇の中。
一つの人影が僅かに見えた。
その人影の手の中には、スパイダー・ドーパントが追っていた少女がいた。
スパイダー・ドーパントを始めとしたメンバーは、その存在が少女を奪った事にすぐに察した。
全身は、まるで空色を思わせる青いボディスーツに包み込まれながら、黄色い線が絵を描いていた。
その首には、地面まで伸びた白いマフラー。
腰にはベルトがあり、Lの字で開かれており、その中には、Nという文字が刻み込まれているメモリが装填されていた。
「なぜ、貴様がここにっ」
その正体に、スパイダー・ドーパントは驚きを隠せなかった。
同時に、少女はゆっくりと目を開けると共に、その正体を理解した。
「仮面ライダー」
その存在の名を、その場にいた全員が知っていた。
「だが、私も組織の命令に従う者。
その少女をこちらに渡して貰おうか」
その言葉を合図に、スパイダー・ドーパントの周囲にいたマスカレイド・ドーパント達が襲い掛かってくる。
集団で襲い掛かるマスカレイド・ドーパントは、まるで黒いカーテンを思わせる動きで、仮面ライダーに向けて、拳を振り上げる。
だが、それらの攻撃に対して、仮面ライダーは僅かな動きで避け、蹴り上げる。
その蹴りによって、一体のマスカレイド・ドーパントが倒された。
それに対して、僅かに驚きはあったが、すぐに他のマスカレイド・ドーパントは襲い掛かる。
片手を少女を抱えている為に、攻撃に制限があるはずの仮面ライダー。
だが、近くにある壁に。
そのまま壁を踏み台に飛ぶと共に、マスカレイド・ドーパントに向かって、蹴り飛ばす。
電柱に。
マフラーを巻き付ける事で、それを軸に自身を回転する。
回転しながら、そのままマスカレイド・ドーパントを一掃するように蹴り上げる。
様々な物を利用し、周囲にいたマスカレイド・ドーパントを倒した。
その間も、片手に少女を決して負担をかけずに。
そこまでの戦闘を見ていたスパイダー・ドーパントは、その高い戦闘能力に舌打ちをする。
「さすがはミュージアムを壊滅させた仮面ライダーの1人。
だが、反対にあなたをここで始末し、そのドライバーを手に入れれば、私の地位もまた、上がるという事」
そうスパイダー・ドーパントは野心に溢れた笑みと共に、真っ直ぐと仮面ライダーへと目を向ける。
「・・・やれるもんならば、やってみろ」
そう、仮面ライダーもまた、構える。
同時に、その言葉を皮切りに、スパイダー・ドーパントは、その手から放った糸を真っ直ぐと放った。
それに対して、仮面ライダーは、腰に手を伸ばす。
その腰にある物を掴むと同時に、力を込める。
同時に、そこに現れたのは、剣だった。
剣を手に持った仮面ライダーは、そのままスパイダー・ドーパントの糸を斬り裂く。
「ぐっ」
それに対して、すぐにスパイダー・ドーパントは次々と糸を放っていくが、それに対して、仮面ライダーは、剣で切り裂いていく。
無数の糸は、仮面ライダーを拘束する為に、襲う。
それに対して、仮面ライダーは、対抗するが、その内、糸が剣の持つ手を拘束する。
「ふふっ、これでっ!」
そう、スパイダー・ドーパントが勝利を確信した次の瞬間。
仮面ライダーの取った行動。
それは、近くの電柱へと走った事。
手に持っていた剣を捨て、電柱に脚を向ける。
同時に、そのまま素早く、電柱の一番頂上まで跳ぶ。
「なっぐっ!!」
すぐに糸を切ろうとするスパイダー・ドーパントだが、既に惜しかった。
電柱の頂上を、踏み台に、高く飛び上がる。
「失敗したっ!お前はっ、まさか始めから、これを狙って!」『ナスカ!MAXIMUMDRIVE』
その音声と共に、仮面ライダーのマフラーは、虹色の羽を思わせるように開く。
同時に、そのまま真っ直ぐと、宙に浮かんでいるスパイダー・ドーパントに向かって、真っ直ぐとライダーキックを放つ。
それは、まさしく流れ星。
そう連想させるような軌道と共に、スパイダー・ドーパントを地上まで落とす。
「」
悲鳴を上げる暇もない。
全身が砕けるような痛みに襲われながらも、スパイダー・ドーパントは死ななかった。
それが、超人として。
ドーパントとしての、最後の能力を発揮した瞬間であった。
同時に、その体内にあるガイアメモリが、吐き出される。
ガイアメモリは亀裂を入れながら、そのまま破壊される。
それが、戦いの終わりを告げる。
「・・・はぁ、まったく、一体どうなっているんだが」
そう呟きながら、仮面ライダーからため息が聞こえる。
「さて、この子を「私を」んっ?」
「工藤新一の所にっ、私と同じ境遇の所に」
「工藤新一?どういう事だ?」
うなされている様子で、それ以上は話さなかった。
いや、既に体力が尽きたように、仮面ライダーの腕の中で眠る。
「・・・はぁ、まったく。
しばらくは厄介な事になりそうだな、霧彦」
そう、誰もいない場所でため息を吐きながら、言う。
同時に、仮面ライダーの変身が解かれる。
身に纏っている黒いトレンチコートを身に纏っている青年は、そのまま少女を雨から守るように、入れる。
その青年の名は弾空寺影。
今年で18歳を迎えた青年であり。
風都で騒がしたガイアメモリ怪盗であり、同時に風都を守る仮面ライダーである。