仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
少年探偵団の好奇心はかなり大きい。
それこそ、全ての出入り口が塞がれている中でも、なんとか城の中へと入ろうとする為に周りを見ていた。
「それで、あなたはもしもの時はどうやって侵入するつもりなの」
「色々とあるんだよ、怪盗には」
この屋敷自体の構造はかなり古く、事前にフィリップさんからある程度の情報を教えて貰ったので、それは既に分かっている。
そう考えている間にも、俺達は、城の近くにある小さな塔へと入っていた。
「おぉ、影の兄ちゃんに灰原、ここに何かあるの?」
「何かあるとは言っていないわよ」
「いや、ここは確か」
そう俺は考えている時だった。
「おーい、もう諦めて、帰った方が」
「あっ!?」
そう博士に言うよりも前に、仕掛けが作動する。
床は抜け落ち、俺達はそのまま、穴の中に滑り込む。
「まったく!」
この出口は、既にどうなっているのか、分かる。
だからこそ、俺はすぐに懐からオウルショットを起動させ、バットサングラスをかける。
同時に出口へと、抜け落ちると同時に、そのまま子供達を3人を受け止める。
「ぐっ、重いな」
「サンキュー、兄ちゃん」
「助かりましたぁ」
そう俺はそのまま抱えたまま、子供達を降ろすと同時に、上の方で止まっていた灰原を降ろす。
「まさか、隠し通路を見つけるとはな」
「あら、分かっていたのね」
「えっ、それって本当なの」
「まぁ、色々と調べたからな」
俺はそう言いながら、バットサングラスに目を向ける。
上空にあるオウルショットから送られる映像がリアルタイムで送られており、サーモグラフィーによって、俺達以外には人影がいない事は分かる。
「さて、どうにか出口を探しますか」
「出口って、ここからじゃ出られないの?」
「まぁ、1人だったら、できるけどな」
そう言いながら、俺はそのままカメレオポインターを灰原に渡しておく。
「もしもの時は、それを使って、脱出しろ」
「ふぅん」
そう言いながら、特に気にした様子もなく、灰原はポケットに入れておく。
「どうする?ここで博士が助けに来るのを待つ?それとも、先に進む?」
「それは」「勿論」
そう、互いに目を向け合うと同時に。
「「「レッツゴー!」」」
子供達は3人、同時に笑顔で答える。
「はぁ、とりあえず」
俺は、そうしながら、警戒しながら、進む。
今回のドーパントが、どこから襲い掛かってくるか、分からない。
その時。
「止まれ」
「えっ?」
俺の言葉に、全員が止まる。
オウルショットから見えた画像で、こちらに近づく人影。
それに対して、俺は警戒しながら、ゆっくりと、その数を確認する。
「・・・」
「どうかしたの?」
「いや、まさかとは思ったけどな、大丈夫そうだな」
俺はそう、息を吐くと共に、そのまま前に出る。
「あれ、お前は」
「よっ、さっきぶり」
「君は、確か弾空寺君、なんでここに」
「いやぁ、それが」
「コナン君!」
「お前ら、どうしてここに!」
それと共に、城へと入ってきたメンバーが次々と見えていく。
「実は、うっかりと落とし穴に嵌まってしまって。
安全に出られるように、探っていたら、ここに」
「だったら、あっちから戻っていけ。
通路はここから、一本道だから」
そう、小五郎さんは言う。
まぁ、実際にそうしたいけど。
「なんだよ、俺達だって、宝探ししたいんだぜ」「そうですよ、僕達、ここを見つけるのに苦労したんですかよ!」「そうよ」
「お前らなぁ」
「いやぁ、すいません。
まぁ、もしもの時は、俺がなんとかしますし」
「はぁ、お前なぁ」
そう小五郎さんは呆れた様子で見る。
それと共に、俺はコナンの近くに寄る。
「眼鏡、なんか曇っているゾ」
「えっ、曇っているって?」
そう、俺はわざとらしく言いながら、そのまま操作する。
それと共にコナンは驚いたように目を見開かせる。
同時に、俺は指を上に向ける。
すると、コナンもまた目を向ける。
「博士が追加で操作してくれた。
上から様子を見てくれている」
「なるほど、これは助かるぜ」
そう言いながら、コナンもまた笑みを浮かべる。
実際の所、俺は今回のインペリアル・イースターエッグの謎に関しては、基本的に手を出さないつもりでいた。
むしろ注意するべきなのは、ドーパントの変身者。
何時、どこから襲い掛かってくるか分からないドーパント。
それに警戒しながら、解明されたインペリアル・イースターエッグ。
その謎は、フィリップさんから、教えられた。
だが、その謎に関してだが
『この世には、秘密にしておいた方が良い事もある。翔太郎が言うには、浪漫と言うべきだね』
そのフィリップさんの言葉の真実。
それは、インペリアル・イースターエッグから映し出された光景に、俺は思わず納得する。
「フィリップさんの、言葉。
確かに納得しかないな」
あの人自身、確かに知識欲は貪欲だ。
「・・・さて」
同時に、俺は注意する。
この素晴らしい光景。
それに全員が目を奪われている。
そして、その嫌な予感は、当たった。
暗闇の中で、隠れるように、その人物はガイアメモリを作動させていた。
『Blackpanther』
ガイアウィスパーを極限までに下げ、暗闇の中で、そのまま押す。
闇夜に解けるように、潜みながら、そのまま真っ直ぐと小五郎さんに向かって、襲い掛かろうとする。
「変身」『ナスカ』
鳴り響く音声。
同時に俺もまた、皆が目を逸らしている間に、ナスカへと変身する。
同時に、小五郎さんを襲い掛かろうとしたドーパントの一撃を、俺はナスカブレードで防ぐ。
「なっなんだぁ!?」
僅かに照らされた懐中電灯が地面に転がり、そこで俺とドーパントの姿が見える。
「あれは、仮面ライダー!」「それじゃ、目の前にいるのは」「どっドーパント!?」「なに、あれが、ドーパント!」
その姿を確認すると共に、周りが騒がしくなると共に、ドーパントは、そのまま海中電灯を踏み潰す。
光を一切無くした空間の最中、ドーパントは目的の物であるインペリアル・イースターエッグを奪い取り、その場を去る。
「待てっ!!」
俺はすぐに飛び出す。
長い廊下。
俺は、そのまま一本道を歩きながら、見えた場所。
そこは入り口であり、既に閉じかけていた。
「少し無茶する!」『LEVELUP』
鳴り響く音声と共に、俺は超加速で、真っ直ぐと閉じられようとしたドアに無理矢理入り込むと同時に、そのまま目の前にいるドーパントと対峙する。
「逃がさないぜ、スコーピオンさんよぉ」
そのまま、手に持ったナスカブレードを眼前にいるスコーピオンに向けて、構える。
「・・・さすが、仮面ライダーと言った所」
「そういう事だ、スコーピオン。
いや、青蘭さんよぉ」
「そこまで見抜いていたとはね」
そうしながらも、スコーピオンは未だに油断しない様子だ。
「さてっと」
目の前にいるスコーピオンは、ある意味、風都で戦ってきたドーパントよりも手強い。
さすがに幹部クラスまではいかないが、暗殺を行ってきたスコーピオンとしての経験と暗闇での奇襲や、高い身体能力を誇るブラックパンサーの力では、油断はできない。
だけどまぁ。
「悪いけど、俺は一応は怪盗。
予告するぜ、あんたが奪ったインペリアル・イースターエッグ、頂くぜ!」
その言葉と共に戦いの火蓋が切って落とされた。